2008/4/11  23:36

町田「美術家たちの南洋群島」展内覧会  館外展・関連イベント

昨日に引き続き、午前中は渋谷区立松濤美術館を訪れました。
松濤美術館では、今年の夏に丸木位里の妹の画家・大道あやさんの展覧会を開催します。
展覧会担当のT学芸員と、以前からお世話になっているM学芸員にご挨拶し、丸木美術館のチラシを置かせて頂きました。
約束もせず、急に思い立って伺ったのですが、お二人とも温かく迎えて下さり、チラシも目立つところに置いてくれました。

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午後からは町田市立国際版画美術館の「美術家たちの南洋群島」展内覧会に出席。

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「美術家たちの南洋群島」展は、大正から昭和初期にかけて日本が統治していた「南洋群島」と呼ばれるミクロネシアを訪れた多くの美術家たちの作品を通じて、南洋の地で触発された表現の特質や、南への志向と日本の美術や文化の形成との関わりなどについて探る展覧会です。
中心となるのは、土方久功(1900-77)、杉浦佐助(1897-1944)、儀間比呂志(1923-)という、南洋群島に長く滞在し、師弟関係のあった3人の美術家たち。
また、赤松俊子(丸木俊)や川端龍子ら約20名の南洋を訪れた美術家たちの作品も数多く展示されています。
図録には、担当のT学芸員による詳細な『「南洋群島」美術年表』が掲載されていますが、日本美術と南洋との影響関係をここまで丹念に調査したのは、おそらく初めてのことではないかと思います。
個々の画家たちの魅力的な作品はもちろん、日本における(沖縄も含めた)「南」への問題を考える上でも、非常に興味深い展覧会です。

内覧会では、昨年オープンしたばかりの沖縄県立博物館・美術館のY副館長、T学芸員にご挨拶しました。この「南洋群島」展は、沖縄にも巡回するのです。
また、出品作家の儀間比呂志さんにも、沖縄のT学芸員にご紹介されてご挨拶をしました。なんと儀間さんは、俊さんが南洋を訪れた1940年にはすでに沖縄からパラオに移住しており、「女の画家も珍しいのに、一人で南洋に来たというので、島の男性たちがみんな色めきたった」と当時のことをしっかり記憶されているのです。
「俊さんとはお話をされたのですか?」とお聞きしたのですが、
「その頃、わしはまだ駆け出しだったから(当時17歳)、物影から憧れて見ているだけだった」とのこと。
「そのうちに、島を買うと言って東京に帰ったら、男の人につかまって(位里さんのこと)二度と戻ってこなかった」と笑っていました。
また、南洋を研究されているH大学のI先生、丸木スマをたびたび紹介して下さっているW大学のT先生にも、久しぶりにお会いしました。

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会場を歩いていると、「丸木俊の南洋の絵がすごい」「原爆の絵だけではなくて、こういう絵も描いているのか」という声を何度も聞きました。
丸木美術館での企画を別にすれば、俊さんの南洋の絵がこれほどまとまって展示される機会は、今までにほとんどありませんでした。
貴重な機会を与えてくださった町田のT学芸員には、本当に感謝です。
ぜひ多くの方に見て頂きたい展覧会です。



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