2005/10/23 17:04
レディファースト考 海外文化
長期の海外出張から帰国後しばらくの間、いつも戸惑うのが「レディファースト」です。ご存知のように、欧米、特に米国とかではごく常識となっているマナー・エチケットですが、日本では正反対の対応となる場合も少なくありません。
男性がドアを開けてそのドアを押さえながら女性を先に中に入れてあげたり、エレベーターでは女性を先に乗り込ませたりとの光景は良く見られますが、さらに、レストランでは女性のために椅子を引いてあげたり、車に乗り込む時には女性の為にドアを開けてあげたりすることまで、レディファーストは米国紳士にとっては常識的なマナーとなっています。
私にはこのレディファーストで、忘れられない恐怖の体験があります。ニューヨークのホテル玄関でのこと、ドアを開けようと私がドアを手前に引いた瞬間、中から、でっぷりと太ったダンプカーのような白人のオバサンがドサッという感じでドアに飛び込んできました。予期せぬダンプカーオバサンの突進にあわてて後ろへ倒れ掛かった私を尻目に、このオバサンは私に一瞥も与えることなく外へスタスタと出て行ってしまいました。米国では、こんな突進ダンプオバサンに対しても、当然のことながら「レディファースト」だったです。この日以来、私は「アメリカではレディファーストを忘れるな」と固く心に誓いました。
ピューリタン入植の昔、女性の数が圧倒的に少なかったところから、米国では女性を大事にする精神である「レディファースト」が発達し、マナー・エチケットとして日常生活に定着したというのが定説のようです。女性はまさしく太陽だったのです。一方、人口比で女性の方が多い日本では、社会的マナーとしての「レディファースト」は発達せず、冒頭に述べたように、まったく正反対の対応となる場合も少なくありません。エレベーターには、女性を入口横で待たせて男性から堂々と乗り込みますし、多くの日本女性もそれを当然と思っています。
ところが、突進ダンプオバサンのトラウマのせいで、日本へ帰国後しばらくの間でさえも、私の体と頭からレディファーストの習慣が抜け切れません。会社のエレベーターでも、女性が先に乗り込んだり先に降りたりしてくれないと、乗り降りができなくなってしまうのです。そのような場合は、当然、エレベータードアの前では、奥ゆかしい日本女性と「お先にどうぞ」の譲り合いになってしまいます。
突進ダンプオバサンの影に脅え、日本の環境にすぐ適応できない私にも問題はありますが、日本女性の方にも、もっとスマートにレディファーストを受け入れて欲しいと思います。大和撫子にも、アメリカ女性のように堂々と一番にエレベーターへ乗り込んで欲しいものです。ただ、あの突進ダンプオバサンのような体型と感謝の心を忘れた横柄な態度は困りますが・・・。
先日、米国人の友人と酒を飲んでいたら、レディファーストの話になりました(ちなみに英語ではLadies firstと複数形になります)。突進ダンプオバサンのことを話したところ、彼は大笑いしながら次のような小話を教えてくれました。
「そもそも、レディファーストというのは、別に女を守るために行われたものじゃないんだ。というより、その逆だよ。昔、アメリカのエレベーターは故障がとても多くて、ドアが開いて乗り込もうとしてもエレベーターが来ていないことが頻繁にあったんだ。その場合、先に乗り込もうとした人が、まっさかさまに下に落ちて死んでしまったんだ。そこで、レディファーストは、女を先に乗せて、エレベーターが来ているかどうかを男が試すために発達したんだ。」
「また、西部劇とかでは、部屋に入った途端、敵がいていきなり銃を撃つというのを良く見かけるだろ。これも、女を先に入れることにより、男は安全な場所にいるためなんだ。」
な〜るほど、今度あの突進ダンプオバサンに会ったら、絶対レディファーストでいきたいと思います。
男性がドアを開けてそのドアを押さえながら女性を先に中に入れてあげたり、エレベーターでは女性を先に乗り込ませたりとの光景は良く見られますが、さらに、レストランでは女性のために椅子を引いてあげたり、車に乗り込む時には女性の為にドアを開けてあげたりすることまで、レディファーストは米国紳士にとっては常識的なマナーとなっています。
私にはこのレディファーストで、忘れられない恐怖の体験があります。ニューヨークのホテル玄関でのこと、ドアを開けようと私がドアを手前に引いた瞬間、中から、でっぷりと太ったダンプカーのような白人のオバサンがドサッという感じでドアに飛び込んできました。予期せぬダンプカーオバサンの突進にあわてて後ろへ倒れ掛かった私を尻目に、このオバサンは私に一瞥も与えることなく外へスタスタと出て行ってしまいました。米国では、こんな突進ダンプオバサンに対しても、当然のことながら「レディファースト」だったです。この日以来、私は「アメリカではレディファーストを忘れるな」と固く心に誓いました。
ピューリタン入植の昔、女性の数が圧倒的に少なかったところから、米国では女性を大事にする精神である「レディファースト」が発達し、マナー・エチケットとして日常生活に定着したというのが定説のようです。女性はまさしく太陽だったのです。一方、人口比で女性の方が多い日本では、社会的マナーとしての「レディファースト」は発達せず、冒頭に述べたように、まったく正反対の対応となる場合も少なくありません。エレベーターには、女性を入口横で待たせて男性から堂々と乗り込みますし、多くの日本女性もそれを当然と思っています。
ところが、突進ダンプオバサンのトラウマのせいで、日本へ帰国後しばらくの間でさえも、私の体と頭からレディファーストの習慣が抜け切れません。会社のエレベーターでも、女性が先に乗り込んだり先に降りたりしてくれないと、乗り降りができなくなってしまうのです。そのような場合は、当然、エレベータードアの前では、奥ゆかしい日本女性と「お先にどうぞ」の譲り合いになってしまいます。
突進ダンプオバサンの影に脅え、日本の環境にすぐ適応できない私にも問題はありますが、日本女性の方にも、もっとスマートにレディファーストを受け入れて欲しいと思います。大和撫子にも、アメリカ女性のように堂々と一番にエレベーターへ乗り込んで欲しいものです。ただ、あの突進ダンプオバサンのような体型と感謝の心を忘れた横柄な態度は困りますが・・・。
先日、米国人の友人と酒を飲んでいたら、レディファーストの話になりました(ちなみに英語ではLadies firstと複数形になります)。突進ダンプオバサンのことを話したところ、彼は大笑いしながら次のような小話を教えてくれました。
「そもそも、レディファーストというのは、別に女を守るために行われたものじゃないんだ。というより、その逆だよ。昔、アメリカのエレベーターは故障がとても多くて、ドアが開いて乗り込もうとしてもエレベーターが来ていないことが頻繁にあったんだ。その場合、先に乗り込もうとした人が、まっさかさまに下に落ちて死んでしまったんだ。そこで、レディファーストは、女を先に乗せて、エレベーターが来ているかどうかを男が試すために発達したんだ。」
「また、西部劇とかでは、部屋に入った途端、敵がいていきなり銃を撃つというのを良く見かけるだろ。これも、女を先に入れることにより、男は安全な場所にいるためなんだ。」
な〜るほど、今度あの突進ダンプオバサンに会ったら、絶対レディファーストでいきたいと思います。
