2005/4/30  22:28

音楽好きなの嫌いなの  読み聞かせ

まいごのフォクシー I&E・ドーレア(岩波書店)絵本
FOXIE THE SINGING DOG


フォクシーはきつねそっくりの小さな犬。
飼い主の男の子につられて表の通りに飛び出していったフォクシーは
迷子になってしまいます。
うずくまった家の、太っちょのおじさんがフォクシーを保護してくれますが、
その家には、おんどりとねこもいました。
おじさんは、ねことおんどりを使って芸をする人でした。
音楽を聴くと我慢できないフォクシーも仲間入りして…
フォクシーが我慢できなくて歌うところがおもしろかったですよ。
チェーホフの短編の「迷子のカシタンカ」「カシタンカ」を下敷きにした物語だとか。
迷子犬が舞台の上からもとの主人を探しだすという話は実話なんですって。
そちらも読んでみたい気もします。
10分くらい/幼児から


今年の読み聞かせは、OG頼りになりそう。
参加者の読みの希望曜日や回数を調整する日が忙しそう。
今年度も読みと修理をあわせて70名近い方が動きます。

なかなか更新できなくて心苦しいです…

2005/4/23  7:28

ぴよぴよぴよとおさんぽ  読み聞かせ

とりかえっこ
 さとうわきこ作/二股英五郎絵(ポプラ社)


2分/幼児から
あっという間です。絵もちゃんと見なければいけません。
ひよこの絵がとても可愛いです。
ねずみ、ぶた、かえる、いぬ、ねこ、かめと声を取り替えながら散歩です。
取り替えた動物たちの家族を仰天させながら、どんどんどんどん。
かめと声をとりかえっこして、どうなるでしょう。
ずうっと前に読んだのですが、久しぶりに目にしてまた読みたくなって借りました。
子どもはかなり喜びました。心温まるナンセンスです。
すごーく小さい子にもだいじょうぶだと思います。


この季節、新たな出会いがありました。変化のある生活っていいものですね。
ちょっとずつちょっとずつ自分が変わったなと思う反面、
変わらない自分を外から眺めている自分にも気づきます。
変わるべき部分にも目が行きます。いい筋道を考えようっと。

北千住の西というか北側をちょっと歩いて、
宿場町商店街なんて名前の看板を撮ってみたり、
路地(向かいの家と1メートルもないの)の営みになつかしさを感じたり。
そういうところに住んだことはないのに。
東側の商店街もとても味わいがあって、またふらついてみたいです。
お団子とか買いながら。


2005/4/20  8:24

ニワトリも必死だ!  読み聞かせ

ニワトリが道にとびだしたら
   D・マコーレイ(岩波書店)絵本
WHY THE CHICKEN CROSSED THE ROAD


5分/小学生から
D・マコーレイといえば、カテドラルの画家です。
ローマの都市や、機械や道具についても詳細で味わい深い絵による
図鑑を書いています。翻訳されたものの中では、この本は
かなり読み聞かせに向く一冊です。
これも循環もの(?)。終わりが始まりの物語です。
カタカナ固有名詞で舌をかまなければ、いけます。
ある日一羽のニワトリが道に飛び出したことで巻き起こるてんやわんやの大騒動。
で、そのニワトリはなぜ飛び出したのか、というオチまで行くと、また…
ページの中に登場するいろいろな動物、人びとのとぼけた表情がおかしいです。
2回読まされましたから、気に入ったようです。
私も2回目のほうが楽しめました。

読み聞かせの登録は済みました。実は私も今年は世話役になってしまいました。
去年は修理の女でした。今年も修理するよー。
はー、5年前は読み聞かせだけの団体だったのに、
やりたいことを何でもやらせてもらえるもんだから、昨年は
修理、講習会参加、図書紹介などのおたより、図書室の掲示(新刊紹介)、
図書室の本(絵本や読みもの部門)の選定まで!
図書室から遠い学年への、移動図書館をやりたいメンバーや、
長期休暇中の図書館開放に意欲的なメンバーがいて、
この先どうなるか、力強い、卒業生の親や地域の参加者もいて、
「元気でスミマセン」
子どもと一緒にできるといいんだけど、子どもも忙しい…
読書環境を整えるお手伝い、まだ走り出したばかりです。

2005/4/17  8:26

嬉しい?困る?  読み聞かせ

1999年6月29日 D・ウィーズナー 絵本(BL出版)
June 29, 1999


10分くらい/低学年から
1999年5月(この本が出たのは1992年10月)一人の女生徒が実験した
空飛ぶ野菜農園。空中へ消えて行く野菜たち。
そして、地上へ落下してきた巨大野菜たち!
アメリカ全土に降り注ぐ、ビルほどもある野菜たち!
野菜によじ登る人々の緻密な絵が、
ガリバー旅行記や、子ども向けの人体図鑑の挿絵(小人が腸の中で働いている)とか、
安野光雅の絵本を彷彿とさせます。
が、ウィーズナーですから、浮遊物体の描き方はもう!
5、6月に読む一冊? ちょっとカタカナ固有名詞が多いのですが、かなり楽しめます。
日本で起きたとすると、「東京都大田区、大田高校の校庭に巨大練馬大根が
落ちたのは日曜の深夜のことでけが人はなかった」
「北海道十勝平野、高橋さんの農場に落ちたえびすカボチャは」
みたいなノリだと思ってみてください…

2005/4/10  16:48

硬く閉じた心の中は  読書

話すことがたくさんあるの… J・マーズデン(講談社)
So Much to Tell You…


主人公は14歳の少女。お父さんは刑務所にいて
お母さんは離婚して再婚するということです。
「わたし」は女子校の寄宿舎に入れられ、その前は精神病院に入院していました。
顔に傷を負い、緘黙になってしまった、その子が書く日記の形の物語です。
読んでいる間中辛いです。
ルームメイトたちの人間模様もドキドキものです。
「わたし」は「治る」んでしょうか。
こんなに内面に言葉を持っていて、強くなれないはずはない、
読んでる私は彼女に「がんばれ」とは言わないけれど、
知らず、寄り添って見守っていました。
この物語の主人公は、唇から失った言葉を、
書き続けることで心とともに育てなおすことができたような気がします。
災害に遭った土地を耕しなおして苗を一本一本植えていくように。
周りの人々の言葉(彼女との会話はありません)の中から
大きな意味を読み取れることができた柔らかな心が、
この本の読者にも強い力を与えてくれると思います。
2,3時間/小学校高学年から中学生



2005/4/7  3:13

あの有名な絵の話  読書

ジョコンダ夫人の肖像
 E・L・カニグズバーグ(岩波書店)
The Second Mrs. Giaconda


語り手はレオナルド・ダ・ビンチの弟子のサライという少年。
ミラノに住んでいたうそつきでどろぼう。10歳。
物語は、彼と、ダビンチと、公妃ベアトリチェの三人を軸に進みます。
偉大な芸術家、科学者であり、雇われ人のダビンチ。
ダビンチに「ジャコモ」と呼ばれる自称サライはこわいものなしの美少年。
天真爛漫だが工房の職人としては不器用。
ベアトリチェは才能ゆたかながら、美しくないために公に愛されない若い妻。
ダビンチは彼女の肖像を描きたいのに彼女は許しません。
その姉は、自分こそを描いて欲しいとせがみますが、巨匠は描く気にはなれません。
ベアトリチェが死んで何年もたち、ある商人が妻を描いてと訪れたとき、
サライは彼女にベアトリチェの面影を見つけ、ダビンチに取り次ぎます。
貴人の肖像を描かず、ダビンチは商人の妻を描いたのです。
それが「マドンナ・リザ・ジョコンダ」(モナ・リザ)
話も面白かったけど(私の再話は最悪ね)サライがとにかくいいです。
サライ可愛い。
1日か2日で読めちゃった。速読多読だった昔に戻ったみたい。
日本版の装丁は渋いけど、原作者はサライと同年代の子どもを対象に
書いていますので、あえて、小学校高学年からと書いておきます。


さて、今年度も読み聞かせの態勢に入りますよー。
まずはボランティアの再登録からだね。

2005/4/4  6:39

心の壁がほころびる  読書

ほんとうはひとつの話
   E・L・カニグズバーグ(岩波書店)
Altogether, One at a Time


クローディアに入っている4つの短編集。
カニグズバーグは自分でもイラストを書くのですが、
4つの話にそれぞれ違う作家がイラストを書いています。
4つの一見共通点のないエピソードに共通するものとは…
黒板に皮膚の色が黒い人を表現しようとして、
白い人になってしまった、ということで何かを感じる話。が、印象的でした。
自分の中の固定観念を崩してくれる、変われる自分を肯定できる
そんな話が入っています。
1時間以内くらい?
高学年から

2005/4/2  21:36

大人の始まり  読書

クローディアの秘密
   E・L・カニグズバーグ(岩波書店)
FROM THE MIXED-UP FILES OF MRS. BASIL E. FRANKWEILER


主人公は11歳、巻き込む弟は9歳。ほら、小学校高学年向きでしょ。
それも、家出した先の隠れ宿の博物館で見つけた「天使の像」が
本当にミケランジェロの作品かどうか、という謎解きに参加してしまいます。
この家出の動機や、方法も、子どもなりにとてもよく考えていて、
親の身にすればたまったものではありませんが、
警備をかわし、観覧者に溶け込みながら、短い
現実逃避を楽しむ二人に拍手!
この生活に共感できただけでもこの本を読む価値あったなあ、と思います。
厚いわりにさくさく読めたので二晩。
読み聞かせにも向くと、手元の資料にあります。(英語版)
日本語版もいけるのではないでしょうか。
5年生くらいから

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