2008/7/13 22:36
クレオール・ナショナリズム? 話題
金曜日、朝刊各紙には文部科学官僚の施設整備をめぐる収賄問題で処分された人々の一覧表が載った日、事務棟のエレベーターに乗ると、「今日、○○○、来てる? 来れないよね。タイミング悪いよね。『読売新聞』には実名で出ていたらしいよ」などと事務員たちが会話していた。
『朝日新聞』には「東京外国語大学会計課長(41)」とだけ出ていた。上司に誘われて接待ゴルフに何度か行ったという人物の話。
こんなことのために国立大学法人化は利用されたのだ、などという話は、今はしない。それができるほど法人化についてはよく知らないし。
その人物が41歳にして課長だという話。事務方の課長以上は文部科学官僚だ。地方採用というか、大学独自というか、関東圏の大学の一括採用職員は課長補佐がせいぜいだ。エレベーターでこの記事の噂をしていた人物のひとりなど、ぼくが学生のころには学生課にいた職員だから、確実に問題の課長より年上だ。そして課長より格下だ。
うーむ。何かを思い出すなあ、と考えていて、気づいたのが、ベネディクト・アンダーソンの「クレオール・ナショナリズム」についての話。アメリカのスペイン植民地のクレオール(植民地生まれの、この場合は白人。クリオーリョのこと)たちが、官僚機構上、帝国首都から来た役人より上に立つことができないことの怨み(?)が独立への機運を準備したのだ、という話。
事務職員たちよ、独立革命に訴えるか?
ま、そんなことを夢想しながら週末に突入。事務方の(しかし外様の)汚名をそそぐかの事例に出会ったのは今日、この本を見つけたから。
トマス・ピンチョン『スロー・ラーナー[新装版]』志村正雄訳(ちくま文庫、2008)
訳者の志村正雄は、そういえばぼくが学生のころ、当時英米科と言った今の英語専攻の先生としていたな、と思い出した次第。ちょうど20年前、この短編集の単行本版が出た際に買って読み、外語にはこうしたすぐれた翻訳者がたくさんいるけど(当時の学長は原卓也)、そういえば他学科の先生の授業などほとんど受けたことがないなと、縦割りを悔やんだのだった。
そうそう、分割統治が、スペイン語圏植民地の統一的独立を妨げたと、またしてもこれはアンダーソン。
『朝日新聞』には「東京外国語大学会計課長(41)」とだけ出ていた。上司に誘われて接待ゴルフに何度か行ったという人物の話。
こんなことのために国立大学法人化は利用されたのだ、などという話は、今はしない。それができるほど法人化についてはよく知らないし。
その人物が41歳にして課長だという話。事務方の課長以上は文部科学官僚だ。地方採用というか、大学独自というか、関東圏の大学の一括採用職員は課長補佐がせいぜいだ。エレベーターでこの記事の噂をしていた人物のひとりなど、ぼくが学生のころには学生課にいた職員だから、確実に問題の課長より年上だ。そして課長より格下だ。
うーむ。何かを思い出すなあ、と考えていて、気づいたのが、ベネディクト・アンダーソンの「クレオール・ナショナリズム」についての話。アメリカのスペイン植民地のクレオール(植民地生まれの、この場合は白人。クリオーリョのこと)たちが、官僚機構上、帝国首都から来た役人より上に立つことができないことの怨み(?)が独立への機運を準備したのだ、という話。
事務職員たちよ、独立革命に訴えるか?
ま、そんなことを夢想しながら週末に突入。事務方の(しかし外様の)汚名をそそぐかの事例に出会ったのは今日、この本を見つけたから。
トマス・ピンチョン『スロー・ラーナー[新装版]』志村正雄訳(ちくま文庫、2008)
訳者の志村正雄は、そういえばぼくが学生のころ、当時英米科と言った今の英語専攻の先生としていたな、と思い出した次第。ちょうど20年前、この短編集の単行本版が出た際に買って読み、外語にはこうしたすぐれた翻訳者がたくさんいるけど(当時の学長は原卓也)、そういえば他学科の先生の授業などほとんど受けたことがないなと、縦割りを悔やんだのだった。
そうそう、分割統治が、スペイン語圏植民地の統一的独立を妨げたと、またしてもこれはアンダーソン。



