寧夏って? 寧夏
「仕事で寧夏へ行くんですよ」
「寧夏って?」
よく聞かれます。
寧夏をご存知の方は少ないですよね。
仕事で関るまで、私も知りませんでした。
日本語では「ネイカ」、中国語では「ニンシャー」と読みます。
中国の「○○省」って聞くと思います。
黒龍江省、吉林省とかですね。
中国には省のほかに、同じ行政レベルの単位である自治区が5つあります。
少数民族が多い地区は自治区となるようです。
内蒙古自治区は有名ですね。
寧夏はその1つで、正式には寧夏回族自治区といいます。
人口も面積も、あの巨大な中国のなかでは下から数えた方が早い小さな自治区です。
中国で最も人口が多い河南省は、なんと9,700万人!
寧夏は590万人です。
名前のとおり、回族=イスラム教の方がたくさんいます。
元の時代に西域から入ってきた人々がルーツなのだそうですが、数百年を経て、見た目は漢民族とあまり変わりません。
(でも、青い眼をした村人を時々見かけて驚きます!)
中国では回教を「清真」と表現することがあります。
看板に「清真」と書いてあるレストランでは豚肉がでてきません。
言葉のとおり、皆さん真面目で気持ちもまっすぐです。

この地図をみると「ど真ん中」にも見えますね(笑)
皆さんも、そんな寧夏にどんどん「愛好」(アイハオ)してください!
「寧夏って?」
よく聞かれます。
寧夏をご存知の方は少ないですよね。
仕事で関るまで、私も知りませんでした。
日本語では「ネイカ」、中国語では「ニンシャー」と読みます。
中国の「○○省」って聞くと思います。
黒龍江省、吉林省とかですね。
中国には省のほかに、同じ行政レベルの単位である自治区が5つあります。
少数民族が多い地区は自治区となるようです。
内蒙古自治区は有名ですね。
寧夏はその1つで、正式には寧夏回族自治区といいます。
人口も面積も、あの巨大な中国のなかでは下から数えた方が早い小さな自治区です。
中国で最も人口が多い河南省は、なんと9,700万人!
寧夏は590万人です。
名前のとおり、回族=イスラム教の方がたくさんいます。
元の時代に西域から入ってきた人々がルーツなのだそうですが、数百年を経て、見た目は漢民族とあまり変わりません。
(でも、青い眼をした村人を時々見かけて驚きます!)
中国では回教を「清真」と表現することがあります。
看板に「清真」と書いてあるレストランでは豚肉がでてきません。
言葉のとおり、皆さん真面目で気持ちもまっすぐです。
この地図をみると「ど真ん中」にも見えますね(笑)
皆さんも、そんな寧夏にどんどん「愛好」(アイハオ)してください!
2008/11/30 13:25
祝島(その2) 寧夏
翌日は天気も晴れてUさんの牧場へおじゃましました。
島には平地が少ないため農業をするのも大変です。たくさんの方が離農してしまった島には実に多くの耕作放棄地があります。
耕作放棄地とはいっても、長年経つと草木が生い茂り、単なる山の一部にしか見えない状況です。
Uさんは亡くなったお父さんの畑を引き継ぎ、そこで子牛と豚の放牧を行っています。島ですので、あまり大きく育てると運搬が大変です。それもあって子牛と豚を選んでいるそうです。豚の放牧?と思いましたが、豚も地面に生えている草を食べます。
それに土の中の草の根(球根など)を求めて大地を掘り起こすので、すっかり固まってしまった耕作放棄地をよみがえらせてくれるのです。しばらく豚を放した後の土地はいい畑として蘇ります。(自然の堆肥もありますし・・)
また、島の皆さんが野菜の残りや出荷しないミカンなどを差し入れとしてプレゼントしてくれています。
海風が美味しい肉を生み出すというのは有名な話ですが、ここ祝島の豚もたっぷりの海風を受け、緑のなかでストレスとは無縁な生活を送り、味のしっかりした美味しい肉ができるようです。西麻布にはUさんの豚が食べられるフレンチの店があるそうですので一度食べに行ってみようと思います。
豚ばかりでなく子牛たちも気持ちよさそうに草を食べて育っていました。
面白いのはUさんが行くと豚や牛が寄ってきます。もちろん餌がもらえるからですが、何とも表情が豊かであるような印象を受けました。
Uさんは犬や豚、牛に対してよく話しかけます。人間と同じように挨拶します。動物もそれに答えているかのように嬉しそうです。このあたりの愛情が、Uさんが名人といわれる所以なのかな・・って思えますね。


島には平地が少ないため農業をするのも大変です。たくさんの方が離農してしまった島には実に多くの耕作放棄地があります。
耕作放棄地とはいっても、長年経つと草木が生い茂り、単なる山の一部にしか見えない状況です。
Uさんは亡くなったお父さんの畑を引き継ぎ、そこで子牛と豚の放牧を行っています。島ですので、あまり大きく育てると運搬が大変です。それもあって子牛と豚を選んでいるそうです。豚の放牧?と思いましたが、豚も地面に生えている草を食べます。
それに土の中の草の根(球根など)を求めて大地を掘り起こすので、すっかり固まってしまった耕作放棄地をよみがえらせてくれるのです。しばらく豚を放した後の土地はいい畑として蘇ります。(自然の堆肥もありますし・・)
また、島の皆さんが野菜の残りや出荷しないミカンなどを差し入れとしてプレゼントしてくれています。
海風が美味しい肉を生み出すというのは有名な話ですが、ここ祝島の豚もたっぷりの海風を受け、緑のなかでストレスとは無縁な生活を送り、味のしっかりした美味しい肉ができるようです。西麻布にはUさんの豚が食べられるフレンチの店があるそうですので一度食べに行ってみようと思います。
豚ばかりでなく子牛たちも気持ちよさそうに草を食べて育っていました。
面白いのはUさんが行くと豚や牛が寄ってきます。もちろん餌がもらえるからですが、何とも表情が豊かであるような印象を受けました。
Uさんは犬や豚、牛に対してよく話しかけます。人間と同じように挨拶します。動物もそれに答えているかのように嬉しそうです。このあたりの愛情が、Uさんが名人といわれる所以なのかな・・って思えますね。
2008/11/29 22:21
祝島(その1) 寧夏
北海道の牧場で長年にわたり場長をお勤めになったUさんの住む祝島を訪ねました。
新幹線の広島駅から電車で1時間。さらにそこから船に乗って行きました。瀬戸内海に浮かぶ小さな島です。
田舎出身の私には懐かしく思える長閑な風景。小雨の降る船着き場には、北海道時代からの相棒であるボーダーコリーのマキちゃんを連れたUさんがお迎えにきてくれました。
まず、旅館に入って寧夏のビデオを観てもらいました。その後でUさんのお宅におじゃましてお酒をご馳走に。Uさんの育てた豚や牛で作ったソーセージ(美味!)と、焼酎のビワ茶割りです。
もともとは米蔵だったという場所ですが、今はサロン風に改築して利用されています。明治に作られたという蔵の壁には当時の職人さんたちが押した手の跡がたくさん残っていて、祝島のゆったりとした空気にアクセントを添えています。
寧夏での指導をお願いするために現地のことを伝えるのが今回の仕事でした。でも、改めて牛の仕事って面白いと思いますね。国は違っても、牛を育てるうえで共通なことがたくさんあります。Uさんも世界中の牛の産地を見て様々なことを経験された方です。聞いていてお話が楽しいばかりでなく、少ない情報からも寧夏の現状について的確に理解してくれたようです。私よりも寧夏の牛の状況を深いところで理解してくれたような気もします。
中国人が穀物多給型の肥育をした美味しい牛の味を知ると、世界的な穀物不足になるからよくないという考え方があります。環境分野の教祖的な存在であるレスターブラウン氏の本に書いてあります。日本の専門家のなかにも「すでに肥育が文化として定着している日本やアメリカでは仕方ないけれども、中国ではだめだ」という主張をする方もいます。
私はとても偏った考え方だと思っていますが、Uさんはどうお考えになるのか心配でしたが、「自分たちが地元で作った穀物を有効活用して美味しい牛肉を作ろうというのだから、そのことについて国境云々の線引きは必要ないでしょう」と。私も本当にそう思います。
今後、寧夏プロジェクトでは牛を飼うことの意味を多面的に考えて、広く発信していきたいと改めて感じました。
Uさん、お願いいたします。

新幹線の広島駅から電車で1時間。さらにそこから船に乗って行きました。瀬戸内海に浮かぶ小さな島です。
田舎出身の私には懐かしく思える長閑な風景。小雨の降る船着き場には、北海道時代からの相棒であるボーダーコリーのマキちゃんを連れたUさんがお迎えにきてくれました。
まず、旅館に入って寧夏のビデオを観てもらいました。その後でUさんのお宅におじゃましてお酒をご馳走に。Uさんの育てた豚や牛で作ったソーセージ(美味!)と、焼酎のビワ茶割りです。
もともとは米蔵だったという場所ですが、今はサロン風に改築して利用されています。明治に作られたという蔵の壁には当時の職人さんたちが押した手の跡がたくさん残っていて、祝島のゆったりとした空気にアクセントを添えています。
寧夏での指導をお願いするために現地のことを伝えるのが今回の仕事でした。でも、改めて牛の仕事って面白いと思いますね。国は違っても、牛を育てるうえで共通なことがたくさんあります。Uさんも世界中の牛の産地を見て様々なことを経験された方です。聞いていてお話が楽しいばかりでなく、少ない情報からも寧夏の現状について的確に理解してくれたようです。私よりも寧夏の牛の状況を深いところで理解してくれたような気もします。
中国人が穀物多給型の肥育をした美味しい牛の味を知ると、世界的な穀物不足になるからよくないという考え方があります。環境分野の教祖的な存在であるレスターブラウン氏の本に書いてあります。日本の専門家のなかにも「すでに肥育が文化として定着している日本やアメリカでは仕方ないけれども、中国ではだめだ」という主張をする方もいます。
私はとても偏った考え方だと思っていますが、Uさんはどうお考えになるのか心配でしたが、「自分たちが地元で作った穀物を有効活用して美味しい牛肉を作ろうというのだから、そのことについて国境云々の線引きは必要ないでしょう」と。私も本当にそう思います。
今後、寧夏プロジェクトでは牛を飼うことの意味を多面的に考えて、広く発信していきたいと改めて感じました。
Uさん、お願いいたします。
2008/11/25 7:03
3年の歳月と・・ 寧夏
今週末に山口県へ行ってきます。
そこに、かつて稚内で大きな牧場の場長を務められた有名な養牛の先生が住んでいます。
今は故郷のご両親のお世話をされつつ、島の特性を生かして養豚をされています。
(牛は小さな船では運べないため)
そこへ行ってきます。
寧夏でぜひ指導をしていただくためです。
先生に見てもらおうとビデオを整理しました。
僕がホームビデオで撮影したものですが、初めて寧夏へ行ったときのものもあります。
寒い季節でした・・
まだ3年しか経っていないんです。
でも、この3年は中国にあって変化の著しい歳月でした。
農村の変化も大変なものです。
牛の値段も3倍近くなったんですね・・
これは農家にとっては本当に有難いことです。
でも、プロジェクトを担当する立場としては少々複雑な気持ちです。
どんなに良いプロジェクトであっても収入を3倍に押し上げる方策なんてありません。
農村における地道な努力というものの価値が薄らいだ3年でもあるのです。
中国の不動産価格も下がりました。
トウモロコシの値段も下がっています。
牛の値段だって今に必ず下がります。
そのときが恐ろしいですね・・
これまで、牛の値段が下がるということを農家はほとんど経験していません。
プロジェクトへの影響も大きいはずです。
もう一度、努力への価値が再発見されるといいのですが、一度揺れてしまった価値観を取り戻すのは簡単ではないと思われます。
そうは言っても、私たちにできるのは地道な研鑽のお手伝いのみ。
日本でも指折りの先生に、牛の飼い方を教えてもらえる村なんて中国広しといえどもありませんよ!
と、胸を張って言えるように今週末の出張は頑張らないといけません。

そこに、かつて稚内で大きな牧場の場長を務められた有名な養牛の先生が住んでいます。
今は故郷のご両親のお世話をされつつ、島の特性を生かして養豚をされています。
(牛は小さな船では運べないため)
そこへ行ってきます。
寧夏でぜひ指導をしていただくためです。
先生に見てもらおうとビデオを整理しました。
僕がホームビデオで撮影したものですが、初めて寧夏へ行ったときのものもあります。
寒い季節でした・・
まだ3年しか経っていないんです。
でも、この3年は中国にあって変化の著しい歳月でした。
農村の変化も大変なものです。
牛の値段も3倍近くなったんですね・・
これは農家にとっては本当に有難いことです。
でも、プロジェクトを担当する立場としては少々複雑な気持ちです。
どんなに良いプロジェクトであっても収入を3倍に押し上げる方策なんてありません。
農村における地道な努力というものの価値が薄らいだ3年でもあるのです。
中国の不動産価格も下がりました。
トウモロコシの値段も下がっています。
牛の値段だって今に必ず下がります。
そのときが恐ろしいですね・・
これまで、牛の値段が下がるということを農家はほとんど経験していません。
プロジェクトへの影響も大きいはずです。
もう一度、努力への価値が再発見されるといいのですが、一度揺れてしまった価値観を取り戻すのは簡単ではないと思われます。
そうは言っても、私たちにできるのは地道な研鑽のお手伝いのみ。
日本でも指折りの先生に、牛の飼い方を教えてもらえる村なんて中国広しといえどもありませんよ!
と、胸を張って言えるように今週末の出張は頑張らないといけません。
2008/11/20 14:51
プレゼン資料より(寧夏プロジェクトについて) 寧夏
プレゼン資料の巻頭に私が担当している寧夏プロジェクトについて書きました。
「寧夏で何をやっているの?」という質問もありますので、このブログにも紹介しておきます。
(以下、抜粋)
2004年6月、吉林省を訪れた理事長が車外に広がる景色を見ながらつぶやきました。「中国の肉牛農家を対象としたプロジェクトのアイディアはないだろうか。小さな動きがゆっくりと広がっていくような・・・そんなお手伝いはできないだろうか。」
その視線の先には、広大な畑をゆっくりと歩み耕す一頭の役用牛の姿がありました。「日本でも、昔はどこの農家の庭先にも牛がいたものだよ。」中国の農村の様子に記憶の中の懐かしい風景が重なったのと同時に、日本の肉牛飼育の変遷に思いが巡ったようです。
後日、そんな理事長の想いを形にすべく事務局が中国内での調査を重ねていた折、中国農大のS先生に「中国内で、貧しいけれども肉牛農家が高いポテンシャルをひめている地域はないだろうか?」と相談した際に紹介されたのが寧夏でした。
寧夏は回民族(イスラム教徒)が多く住む地域です。南部の山岳地帯は峻険なうえに雨が少ないため農家の生活が苦しいことで知られています。しかし、伝統的に牧畜業を営む彼らには牛への深い愛情と豊富な飼育経験があります。また、少し離れた北部一帯には黄河が流れていて、一大穀倉地帯を形成しています。肉牛飼育の伝統と飼料面での潜在力を併せ有します。
中国内では肉質を重視した肉牛の飼育はまだ一般的ではありません。しかし、そこに「松阪牛」に代表される日本式の飼育技術を足し合わせ、“量から質へ”発想の転換を喚起し、農家の所得向上を図る方法があることを信じてこのプロジェクトは発足しました。
中国では都市と農村の経済格差が問題になっています。寧夏の農民の多くも厳しい条件下で都市へ出稼ぎに行っています。農村に残った高齢者と婦女子が、留守を守って牧草を育て、牛を飼っているのが現実です。
このプロジェクトは、付加価値の高い牛肉の生産と販売を通じて、都市と農村の間に経済的な橋渡しがなされることを目指しています。出稼ぎに頼らずとも、生まれ育った村で農家が家族と一緒に楽しく暮らせるような肉牛飼育のモデルを追求していきます。
また現在、理事長は北海道の農場を拠点にして3,000頭余の牛を飼育しています。牛の飼育というものは奥が深いばかりでなく、携わる人々に幸福感や喜びを与えてくれています。本当に不思議な動物です。そんな、牛を飼うことへの普遍的な想いについても、国境を越えて寧夏の人々と共有していきたいと願っています。

「寧夏で何をやっているの?」という質問もありますので、このブログにも紹介しておきます。
(以下、抜粋)
2004年6月、吉林省を訪れた理事長が車外に広がる景色を見ながらつぶやきました。「中国の肉牛農家を対象としたプロジェクトのアイディアはないだろうか。小さな動きがゆっくりと広がっていくような・・・そんなお手伝いはできないだろうか。」
その視線の先には、広大な畑をゆっくりと歩み耕す一頭の役用牛の姿がありました。「日本でも、昔はどこの農家の庭先にも牛がいたものだよ。」中国の農村の様子に記憶の中の懐かしい風景が重なったのと同時に、日本の肉牛飼育の変遷に思いが巡ったようです。
後日、そんな理事長の想いを形にすべく事務局が中国内での調査を重ねていた折、中国農大のS先生に「中国内で、貧しいけれども肉牛農家が高いポテンシャルをひめている地域はないだろうか?」と相談した際に紹介されたのが寧夏でした。
寧夏は回民族(イスラム教徒)が多く住む地域です。南部の山岳地帯は峻険なうえに雨が少ないため農家の生活が苦しいことで知られています。しかし、伝統的に牧畜業を営む彼らには牛への深い愛情と豊富な飼育経験があります。また、少し離れた北部一帯には黄河が流れていて、一大穀倉地帯を形成しています。肉牛飼育の伝統と飼料面での潜在力を併せ有します。
中国内では肉質を重視した肉牛の飼育はまだ一般的ではありません。しかし、そこに「松阪牛」に代表される日本式の飼育技術を足し合わせ、“量から質へ”発想の転換を喚起し、農家の所得向上を図る方法があることを信じてこのプロジェクトは発足しました。
中国では都市と農村の経済格差が問題になっています。寧夏の農民の多くも厳しい条件下で都市へ出稼ぎに行っています。農村に残った高齢者と婦女子が、留守を守って牧草を育て、牛を飼っているのが現実です。
このプロジェクトは、付加価値の高い牛肉の生産と販売を通じて、都市と農村の間に経済的な橋渡しがなされることを目指しています。出稼ぎに頼らずとも、生まれ育った村で農家が家族と一緒に楽しく暮らせるような肉牛飼育のモデルを追求していきます。
また現在、理事長は北海道の農場を拠点にして3,000頭余の牛を飼育しています。牛の飼育というものは奥が深いばかりでなく、携わる人々に幸福感や喜びを与えてくれています。本当に不思議な動物です。そんな、牛を飼うことへの普遍的な想いについても、国境を越えて寧夏の人々と共有していきたいと願っています。
2008/11/6 7:16
たかが電源されど・・ 寧夏
今回の出張で面白いものを見つけました。
実は寧夏から上海へ行くときに携帯電話の充電がほとんど残ってないことに気がついたのです。
上海の空港では事務局長と電話を使って待ち合わせることにしていたので、困ったなーと思っていました。
寧夏の空港のなかに入ってから、通訳さんが「きっと大丈夫です」と言うので待っていると、空港の職員にどうしたらいいかを聞いてきました。
なんと、「床にある電源を使えばいい」ということ。
たしかにベンンチの下に電源があります。
でも、これは恐らく掃除用のものでしょう・・
何だか恥ずかしいなあと思いつつも利用させてもらいました。
ところが。
北京の空港の床にも「どうぞご自由に」みたいなかんじで電源があったのです。
携帯やパソコンのために利用できるようです。
驚きです。
いくら便利でも、これは日本では広がらないでしょうね・・
でも、中国ではしっくりきている。
こういった部分の差異に何かのヒントがあるかもしれません。

実は寧夏から上海へ行くときに携帯電話の充電がほとんど残ってないことに気がついたのです。
上海の空港では事務局長と電話を使って待ち合わせることにしていたので、困ったなーと思っていました。
寧夏の空港のなかに入ってから、通訳さんが「きっと大丈夫です」と言うので待っていると、空港の職員にどうしたらいいかを聞いてきました。
なんと、「床にある電源を使えばいい」ということ。
たしかにベンンチの下に電源があります。
でも、これは恐らく掃除用のものでしょう・・
何だか恥ずかしいなあと思いつつも利用させてもらいました。
ところが。
北京の空港の床にも「どうぞご自由に」みたいなかんじで電源があったのです。
携帯やパソコンのために利用できるようです。
驚きです。
いくら便利でも、これは日本では広がらないでしょうね・・
でも、中国ではしっくりきている。
こういった部分の差異に何かのヒントがあるかもしれません。
2008/10/29 13:59
北京の焼肉店 寧夏
北京にはいくつかの焼肉屋があります。不思議なことに「韓式焼肉」と「日式焼肉」の2つにわかれます。日式焼肉は網で焼くことと、上質な牛肉を出すことに特長があります。
今日行ったのは日本人がたくさん会社を構える地区にあるSというお店。ここの店長は日本で修業をしていたそうで、タレの味なども日本と同じです。
今回は寧夏の仲間も3人一緒でした。彼らの反応が見たかったのですが、とにかく「美味しい」「美味しい」の連発でした。たしかに、この店で使っている大連の牛肉は、中国内で一般に売られているものとは飼育方法からして違います。いわゆる日本流です。その分、コストも高くなるのですが、日本からは牛肉を輸入できないこともあってプレミアムがつきます。
ここの一番高いものは一人前で880元(14000円)。ラーメン一杯が5元であることを考えれば、間違って丸が1つ多い??と思ってしまう値段です。
こういう牛肉を作れば中国内でも需要を増やせることは事実です。しかし、どうやってコストを下げるのか?という問題と、どうやって実際に食べてもらう機会を作るのか?という問題の解決が必要なようです。

(880元也)
今日行ったのは日本人がたくさん会社を構える地区にあるSというお店。ここの店長は日本で修業をしていたそうで、タレの味なども日本と同じです。
今回は寧夏の仲間も3人一緒でした。彼らの反応が見たかったのですが、とにかく「美味しい」「美味しい」の連発でした。たしかに、この店で使っている大連の牛肉は、中国内で一般に売られているものとは飼育方法からして違います。いわゆる日本流です。その分、コストも高くなるのですが、日本からは牛肉を輸入できないこともあってプレミアムがつきます。
ここの一番高いものは一人前で880元(14000円)。ラーメン一杯が5元であることを考えれば、間違って丸が1つ多い??と思ってしまう値段です。
こういう牛肉を作れば中国内でも需要を増やせることは事実です。しかし、どうやってコストを下げるのか?という問題と、どうやって実際に食べてもらう機会を作るのか?という問題の解決が必要なようです。
(880元也)
2008/10/27 23:58
揚食堂さん 寧夏
揚食堂さん、といっても飲食店ではありません。
基金会の表彰式があった翌日、江西省の農業庁にお願いして肉牛飼育の現場を見せてもらえるようにお願いしました。
紹介を受けたのは、江西省の省都である南昌からクルマで約1時間行ったところにある高安市にある肉牛飼育場でした。そこのオーナーが揚食堂さんです。
彼は昨日書いた基金の今年の表彰者の1人でもあります。
今49歳ですが、大変に貧しい家に生まれました。親が「食べものに困らない人生を送ってほしい」と願って「食堂」という名前をつけてくれたのだそうです。中国でも珍しい名前ですが、けっして笑える話ではありません。
若い頃は靴販売の仕事をしていたそうですが、苦労してお金を貯めて、約10年前に5頭の牛を購入しました。そこから始め2006年に会社化し、今は資産規模だけでも2億円、従業員50名を抱える農園のオーナーです。肉牛も500頭ほど飼育しています。
実際に農場をみせてもらって驚きました。とても素晴らしいのです。とにかく創意工夫が凝らされています。牛舎もけっして高価なものではありませんが、無駄がなく合理的な設計です。掃除も行き届いています。最近、中国では不動産など異業種からの肉牛飼育参入が続いていますが、そういった会社の牛舎とは一線を画するものがあります。資金を効率的に利用しようと真剣になると、それは牛小屋1つにも表れるということなのでしょう。
子どもたちは都市部の大学に行っているそうです。「ここには帰ってこなくていい」と言っていたのが印象的でした。「自分の人生を振り返って、もっと広い世界でたくさんの人からアドバイスをもらっていれば余分な回り道もしなかっただろう。私の人生は失敗の繰り返しだったから。」と話していましたが、そういう何かを求めようとする気持ちを持ち続けたからこそ、現在の彼があるのでしょう。
彼は利益の一部を利用して、故郷でもあるこの地に小さな道路を作ったり、小学校に寄附をしたりもしています。
肉牛飼育は決して自分だけでできるものではなく、地元の農家との連携も重要になってきますが、彼の姿勢は事業にもプラスに働いているようです。地域のリーダとは、そういうものかもしれません。
自分で作ったというコメの酒をたくさんご馳走になってフラフラになりましたが、彼と語り合い、とてもいい気分でした。
今の日本では、こういった人物になかなか出会えません。それだけ日本が成熟した証でもあります。
けれども、中国の農村には揚さんのような意欲的で熱心な人物がたくさんいます。本当に痛快です。


基金会の表彰式があった翌日、江西省の農業庁にお願いして肉牛飼育の現場を見せてもらえるようにお願いしました。
紹介を受けたのは、江西省の省都である南昌からクルマで約1時間行ったところにある高安市にある肉牛飼育場でした。そこのオーナーが揚食堂さんです。
彼は昨日書いた基金の今年の表彰者の1人でもあります。
今49歳ですが、大変に貧しい家に生まれました。親が「食べものに困らない人生を送ってほしい」と願って「食堂」という名前をつけてくれたのだそうです。中国でも珍しい名前ですが、けっして笑える話ではありません。
若い頃は靴販売の仕事をしていたそうですが、苦労してお金を貯めて、約10年前に5頭の牛を購入しました。そこから始め2006年に会社化し、今は資産規模だけでも2億円、従業員50名を抱える農園のオーナーです。肉牛も500頭ほど飼育しています。
実際に農場をみせてもらって驚きました。とても素晴らしいのです。とにかく創意工夫が凝らされています。牛舎もけっして高価なものではありませんが、無駄がなく合理的な設計です。掃除も行き届いています。最近、中国では不動産など異業種からの肉牛飼育参入が続いていますが、そういった会社の牛舎とは一線を画するものがあります。資金を効率的に利用しようと真剣になると、それは牛小屋1つにも表れるということなのでしょう。
子どもたちは都市部の大学に行っているそうです。「ここには帰ってこなくていい」と言っていたのが印象的でした。「自分の人生を振り返って、もっと広い世界でたくさんの人からアドバイスをもらっていれば余分な回り道もしなかっただろう。私の人生は失敗の繰り返しだったから。」と話していましたが、そういう何かを求めようとする気持ちを持ち続けたからこそ、現在の彼があるのでしょう。
彼は利益の一部を利用して、故郷でもあるこの地に小さな道路を作ったり、小学校に寄附をしたりもしています。
肉牛飼育は決して自分だけでできるものではなく、地元の農家との連携も重要になってきますが、彼の姿勢は事業にもプラスに働いているようです。地域のリーダとは、そういうものかもしれません。
自分で作ったというコメの酒をたくさんご馳走になってフラフラになりましたが、彼と語り合い、とてもいい気分でした。
今の日本では、こういった人物になかなか出会えません。それだけ日本が成熟した証でもあります。
けれども、中国の農村には揚さんのような意欲的で熱心な人物がたくさんいます。本当に痛快です。
2008/10/26 21:57
基金会表彰式(江西省) 寧夏
中国農業部と協力して中国全国の農家や技術普及員を表彰する顕彰制度を創設して12年になります。
今年の会議は江西省(景徳鎮で有名です)で農家50名、普及員100名を対象として行いました。
受賞した農家には1人3万元(45万円)を支給します。
ここに毎回、基金会の事務局と我々との間で議論がおこります。
理事長の気持ちとしては「貧しいけれども創意工夫に励む優秀な農家」を応援したいわけです。貧しい農家であれば3万元は大金です。この資金を活用して仕事に役立てて欲しいと思っているわけです。
けれども・・実際に全国から推薦されて集まってくる農家は、ほとんどが農業関連の会社経営者なのです。
リンゴ果樹園と加工工場、養殖会社経営等々。
みんな元々は1人の農家でした。しかし、仕事がうまくいって1人、2人と従業員を雇い入れて会社化しているのです。
今の中国において、会社を経営する彼らにとって3万元は事業資金という規模ではありません。
しかし、相手側の事務局の意見としては「優秀な農家は成功しているのです。これは仕方のないことです。彼らが地域の目標となり他の農家を牽引していることは、中国にとって大きな力となっています。」と。
3万元の有効活用を希望する我々とは、どうしても見解が分かれるのですが、今の中国の現状を考えると基金会の考え方にも一理あります。
先日のブログにも書きましたが、今月上旬の中国政府の指針表明(第17期三中全会)には国内の格差問題に対する明確な方向性が示されています。それは、資本主義的な市場原理を活用して農村の活性化を図るというものです。
その意味でも個人が徐々に仕事を広げていって会社を立ち上げるという構図は理想的なわけです。
日本にいると農業のそういった姿がイメージしにくいのですが、中国にいる8億人の農村人口の問題を考えるためには斬新な視点も必要だということかもしれません。

今年の会議は江西省(景徳鎮で有名です)で農家50名、普及員100名を対象として行いました。
受賞した農家には1人3万元(45万円)を支給します。
ここに毎回、基金会の事務局と我々との間で議論がおこります。
理事長の気持ちとしては「貧しいけれども創意工夫に励む優秀な農家」を応援したいわけです。貧しい農家であれば3万元は大金です。この資金を活用して仕事に役立てて欲しいと思っているわけです。
けれども・・実際に全国から推薦されて集まってくる農家は、ほとんどが農業関連の会社経営者なのです。
リンゴ果樹園と加工工場、養殖会社経営等々。
みんな元々は1人の農家でした。しかし、仕事がうまくいって1人、2人と従業員を雇い入れて会社化しているのです。
今の中国において、会社を経営する彼らにとって3万元は事業資金という規模ではありません。
しかし、相手側の事務局の意見としては「優秀な農家は成功しているのです。これは仕方のないことです。彼らが地域の目標となり他の農家を牽引していることは、中国にとって大きな力となっています。」と。
3万元の有効活用を希望する我々とは、どうしても見解が分かれるのですが、今の中国の現状を考えると基金会の考え方にも一理あります。
先日のブログにも書きましたが、今月上旬の中国政府の指針表明(第17期三中全会)には国内の格差問題に対する明確な方向性が示されています。それは、資本主義的な市場原理を活用して農村の活性化を図るというものです。
その意味でも個人が徐々に仕事を広げていって会社を立ち上げるという構図は理想的なわけです。
日本にいると農業のそういった姿がイメージしにくいのですが、中国にいる8億人の農村人口の問題を考えるためには斬新な視点も必要だということかもしれません。
2008/10/25 13:56
上海蟹のシーズン 寧夏
寧夏をあとにして上海にきています。
今回の上海は事務局長と寧夏のスタッフも一緒です。
この季節、上海といえば・・・蟹です。
日本でもピンキリですが、それは上海も同じです。
高級店になると一匹で600元(9000円)というのもあります。
日本で食べる毛ガニなら、これくらいの値段ですが、ご存じのように上海蟹はとても小さいので食べられる部分は僅かしかありません。
これがまた贅沢感を増しているのかもしれません。
ホテルで「地元の人々が利用する蟹の店を教えてください」とお願いしてタクシーに乗り込みました。
外灘に近い地域ですが、道沿いに海鮮のお店ばかりがズラリと並ぶ地域です。
この時期は蟹のシーズン真っ盛りということで、どの店も呼び込みで大変です。
そのなかで小さいながらもお客さんで一杯の店を選んで入店しました。
上海蟹は一匹38元(約600円)。
この値段は、いわゆるブランド産地のものではないはずです。
でも、そんなの関係ないですね・・ただもう濃厚な味わいに感激です!
問題は1つ。この時期はメスの卵がおいしい季節で、オスはまだ早いわけです。
けれども、3人で最初に一匹ずつ注文したら、私のだけオスだったのです。
それで悔しいので、もう一匹ずつ頼もうと提案して万全を期したつもりが、また私のだけオスでした。
心やさしい同僚が甲羅の部分を交換してくれましたのですが、やはりシシャモ以上に上海蟹についてはメスかオスかが重要な問題です。
それでも、食べ慣れていない我々の下手な食べ方が相当に面白いらしく、そばの柱に寄りかかりながら店員の女の子がずっと見ていては、「ここはこうして食べたほうがいいよ」と教えてくれます。月島のもんじゃ焼きみたいです。日本も中国も大都会の下町は同じなのかもしれません。
この店、紹興酒で酔っ払っていて場所が定かではありませんが、「半島酒家」という名前だったと思います。オーナーの奥さんは日本人だそうで、味も我々になじみやすい美味しさ。お薦めです。

今回の上海は事務局長と寧夏のスタッフも一緒です。
この季節、上海といえば・・・蟹です。
日本でもピンキリですが、それは上海も同じです。
高級店になると一匹で600元(9000円)というのもあります。
日本で食べる毛ガニなら、これくらいの値段ですが、ご存じのように上海蟹はとても小さいので食べられる部分は僅かしかありません。
これがまた贅沢感を増しているのかもしれません。
ホテルで「地元の人々が利用する蟹の店を教えてください」とお願いしてタクシーに乗り込みました。
外灘に近い地域ですが、道沿いに海鮮のお店ばかりがズラリと並ぶ地域です。
この時期は蟹のシーズン真っ盛りということで、どの店も呼び込みで大変です。
そのなかで小さいながらもお客さんで一杯の店を選んで入店しました。
上海蟹は一匹38元(約600円)。
この値段は、いわゆるブランド産地のものではないはずです。
でも、そんなの関係ないですね・・ただもう濃厚な味わいに感激です!
問題は1つ。この時期はメスの卵がおいしい季節で、オスはまだ早いわけです。
けれども、3人で最初に一匹ずつ注文したら、私のだけオスだったのです。
それで悔しいので、もう一匹ずつ頼もうと提案して万全を期したつもりが、また私のだけオスでした。
心やさしい同僚が甲羅の部分を交換してくれましたのですが、やはりシシャモ以上に上海蟹についてはメスかオスかが重要な問題です。
それでも、食べ慣れていない我々の下手な食べ方が相当に面白いらしく、そばの柱に寄りかかりながら店員の女の子がずっと見ていては、「ここはこうして食べたほうがいいよ」と教えてくれます。月島のもんじゃ焼きみたいです。日本も中国も大都会の下町は同じなのかもしれません。
この店、紹興酒で酔っ払っていて場所が定かではありませんが、「半島酒家」という名前だったと思います。オーナーの奥さんは日本人だそうで、味も我々になじみやすい美味しさ。お薦めです。
