2008/4/22  21:30

歌謡曲、いいじゃないか。。  音楽

実は昨日から職場はちょっと早い連休に入っています。
私は、残務を自分のペースでやるべく、ひとりで事務所に行って仕事をしていました。
こんな時間に帰ってくるのはまれでして、もてあましますな。

まあとりあえずテレビ、ですわな。

ぱちぱちとしていると、いろいろやってみます。
オネエキャラの総出演の番組。ああいう人たちの言動はちょっと普通の男より気が配られているようで、案外勉強になります。

ひたすら逃げ回る大掛かりな鬼ごっこみたいな番組。
見ていて落ち着きません。

そんなとき、NHK歌謡コンサート「旅心誘う名曲集」。

なかなかいいじゃないか。

これが私の心の言葉です。
石川さゆりさん、布施明さんとかでておいです。

そもそも、NHKのこういう番組に止まること、またこういう歌のいいところ。
噛めば噛むほどの醍醐味が少しはわかってきたのかしら、などと思いつつみていると、

出た!!

秋川雅史!しかも歌うは「昴」。(歌うか?「昴」)である。

秋川さんの昴に関しては、率直に言って、谷村新二で聴きたい、というものでした。
やむを得ないでしょ。もともと詞は白眉、それに後光が差したような歌唱力の谷村新二。
一方、誰だって歌いたくなってしまう、音楽としての尊さがとても濃い歌だと思います。
「千の風になって」を発掘するほどの方です。ご本人もご満悦だったかもしれません。
聴き手としては、あのオリジナルの「濃密に軽やかに」な感じが恋しいですが。

実は、私は秋川雅史さんに関しては、ちょっと見直しているのです。
この方に関して、率直に言って、お歌は正直上手でないなと思います。
これはテノール歌手としてではなく、歌手として、であります。
そもそもテノールであることが疑わしいと感じています。かといってバリトンやバスでもないと思いますが。ベースとしてクラシックを学ばれているので、(それが高尚かどうかということではなく、おそらく音楽の決まりを忠実に再現する必要性が最も高いジャンルとしてクラシック音楽の優位性があるのではないか)高い声を出す、伸ばすといったことについて、非常に忠実なさる方ではあります。しかし、中間音が全く伸びない。滑らかさがない。彼の歌には音楽を感じないのです。
実はここが一番の問題だと思っています。思ってきました。

しかし、こんな私の彼に対するこういった評価を、彼の歌によって見直させる歌に出会いました。昨年の紅白歌合戦での、「千の風になって」です。あの歌を聞いて彼の歌手としての取り組みに深く感銘を受けました。

一人の歌手として、「この歌を歌いたい」と切に念滋した歌を大ヒットにもたらし、その上で心からこの歌を、歌手として自分のものにするんだ!この歌だけは誰にも負けない!自分が歌い上げるのだ!という強い意気込みを持ち、それを成し遂げた歌だと感じました。

そして、こういう音楽との出会いそのものが、聴衆の一人としては何にも替えがたい喜びです。音楽を聴く喜びを十分に味わわせてくれた。私の中で、秋川雅史は間違いなく名歌手の一人です。

と、いうことは、今日の歌謡コンサートとは直接関係ないのですが・・・

音楽っていいもんですね。

2008/1/24  23:00

佳演佳日(フジテレビやるじゃない!!)  音楽

我が家に先週入ったBRAVIA。

ヘルニアですることがないので、ついつい見てしまいます。

今日昼下がりにぱちぱちしていたら(表現が古くてすみません)
いい番組フジテレビのBSで見つけました。


「日本フィルシンフォニーコンサート」


NHKの「20世紀の名演奏」は泣く子も黙る名演奏の数々。
日本での演奏会なんて言っても、イタリア歌劇団の来日公演みたいな、
かなりエッジな部分まで網羅されていて、名演鑑賞のみならず資料的な価値も高い。

ただこちらもなかなか興味深い番組である。

日本は潜在的に多くの「合唱」人口があり、それに端を発して、
異国の音楽に触れようとしていた、強いモチベーションを伴ってクラシックに触れていた。

その昔、多くの音楽家も黄金の国として夢の彼方にあこがれたであろう、極東の島国の人々が、何とか、真摯に対峙しようとした。聴衆にも演奏者にも、そういうまじめな姿勢の感じられる音楽界を目の当たりにした。

ちょうどフジテレビ開局9周年コンサートとして、ワーグナーの「ローエングリン」の3幕の前奏、「タンホイザー」の「夕星の歌」、トマの「ミニョン」の「君よ知るや南の国」お始め、オペラの曲の映像をたっぷり放送していた。

確かに技術としては、今どき芸大の6ホールなんかにもぐって、学生の研究演奏会とかでももっとうまいの聴けるかもしれない。ただ森正さんの、軽妙なローエングリンなんか、大変好感が持てるものだった。これだけオペラが増えてもわからんさんも多いが、ワーグナーは「重厚だが、どこまでも軽やか」がいい。あの時代ちゃんと、真摯に、いい演奏だと感じた。

東京文化会館での日本フィルの演奏会で、「マルタ」の「夢のように」を日本語訳で歌っちゃたり、そんなことも今ではないだろう。

私は常々、音楽は名曲ではなく、名演奏との出会いにこそより多くの喜びを感じる。また、そういう出会いに心から感謝を送る…、こういう一体感が「佳い演奏会」をつくる、と思うのである。そんな演奏会にいくと、帰りの家路も楽しいものである。

そういうことを再認識させられる番組であった。つににこういうスタンスこそ音楽愛好家として、「かくあるべし」と思う。

いい番組あるじゃないか、と思ってしまった。

ああいう演奏会に熱心に足を運んだ先輩愛好家のおかげで僕らが今、世界でも屈指の恵まれた環境で、クラシックに浸れるのだ。感謝。

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