2008/5/16  17:33

唐子小学校6年生来館  来客・取材

このところ、夏の埼玉近美のスマ展準備にかかりきりですっかりブログ日誌をさぼっています。
他館の企画なのになぜ忙しいのかというと(出品作品に関するデータのやりとりなど細かい作業もあるのですが)、初の図録原稿を書くことになっているためです。
スマに関する論文……と言って良いのかどうか、とにかく、読む人に読みやすく、目新しい内容で、丸木美術館の宣伝もさりげなく入れて……などと、いろいろ考えているうちに時間ばかりが過ぎていきます。

今日は地元の唐子小学校の6年生が来館し、館内説明をしました。
唐子小学校とは、今年の5年生から本格的な交流がはじまったので、6年生だけは学年単位で来館したことがなく、そのため、担任の先生が「ぜひ」とのことで、社会科見学で来て下さったのです。その気持ちが、とても嬉しいですね。

2008/5/11  22:35

オリーヴ展映画上映会  イベント

現在開催中の「オリーヴ・プロジェクト展」の関連イヴェントとして、映画『レインボー』(アブドゥッサラーム・シェハダ監督、41分、第14回地球環境映画大賞受賞作品)の上映会と、アラブ・アジア文化交流協会代表のナジーブ・エルカッシュさんの講演「パレスチナ映画事情」が行われました。

はじめに行われたのは映画『レインボー』上映会。
会場の小高文庫には30人ほどの参加者が集まり、イスラエル軍によるパレスチナ人集落の襲撃を取材したドキュメンタリー映画に息を呑みました。

クリックすると元のサイズで表示します

実は今回、DVDプレイヤーと映写機、スピーカーのホームシアターセットを購入し、初めての上映会だったのですが、なかなか映像も見やすく迫力があったので、今後も活用していきたいと思いました。

本来ならその後すぐにナジーブ・エルカッシュさんの講演の予定があったのですが、1時間遅れて到着するとの知らせが入ったので(ナジーブさんの談によると「参加者の皆さんに、(祖国への帰還を)待ち続けるパレスチナ人の気持ちを知ってもらうために遅れた」とのこと。もちろんジョークです)、急きょ企画展会場に移動して、八鍬さんを中心に出品作家によるギャラリー・トークを1時間ほど行いました。

クリックすると元のサイズで表示します

予定より1時間遅れてはじまったナジーブ・エルカッシュさんの講演「パレスチナ映画事情」。アラブ映画におけるパレスチナ問題の描かれ方などを中心に、実際に映像を見ながらの講演は非常に興味深く、終了後の質問も熱気を帯びたものになりました。

クリックすると元のサイズで表示します

この日はパレスチナ問題にも詳しいフォト・ジャーナリストの豊田直巳さんも姿を見せ、閉館後もしばらく熱い討議が続きました。

2008/5/8  15:27

祭りのあと  その他

5月5日の開館記念日も無事に終わり、翌6日はイベントの後片付け。
地元のK田さんやK林(T)さん、Dさん、川越のM年山さん夫妻が手伝いに来て下さいました。
そして今日は博物館実習生のKくんも最終日。
アートスペースの「ブディアナ展」も終了し、午前中に作品の搬出が行われました。

ひとつの季節の終わりを実感する日々ですが、事務局は息つく間もなく、N事務局長とS木(Y)さんは月末に開かれる理事会の準備をしています。
ぼくは午前中に川口市立アートギャラリー・アトリアへ行き、午後には丸木美術館に移動して、7月から埼玉県立近代美術館で開催される「丸木スマ展」に向けて修復及び額を新調する作品の搬出に立ち会いました。その後は、アートスペースの展示替えや埼玉近美「丸木スマ展」の準備作業など。
そろそろ丸木美術館の次回企画「丸木俊 絵本の世界展」や、次々回企画「今日の反核反戦展」の準備にも取りかからなくてはなりません。
GW期間中は15日間連続出勤でしたが、それがようやく一段落しても、まだまだ忙しい毎日は続きそうです。

   *   *   *

開館記念日に中山千夏さんが講演で紹介された山下勇三さんの回顧展が、6月16日から21日まで青山5丁目のピンポイントギャラリーで開催されます。
詳しくは以下のHPをご覧ください。

http://www.pinpointgallery.com/japaneseindex.html

2008/5/5  22:02

第41回開館記念日  イベント

クリックすると元のサイズで表示します

今年も丸木美術館の開館記念日を迎えることができました。
大勢のボランティアが集まり、午前中からさまざまな準備を行います。

クリックすると元のサイズで表示します

今年は元第五福竜丸乗組員の大石又七さんがお話をして下さるので、観音堂前に第五福竜丸の大漁旗を飾りました。

クリックすると元のサイズで表示します

美術館入口の道ばたで談笑しているのは、駐車場係のメンバーたち。
いつもイベントに参加できず、駐車場に入ってくる車を誘導し続ける陰の功労者の皆さんです。ご苦労さまです。

クリックすると元のサイズで表示します

開館記念日の集いでは、K寺理事長が前日に幕張メッセで行われた「9条世界会議」全体会・音楽ライブの報告を行いました。
1万人を超える参加者が集まったという「9条世界会議」。若い世代の参加者も多く、すべてのスケジュールが終了した午後10時30分まで、会場は大いに盛り上がったとのことでした。

残念ながら、この集いが終わった時点で小雨が降り出し、大石又七さんの講演は、急遽予定を変更して、新館ホールに移動して行われました。

クリックすると元のサイズで表示します

「ビキニ事件の真実」と題して行われた大石さんのお話。
実直そうな人柄そのままに、第五福竜丸に乗ってビキニ水爆実験に遭遇した当時の状況を淡々と語り、そして自身の体験も踏まえながら現在の核武装や原子力発電の問題について分析をする内容に、80人ほどが集まった会場も静かに耳を傾けていました。
「過去の過ちを正しく学ばない者に、正しい未来は見えてきません。目をこらし、耳を澄ませてじっと聞いてみて下さい。大切なたくさんの過去が忘れないでと叫んでいます。ビキニ事件もその中の大切なひとつです」という大石さんの静かな言葉が耳に残りました。

クリックすると元のサイズで表示します

講演が終わると、八丈太鼓まごめ会による和太鼓演奏。雨は依然として降り続き、八怪堂の舞台で行われました。
二人ひと組で打つシンプルな様式で、個性や人間性を大切にする伝統そのままに、車椅子に乗ったメンバーも舞台の上にあがって、伸びやかな太鼓を披露しました。

クリックすると元のサイズで表示します

午後3時からは再び新館ホールで中山千夏さんのお話「表現と平和」。
子どもの頃から舞台やテレビなどで活躍された中山さん。1980年代には市民運動に参加し国会議員としても活躍されました。そうした数々の体験を通して、「芸能(芸術)は社会や平和の役に立つ仕事(表現)を選んだ方が気持ちよく生きられる」と気づいて行くまでのことを、とてもわかりやすくユーモアを交えて話して下さいました。
お話の後には、会場入口の書籍売り場でサイン会を行い、長い列ができていました。

クリックすると元のサイズで表示します

開館記念日の最後のイベントは、野木庵で行われた「友の会交流パーティ」。今年は例年以上に参加者も多く、また料理も豪華だったような気がします。
パーティには八丈太鼓の皆さんも参加して、友の会会員に次々とアドリブで太鼓を叩かせて下さいました。小さなお子さんもお父さんといっしょに太鼓に挑戦して、なごやかで楽しい雰囲気を盛り上げてくれました。

2008/5/4  20:40

世田谷美術館ボランティア交流会  ボランティア

午前中からたくさんのボランティアが参加して、開館記念日の準備を行いました。旗の設置や会場設営、賄いの準備など、皆それぞれの持ち場で働きます。
そして、午後からは世田谷美術館のボランティア・グループが来館し、「ボランティア交流会」という丸木美術館にとって初めての試みが行われました。

まずは丸木美術館の館内見学。
2階のアートスペースでは、現在展覧会を開催中のバリ島の画家ブディアナさんが世田谷美術館ボランティアのために自身の絵の解説をして下さいました。

クリックすると元のサイズで表示します

その後は《原爆の図》を巡りながら、丸木美術館や丸木夫妻についての解説を行い、館内を自由に見学して頂きました。
午後3時からは両館のボランティアが野木庵に集まって、交流会がはじまりました。
まず世田谷ボランティアの活動について、A学芸員がスライドを交えて説明をして下さいました。
世田谷ボランティアの主な仕事は「鑑賞リーダー」。区内の小学生といっしょに展示を見て、「まずは美術館を好きになってもらう」ことが大切な役目だそうです。
丸木ボランティアの活動を説明してくれたのは「ボランティア新聞」編集長のK田(N)さん。
ボランティアの仕事をとても体系的にまとめて発表してくれたので感心しました。
参考までに、その内容を要約します。

クリックすると元のサイズで表示します

@日常的なボランティア
 来られる人が来られるときに来て仕事をする。やりたい仕事をする。
 例)展示替え準備、事務作業、図書整理、館内外整備
Aイベント
 ボランティアが一堂に会する日。ボランティアのお祭り。
 例)5月5日開館記念日、8月6日ひろしま忌の前後、スリーデーマーチ
Bボランティアの日
 多くの人手が必要となる日に、召集し活動する。
 例)ニュース発送作業、展示替え、館内外整備(館内清掃、ゴミ拾い、草刈り)
C特殊なボランティア
 特技を生かしたボランティア。
 例)作品写真の撮影、図書整理、小学校ワークショップ
 ボランティアを支えるボランティア。
 例)賄い、ボランティア新聞
◎丸木美術館のボランティアの特徴
 ・クチコミで集まる
 ・来るもの拒まず、去るもの追わず
 ・いろんな仕事を体験できる
 ・幅広い年齢層

お互いの仕事の内容を知ったところで、手作りの料理を囲んで乾杯です。
Y川さんのうどんやM年山さんの竹の子料理などがたっぷりと並び、世田谷美術館の皆さんもとても喜んで下さったようです。

クリックすると元のサイズで表示します

初対面にもかかわらず、思っていた以上にお互いの会話も盛り上がり、準備をした立場としてはひと安心。あっという間に時間が過ぎていきました。
A学芸員も「うちのボランティアが一番だと思っていましたが、ちょっと考え直そうかな、と思いました」と、嬉しいお言葉。
次は世田谷美術館でお会いしましょう、と約束をして、初めてのボランティア交流会は大成功に終わりました。

2008/5/3  17:11

鯉のぼり  ボランティア

いよいよ開館記念日を2日後に控えて、美術館内外でのボランティアの活躍も目立つようになりました。
今日は越生のY口さん、川越のS木(N)さん、8月に実習予定の跡見学園大のTさんがボランティアに来てくれて、実習中のKくんといっしょに草刈りやゴミ拾い、館内の棚ふきなど大活躍してくれました。

クリックすると元のサイズで表示します

今年も八怪堂前に鯉のぼりを設置しました。
午前中の雨もあがり、午後からは川風を受けて鯉のぼりも元気に泳いでいます。

   *   *   *

7月からはじまる埼玉近美「丸木スマ展」のチラシとチケットの校正稿も届きました。
チラシの表紙の絵は《簪(かんざし)》。若い世代にもアピールできるような、明るくカラフルなデザインです。
たくさんの方が見に来てくれるといいですね。

2008/5/2  17:27

高校生団体が来館  来客・取材

今日は午前中にさいたま市の高校240名の団体、午前と午後に分かれて西東京市の高校260名の団体が来館し、1階奥の新館ホールで館内説明を行いました。
いずれも高校1年生で、来年、さいたま市の高校は沖縄へ、西東京市の高校は広島へ修学旅行に行くそうです。
先生方が事前に原爆や丸木夫妻の紹介をして下さっていたこともあり、入館時には元気いっぱいだった生徒たちも、絵の前でとても静かに説明を聞いてくれました。

美術館は5月5日の開館記念日に向けて、ポスターを制作したり、草を刈ったり、館内のモップ掛けをしたりとさまざまな準備を進めています。
天気もどうやら大丈夫そうなので、爽やかな開館記念日を迎えることができるでしょう。

2008/4/30  22:42

ボランティア交流会の準備  ボランティア

茨城からボランティア新聞編集長のK田(N)さんが来館。
5月4日午後に行われる世田谷美術館とのボランティア交流会(美術館ニュース、ボランティア新聞などで既報)に向けての打ち合わせ準備を行いました。

K田(N)さんが取材で撮りためていた写真や、ぼくが記録していた写真などをもとに、当日はスライドで丸木美術館ボランティアの活躍ぶりを報告します。
写真はどうしてもここ数年のものが中心になってしまうので、古くから関わっているボランティアの方々には、当日K田(N)さんに回想を引き出してもらうようにしようと思っています。

世田谷美術館ボランティアは貸切バスで午後1時に来館予定。30人ほどが参加されるそうです。
こちらもY川さんの手打ちうどんやM年山さんの手料理などを用意してお迎えします。
また、午後1時からはアートスペースで現在展覧会を開催中のバリ島の画家ブディアナさんも来館し、作品解説を行って下さるそうです。
興味のある方は、ぜひ4日の丸木美術館ボランティアにご参加ください。
当日は午前中から、開館記念日の準備などの作業を行います。

2008/4/29  21:34

博物館実習生初日  学芸員実習

東京国際大学人間社会学部3年のKくんの博物館実習がはじまりました。
初日は館内の清掃や事務作業を手伝ってもらいながら、午後からは「美の巨人たち」や「日曜美術館」のビデオを鑑賞して丸木美術館の概要を簡単に紹介。
これから、少しずつ美術館の雰囲気に慣れてもらえると良いですね。

午後には監事のO野さんとW本さんが来館し、前年度の監査を行いました。
夕方にはKくんといっしょに竹の子を掘り、お二人に持ち帰ってもらいました。

2008/4/28  20:26

埼玉近美「丸木スマ展」準備  来客・取材

7月から埼玉県立近代美術館で開催される丸木スマ展の準備のために担当のO学芸員が来館。
午後いっぱいの時間を使って、出品候補作品の調査やポジフィルム・画像CDの貸出など、展覧会に向けてさまざまな準備作業を行いました。
現在リストアップされているのは、丸木美術館の所蔵品をはじめ、広島県立美術館や埼玉、広島の遺族が所蔵している作品約130点。このなかから出品作品を絞り込んでいくのです。
すでに作品写真は見て頂いているのですが、実物の印象はまた違うので、作品を見るたびにO学芸員と意見を交換しながら、「これはぜひ入れましょう」「ううん、これはまあ、出さなくてもいいかな・・・」と、最終的にはO学芸員に判断して頂きます。
同じような主題の作品が数点そろってしまい、「どれか1点を落としましょう」ということになると、これがなかなか難しい。
というのもスマさんの絵は、主題や構成が似ていても、表現の手法が全然違っていたり、色づかいが面白かったり、「これも見せたい」「あれも捨てがたい」と判断に迷ってしまうのです。
それでも、会場の広さには限りがある上、あまり似たような作品を並べても印象が薄くなってしまうので、思いきって選んでいきます。

額の状態や作品の亀裂など、保存上の課題もあらためて浮かび上がってきました。
展覧会まであと約2ヶ月。県立レベルの美術館でスマさんの個展が開催されるのは初めてのことなので、少しでも良い状態で作品を送り出せるように、修復家の方とも連絡をとりあい、できる限りの準備をしていきたいと思っています。

RSS1.0