2008/5/16  9:16

ジョーダンよ、ロマンスに行け。  

読み終わりましたよ、"NO ONE HEARD HER SCREAM"。

作者のJordan Daneさんを男性だと思っていたが、一番最後の著者の写真で女性と判明。読み初めと印象は変わらず、Jordanさんはミステリー要素をもっとシンプルに類型化して、ロマンス路線に行くべきだと思う。少なくともこの本ではそうすべきだった。だったらその本はRomanceコーナーに並ぶはずで、私は買わずに済んだのにぃ。

ミステリーって、読み始めるとストーリーの中にいろんな紐が投げ出されてる。たとえば殺人事件そのものに関する紐だったり、状況や背景や、登場人物に関する紐だったり、いろんな紐。目の前に差し出されたその紐は、読み終わった時点でたいていはきちんと結ばれている。別の紐と結びついたことで話に深みが出たり、或いは、最後に同じ紐の反対側の端っこがひらりときれいに差し出されて、それを結ぶことできれいな一つの紐の輪ができたり。

こうやって文句をタラタラ書いてるからには、当然、"NO ONE HEARD HER SCREAM"にはそれが無かったわけだ。紐は多少は差し出されていたが、それが結ばれることはなかった。一本、大きな立派な紐が差し出されていたのだが、それすら途中で燃えちゃったかのように、紐の断片は黒く焼け焦げちゃってるような、そんな紐だった。

飾り言葉が多く、尚且つ描かれる状況が不自然。そういう不自然な状況をカバーするかのように叙述部分で「これがこうだからこうなのだ」と、読者の思考をその状況に持ってこうとしてるが、こっちとしては「そんなこたないっしょ」。

ミステリーには最後のハラハラドキドキがたいてい付き物だが、そこも今ひとつ、二つ、三つ。犯罪の内容にえぐい描写があるのだけれど、結局、そのエグサと、ロマンス断片がこの小説の本分だったかも。そう思うと、やっぱりJordanさんは、ロマンスをもっと激しく劇的に追及していった方が絶対いいと思うんだけどなぁ。

って、あんたいったい何者?の私。



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