2008/10/5  20:59


<雨が空から降れば>

雨が空から降れば
思い出は地面にしみこむ

雨がしとしと降れば
思い出はしとしとにじむ

黒いこうもり傘をさして
街を歩けば

あの街は雨の中
この街も雨の中

電信柱もポストも
ふるさとも雨の中

しょうがない
雨の日はしょうがない
公園のベンチででひとり

お魚を釣れば
お魚もまた雨の中

しょうがない
雨の日はしょうがない
しょうがない
雨の日はしょうがない
しょうがない
雨の日はしょうがない・・・


 ・・・・・・

今朝、八木重吉の『雨』という詩を読んだら、いきなりこの歌が脳裏に蘇った。

何年振りだろう。
確かまだ中学生の頃だった。

当時、六文銭というフォークグループがあり、そのリーダーでもある小室等氏が歌っていた。

小室氏は、こんな片田舎のちっちゃなステージにも来てくれて、古びたこの地元の会場で、思わず一緒に口ずさんだものだ。

「雨」という自然現象を、これほどまでに自然体で受け入れている歌は、他には無いのではなかろうかと思う。

ちなみに、作詞者は別役 実氏、小室 等氏は作曲の方である。


そして、その「雨」を思い出させてくれたのが、今朝読んだこちらの「雨」。

<雨>

雨のおとがきこえる
雨がふってゐたのだ

あのおとのようにそっと世のためにはたらいてゐよう
雨があがるようにしづかに死んでゆこう

          八木 重吉


 ・・・・・・・・

私にとって雨は、幼い頃から心魅かれる存在である。

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