2008/8/22  5:53

いまごろは  ビビッとアート

朝のリレー      谷川俊太郎

カムチャッツカの若者が
きりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は
朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女が
ほほえみながら寝がえりをうつとき
ローマの少年は
柱頭を染める朝陽にウィンクする
この地球では
いつもどこかで朝がはじまっている

ぼくらは朝をリレーするのだ
経度から経度へと
そうしていわば交替で地球を守る
眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで目覚まし時計のベルが鳴ってる
それはあなたの送った朝を
誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ

2008/8/22  5:51

夜明け前  広島日記

ちょっと肌寒くて
目覚めた
あたたかい ミルクティーを
入れる
一口飲むと
外に 出たくなって
ベランダへ出た

ベランダは ほのかに
明るかった
すでに 朝顔が花を
ひらいていた

月かな と思って
キョロキョロ 見回すが
見つからない

不思議だなーと思って
ふと目を上げると
半月よりも 小さい月が
真上にあった

このしんとした静かな光
だけど とてもやさしい光
草花を目覚めさせる
力をもった光

私も起きてしまった

もう一度、あの光が見たくなって
外に出てみる
この文を書いている間に
すっかり、空は白みはじめた
さきほどまで
モクモクと煙をあげていた
煙突から
ぴたりと何も出てこない

月は まだ あった
静かに明けていく 世界で
私が紅茶を飲みこむ 音と
遠くで鳴く カラスの声と

早起きの虫が すばやく飛んでいった

ふと振り返れば
我が家の 朝顔に 大きな蜂が
こちらに 気がついて 
ぶんぶん うなった

こわくなって
紅茶のコップを
ベランダに置いたまま
退散する



2008/8/17  17:13

崖の上のポニョ☆☆☆  映画でうふふ

 大きな海と小さな生き物、そして人々の話。おおらかなストーリー展開。全体として印象的だったのが、起こっていく現実に対して人々が自然に受け入れていることである。ポニョと宗介の一途で純粋な気もちに涙した。何がきても大丈夫!そんな希望が輝く!

2008/8/12  13:14

エリザベス ゴールデンエイジ☆☆☆☆  映画でうふふ

 こんなに何度も見たくなる映画があっただろうか?エリザベズ ゴールデンエイジはすばらしすぎる!!なんといっても、ケイト ブランシェットの演技は圧巻である。そして、脇役俳優人。特に、ジェフリー・ラッシュのさりげなさが魅力である。
 舞台はスペイン無敵艦隊がイギリスに攻めてくる1587年。さまざまな苦悩を乗り越え、エリザベスが輝く!

2008/8/9  19:13

北京オリンピック開会式  ビビッとアート

 7人目のランナーが、聖火を受け取り、最後の8人目に聖火を渡した。8人目、体操選手だった李寧は聖火を手にスーーーーーっと、天へ昇った。そして、時空にかかる巻物の上をゆっくり、ゆっくりと駆けた。その帯は、風に渦巻く海や雲のようでもあり、私たちの歩んできた様々な歴史の渦でもあった。いろんな想いを受け、聖火は北京にやってきた。李寧の影が丸い光の中駆ける様子は、月の中の影のようでもあり、世界の人々の魂が光となって、天を駆けているようでもあった。そして、今、様々な想いは昇華され、静かに、しかし、確実に前進し、聖火台へたどり着いた。そして、私たち人類の聖火は、天に向かって昇竜のごとく赤々と燃えたのである。
 号泣。

2008/8/7  22:26

つけで  広島日記

 久しぶりに、行きつけの定食屋に行った。といっても、個人経営の店ではなく、全国展開するチェーン店である。お一人様が座る大テーブルに通された。すでに、斜め向かいに、ほんの少し、くせのある中年の男性が座っていた。私にとって、その男は初顔だったが、どうやら常連らしく、店員にちょくちょくと声をかけていた。
 しばらくして、その男が席を立った。手にした伝票をみた私は、ギョッとした。なんと伝票がホッチキスで束になって留められていたからである。「3600円になります。」店員は言った。「ごめんね。遅くなっちゃって」と男が言うと「いえ、またいらしてください。」と店員が言った。気配からして、男は満足して帰ったようである。
 いまどき、つけ。しかも、チェーン店の定食屋で。一癖あるように見えた男は、やはり、只者ではなかった。お金に困っている人なのかもしれない。毎回、財布を忘れるおっちょこちょいなのかもしれない。いや、なんでも”つけ”で買っているのかもしれない。
 思い起こせば、昔は、私もつけ払いをしていた。近くの本屋に、ひとりで買い物に行き、好きな本を買って、つけてもらっていた。「そういえば、わかるから」と母親が言うのであった。こんな話を村上春樹のエッセイでも読んで、わかるわかると思ったことがある。
 そうそう、我が家は他にもつけ払いをしていた。喫茶店である。毎週1回は必ずいく喫茶店があった。そこの子供が、わたしと同じ年というのもあって、家族で仲がよかったのもある。我が家では、いつも、夕食や昼食のお代をつけて、たまに、まとめて払っていたのである。古きよき時代だなーと思う。
 子供の頃、私はそこで毎回ミックスジュースを頼んでいた。バナナとミルクとオレンジをミキサーにかけたジュースである。ここ最近、自分でミックスジュースを作って、毎朝飲んでいる。同じジュースだと思うけど、つけで飲んだジュースは、もう少し、おいしかったような・・・・気もする。 

2008/8/4  21:53

夏の読書  グッと書物

 この休日は本を読んだ。一つは、かねてよりお気に入りである恩田陸の常野物語シリーズの『エンド・ゲーム』だ。”裏返す”という話であり、人の心を描く話である。人が見ている現実ってなんだろう?と考えさせられる話であり、”現実は主観だ。”と思わせるものでもある。
 それにしても暑いからか、別の理由からか、最近の私は、自分でも不思議に思うほど頭が働いていないようなのである。そんな不安に応えるのが『脳が冴える15の習慣』築山節著である。この本は、最近なんとなく頭がぼんやりしていると感じている人のための本である。よくよく読んでいくと、私はいつボケてもおかしくないような気がしてくる。
 脳を活発化させるためには、運動前と同じように脳のウォーミングアップが必要なのだが、足や手、口を使うことって大事なんだそうだ。朝、起きたときに、散歩や料理をつくる、掃除をする、人と話すって、とても大事らしい。
 私は1人で過ごすことが多いので、会話部分がかなり減っている。そこで、その代わりになるのが、音読らしい。前にも同様の話を聞いたことがあったが、本に改めて書いてあるとやる気が沸いてくる。早速、昨夜から詩や本の音読をしている。音読にも、読みやすい文と読みにくい文があり、そんな発見も面白い。私の場合には、大好きな詩や村上春樹の本はすらすら読めるが、歴史物(漢字や単語が難しい)や最近読むようになった作家の本はつまる。
 脳脳ときたけど、やっぱり体なのかなと思わせるのが、『整体。共鳴から始まる』片山洋次郎著である。著者は、私が好きな野口晴哉(風邪の効用、整体入門の著者)を師と仰ぐ。あの菊池成孔が解説を書いていたのも驚きだった。
 恩田陸の話にしろ、脳や整体の話にしろ、感じられることは、生命体の不思議さと、潜在能力のようなものである。そして、その能力を引き出し、維持し、鍛えることで心地よく生きることを選択する姿勢がどの本からも感じられ、『まだまだ!!』とやる気がわいてくる。

2008/7/30  23:37

一生前進  広島日記

ふと浮かんだ言葉。一生前進。
白い紙に、印刷した。
壁に貼った向こうに
みちがみえる。


2008/7/29  22:09

祝!アクセス28000突破  分類なし

 こんばんわ。ECO CREATIVE編集長です。7月ももうすぐ終わりですね。時間の流れが早く感じます。
 夕刻、畑に水撒きをします。西日を浴びてホースから飛び散る水に虹がかかります。夏の空は高くていいですね。ボーーっと暮れ行く空を眺めていると暑さが引いていくみたいです。
 皆さん、どうぞお体にお気をつけて。暑さをはねのけて、夏の光に伸びる植物の葉のように健やかで。

2008/7/24  21:58

いつもやさしかった  分類なし

おやすみなさい       石垣りん

おやすみなさい。

夜が満ちてきました
潮のように。
ひとりひとりは空に浮かんだ
地球の上の小さな島です。

朝も 昼も 夜も
毎日
何と遠くから私たちは訪れ
また遠ざかって行くのでしょう。

いままで姿をあらわしていたものが
すっぽり海にかくれてしまうこともあるように。
人は布団に入り
眠ります。

濡れて、沈んで、我を忘れて。

私たち 生まれたその日から
眠ることをけいこして来ました。
それでも上手に眠れないことがあります。

今夜はいかがですか?

布団から やっと顔だけ出して
それさえ 頭からかぶったりして
人は 眠ります。
良い夢を見ましょう。

財産も地位も衣装も 持ち込めない
深い闇の中で
みんなどんなに優しく、熱く、激しく
生きて来たことでしょう。

裸の島に 深い夜が訪れています。
目をつむりましょう。
明日がくるまで。

おやすみなさい。

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