2008/7/30  21:45

人気薄のアパート  日記

11区のアパートに引っ越して1年以上過ぎた。
引越し当初から気に入っていた訳ではないが、選択肢の少ない中でようやく見つけたこの部屋での生活にも大分慣れて来た。

しかし冷静に考えてみると、人の入れ替わりが頻繁な建物である。
我が家のある棟は、2箇所に階段があり、我々の使うD階段からは、こちらで言う1階と2階しかない。世帯数で言えば、6しかない。そしてもう一箇所のC階段(A、Bは別棟にある)から、さらに2階と3階に上がる。それにしてももう5、6世帯ほどだろう。

この1年で、このD階段の6世帯のうち、4世帯が引っ越した。向かいの部屋は2度入れ替わった。1年以上住んでいるのは、我が家と、斜向かいに住む葉っぱ中毒のオニイサンだけになった。
C階段でも、相当数の引越しを目撃したので、ほぼ総入れ替えではないだろうか。


つまり、それほど人気がないのである。


理由はいくらでもある。

まず騒音。このジャン・ピエール・タンボー通りをはじめこの界隈は、非常にバーが多い。
夜は若者が集まって、飲み、音楽を聴き、踊り、叫ぶ。
6月22日の音楽の日は、我が家の真向かいでライブ演奏があり、午前3時過ぎまで家の中がコンサート会場のようだった。

そして下のバーから上がってくるネズミ。
しばらく姿を見せなかったが、また現れた。

そして、この近所は空き巣の被害が非常に多い。
先々週、斜向かいのオニイサンの部屋に入ったらしい。
中庭側の窓から侵入したらしいので、表通り沿いの我が家は同じ被害には遭わなかった。


これだけ条件が揃って、住み続けている方が物好きに思える。
我々の前の住人は若い女の子で、もう3年も住んでいて、引越しの理由も実家に帰るから、と言うものだったのだが。

引越しを考えていない訳ではない。否、考えない日はないほどである。
けれど、この条件よりいい部屋が、ただでさえ物件の少ないパリ市内で見つかるだろうか。


そんな状況の中、私にとって朗報がもたらされた。
連れ合いが、将来的に日本に住みたいと切り出したのである。
今回の帰国での、最大限のお膳立てが功を奏したのだ。彼には相当幻想を抱かせたが、幻滅するのは本人の勝手。まあ実現には数年かかるとしても、このひと言を言わせることを、こんなに短時間で達成しただけで、この旅は成功だった。

逆に、パリはそれほど住みにくい場所だとも言える。
フランス人にとっても、ここは決して安住の地ではないのである。

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2008/8/2  22:23

投稿者:ゆーこ

あらー、意外です。パリのアパートの暮らしって、映画『アメリ』のようなものとは限らないのですね。

連れ合いさんとの日本移住計画、第一段の成功おめでとうございます。鉄は熱いうちに!

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