2008/1/24  23:00

佳演佳日(フジテレビやるじゃない!!)  音楽

我が家に先週入ったBRAVIA。

ヘルニアですることがないので、ついつい見てしまいます。

今日昼下がりにぱちぱちしていたら(表現が古くてすみません)
いい番組フジテレビのBSで見つけました。


「日本フィルシンフォニーコンサート」


NHKの「20世紀の名演奏」は泣く子も黙る名演奏の数々。
日本での演奏会なんて言っても、イタリア歌劇団の来日公演みたいな、
かなりエッジな部分まで網羅されていて、名演鑑賞のみならず資料的な価値も高い。

ただこちらもなかなか興味深い番組である。

日本は潜在的に多くの「合唱」人口があり、それに端を発して、
異国の音楽に触れようとしていた、強いモチベーションを伴ってクラシックに触れていた。

その昔、多くの音楽家も黄金の国として夢の彼方にあこがれたであろう、極東の島国の人々が、何とか、真摯に対峙しようとした。聴衆にも演奏者にも、そういうまじめな姿勢の感じられる音楽界を目の当たりにした。

ちょうどフジテレビ開局9周年コンサートとして、ワーグナーの「ローエングリン」の3幕の前奏、「タンホイザー」の「夕星の歌」、トマの「ミニョン」の「君よ知るや南の国」お始め、オペラの曲の映像をたっぷり放送していた。

確かに技術としては、今どき芸大の6ホールなんかにもぐって、学生の研究演奏会とかでももっとうまいの聴けるかもしれない。ただ森正さんの、軽妙なローエングリンなんか、大変好感が持てるものだった。これだけオペラが増えてもわからんさんも多いが、ワーグナーは「重厚だが、どこまでも軽やか」がいい。あの時代ちゃんと、真摯に、いい演奏だと感じた。

東京文化会館での日本フィルの演奏会で、「マルタ」の「夢のように」を日本語訳で歌っちゃたり、そんなことも今ではないだろう。

私は常々、音楽は名曲ではなく、名演奏との出会いにこそより多くの喜びを感じる。また、そういう出会いに心から感謝を送る…、こういう一体感が「佳い演奏会」をつくる、と思うのである。そんな演奏会にいくと、帰りの家路も楽しいものである。

そういうことを再認識させられる番組であった。つににこういうスタンスこそ音楽愛好家として、「かくあるべし」と思う。

いい番組あるじゃないか、と思ってしまった。

ああいう演奏会に熱心に足を運んだ先輩愛好家のおかげで僕らが今、世界でも屈指の恵まれた環境で、クラシックに浸れるのだ。感謝。



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