2008/10/31  18:23

竹中直人の先祖がえり  映画

試写会で『まぼろしの邪馬台国』を観る。

吉永小百合のスター映画だが、相手役が竹中直人であるのがミソ。
盲目の郷土史研究家・宮崎康平の役づくりには、ある人物が入っている
そう、彼がデビュー時に得意とした<松本清張>のモノマネだ。

忘れてはいけない。
竹中直人の映画初出演は、滝田洋二郎監督のPINK映画『痴漢電車 下着検札』
<松木清張先生>役なのだ。
蛍雪次朗+竹村祐佳コンビの<黒田一平探偵シリーズ>の第3弾。
第二次大戦中の満州鉄道の<張作霖爆殺事件>で消えた黒真珠の指輪をめぐる密室殺人劇に、探偵コンビと松木先生が挑む、シリーズ最高傑作だ。
ある意味今回の『まぼろしの〜』は、竹中直人の先祖がえりといえる。

で本日は竹中直人初監督の
『無能の人』 のビデオ。

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パッケージのビジュアルは『モダン・タイムス』か。
つげ義春の漫画が映画化されたのはコレがハジメテ。
(後に石井輝男が『ゲンセンカン主人』『ねじ式』。山田勇男が『蒸発旅日記』。山下敦弘が『リアリズムの宿』を撮る。)
職もなく、河原で拾った<石>を売る主人公と家族や仲間との交流。
ある意味、不況時代の現在に通じる。

今や映画に欠かせないバイプレイヤーとなった竹中直人。
(はじめて見た時は、<お笑い>だった。)
個人的には『カルロス』のブラジルGANG、『十手舞』のブルース・リーもどきの同心、
『GONIN』の狂気のサラリーマン(デニーロの如く太ってる)などアクションものが好きだが、
『シコふんじゃった』以降、『Shall we ダンス?』『ウォーターボーイズ』『ピンポン』『スウィングガールズ』運動部関係の先輩(先生)役が多いのは何で?









オークションしたいひとは、こちらを見てね。 



『無能の人』のパンフレットもあるよ。




2008/10/28  9:07

寅さんより併映作のほうが面白かった。  映画

上映は終わっちゃったけどマキノ雅彦監督の『次郎長三国志』は、娯楽映画のツボを得ていて、なかなか楽しかった。
中井貴一(次郎長)岸部一徳(大政)北村一輝(小政)のキャスティングは無難だが、
温水洋一(森の石松)近藤芳正(桶屋の鬼吉)笹野高史(法印大五郎)と
普段コメディリリーフ的な俳優を主要キャストにもってきたところに非凡さを感じる。

本家マキノ雅弘の『次郎長三国志』シリーズは残念ながら東宝のも東映(鶴田浩二が次郎長)も、未見なので比べることはできないが、<次郎長もの>で好きな映画が1本ある。
1983年のお正月映画『男はつらいよ花も嵐も寅次郎』の併映作、中村雅俊が次郎長を演じた『次郎長青春篇つっぱり清水港』だ。

こちらは佐藤浩市(桶屋の鬼吉)原田大二郎(大政)平田満(法印大五郎、風呂に入っている時に敵に襲われ蓋で局部を隠しながら、全裸で殺陣するのはおかしい)というキャストに、明石家さんま(小政)島田紳助(森の石松)とヨシモト勢が脇を固める。
監督は前田陽一『にっぽんぱらだいす』でデビュー以来、松竹映画で喜劇を撮り続けた監督だ。


それで本日は、前田陽一監督の
『神様のくれた赤ん坊』

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荒井晴彦が脚本担当の中に入っている。
しがないエキストラをしている渡瀬恒彦と桃井かおりのカップルの前に、見知らぬオバサン(樹木希林)が子供(題名は赤ん坊だが幼稚園児ぐらい)を引き取ってくれと突然現れる。
隣に住んでいた子供の母親が駆け落ちし、父親かもしれないかつて関係した5人の男(渡瀬も含む)の名前を紙に書いて子供ともども置いていったのだ。
ふたりはイキガカリ上、子供の父親探しの旅に出るロード・ムービー
ドラマの現場で桃井かおりが初めてもらった台詞、(結局都合でカットされるが)
「もしかしたら、私たちの考えていること同じなんじゃないかしら?」
がラストの重要なキーワードになる。

本作は1980年正月『男はつらいよ寅次郎春の夢』の併映作。
以後84年の『喜劇 家族同盟』まで、寅さんの併映は前田陽一と決まっていて、正直
寅さん映画より面白かった
『進めジャガーズ敵前上陸』『喜劇 命の値段』『三億円をつかまえろ』
そして岡本喜八より早かった『喜劇 大誘拐』などコメディ一筋の職人は、
1999年の『新唐獅子株式会社』を遺作に65歳で亡くなった。
おしい監督だった。



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こちらも、『男はつらいよ寅次郎かもめ歌』の併映作、スーちゃん初主演、前田監督作
『土佐の一本釣り』のパンフレットもあるよ。



2008/10/23  8:13

ワイラーのコレクターを越えるSM映画はない。  映画

『ゲット・スマート』でワルのボスを演じてるのがテレンス・スタンプ
最後は車から川に放り出されて楽しそう
最近も『ウォンテッド』とか出てて、マダマダ健在。
いまや悪のじい様の専売特許みたいだが、昔は紅顔の美青年だった。

パゾリーニ『テオレマ』『世にも怪奇な物語』のフェリーニ編、首チョンパも捨てがたいが、
なんといってもキワメつけはコレ。

で今日紹介は、
『コレクター』 のオリジナル・サウンドトラック CD。

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ボーナス・トラック(『ドクトル・ジバゴ』『シェルブールの雨傘』他)ありのお徳版。
『ベンハー』『ローマの休日』の巨匠ウィリアム・ワイラー監督の異色作。
(モーリス・ジャール『アラビアのロレンス』のスコアもいい。)
テレンス・スタンプ扮する孤独な青年(蝶が好き)は、宝くじで当てた金で古びた家を購入し、
かねてから目をつけていた女子大生(サマンサ・エッガー)を拉致し地下室に監禁する。
今で言えば<ストーカー>だが、そのまなざしはどことなく悲しい。
むくわれない一方的な愛が心を絞めつける。
(そういや、嶋田久作とヒロコ・グレースの舞台版も観たな。)


書いてて思い出した、『プリシラ』って素敵な映画もあったね。
ドラッグ・クイーンを堂々と演れるのも、むかし美青年だったたまものだ。
中国まで飛んでいくダッチワイフと<ABBAのウンコ>には笑ったね。




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テレンス・スタンプ出演作も多い
『注目すべき人々との出会い』
『夜霧のマンハッタン』
『ウォール街』
『バグダッドの盗賊』のパンフレットもあるよ。



2008/10/22  9:16

ハチャメチャ刑事コンビの再会  映画

『ゲット・スマート』も期待した程おもしろくなかった。

<ロック様>ことドウェイン・ジョンソンや悪役のテレンス・スタンプなど
好きな俳優が脇役で出てるので観にいったが、肝心の主役(スティーヴ・カレルとアン・ハサウェイ)に
魅力がなくクスリとも笑わせてくれなかった。

ただ感慨深かったのは、チーフのアラン・アーキンジェームズ・カーン扮する大統領に会うシーン。
『フリービーとビーン/大乱戦』だぜ!
1974年のリチャード・ラッシュ(『スタントマン』『エア★アメリカ』)の監督作品。
カーチェイスで民家に飛び込み、トイレに潜む殺し屋を二丁拳銃の乱射でハチの巣にする。
ともに年とってジジィになってたが、30年前のハチャメチャ刑事コンビの再会に目がしらが熱くなる。
特にアーキンのほうは、昔から髪が薄かったが見事なスキンヘッド
時代の流れを感じるな。


で本日は、アラン・アーキン主演の
『ブルージーンズ・ジャーニー』

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『暗くなるまで待って』の殺し屋。『キャッチ22』のノイローゼの兵士。『愛すれど心さびしく』の聾唖青年。ピーター・セラーズに代わって演った『クルーゾー警部』と、
名作の多いアーキンだが、個人的に一番好きなのはこの作品。
さえない中年男が拳銃を持ったふたりの女の子(『アメリカン・グラフィティ』のマッケンジー・フィリップスと『M★A★S★H』のサリー・ケラーマン)にカージャックされて、いやいやニューオリンズを目指すが、孤独なもの同士やがて心をかよわせていく
当時はやりのロード・ムービー
主題歌の<You Are My Sunshine>が泣かせる。
監督はデイック・リチャーズ。少年カウボーイの成長を描くデビュー作『男の出発』
ロバート・ミッチャムがフィリップ・マーロウを演じたチャンドラー物極めつけ『さらば愛しき女よ』など
数は少ないが、いい映画ばかり撮っている。



ちなみに、『ゲット〜』の原作は米国のTVシリーズ「それ行けスマート」
1980年『0086は笑いの番号』というベタな邦題で映画化されていて
大阪では<大毎地下名画鑑賞会>スプラッシュ(地方のみ公開されるB級物)公開され、大笑いした思い出がある。
原題は「THE NUDE BOMB 」で全世界の人々の衣服だけを一瞬で消滅させる(素っ裸にしてしまう)爆弾にスマートが挑む、おバカ映画
『エマニエル夫人』シルビア・クリステルが怪力の女スパイでチョイ役で出てて、片手で車を持ち上げるとこがバカバカしかった。



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サリー・ケラーマンが熱い唇<HOT LIPS>を演じるアルトマン監督の
『M★A★S★H マッシュ』のパンフレットもあるよ。




2008/10/21  18:55

自主映画のヒーローたち IN DVD  映画

前回の『ビリィ・ザキッド〜』で宮本武蔵を演じているのが内藤剛志
最近は、『フレフレ少女』の応援団OBなどすっかり中年男が様になってるが、
かつては室井滋と並んで<自主映画>のスターだった。

初見は、盟友長崎俊一監督の『ユキがロックを棄てた夏』
ぴあフィルムフェスティバルの前身<第2回自主製作映画展>(石井聰亙『突撃!博多愚連隊』森田芳光『ライブイン茅ヶ崎』と同じ年)の入選作で、今はなき<枚方スバル>と云う映画館で観た。
フォーク歌手<ユキ>というヒロインをめぐる愛憎が銃撃戦に発展する活劇。
当時長崎監督は「若き日活ニューアクションの後継者」と呼ばれ、内藤剛志もギラギラした飢えた野獣の感があった。
一目でこのコンビのトリコとなる。

で本日は、内藤+長崎コンビが35ミリでメジャーデビューした
『九月の冗談クラブバンド』

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表紙のポスター画は、後に映画監督になる石井隆
バイク事故死(実際監督が撮影中に事故で大怪我して完成が遅れた。)した仲間の弔いに走ることをやめた暴走族のHEADリョウ(内藤)が、<冗談クラブ>と呼ばれる店の雇われマスターになっていて、その一周忌のオトシマエに
かつての仲間や、暴走族狩りをする中年男(室田日出男)がからむムードアクション劇。
「ラッキー、破滅。」とつぶやく台詞がキーワード。
長崎監督がエライのは<自主映画>時代と同じスタンスで、かつて8mmや16mmに出ていた俳優を主役に使ったこと。
ヒロイン伊藤幸子は引退しちゃったが、内藤や諏訪太朗は、今や映画に欠かせないバイプレイヤーとして残っている。

それにしても、かつての自主映画がDVD化されているのはウレシイ。
石井聰亙や手塚真(『MOMENT』含む)のBOXを買ってしまった。
長崎俊一の作品もBOXにならないかなあ。
『闇打つ心臓』(もちろん8oのオリジナル版)はDVDになってるが
昔、オレンジルーム(現 HEP NAVIO)で観た
『ハッピーストリート裏』『映子、夜になれ』
シビレるような2本立をまた観たい。

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内藤剛志が出演している
『OKINAWAN BOYS オキナワの少年』のパンフレットもあるよ。



2008/10/16  8:24

朝が来るまで君を探している。  映画

BOOK OFFの通販で買ったDVDで、山川直人監督
『100%の女の子』『パン屋襲撃』を再見する。
共に、80年代前半に作られたいわゆる<自主映画>で村上春樹が原作の短編。
今は亡き趙方豪『ガキ帝国』『三月のライオン』)や、若い室井滋が懐かしい。
前にも書いたが、あの頃の<自主映画>は、我々8ミリ青年達にとっては
<あこがれ>だった。
石井聰互、山本政志、長崎俊一、矢崎仁司、手塚真。
彼らの創造した8ミリや16ミリ映画は、今でもキラキラした宝石のような存在だ。
山川監督も、そのひとり。
『アナザ・サイド』を、東大阪のどこかのホールで観たのは大学1年の時だったか?
そして、他の監督と同じように、山川直人も35ミリ、メジャー映画デビューする。

で今日は、その
『ビリィ・ザ・キッドの新しい夜明け』 のパンフレット。

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高橋源一郎「さようなら、ギャングたち」他が原作。
三上博史演じるビリィ・ザ・キッドが、ギャングたちに襲われる店<スローターハウス>を守るため『七人の侍』ばりに用心棒になるという話。
用心棒側には、中島みゆき(室井滋)宮本武蔵(内藤剛志)サンダース軍曹(加藤善博)等、
対するギャング側は、ハリィ・キャラハン(原田芳雄)シャーロット・ランプリング(真行寺君枝)ブルース・スプリングスティーン(塩野谷正幸)と
まったく冗談みたいな内容。
<活字発光シネマ>と云うコピーに、(て云うか原作に)この映画は負けてしまっている。
一人称の村上春樹と違い、高橋源一郎の原作は想像力がいる分、映像には不向きか?
(以後、高橋源一郎の原作は映画化されていない。)


ちなみに「さようなら、ギャングたち」はNHK-FMでラジオドラマ化(15分10回シリーズ)されている。(泉谷しげると高沢順子が声の出演)
こちらは音声だけなので、かえって想像力をかき立てる。
原作のラストと違い
世界中の人々から音楽で金をマキアゲでいたGANG(ジョン・レノン)を暗殺しようとした
主人公(詩人)が
KIDS(ガキ)のジョン・ヒンクリーに撃たれて死ぬラストを、ゴダールの映画にかけて
(それぞれの回のサブタイトルは     
@詩人のいる時間――あるいは…
Aギャングについて私が知っている二三の事柄
B中島みゆきソング・ブックスという名の女
C女の子はみなキャラウェイという名である
Dギャングから遠く離れて
Eわたしとベルギリウスのいる冷蔵庫
F小さな兵隊
Gギャングはギャングである
H勝手にしやがれ
Iピエロ・ル・フール)
描いた大森一樹の脚本は見事であった。

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三上博史主演、林海象監督
『二十世紀少年読本』のパンフレットもあるよ。




2008/10/15  18:36

わたしは、宇宙だ!  映画

緒形拳に続いて、峰岸徹もガンで亡くなった。
2時間ドラマやVシネマで、その強面のツラで悪役が多かったが、映画も、何本か印象に残っている。(峰岸隆之介のときも含む)
「海は女の涙かしら」と唄う村川透監督の『哀愁のサーキット』のレーサー。
西部劇スタイルで松方弘樹と対決する『皆殺しのスキャット』
『ザ・ゴキブリ』モミアゲ渡哲也の相棒の刑事。(途中で殺される。)
健さん最後のヤクザ映画『冬の華』の弟分もカッコよかったな。(「シャーガル、あるか?」)

新聞にも載ってたが大林宣彦監督作品の常連だった。
「ブラック・ジャック」の実写版『瞳の中の訪問者』片平なぎさの相手役(ちなみにBJ役は宍戸錠)からだから、結構初期からのお気に入りだ。
何といっても強烈なのは、薬師丸ひろ子『ねらわれた学園』の宇宙人京極役。
おなかに大きな目を付け、
「わたしは、宇宙だ!」
のセリフは、先日読んだ大槻ケンヂの文庫本<変な映画を観た!!>でも紹介されていた。


で今日は、やはり大林監督作品
『廃市』 のアートシアター。

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ヒロイン小林聡美の義兄を峰岸徹が演じる。
けっこう重要なセリフがある。
舞台となる柳川が芸術的だと云う主人公(山下規介)に
「どげんですかね…。芸術的ちゅうのは、芸術上の目的を追ってるちゅうことでしょう。そげな目的なんかなかとです。」
「…人間も町も滅びていくとですねェ。廃市ちゅう言葉、知っとりますか。」
「廃墟の廃。都市の市。ここはつまりそれですたい。」

その後、峰岸は不倫相手の入江若葉と心中し都市と共に滅びる。

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せつない役だが、最初のセリフは大林監督の映画に対する心情を表していると今改めて思う。
それにしても、映画人はガンで死ぬのが多い。
合掌。



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筒井康隆原作、峰岸徹も出演している
『スタア』のパンフレットはこちら。



2008/10/14  18:34

愛はいつでもスキャンダル  映画

三浦和義元社長・自殺?!日曜日の朝刊を見て、思わず絶句してしまった。
サイパンからロスに移送されたのは聞いていたが、まさか自殺するとは?
あまりにも唐突なラストシーン。思えば彼の人生はまさにキワモノ映画のようだった。


ロス疑惑に関連する報道(及び芸能ニュース)には、しばしば映画が登場した。
かつて裕次郎映画をプロデュースした水の江瀧子が三浦の叔母にあたり、「ターキーの隠し子か?」と言われたこと。
一美さん殴打事件の犯人が、にっかつロマンポルノ『受験慰安婦』(岡本かおり・児玉高志監督)に出演していた女優、夏樹麗子であり後に逮捕されたこと。
果ては、雑誌「BURUTUS」で三浦和義の緊縛SM写真が掲載された(団鬼六監修)ときの相手役の矢生有里が、
<三浦さんを縛った女>として『花と蛇 飼育篇』(小川美那子・西村昭五郎監督)に女優デビューなんてのもあった。


で本日は、三浦元社長が三浦和義本人役で出演している
『コミック雑誌なんかいらない!』

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監督は『おくりびと』で話題の滝田洋二郎
当時『連続暴姦』『真昼の切り裂き魔』でピンク映画の巨匠を、一般映画に引っ張りだしたのは、主役の芸能レポーターを演じる裕也さんだ。
『水のないプール』『十階のモスキート』と合わせて<中年三部作>とも呼ばれる。)
裕也さん扮するキナメリは、<フルハムロード>にいる三浦和義本人に突撃レポート。
「三浦さん、殺ったんですか?殺ってないんですか?」
ポーカーフェイスの三浦本人に水をかけられる貴重な映像。
他にも、ビートたけし扮する豊田商事事件の犯人
<おニャン子クラブ>のカルトヒロイン会員番号21番<五味岡たまき>がインタビューされてるなど
見どころイッパイ。


ちなみに、ロス疑惑自身を正面きって映画化した作品はない。
かろうじて、滝田と同じピンク映画の盟友、片岡修二監督が
『赤い銃弾 疑惑の暴行』で事件をフィクションとして描いている。
この映画のラストで、三浦役は美談を演出していた新聞記者(大杉蓮だったと思う。)に撃ち殺され
麻生うさぎ扮する三浦良枝さん役が、今度はマスコミの標的になるところで終わる。
流れるは彼女自身が唄う主題歌「愛はいつでもスキャンダル」(監督自身が作詞)

「愛はいつでも、全てを奪い去り
    悲劇というステージに迷い込んだピエロ」



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滝田洋二郎監督も、蛍雪次朗+竹村裕佳の<黒田一平探偵シリーズ>最終作
『痴漢電車ちんちん発車』でロス疑惑を題材に描いている。
で滝田監督の
『木村家の人びと』のパンフレットもあるよ。



2008/10/8  14:50

ごんぶとオヤジの20年  映画

天六で、スティーブン・セガール『弾突 DANTOTSU』を見る。

1988年の『刑事ニコ/法の死角』より<芸能生活20周年>だそうな。
この間、毎年のように新作が公開され、がんばってきたのはエライ。
しかも、そのほとんどが同じパターン。
セガール扮する主人公は、眉間にシワをよせ得意の合気道と拳銃(コルト45・ガバメント)で相手を倒し、大した危機に陥ることもなく映画は終わる。
助演で出た『エグゼクティブ・デシジョン』以外、
彼は映画の中で死んだことがない。
まさに不死身<沈黙>オヤジだ。

で本日はレア商品だ。
『オヤジの映画祭2007 てぬぐい 』

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セガール主演の『沈黙のステルス』『沈黙の激突』『沈黙の報復』3本連続公開時のプロモ品。
非売品だからオークションでしか手に入らないよ。
ちなみに、この20年間の彼の主演作(監督)は、、
『刑事ニコ/法の死角』(アンドリュー・デイヴィス)
『ハード・トゥ・キル』(ブルース・マルムース)
『死の標的』(ドワイト・H・リトル)
『アウト・フォー・ジャスティス』(ジョン・フリン)
『沈黙の戦艦』(アンドリュー・デイヴィス)
『沈黙の要塞』(スティーヴン・セガール)
『暴走特急』(ジョフ・マーフィ)
『エグゼクティブ・デシジョン』(スチュアート・ベアード)
『グリマーマン』(ジョン・グレイ)
『沈黙の断崖』(フェリックス・エンリケス・アルカラ)
『沈黙の陰謀』(ディーン・セムラー)
『沈黙のテロリスト』(アルバート・ピュン)
『DENGEKI 電撃』(アンジェイ・バートコウィアク)
『DAKKAN 奪還 アルカトラズ』(ドン・マイケル・ポール)
『GEKITETZ 撃鉄 ワルシャワの標的』 (マイケル・オブロウィッツ)
『沈黙の標的』 (マイケル・オブロウィッツ)
『沈黙の聖戦』(チン・シウトン)
『ICHIGEKI 一撃』(レオン・ポーチ)
『沈黙の追撃』 (アンソニー・ヒコックス)
『イントゥ・ザ・サン』 (ミンク)
『沈黙の脱獄』 (ドン・E・ファン・ル・ロイ)
『沈黙の傭兵』 (ドン・E・ファン・ル・ロイ)
『沈黙の奪還』 (ミヒャエル・ケウシュ)
『沈黙のステルス』(ミヒャエル・ケウシュ)
『沈黙の激突』(ミヒャエル・ケウシュ)
『沈黙の報復』 (ドン・E・ファン・ル・ロイ)
『弾突 DANTOTSU』(ロエル・レイネ)
と見事に映画史にも、アカデミー他各映画賞の歴史にも残ってない。
(大傑作『ローリング・サンダー』のジョン・フリンとも組んでる。
あと以外と香港映画出身者も多いな。)


地元十三に道場をもっていたとか、CIAの諜報員だったとか、
子供(藤谷文子・剣太郎セガール)も、映画に出てたりとか、
いかがわしさイッパイのオールバックおやじ。
これからも、ブロンソンのようにB級アクション一筋に生きて欲しい。


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2008/10/7  9:21

やたら裸になりたがる男 その2  映画

さて、「映画の中でやたら裸になりたがる男」の西の横綱がリチャード・ン先生とすれば、
東の横綱は間違いなくハーベイ・カイテルだ。

今も語りつがれるのは、NY・インディーズ派のアベル・フェラーラ監督(『天使の復讐』はサイコー)の『バッド・ルーテナント 刑事とドラッグとキリスト』
刑事でありながら、ドラッグに溺れチ○コまるだしで(ボカシはかかっているが)恍惚とするところは、映画メインのポスターにもなっている。

芸風の域に達したン先生と違い、ハーベイの裸体はナルシーが入っている。
俺の裸を見てくれという叫びにも似た感情が見え隠れする。

で今日紹介はパンフレットの表紙でも裸になっている1978年の
『マッド・フィンガース』


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B級映画ながら、27年を経て『真夜中のピアニスト』として再映画化されている不思議な作品。
カーネギー・ホールのピアニストを目指すハーベイが、裏で借金の取立屋をやっていて狂気と暴力の世界に入り込んでいく。
彼も出てた『タクシー・ドライバー』的世界に多少近い。
監督は後にモリー・リングウォルドの『ピックアップ・アーチスト』を撮るジェームズ・トバック
B級SFアクションヒロインでおなじみのタニア・ロバーツもカイテルとの絡みで登場する。



最近は年のせいか、脱ぐことも少なくなったが、
本作の戦慄のラストは、全裸でピアノを弾く彼の姿。
尚、15年後の『ピアノ・レッスン』でも
ホリー・ハンターの前で全裸でピアノを弾いている。(意味もなく…)

オークションしたいひとは、こちらを見てね。 


ジェーン・カンピオン監督の
『ピアノ・レッスン』のビデオはこちら。



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