2008/7/5  17:25

郊外にて  

昨日は夜ゲネプロがあった。私にはたった1度のオケ合わせだ。
昨日の夜の会場は、郊外の公民館みたいなところだ。
事務所がある郊外で、その地域でいろいろ活動しているのもあり、
その辺の公民館は安く、もしくは無料で使えるのだと思う。
私も、一度だけその公民館で、スクールみたいな仕事をしたことがあるし、
今までもその郊外の他の公民館でも、稽古やスクールで歌ったことがある。

昨日の公民館の近辺は、アパートが林立し、アラブ系ブラック系がたくさん住んでいる。
ぶっちゃけかなりガラが悪い。始まった時間が8時だったので、ゴロツキ風の若者が
その辺にたむろしていた。まだ日が長いので、10時くらいまで子供も散歩している。
外国に来たような感じだった。

公民館の稽古場は暑くて、サウナみたいだった。
昼間は暑かったが、8時にもなれば既に外は涼しくなっており、
扉を開けたまま練習していると、散歩している人がもの珍しそうにに稽古を見に来る。
オーケストラなど見たことがないような人たちが、楽しそうに稽古を見ている様子は、
なかなか味わい深いものがある。子供達など数人椅子に座って本格的に稽古を見ていた。
アメリカなんかでは、音楽が不良の子供を更生するみたいなテーマの映画があるが、
勝手にそういう世界を妄想した。別に、そうやって稽古を聞いてる子供が
不良とは限らないのに、我ながら失礼な思い込みである。

別にクラシック音楽が一部の人だけに愛されるべき、なんて決まりはないが、
いつもコンサート会場には、あまり外国人の姿を見かけない。私自身も外人だが、
大体白人が中心だ。合唱団もオーケストラも、不思議と殆どが白人だ。

やはり、クラシック音楽をする、子供に音楽をさせる、クラシック音楽を聴く、
ってなことは、今回息子に音楽を始めさせようとするから余計によくわかるが、
子供の教育に親が手間や時間をどれだけかけることができるかどうか、
それだけのやる気と精神的経済的余裕があるか、が関係してくるような気がする。
子供のやる気なんていうのは、親が放っておいたらなかなか出てくるものではない。
もちろん子供の頃から、自主的に情熱を持って稽古事をする、
という子供も世の中いるのかもしれないが、大抵は親が導かないでは、
何事も始まらないと思うし、導く親は、子供の稽古事に付き合う時間的精神的余裕、
体力などもないとやっていられないのだ。

郊外の安いアパートに住む人たちには、クラシックは敷居が高いのだろうか。
ちょっと悲しいことだ。

オーケストラと歌うのはいつものことながら感動だ。今回はソロと合唱が絡む曲もあるし、
ソプラノのアリアは合唱も一緒に歌う曲で、えらく大掛かりで申し訳なく思う。
これだけ背後に巨大な団体を背負ってソロを歌うのはプレッシャーだが、
楽しんで歌いたいものだ。

指揮者は私が歌いたいテンポだと速すぎる、と昨日のオケ稽古のあと言うのだが、
本番で突然遅くしたら最後の高音がどうなるか、全く自信がない。
私の歌いたいテンポで歌えば、やっと最後が決まるのだが、遅くなるとどうなるだろう。
テンポが遅ければ遅いほど丁寧にベッタリ歌うことになり、
スタミナが切れてしまいそうである。別にテンポが速くして雑に歌うつもりでもないが、さらーっと流そうとしているのは本当だ。
まあ今日ゆっくり休んで明日もう一度チャレンジだ。って本番だが(がーーん)。

終曲に近くなって、オケと合唱がガンガンやっていて気が付かなかったが、
長い休符のとき、公民館外で、大音響でラップをかけているのが聞こえた。
皆ビックリして音のする方角を振り返り集中力が途切れたが、
指揮者ははそのまま振り続けた。合唱の1人が文句を言いに行こうとし、
指揮者が指揮をしながら絶対誰も何も言うな!と叫び、
もう1人がその人を強引に連れて戻ってきた。ちょっとドキドキした。
郊外で車を燃やすような人の報道が、一時激しくされていたので、
暴動でも起こったらどうしよう!と一瞬思ったが、これも私の思い込みによる妄想だ。
別に何事も起こらず無事稽古は終った。

帰り、いつも家まで送ってくれる同方向に住む合唱団のオジサンの車に乗るとき、
その車がメルセデスだったので、外でたむろしている若者に、
「おっさん、その車いくらすんの?オネエサン連れで良いなあ!ひゅーひゅー」
などと散々にこやかにやじられつつ、会場を後にした。こういう世界もあるのだ。
滅多に日が暮れるころに、外をウロつかない健全な引き篭もり生活を送っているし、
このような人たちがたむろするような場所で生活もしていないので、
いろいろ勝手に妄想し、やや緊張したが、こういう世界もあるのだ。

私は出かける前に軽く食べて行ったが、大人数のオケと合唱団の熱気の篭る
サウナのように暑い稽古場でガーガー歌って、多分かなり痩せただろう。
昨日は帰宅して、空腹も忘れてそのままバタンキューだった。
こうして夏場に歌うのは良いダイエットになる。



2008/7/6  17:22

投稿者:junki

>はゆちゃん、
その映画は見たことがないけど、多分雑誌かなんかであらすじを読んだことがあったかも。いろいろあるよね、その手の映画。実際一昨日見た柄の悪い若者に、クラシックなんて受け入れられるかと思ったなあ。映画は、そこを教師なり音楽家の情熱で心を開かせる、って美談だよね。なんか一昨日は現実を見たって感じだよ。溝は深い。
そして、私自身もある意味移民みたいなもんだから、立場的にどう違うんだ、と思ったりね。日本人だからアラブ人とは一緒にしないで、みたいな意味もなく高飛車、かつラシスト的な気持ちもあったりする自分がいたり…なんかモヤモヤしたよ。
結局、自己表現として私は歌っているわけけど、彼らにもちゃんと自己表現の機会があれば良いんだよね。それがないと、落書きしたり車を燃やしたりするのかな。まあ一昨日の若者は、そんな悪いことをせず、しっかり学業に励んでいるかもしれないんだから、それこそ私の勝手な偏見なんだけどさ。夜な夜な道でたむろしているってのは、私的には異質なんだよなあ。

2008/7/6  17:10

投稿者:junki

>ぴさん、
みんないくわよ、ですか。そうあるべきなんでしょうね、ホントなら。
こんなにバックが付いて、カッコいいなあとも思うんですけどねー。私は変なプレッシャーに弱いようです。大掛かりな曲だと、もうドキドキですよ。ほら、脇役ばっかりやってるから、こう祭り上げられるような状況には慣れてないんです。

2008/7/6  17:06

投稿者:junki

>Cecillianaさん、
日本にもそういうビックリして固まっちゃうような変な人はいますか?日本人もストレスがありますが、そういう風に感じ悪くしないようにニコニコしてるストレス、ってのがありますよね。
私も反射神経が鈍いので、その場では、せいぜい凹んでいるところを悟られないように、とヘラヘラ笑うことしかできない、って感じです。
本番は、今日の予定ですが、野外のため雨天中止なので、どうなるんでしょうね。凄く曇っています。
でも応援ありがとうございます!コロラチューラの方から見たら高音と言うほどの高音でもないんですが…頑張ります。

2008/7/6  7:21

投稿者:はゆ

「MUSIC OF HEART」っていう映画見たことある?
すっごくいいよ〜。
ハーレムの子にヴァイオリン教える実話なの。
人との出会いとか教師の情熱って大事だわ、って考えさせられる映画。

もし見てなかったら、本番終わってゆっくりできたら是非みてみてねん。

高音決まってね〜♪

2008/7/6  2:32

投稿者:ぴ

>ソプラノのアリアは合唱も一緒に歌う曲で、えらく大掛かりで申し訳なく思う。

ぷぷぷぷ!
なんかjunkiらしいねえ。
私なら「みんないくわよっ!」とか思っちゃうよ…ってパート逆な感じ?笑

2008/7/6  1:03

投稿者:Cecilliana

明日の本番、楽しみにしています。
最後の高音、どうぞ見事にキメて下さいませ!
…って聴きに行ける訳でもないのに勝手にスミマセン。
出来るだけ色んな人がjunkiさんの歌を聴いてくれたら素敵ですよね。
器楽だけより人の声がある方がクラシックに慣れていない人でも耳に届きやすい気がします。
(と、思うのは自分が声楽が好きだからでしょうか?)

昨日のヒドいオバサンのお話、お気の毒でした。
いきなり用紙を破いちゃうなんて…。
日本にもそう言う人ってたまにいますが、そちらの方が遭遇率は高いとのこと、
やはりよりはっきり物を言うという文化の違いによるのでしょうか。
それにしてもそのオバサン、どんな私生活なんだろうなんて思っちゃいました。
すんごい孤独で不幸な人なんじゃないかと勝手に想像してみたり。
それとも自分の近しい人にはマトモに接しているのかしら…。

ちなみに私はそういう目に会った時ってその場ではびびってしまって何も言えず、
後からああ言ってやればよかったこうも言ってやればよかった、と口惜しがる弱虫です。
昔はオットがそういう時の愚痴の捌け口でしたが、この頃では子供も相手をさせられています。(笑)

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