2007/10/24  13:20

そろそろ準備を  寧夏
中国は日本のように3月末が年度の終わりではなく、カレンダーどおりの12月末です。
プロジェクトの来期予算も12月中に確定しなくてはなりません。
さてさて、そろそろ予算策定に向けた出張の準備を開始です。

来期には、いよいよプロジェクトの子牛たちが生まれ始めます。
出産に関する技術指導は現地のプロにお任せで大丈夫なのですが、来期には新しい取組みに挑戦します。

現地の農家は、基本的に子牛には自分の土地で採れた草を食べさせるだけです。
しかし、それだけでは子牛が大きく、そして肉が柔かくなりません。
小さな頃は粗飼料と呼ばれる草中心のメニューでもいいのですが、穀物を含む濃厚飼料をバランスよく与えることで最終的な仕上がりが変わります。

これに取り組む必要があります。
しかし、大きな問題があるのです。
南部では濃厚飼料の全てを自前で作ることができません。

日本なら農家がお金を出して濃厚飼料を買って与えればすむことですが、寧夏南部の農家にはお金を出して牛のエサを買うという経験がないのです。
それに、お金をかけずに子牛を育てれば、大きくなった分だけ利益になることは分かっても、エサ代をかけて飼育したときに採算が合うのか自信もないのです。
また、そもそも、エサを買うお金がないのも現実です。

この部分をどう考えていくのか?
この12月の出張の大きなテーマです。

プロジェクトが中心になって濃厚飼料を配合して、農家に原価で配ろうと思っています。
お金がない農家には、物々交換も用意する必要があります。
それすら余裕がない方には、仕上がった後に精算払いにする仕組みが必要かもしれません・・・

今までは課題だと分かっていても、風呂に入りながらボーっと考えていただけですが、そろそろ企画書にまとめていかなくてはなりません。

クリックすると元のサイズで表示します

2007/10/23  7:41

運命論  分類なし
昨日は仕事のあとに職場のみんなで居酒屋に流れました。
「いつも北海道にいて、なかなか交流できないから」と、オーナーも一緒でした。
冗談まじりに、ざっくばらんな話ができました。
そのなかで、ちょっとシリアスな話も。

運命はあるのか?
こんなテーマでした。

オーナーは社会的に大成功を収めた方です。
凡人からみれば、運命に限りなく愛された人生かもしれません。
そんなオーナーが運命というものを、どう考えているのか聞いてみたいと思っていました。

オーナーは80歳です。
「自分は唯物論者だけれども、ここまで生きてみると運命はあるように思える」と言いました。

先日、北海道で自転車に乗った親子が交差点でクルマにはねられた訃報に接したそうです。
あと1秒先に出発していたら死ななかったかもしれない。
この違いは運命でしか説明できない気がする。
人生にはこんなことがたくさんあったように思う、と・・・

死に方は選べないけれども、「生き様」は選べるので、それを大事にしていると語ってこの話は終わりました。

運命に支配されない部分を、「生き様」として語れる人生は素晴らしいと思いました。








2007/10/22  7:49

NPOのパーティー  東京にて
先週の金曜日のことです。
事務局長に急用が入り、代理でとある有名なNPOのパーティーに行きました。
正確にいえば、そのNPOを応援するサポーター主催のパーティーです。

会場は天王洲アイルのおしゃれなレストラン。
司会は渡辺真理さん。
フォーク歌手のイルカさんのコンサート。
スペシャルゲストにミスインターナショナルのミスと準ミス2名が来ました・・・
(なんでも、どこぞの国の大統領に面会する前に時間があったとかで)
会費は2万円。

熱心なサポーターの1人が大企業のオーナーのご夫人で、いわば彼女の人脈を総動員してのパーティーでもありました。

やや派手すぎる?とも思いましたが、これはこれでありだと思いました。
欧米に比べて日本ではNPOの活動がなぜか限定的で広がりがありません。
1つの原因に、お金持ちがドーンと寄附する文化が日本にはないからだと言われています。
だとすれば、こういったお金持ちのスタイルによるお金持ちのためのNPOのイベントがあってもいいかもしれません。

なお、この日のパーティーを通じた寄附金は90万円ということでした!
たいしたものです。

クリックすると元のサイズで表示します

2007/10/21  13:20

OB会  東京にて
ブログの写真はいまいちながら、大学時代は写真部に属していました。
昨日は「ミニOB会」ということで16名が集まりました。
卒業以来の面々も多く懐かしい・・・
15年ぶりだったりしました。
しかし、人間は変われないものですね。
話し始めると、昔、部室でダラダラと喋っていた頃のままです。
お互いに。

しばらく前に学部の集まりもありましたが、やはり写真部のメンバーは生き方もぐっと個性的です。
写真の道で生きている方もたくさんいます。
サラリーマンをしていても一匹狼然としていたり。

学生時代は何気なく写真部に集ってワイワイやりながら時を過ごしてしまいましたが、あの頃に感じたものの大きさを考えさせられます。

みんな自分の人生に責任をもちながら生きていて素敵でした。
話す様子は変わっていなくても、あの頃は迷っていた自分の道を今は確実に踏みしめながら歩いています。

2007/10/18  7:20

中国と共産党  寧夏
今、中国では共産党の党大会が開催されています。
中国における最高の意思決定の場です。
今回の党大会で共産党のトップグループである常務委員会のメンバーが入れ替わると言われています。
定員は9名。
次の国家主席の候補である2人が選出されそうです。
遼寧省書記の李克強氏と上海市書記の習近平氏です。

いずれも50代前半です!
ご存知のように中国には国民による選挙がありません。
政治家の出世は力学関係のみによって決まるといっても過言ではないでしょう。

ここが中国の政治の怖いところでもあり、すごいところでもあります。
政治家には有権者のご機嫌を取るという仕事がありません。
選挙対策に明け暮れる日本の政治との違うところです。

もちろん、ときにそれが国家の暴走を産むのですが、今の中国ではプラスに作用しています。
政治の世界では、一度力を握ったら若い世代に受け渡すことの方が稀ですが、選挙もないのに順調に世代交代が進んでいるという中国の現実は恐るべきです。

しかし、あまり知られていない話ですが、2人のうちの1人である遼寧省書記の李克強氏は若い頃に日本留学の経験があり、なんと民主党の小沢一郎代表の家にホームステイしたこともあるとか。親日派です。
(この事実は彼の中国での経歴には登場していませんが・・・)

新しいリーダーのもとで日中関係はどう変わっていくのでしょうか。
彼らは、ますます広がる農村と都市の格差を、どうやって解決していくのでしょうか。

クリックすると元のサイズで表示します

2007/10/16  23:52

回教と断食  寧夏
昨日は寧夏のプロジェクト事務所に電話をしても誰もでませんでした。
会議でもあるのかと思っていましたが、イスラムの断食あけのお祭りで寧夏は祝日だったそうです。
さすがに、寧夏回族自治区という名前がついているくらいで、中国にあってもイスラム教徒(回教徒)にとって断食は大切な行事のようです。

事務所のTさんも回民族ですので、断食をしているのかと聞いてみると、寧夏のイスラム教徒は信仰の度合いも様々なのだそうです。
彼女の場合は「ほどほどに」という話でした。
街に住む人は、仕事の付き合いもあり、厳格な信者であるのは難しいようです。
でも、プロジェクトに参加している南部の牛飼い農家はバリバリの信者です。
昨日はお祭りだったのでしょう!


ちなみに、断食とはなんだろう?と思う方に以下の文章を。


イスラム暦9月は断食の月である。アラビア語でラマダーン。
この1か月間は、日の出から日の入りまで一切の飲食が禁止される。
信心深いムスリムは、太陽の昇る前に食事を済ませ、日中は、食べ物どころか水も飲まない。タバコもだめ、厳密に言えばツバを飲み込むことさえ禁止である。その辛さは大変なものである。日没を待ってイライラする人や、空腹のため仕事の能率が落ちるなど、断食が日常生活におよぼす影響は非常に大きい。

いっぽうで、欲望を抑制する行為が、宗教的な心の高揚を招くのはむろん、同じ神を信じるものとしての連帯感を保つのにも役立っている。
ムハンマドは、「断食者には喜びが2つある。1つは断食明けの時であり、1つは神と出会うときである」といったという・・・


中国広しといえども、断食が終わって祝日になるのは寧夏だけでしょう。
イスラムというと異文化な感じがしますが、非常に敬虔で誠実な人が多い印象ですよ。


クリックすると元のサイズで表示します

2007/10/16  9:54

中国らしい会社のかたち  寧夏
今日あれこれネットで検索していて面白い記事をみつけました。


(新華社寧夏):寧夏呉忠市の馬蓮渠郷ではこのほど、[女乃]業聯合公司が設立された。
この会社の株主は村の村民たち。村民達は自分の家で飼育している乳牛を資本金にみたてて、同社の株主となっている。
契約期間中、乳牛によって生み出される利益は会社のものとなり、会社は利益の20%を飼育農家に還元する。
同市ではこの方法により、乳牛飼育業の集約化を実現している。


呉忠は銀川の隣にある大きな市で、南部へ行くときに通る街です。
平野部に位置しますので、潤沢な穀物を活かした乳牛の飼育が盛んです。
しかし、牛を現物出資して株主になるというのは、日本にはない発想です。
でもホルスタインの交雑牛であれば10万円近くしますので、100人集まれば1000万円分の出資金を集めたのと同じになります。
現地にあっては、まあまあの規模の会社でしょう。
利益の20%を分配するというのが多いのか、少ないのか。
乳牛の世界には詳しくないので分かりません。
けれども先日のブログに書いたように、今の中国は1年ものの定期の利子が4%近いので、こういったリスクの高い投資には最低でも(利益ではなく)元本に対して10%以上の利益が要求されるはずです。

中国の牛乳業界の急成長は「蒙牛」というスーパー企業を生みました。
できて7年ほどの会社です。
会社設立当初にアイスクリームを作り始めた際、広告のお金がないので仲間でお店をまわり、客を装って「蒙牛のアイスはないか?」と聞いて歩いたりして売上げを伸ばしたということです。
しかし、今や中国人は例外なく知っている国民的な会社であり、派手な広告戦略のもとで、中国版スター誕生のような番組をまるごと買い取って大規模にコマーシャルしています。

ひと昔前の中国人には牛乳を飲む習慣がありませんでした。
13億の国民が急に何かを始めたらどうなるのかを証明しています。

この呉忠のケースも牛乳業界の強気な一面をあらわす一例といえます。

残念ながら南部の山岳地帯では、飼料の問題から乳牛は飼えません。
やはり肉牛です。
肉牛にもこうした動きがでてくるのか?
我々としても、こういったものを仕掛けるべきなのか?

次に行くときは、この呉忠の会社をみてきたいと思います。

クリックすると元のサイズで表示します

2007/10/15  7:04

中国の金利  分類なし
あるコラムを読んでいたら中国の預金金利について書いてありました。
最近は1年の定期で3.8%もあるそうです。
つい1年前までは2%だったものが、ここにきて倍になっています。
中国ではあらゆるものがインフレになっているので、名目金利から物価上昇率を差し引いた実質金利がどれくらいかは分かりません。
貸し出しの金利も当然にスライドしているので、政府として景気の過熱感を冷ましたい意向もあると思われます。

金利に敏感な商売として不動産があります。
中国では不動産の価格高騰が著しいので、賃貸の場合には更新が大変だと聞いています。
飲食店の経営などは特に見通しがつかず、非常に難しいのだそうです。

2007/10/12  7:37

食料品の価格高騰  東京にて
昨日ランチに行った店でパスタの値上げに遭遇しました。
「材料が値上がりしたの」と、店の方のお話。
新聞を読んでいると、インスタントラーメンや食パンの値上げが報じられていますが、何しろ家で料理しなのでピンときていませんでした。

テレビによれば、小麦の値上げの前にトウモロコシの値上げが原因になっているとか。
トウモロコシは新しいエネルギーであるバイオエタノールの原料になります。クルマを走らせるには大量のトウモロコシが必要です。
加えて、中国が豊かになって食糧の需要が増えたことも理由なのだそうです。

トウモロコシの値段はここ数年で2倍以上になりました。
昨年は約3倍〜4倍で推移していました。
今年はトウモロコシを作る農家が世界的に増えたので少し価格が落ち着いたそうです。
しかし、それまで小麦を作っていた農家までトウモロコシを作り始めたため、今度は小麦が品不足になって今回の値上げにつながっているとか。

世界の経済は、まるで玉突きです。

2007/10/11  7:45

空港建設  寧夏
すっかり寧夏ネタがきれております。
再び題名変更の危機です。
最近はプロジェクトに動きがありません。
今はメス牛のお腹の中の子牛が少しずつ大きくなっているばかりです。
先日、地元で牛の品評会があり700頭が参加したそうです。

ニュースと言えば、今は寧夏の中心部である銀川からクルマで350キロを走って現地に行っていますが、何と現地の近くに空港の建設が決まったそうです。
所要時間25分。
どんな(小さな)飛行機が飛ぶのか想像もつきませんが、便利になることでしょう。
しかし、25分のフライトの料金はどれくらいになるのでしょうか?
ちなみにバスは片道80元(1200円)程度と聞いたことがあります。

僕が飛行機を利用するようになるのか、クルマのままなのかも料金次第でしょうか。

誰が利用するのかも?ですが、災害時などの緊急時にはおおいに活躍すると思われます。

RSS1.0