2008/5/16  19:55

うつけ  分類なし

2008/05/16(金)晴れ
 昨日の面接は小田急の化粧品売り場であった。午後3時半からだが、ハナからあきらめモードに入っている。59歳という年齢。稀薄な動機。
 藤沢市民病院は不採用になったが、掃除なら今すぐにでもあるという。7時半から5時半で、99.9%OKだろうという。心が動いた。然し、まだ答えが出ない。それがこの化粧品にかかずらわっているからだ。
 面接に着て行く服。先ず第一にそれが思い当たらない。化繊の長袖ワンピースは一枚しかない。それに黒のジャケット。
 面接場は小田急の別館という。別館がどこだかわからない。正面出口の真裏にあると言われ、駐車場の横を入る。
 初めて見る別館だった。
 そこの4階で年配の赤ら顔の男に聞くと、囲いのあるソファ室に通された。小田急の制服を着た30年配の女が来る。
 女は次々に厳しい質問を浴びせてきた。多くある売り場でなぜ化粧品なのですか? 私は答えにつまった。「女性に化粧は欠かせませんし」と硬い声で答える他なかった。「離婚されてからの2年間はどうされていたのですか?」という質問にも答えられない。姉の気が狂って、私に男ができて、そんな正直なことを言う場所ではないくらいわかっている。
 何と答えたか全く覚えてない。
 女は私に、就活のために新聞や就活情報誌を読んでいるかと、プライベートに突っ込むような話しぶりもした。鳩胸でっちりのこの女に私はまるで歯が立たないのだった。
 答えは1週間後というが、もう出たようなものだった。
 私はたまらなかった。もう病院を掃除するしかない。いや、しかないのではなく、それがあっただけでも有難いのだと思おうとした。それでも朝7時半といえば、私は5時半くらいに起きなければ間に合わないだろう。それで働くだけではなく、引越しもしなければならない。
 働きながらの引越し。色んな物を処分し、せめて二部屋はあるアパートに移りたい。
 胸がしめつけられるくらい惨めだった。誰に言うこともできないことだった。
小田急に乗って下高井戸に行った。今更何を迷っているのだろう。教室があるかないかもわからないまま、皿皿の下に来た。マスターのマコさんが働いてるのが見えて、今日はないのだろうと思った。それでジョナサンに行った。
 中を覗くと先生がいた。びっくりした。
 ここで帰らねばならないと思った。だが、西村さんに電話したら、別に中に入ればいいではないかと言う。私の頼りない所は誰かに話しかけたり、すがりついたりせずにはいられない所だった。
 私は中に入った。野口さんと石川さんだけかと思ったが、瑠璃子さんも岩波さんも西牟田さんもいた。私が深々と敬礼すると、先生は「まるで亡霊のように」と言った。
 どこに帰属することもなくなった私は確かに亡霊だっただろう。
 気まずい雰囲気はそのままで、私はやはりここはもう来るべきではなかったと思った。
 身のふり方がわからなかった。
 しばらくジョナサンにいて、夢遊病のようにパフェを食べ、その後焼き鳥を食べた。そうして西牟田さんと小田急に乗って帰った。
 今日の金曜日は、まるで力の沸かないうつけたような1日となった。



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