2007/12/15  12:15

しっぽ通信 Vol.9 〜アメリカのクリスマスの巻〜  イベント

みなさま、クリスマスの準備は進んでいますか?
私はこの時期になると、アメリカで過ごしたクリスマスを思い出します。
仕事を辞め、1年間日本を離れていた頃の話。
もう6年前のことです。

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これは、知り合いの、知り合いのお家。
大学がお休みに入り、ニューヨークへ旅行する前、ミシガン州デトロイトにあるこのお家で
数日お世話になり、クリスマスを過ごしました。
おばあさんが1人で住んでいらっしゃって、お名前が・・・お名前が・・・
大変お世話になったのに、名前が思い出せない恩知らず者です。
え〜っと???

これは、本物のもみの木。
木の下にはたくさんのプレゼントが置かれ、部屋中クリスマスの飾り付け。
お孫さんが飾り付けてくれたと言っていました。
写真手前には暖炉がありましてね、も〜素敵だったわ。
あまりの暖かさに、夜はトロ〜ンとしてきちゃうのね。
窓の外は深い雪。
ホワイトクリスマスなど、ここでは夢見る必要はないのである。

アメリカ合衆国北東部に位置するミシガン州は、カナダの国境と接しています。
息子さんが車でカナダまで連れて行ってくれました。
カナダ側でランチをして、またアメリカへ戻る・・・
そのためだけに橋を渡り、パスポートにカナダの入国スタンプが押されると・・・
ニューヨークも雪で寒いからと、帰り道に近くのモールへスノーブーツを買いに連れて行ってくれまして。
そんなにお世話になったのに、おばあさんの名前が思い出せない・・・すみません。
え〜っと???

大学の友人の実家が、偶然にもこのおばあさんのお家の近くにありまして。
彼は奥さんと生まれたばかりの子どもを連れて帰省していて。
私たちがミシガンに来ていることを知り、遊びに来いと迎えに来てくれました。
彼のお家にもおじゃまして、生まれたばかりの子どもと遊び、犬と遊び。
思いがけず、楽しい時間を過ごしました。

ミシガン滞在中、クリスマスパーティーがありましてね。
一日はお世話になったおばあさんの家で、もう一日は他のお家で。
みんな手料理を持ちより、たくさんの食べ物が並びます。
人がいっぱい集まり、食べて、飲んで、ゲームして・・・
パーティー疲れ。

みなさん、『ホワイトエレファント』というゲームを知っていますか?
『ホワイトエレファント』とは英語で『くだらない物、役にたたない物』という意味。
なんで『くだらない物』なのかというと、こういうゲームだから。
このゲームはプレゼント交換の時にやるゲーム。
まず、人数分のラッピングしたプレゼントを用意します。

ポイントとしては、もらっても困るような
『こんなのいらねぇ〜よ・・・』
っていうようなプレゼントをいくつか用意しておくこと。

@番号をひき、番号順に好きなプレゼントを選ぶ
A1番の人は、選んだらその場で開けてみんなに見せる
B2番の人は、その他のプレゼントを選んでもOK
 もし、1番の人のプレゼントが気に入ったら、そっちを選ぶこともOK
 その場合、1番の人はまた新しいプレゼントを選びなおし、皆に中身を見せる

これを繰り返していきます。
人気のあるプレゼントは、ねらわれ、後の番号の人の手に・・・と。
選んで開けると、もらっても迷惑な物だったりするし、
すごくいい物を当てても、誰かにとられたり・・・
と、まぁこういうゲーム。
開ける度、アメリカ人は皆キャ〜キャ〜言っちゃって笑えました。
よかったら、皆さんもクリスマスパーティーにどうぞ。

1年間のアメリカ生活、私はホームステイをしておりましてね、
その間に2つのお家にお世話になりました。
どちらもほんとによくしていただきまして。

1件目は、大学近くの老夫婦のお宅、Hubbard家。
2件目は、大学の先生、通称Shanパパのお家。
クリスマスは、2件目のお家に移って間もなくのこと。
お家だけでなくお庭も電飾で飾りますから、町中そりゃきれいなんですよ。

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これは、大学のカレッジスクエアにあるもみの木。
毎年、クリスマスには飾り付けがされ、夜は電飾が点灯します。
これだけ大きいので、飾り付けにはクレーン車が出動。
友人が、木の中にもぐり上を見上げるときれいだというので、もぐってみました。
たしかに、外からみるよりもきれいだったかな。
※写真をクリックすると、オーナメントが付いているのが見えると思います。

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これはShanパパのお家の前。
お隣りのお家の玄関先にはトナカイの人形が。
※写真をクリックするとよく見えるかと思います。

アメリカではクリスマスは一大イベントですから、みんな準備に追われます。
例えば、Shanパパの家では・・・
キッチンの食器を、クリスマス柄の食器に全て入れ換え、
家中をクリスマスグッズで飾り、
プレゼントの買い物へと・・・

娘のアシュレー&私は・・・

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自分の部屋のドアにガンガンガン!!と釘を打ちつけ、靴下をさげました。
サンタさん、頼むぞ!
靴下に入らなければ、ドアの所に置いといてくれてもまったく問題ないぞ・・・と。
Shanパパ一家のいいところは、小さなことは気にしないところ。
家にキズがつこうが何しようが気にしません。

ちなみに右側が私の部屋、左側が娘アシュレーの部屋。
この家はやや古いので、ドアは完全に閉まりません。
だもんで、飼い犬ザックがしょっちゅう入って来ては私のベッドで寝ており、
『こらっ!!』と、日々闘っていました。
ドアの建付けの悪さも、今となっては懐かしい。

ツリーは、家族みんなで飾り付けます。
Shanパパのお家のツリーは、私が今まで目にしたクリスマスツリーの中でナンバー1。
日本ではあまり目にしない美しさ。
なぜにそんなに美しいかというとだね・・・
ほんとはあまり教えたくないんだぞ。
企業秘密にしておきたかったんだが、仕方あるまい。

まず、電飾を巻く(これ基本。先にオーナメントを付けてはいけませんよ。)
次に、オーナメントを付ける
オーナメントを全てつけ終わった後、ここからが日本と違うんだ、これがね。
金色・銀色のキラキラしたラメ紙が細くそうめん状になっているものが売られているんです。
それをツリーの表面に、ふわ〜っとかけるの。
それでだ、電飾のスイッチをいれるわけさ。
どうなると思う?
ラメ紙に光が反射して、クリスマスツリーがキラッキラ輝き、浮かび上がるのです。
こんなの日本で見たことない!!と、その美しさは感動ものです。

私は、この細ラメ紙を『キラキラそうめん』と勝手に呼んでいます。
何ていう名前かとママにきいたところ、決まった名前はないかな・・・とのこと。
袋には『Icicle(アイシクル)』と書いてあった記憶が。
『Icicle』とは英語で『つらら状の』という意味。
細いものをふわ〜っとかけるから、ツリーにたくさんのツララがさがったように見えるから。

そして最後、ツリーのてっぺんに天使をのせます。
日本は星をのせるのが一般的ですが、海外では天使の人形が多いです。
(ミシガンのお家のツリーのてっぺんにも飾られているんですが、わかりますか?)
娘のアシュレーは
『これは特別な人が飾るんだよ。はい、飾っていいよ。』
と私に人形を飾らせてくれました。
何ていい娘なの・・・涙
実は、Shanパパは大学の演劇の先生で、ママが生徒が演じるお話を書いています。
昨年5年ぶりに遊びに行った時にパパから聞いたのですが、この時の出来事をママが作品にしたそうです。
残念ながら私はそれを観ることはできませんが、うれしい限り。
舞台好きの私がこのお家の子になったのも、何かの縁なのででしょうね。

天使の人形がのると、完成!!
家族みんなで拍手〜!!パチパチパチ・・・
ツリーの下にはたくさんのプレゼントが置かれますが、クリスマスになるまで開けては
いけません。
ぐっと我慢です。
そしてクリスマスカードを書きます。
日本でいったら年賀状ですね。

パパは、
『日本に帰ったら、これを使って飾り付けしなさい。』
と、あまったキラキラそうめんを1袋、私の手に握らせたのでした。
帰国後、湘南に住む親の家に180センチのツリーを買いました。
パパがくれたキラキラそうめんでは足りなかったので、当時鎌倉の小町通りにあった
ドイツのクリスマス専門店に買いに行ったのであります。
日本ではあまりみかけない品なので。
何でも置いてありそうな東急ハンズにも売っていませんでした。

『あのぉ〜、ツリーにふわ〜ってふりかける、キラキラしたそうめんみたいなの
置いてますか?』
と言ったら、
『あ〜、ありますよ』とすぐにわかってくれました。
さすがクリスマスショップの店員である。
こんな会話で通じたことに、ややビックリね。
言葉が通じるって有難い。

我が家のツリーはShanパパ一家の教えを忠実に守り、『キラキラそうめんツリー』と
なっております。
『それではぁ〜、そうめんかけまぁ〜す
の一言で、ツリーは美しく生まれかわるのである
これを『そうめんの魔法』と呼びます。
テストに出しまぁ〜す。

ほんときれいなので、みなさんもぜひお試しを。
ちなみに・・・
アメリカでは、1月までクリスマスツリーを飾っておくのが一般的。

一件目のホームステイ先Hubbard家からはクリスマスランチにいらっしゃいと呼ばれ、
久々に里帰り。
母は自分で作ったマフラーをプレゼントしてくれました。
私の住んでいたBereaという町は、クラフトの町。
織物、木工、ガラス細工・・・などなど、クラフトショップがたくさんあります。
Hubbard家には織物部屋がありまして、はた織機が置いてあり、お母さんが作った物は近所の
クラフトショップで売られます。
私にプレゼントしてくれたマフラーもこの織機で作ってくれたもの。
なんか楽しいクリスマスだったなぁ・・・

アメリカ生活の中で、もう一つ、私のお気に入りがございまして。
みなさんはキャリロンという楽器をご存知ですか?

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大学内のこの建物の中にキャリロンはあります。
どこにあるかというと、この塔のてっぺん。
この建物をえっさほいさと上っていくと、そこはキャリロン部屋。

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これがキャリロンの正体。
何だと思います?
はては、ピアノかエレクトーンか。
似てるけれど、ちと違うんだな、これが。

弾いているのはカーター先生。
キャリロン奏者としては有名な方だとか何とか。
先生の前にたくさんのワイヤーがあるのがわかりますか?
この上に屋根裏部屋がありまして、そこにたくさんの鐘が下がっているんです。
鍵盤と鐘がワイヤーでつながっていて、先生が鍵盤をたたくと鐘が鳴り演奏ができるというわけ。
その鐘で奏でる音楽が、町中に響き渡ると。
私もさわらせてもらったのですが、鐘が付いてるだけあって鍵盤は結構重たかった。
写真横にハシゴがあって、そこをのぼると上の鐘が見えるんです。
日本じゃなかなかお目にかかれないですよね。

夕方になると先生の演奏が聞こえてきます。
私たちは、しょっちゅうこの部屋に遊びに来ていました。
この建物の前は一面の芝なので、そこに座って、遊んでいるリスを見ながらまったりと聞いたり。
先生のコンサートがあると、近所の人達はピクニックをしながら聞いたり。
クリスマスには、クリスマスソングが町中に響き渡ります。
ほんとに素敵な楽器。
昨年、5年ぶりに遊びに行ったときも、この音が聞こえていました。

この建物の1階には、小さなチャペルもあります。

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ステンドグラスがすごくきれいなんですよ。
後ろにはパイプオルガンがあります。
私はゴスペルのクワイヤーに入っていたので、ここでみんなで歌いました。

そうそう、アメリカではクリスマスにターキーは食べません。
もちろん、ケンタッキーフライドチキンも食べません。
何を食べるかというと、ハムです。
ハムといっても、別所哲也さんがお歳暮に持ってくるような小さなものではありません。
かたまりといっていいほど大きいの。
それをナイフで削りながら、食べます。

ちなみに、ターキーは11月第4木曜日の「サンクスギビング」で食べます。
「サンクスギビング」とは収穫の感謝祭。
ターキーにクランベリーソースをかけたりするんです・・・けど
『ねぇ〜、Shanパパ・・・しょう油でいいんちゃうか?!』
と思いました。
日本人としては、やや微妙な組み合わせかと思いまして・・・

アメリカでは、クリスマスは家族や友人と過ごすのが一般的。
普段は離れて住む家族や親戚が集まります。
準備もみんなで一緒に、とにかく心があたたかくなるそんな体験でした。
マッチ売りの少女がマッチをすって見えたのは、まさにこういうあたたかな家庭なんだろうなと。
町中浮かれる日本のクリスマスとは違う何かがあることは確かですね。
日本人と違うのは何かと考えるとですね、宗教が生活に根付いているわけですよ。
それが生活や物の考え方の一部となっているわけ。
神に感謝することを忘れず、人と人のつながりも大事にする。

アメリカの生活は日本のように便利ではありません。
交通網も発達していませんから、車がないとどこにも行けません。
日本人が旅行に行く都市以外は、娯楽も限られています。
だから季節の行事などを楽しみ、パーティーを楽しむ・・・っていうことなのかな。
小さな田舎町でしたけれども、いろんな体験をさせてくださった皆さんに今でも感謝です。
そして帰国後、どこへでも連れて行ってくれるJRに感謝したことは言うまでもありません。
日本の交通網、バンザイ!!

自然に囲まれ、のんびりした素敵な生活・・・
ゆっくりと流れる時間。
私の人生には、もう二度とないでしょうね。
大切な思い出です。

ミシガンのおばあさんの名前、結局思い出せず。
何だっけなぁ〜。
ということで、『しっぽ通信Vol.9』は終わるのであります。
よっ、この恩知らず!!

みなさんも、素敵なクリスマスを・・・



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