2007/12/9  12:31

ミュージカル「ウィキッド」  文化・芸術

外苑イチョウ並木の紅葉が見頃です。
秋と冬の境目がわからない地球がちょっと心配・・・
今日は、ちょっとブレイクタイム
お散歩はお休み。

先日、汐留の四季劇場にミュージカル「ウィキッド」を見に行ってきました。
すごくよかったので、皆さんにもご紹介しますね。

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劇団四季といえば、かつて私は四季の会の会員でもあり、月に何度も劇場へ足を運んでいた
時期がありました。
ニューヨークで観まくったのを最後に、なぜかここ6年ほどミュージカルを観にいく機会もなく
過ごしておりました。
大阪の「ユニバーサルスタジオジャパン」で上演されていた頃から観たいと思っていた作品です。
それを劇団四季がやるっていうじゃないの。
四季の新作ミュージカルと聞いたら、そりゃ観なくちゃな・・・ってなわけで。
ちなみに「ウィキッド」とは英語で「邪悪な」とかという意味。

「ウィキッド」が、どんなお話かといいますと・・・
(ネタバレありませんので、安心してお読みください)

みなさんは「オズの魔法使い」のお話をご存知ですよね。
このお話に「善い魔女」と「悪い魔女」が出てきます。
「ウィキッド」はこの2人の魔女のお話。
2人がどうして「善い魔女」と「悪い魔女」になったのか・・・

話は、「オズの魔法使い」でドロシーが冒険に出るもっと前。
魔女2人が、オズの国にある同じ大学に入学してくるところから始まります。

グリンダ(後の善い魔女)は美しく、華やかで、人気者、みんなの注目をあびることを
望んでいます。
やや打算的な感じね。

エルファバ(後の悪い魔女)は緑色の肌を持つ、地味な女の子。
肌が緑なのには出生の秘密があります・・・がそれは劇場でご覧ください。
彼女はマンチキン国総督の娘。
生まれた時から緑色のため、周りの人達から笑われ、からかわれ、父親は足の悪い妹ばかり
かわいがり、エルファバのことをうとましく思っています。
妹とともに大学に入学させたのも、妹の面倒をみさせるため。

もし私がエルファバだったら

『こらっ、おやじっ、何だこの差別は!!』

と蹴りの1つでも入れているところです・・・
でも、エルファバはそんなことはしないの。
妹思いの素直で、心やさしい女の子なのです。
じゃあ、どうして「悪い魔女」になってしまったのか・・・ってな話。
ほんと、ひどい話よ・・・

グリンダ&エルファバはルームメイトとなります。
でも性格が正反対の2人ですから、初めはお互いに嫌悪感をいだくのさ。
魔法を学びたいと入学したグリンダをよそに、学長はエルファバこそ本物の才能を持つ子だと認め個人レッスンを授け、いずれオズの魔法使いに会わせると言い出すから2人の溝は深まるばかり。
ところがある出来事をきっかけに2人は友情を深めるわけさ。

ある時、エルファバのよき理解者である教授が追放されてしまいます。
(教授はヤギなんですけど・・・メェ〜のヤギ。
 あのぉ〜、ハイジが乳を搾っていた動物のヤギさんね。)
オズの国では言葉を話せる動物が、何者かによって捕らえられ、言葉と自由を奪われる事態に陥っていました。
心やさしいエルファバは、動物たちを逃がすために奔走します。

そんな中、オズの魔法使いからエルファバに会ってくれるとの知らせが届きます。
彼女はグリンダを連れ、エメラルドシティーへと向かいます。
エメラルドシティーは全てが緑だから、エルファバは自分の肌の色を気にしなくてよいことに
大喜び。
オズの魔法使いなら動物たちを救ってくれるのではないかと希望を持って会いに行くのさ。
そしてオズの魔法使いの力になろうと決心するエルファバ・・・が、しかし

オズの魔法使いは、魔法を使えないインチキおじさん。
(これは「オズの魔法使い」のお話でもご存知かと思いますけど)
インチキおじさん登場 タッタタラリラ ピーヒャラピーヒャラ・・・ってね。

自分達の権力を維持するため、不都合なことを話そうとする動物たちから言葉を奪い、エルファバの魔力を利用しようとするのさ。

1幕のラスト、追われたエルファバは宙を舞い、魔法をかけます。
照明の感じが、宙を舞うというよりはエルファバが巨大化しちゃったようにも見えて、
1番の見せ場、ほんと素晴らしいシーンです。
みなさんもぜひ生でご覧ください。

【こちらをクリック!!劇団四季「ウィキッド」のプロモーションVTRをご覧いただけます】
   ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=hh935HEM2NA
 
「ウィキッド」のお話は「オズの魔法使い」のお話とリンクして進んでいきます。
私は2人の魔女の話だという情報しか持たずに見たのですが・・・
その方がいいと思います。
オズの魔法使いのお話の登場人物が誰だったのか、なぜそうなってしまったのか。
ご紹介した以上の詳しい情報は持たないで見に行った方が、見終わった後、
「あ〜、これがオズの魔法使いのお話でこうなったってことか、なるほど!!」
と面白い驚きがあります。

そして、ドロシーの大冒険の前には、こんなにも切ないお話があったのかと思うと

「悪い魔女なんてやっつけろぉ〜!!」
「悪い魔女が死んでバンザ〜イ!!」

なんて、「オズの魔法使い」のお話を単なる冒険ファンタジーとしては見れなく
なっちゃうよ・・・。

お話の中には大切なことがたくさん隠されています。
エルファバの緑の肌をとって言えば、人種差別の問題だとか、
人間はいろんな情報に惑わされる生き物ですから、誰かが
「○○だ」
というと、それを信じ、踊らされてしまうとか。

現代社会でも同じですよね。
それに踊らされず、真実を見る目を持たないといけません。
この作品を観て、心からそう思いました。

帰りの地下鉄で、私はずっとエルファバのことを考えていました。
そして、彼女をぎゅっと抱きしめたい気持ちでいっぱいになりました。
とかくこの世は誤解だらけよ・・・
呑んだくれてやれ〜ぃ

でもね、エルファバは恋だってしちゃうの。
エルファバの真の姿を、ちゃんと見ていてくれる人がいるのさ。
初めは冴えない女の子だけれど、少しずつ大人の女性へと変わっていきます。
そして、善い魔女グリンダも大切なことに気づいて、自分の身をオズの国の平和のために捧げます。
観終わった後、私の周りの女性たちは涙していました。
みなさんも、ぜひご覧くださいね。
そしてエルファバちゃんにエールを!!

エルファバに幸あれっ

物語の登場人物をみるとき、弱く、かわいらしいお姫様タイプよりも、力強く生きていく人物に私はすごく惹かれます。
それが時に、悪役だったりもするんですけれど。
舞台を見つめる私の目には、エルファバしか見えていませんでした。
悪者となっても大切な物は忘れない、一本芯の通ったエルファバの姿にたまらなく
切なくなるのです。

ちなみに・・・
脳内メーカーで検索したら、私の頭の中は全て「悪」でした。(笑)
いいじゃないの、余計なものは何一つない、この潔さ。
(名字と名前の間にスペース入れるのと入れないのとでは結果が違いますが、
どちらにしても「悪」が入っていましたよ、何か問題でも?)

エルファバ役はダブルキャスト。
この日、エルファバ役を演じていたのは樋口麻美さん。
ライオンキング、キャッツなどにも出演されています。
歌声も力強く、素晴らしかったです。
エルファバが舞台を引っ張っていた感じでした。

もう1人のエルファバ役は濱田めぐみさん。
(Youtubeのプロモーションビデオの方)
ライオンキング、美女と野獣、クレイジーフォーユーなどでお馴染みの四季を代表する女優さんの1人ですね。
濱田さんは、いつもパンチの効いた歌声で素晴らしい方。
どちらのエルファバでも、観てくいなしです。

樋口エルファバは、前半、屈託のないエルファバちゃんて感じ。
同じ役でも演じる人によって印象がかわりますから、濱田エルファバちゃんはどんなかな・・・
と次回の観劇を楽しみにしています。
ダブルキャストからトリプルキャストへ・・・
と、1つの役を演じる役者さんも徐々に増えていくでしょう。
違うキャストで見て、違いを味わうのも楽しいと思いますよ。

劇団四季はプロ集団。
俳優さんも、舞台技術もプロの世界。
私は、そこが大好きなんです。
プロの世界を保ち、観客を喜ばせるには、それなりの苦労と努力と技術が必要となります。

私が舞台の世界が好きな理由は、「魔法」など非現実的なものをCG映像ではなく
生の空間で視覚化する技術に感動するから。
劇団四季の作品は、それがすごいんですよ。
ブロードウェイの舞台技術がすごいのかもしれないですけれども。

劇団四季の舞台に通い始めたのは「美女と野獣」を観たのがきっかけ。
あの舞台はオープニングからすごくて、思わず

「すごっ!!」

と声を出してしまったくらいで。
野獣から王子に変わるところも、前方席で何度観ても仕組みがわからない・・・
「オペラ座の怪人」のラスト、イスに座った怪人が消えていくシーンも、何度観てもわからない・・・
怪人のイスは、やや「ウィ〜ン、カシャ」という音がしていましたけどね。
どういう舞台装置なのか・・・と気になって仕方がなくなるのです。
素晴らしき現代の舞台技術ですね。

銀座の母に手相を見てもらったとき、
「あ〜、あなたは技術系だわ。」
と言われましたけれど、なんだか当たってますね。(笑)

舞台は、母や友人と観に行ったりしますが、1人で観に行くのも結構好きなんです。
なぜかというと、1人だとお話の世界にぐ〜っと入り込めるから。
それは、始まる前も休憩時間もプログラムを見ながら、いろんなことを考えたいから
なんです。

「帰りに何を食べようか・・・」
なんて、そんなチャラチャラしたことは考えないぞぉ〜
そして、隣りの人や前後の人が話している感想を聞くのが面白いんですね。
みんないろんな感想を持ってますからね。
今回は母と一緒だったのですが、次回は1人で行ってみようかなと思っています。

四季劇場のあるカレッタ汐留前の広場では「海のクリスマスイルミネーション」を開催中。
東儀秀樹さんの笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、竜笛(りゅうてき)の音楽に合わせてイルミネーションが点灯します。
シャボン玉もとびます。
雅楽とのコラボで「和・クリスマス」って感じでしょうか。
通りすがりに見てきましたが、すっごくきれいでしたよ。
12月25日まで毎日実施されています。(PM17:30〜30分間隔)
広場で見るのもきれいですが、高いところから見下ろしたら、素晴らしくきれいでした。

今年の夏には、「ウィキッド」のイルミネーション「エメラルドファンタジー」が実施されていました。
ミュージカルナンバーと緑のイルミネーション、シャボン玉やらストロボで演出され、
まさに「ウィキッド」の世界。
すごくよかったですよ。
あまりによかったので、私は続けて2回も見てしまいました。
このイルミネーションは、カレッタ汐留の恒例となりそうですね。

さぁ、年末ですよ。
年賀状の準備は進んでいますか?
私は、あと印刷するだけです。
12月25日までにポストに投函してくださいね。
さもないと、元旦に届きませんぞ・・・



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