2008/3/18  11:10

ボランティアでつなぐ町の絆  生活


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メープルシロップを作るところを見せてもらいに、ユニオン・シティに出かけました。

行って見ると・・・・

カメラマンと町のローカル新聞の記者が来ているではありませんか!
日本人がメープルシロップのことに興味を持っている、な〜んていうことがニュースになるほどの、田舎なのです!

メープルシロップの事を聞くつもりが、逆に取材される・・・という思いかけない展開になっていきます・・・
来週の号に出す、って・・!
何とか、大きな事件が起こって、こんな些細な記事が吹っ飛んでしまいますように!と祈るばかり。

それでも、シロップ製造工場へとみんなで出かけることになりました。

SAP Shack(サップ・シャック)というのは掘っ立て小屋、というほどのものですが、
これが、ナント、この言葉そのもの,と言う建物です。


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ここで、70歳のジャックという方が45年もの間、ひたすらシロップをボランティアで作っています。今年からマーティンという教育長を定年退職した方が手伝っています。

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アメリカ全般に言えることですが、この国はボランティア精神が豊かに根付いています。
このジャックもメープルの奉仕を始めたときは、銀行の副頭取だったそうです。
ロータリークラブの会長さんも、教育委員長も現役のころからみんな、ボランティアでこの町の伝統をつないでいるのです。

そういえば、独立戦争で働いたアメリカ側の兵士は、初期のころはみんなボランティアだったのです。自分たちの独立を勝ち取るのため、自発的に仕事をする、と言うのはこの頃からの伝統なのでしょうか。

ジャックさんが、
毎日、その日できたSAPをこのすごい車でかき集め、ここへ持ってきます。
「ついこの前、塗ったばかりだけどペンキがはげてきたね・・」
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「ついこの前って、18年も前じゃない!」と奥さんが(注)を入れます。

ここからポンプで小屋の中にいれ、大きな容器で煮始めます。

オリジナルのSAPは透明。マツヤニを想像していたので、初めからちょっと茶色と思っていました。どちらかというと、へちま水に近いものです。

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ガスでグツグツに詰める行程

煮詰めるに従い、水分が蒸発し、比重の重いものが容器の中の隣の仕切りの方へ移動していく、それを、5回繰り返す、と言う仕掛けです。この徐々に煮詰めていく行程が大切らしく、一旦火をつけるとこの行程が終わるまで火は落とせない。

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最後の頃には、SAPはアンバー色(琥珀色)になり、あたりに、煮詰めた香りも漂い
小屋の中は、えもいわれぬメープル・ワールドになって行きます。それが甘ったるい、と言うものではなく、えもいわれぬ・・・と言う感じなのです。単にボキャブラリーの不足といわれれば、まぁ、その通りですが。

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その後、フィルターを通し濾して

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十分な濃度かどうかのチェック。目盛りの付いた棒が浮き上がって、3〜5のところを指せば出来上がり。


瓶詰めの行程へと移ります。

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ジャックは一本一本、水道栓のような蛇口から詰めていきます。本当に手作業。

説明に夢中になって「おっとと・・」とあふれさせてしまいますが、それは良くあることらしく、下に受け皿がしっかり置いてありました。こういうところがのんびりしていて、工場のものとは違う。ジャックがちょっとおっとりのところが「ノホホン度200%」

「さぁ、出来立てをご馳走しよう」
待ってました!!

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できたてのメープルシロップは蜂蜜のようには甘くなく、もっとさらっとして、さっぱり
した味。甘いけど、甘さがのどに残るほどではありません。まだほの温かく、「発酵していないブランディはかくありなん」と思わぬ連想をしてしまいました。発酵しなけりゃ、ブランディにはならないのですが・・

新聞社のカメラマンがここぞと写真を取ります。止めてほしいなぁ・・

想定外のことって言うのは、本当に予期せぬときに起こるものなんですね。当然ながら。

30ガロンのSAPを煮詰めて1ガロンのメープルシロップが出来るのだそうです。
手間と根気のいるシロップつくり。

資料によると、この町の木はミシガンへの初期の入植者たちにより植えられ、優に100年は過ぎている木が多いとのこと。樹齢40歳でSAPを出し始め、80歳を過ぎて初めて大量のSAPを生産するようになるとのことです。


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今年55年、というのはロータリークラブが参加してから、ということで、町の歴史書には、1890年に採取していた頃の写真が残っていました。

木って本当に生きているのですね。

『天の下のすべての事には季節があり、全てのわざはに時がある。』















2008/4/6  12:42

投稿者:ゆ〜こ

Lunaさま、
喜んでいただけて嬉しいです。ジャックさんもHollandでも楽しんでいただけている、と知ったら喜ばれるでしょう。
たくさん食べて、丈夫な赤ちゃんをお願いしますね。
ぜひ、弩田舎のColdwaterへいらしてください。Battleとも、Hollandともちがう、本物のMidwestの田舎だと思います。
ここはここで、なかなか興味深い生活です。
神さまはどこにでも、楽しいこと、面白いことを置いていてくださるのですね。

2008/4/5  10:02

投稿者:Luna

遅ればせながら、先日はさらっとしていてほんのり甘くて、
おいしいおいしいメープルシロップをいただきまして
本当にありがとうございました!
さっそくワッフルやらパンケーキやら
シリアルやらに使わせていただき、
食卓の風景で大活躍中です!
あの時なにげなくいただいてしまいましたが
こんな素敵なエピソードがあったのですねぇ〜
それにしてもあのメープルシロップが出来るまでに
こんなに大変な行程が隠されていたとは!?
大変勉強になりました。
アメリカのボランティア精神についてのお話も。。。
是非、いつか新聞記事も見せて下さいね!
そういえば私たちも去年街で年に一回の
古本市をぶらぶらしていたら珍しがられて
取材されて思いがけず新聞に載ってしまって
大笑いした事がありました。
Hollandという街がいかに平和かという事を思わされました。
いつかそちらの街にも遊びに行かせて下さいね!

2008/3/22  10:03

投稿者:ゆ〜こ

Etさま、

そうそう、ミシガンにいらしたとき、アーミシュの店で、素敵な写真つきの日めくりカレンダーを買ったんでしたよね。あれは、よかった。私もケチせずに買えばよかった、と後悔したものです。
あれに、メープルシロップのことがでているのですね。
酒飲みなのに、パンケーキが好き、と言う変わったエッちゃんは、きっと
このシロップお気に入りになると思います。

2008/3/22  10:00

投稿者:ゆ〜こ

クリス、

クリスはメープルシロップ、心から楽しく食べられることと確信しますよ。今日、ふつーのイングリッシュ・マフィンをトーストして、クリームチーズをつけ、そのうえにこのシロップをかけたら、とっても美味しかったです。ちょっと、待っていてくださいね。

2008/3/22  9:57

投稿者:ゆ〜こ

Toshiさん、

昔、ドイツのゴルフのトーナメントで、知らないおじいさんに「あんたは首にシワがなくてよろしい。歯並びもいい」と褒められたので、ここだけはブログに載せても、人様の迷惑にならないかも、と思ったのです。
ちなみに、ゴルフの腕については、一言のコメントももらいませんでした。


2008/3/21  17:56

投稿者:Et

本当に!!祐子さんの探究心には頭が下がります。そのお蔭で沢山のことを学びます。嬉しいことです。ありがとう!!
アーミッシュの3月17日のカレンダーを見るとまだ雪の残る林の中で白いバケツをぶら下げた木立が写っていました。彼らもメープルシロップを採取しているのですね。自然とともに暮らすって、こういうことなのでしょうね。消費生活どっぷりの私たちの生活が色あせて見えます。
ところで、樹液ですが、私もマツヤニのようなドロッとしたものを想像していましたが、確かにアーミッシュの写真のバケツの中には半透明な液体が見て取れます。これは意外な発見でしたね。これをただ煮詰めるだけでシロップが出来上がるなんて誰が発見したんだろう。自然の中には沢山の恵みがあるのですね。人はこうして生かされているのですね。自然に感謝しなければ罰が当たりますね。
ジャックさんのように自然の恵みを脈々とつないでいこうとする生活スタイルも学ぶべきこと多いです。こんなボランティアシップが日本にも伝わるといいな〜〜
へちま水って表現もいいですね〜〜

2008/3/21  10:47

投稿者:Chris

おいしそーーー。キャンディーはシロップにする前に凍らせるのかな。
たしかにシロップは凍りにくそうですものね。。。

ちょっとつっこみをいれたくなりそうな、ほのぼのジャックさん。なん
か本当に昔から変わっていないという感じで、いいですね!

是非試食(試飲?)してみたいです!

2008/3/19  16:51

投稿者:toshi

Yukoさん
上から12枚目の写真、なんで顔がちょんぎれているんですか。せっかく楽しそうにメープルシロップを試飲しているのに。

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