2008/6/15  13:35

密室トリック  学校

アトリエ開放日の翌日、タピスリーのアトリエ前で皆が集まっている。
今まで20年間、閉めたことのない鍵がかかっていて、開けることが出来ないのだ。

鍵穴は2箇所。ドアノブのところはいつも閉めている鍵で、先生が持っている。しかし、この日は、そのすぐ下にあるもうひとつの鍵がかかっているのだが、この鍵は持っていないため、中に入ることが出来ない。
このとき午後2時。5時まで3時間、織る予定だった。

建物の管理人はちょうど昼休みで、4時までは戻ってこないため、アトリエの管理人で近所に住むXavier氏を呼ぶ。2時30分に到着。しかし、彼も鍵は持っていなかった。

このドアには、シャッターがついていて、この日は下りていたが、施錠はされていなかった。このアトリエにはもうひとつ別のドアがあり、同じ建物内の、別のアトリエに入ることが出来、このドアにも通じているのだが、そちらも閉まっている。そして、残念ながら、我々の講師も、Xavier氏も、こちらの鍵は持っていなかった。

このアトリエはパリ市のもので、同じ系列のアトリエが、市に数箇所ある。本部に連絡したところ、どうやらこの鍵穴に合う鍵は存在しないらしい。

さて、誰がどうやって、このアトリエを閉めたのか?



正直なところ、そんなに難しい問題ではない。
その人物は、このドアの鍵を持っていなかったので、内側から施錠して、もう一方のドアを施錠し、こちらに戻ってきて、シャッターを閉めたのだ。しかし、連絡がつかない。

結局、この謎が解けたところで鍵が開くわけでもなく、我々は、次回の作業時間を延長することに決め、この日は解散した。このとき3時。

近くの古本屋に寄り道し、アトリエ経由で私が岐路についたとき、アトリエは既に開いていた。3時30分。
あの時Xavier氏が、短気をおこしてガラスを割らなかったのは幸いだったが、もう少し待ってこの日に作業をするのと、別の日に出直すのはどちらが得策だったのだろう。
いずれにせよ、私の作品の完成は、約1センチを残して、また次回に持ち越されてしまった。

年度末まで、アトリエがあるのはあと4回。まあ何とか最後の仕上げまで終わることでしょう。

クリックすると元のサイズで表示します
これは途中経過。



コメントを書く


名前
メールアドレス
URL
コメント本文(1000文字まで)


RSS1.0