2008/7/25 9:21
とりあえず、やってみよう! NANAとその家族
博物館の学芸員さんからのアドバイスを受け、今年の夏休み、NANAは、アオサギの
生態調査に取り組むことになりました。アオサギがいつ、どんな活動をしているか、
いつ、どこからどこへと移動するのかを観察し、記録します。できれば、早朝や
夕方の飛行ルートをたどり、ねぐらがどこにあるかも突き止めたいところですが、
初めてのフィールド調査でそこまでの成果が得られるかどうか・・・
火曜日の夕方、早速、第1回目の調査を行いました。初日なので、私も付き添う
ことになりました。
午後4時20分ごろから調査開始、直後にアオサギ1羽が川に沿って、北のほうへ
向かって飛んでいきました。あまりの速さに、追跡は断念しましたが、飛行の
方角は分かりました。おそらく、ねぐらへ帰るのでしょう。
その後、もう1羽のアオサギを発見、木の上で休憩しています。これもまた、
北のほうへ向かってくれれば・・・と思いつつ、観察を続けましたが、なかなか
飛び立ってくれません。丹念に羽繕いばかりしています。
そうこうするうちに、コサギが1羽やってきて、やはり北のほうへ飛び立ちました。
サギは、種類にかかわらず、集団でねぐらを形成することも多いようです。
と、ダイサギが1羽、北のほうからやってきて、「あれ?サギのねぐらは
北ではなかったのか?」と思いましたが、しばらくすると、また北のほうへと
戻っていきました。見込みどおり、サギたちのねぐらは川上にあるようです。
ところが、肝心のアオサギは、一向に飛び立つ気配がなく、20〜30分のつもりで
付き合った私は、ヤキモキ・・・
NANAはというと、「早く飛び立たないかなぁ」なんて言いながらも、「おぉ、
あそこで水浴びしているのはヒヨドリだ!」「カルガモ親子が4羽・・・いや、
5羽いる」「青い鳥がさっと飛んできた。オレンジ色も見えたので、あれは、
きっとカワセミだ!」としっかり他の鳥を見て楽しんでいます。
6時15分、まだ羽繕いを続けているアオサギの姿を見て、私が撤収を宣言しました。
観察開始から、約2時間が経過していました。
帰宅して、TOTOに話すと、「毎日、そんなことやってられへんなぁ」と呆れ顔。
「大体、そんなこと調べて、何の意味があるんや」とTOTO。
そうなんです。凡人には、調査の目的というか、意義というか、そうしたものが
さっぱり分からないのです。
でもね、博物館の学芸員さんがおっしゃったのです。
「そういうやり方がいいかどうか・・・プロの、一流の研究者ならば、しっかり
した目的があって、そのためにどんな調査が必要で、という見込みがあるけれど、
まぁ、とりあえず調べてみる、そこから何か思いつくというのでも、いいのかな
と思うよ」
「そんなもんかねぇ」とTOTOは懐疑的です。そりゃね、私たちの分野では、
やみくもに何かを調べて、あとから意味づけするなんてことは、あり得ません。
「この研究で何を明らかにしたいの?何がしたくて、こんなこと調べてるの?」と
論文指導で口にしたことは数知れず・・・
でも、何かを発見すること、それだけで学術的価値がある分野なら、「とりあえず、
調べてみる」「とりあえず、実験してみる」というのも、あり得るのかな、と。
・・・というわけで、NANAは、とりあえず、夕方(できれば、早朝も)、河原へ
行き、空を眺め、ひたすら観察と記録をすることになります。
さて・・・
昨日から、NANAは、泊りがけで出かけています。小学校の名物行事で、私たちの
町から福井県・小浜まで、旧街道を約45キロ歩くのです。昨日は、半分の20キロを
歩きました。今ごろは、最大の難関の峠を越えているころでしょうか。
当初、TOTOはこの行事への参加に反対していました。何のために、炎天下、ひたすら
歩くのか、意味が分からない、と。
学校の先生たちは、「歩くことによって精神が鍛えられる」とか、「何かが変わる」
とか、おっしゃいますが、「そんなに簡単に何も変わらんよ」とTOTO。私も同感です。
でも、私は、6年生になったら、この行事に参加させたいなと思っていました。
それは、昔の人が福井で採れた魚を運んだルートを歩いて体験する、という企画が
面白かったからです。私が小学生だったら、間違いなく「いきます!」と声をあげて
いるだろう、と。高校時代、「四国八十八箇所のお遍路に行きたい」とか、「東京から
京都、大阪から海路で東京、群馬、栃木、福島、最後は北海道の函館と、新選組が
たどった道を歩きたい」などと、友だちと語り合っていましたし、未だに、東海道踏破
なんて聞くと、「私もやってみたい!」と思いますからね。もちろん、何もこの猛暑の
時期でなくてもよいのに、と思いますけど、夏休みにしか企画できないのでしょうね。
私がそういうと、TOTOも、「まぁな、そういう意味では面白いけどな」。
先生たちの思惑とは全く異なる目的や意義があってもいいし、目的や意義はなくても
いい、歩き終わった後に見つけてもいいし、ずっと大人になってから見出してもいい、
面白そうだったら、とりあえず、やってみればいいんじゃないか・・・
ちなみに・・・
NANAは、「オレ、やってみる。思い出になりそうだし(思い出作りが好きです)、
ゴールが小浜やし(小浜は、ドラマ「ちりとてちん」の舞台でもあります)・・・」
と参加を決めました。
順調にいけば、今日の午後、ちりとてちんの「ひぐらしTシャツ」を着て、小浜入り
します。町の人たちは、Tシャツに気づいてくれるでしょうか。完歩した誇らしさと
「ひぐらしTシャツ」で小浜入りするという自己満足につつまれ、得意げな顔で、
小浜の町を闊歩するNANAの姿が目に浮かびます。
大人になるにつれ、どうしても目的や意義にこだわってしまいがちですが、時には、
無計画に、「とりあえず、やってみる」のも、いいですね。
生態調査に取り組むことになりました。アオサギがいつ、どんな活動をしているか、
いつ、どこからどこへと移動するのかを観察し、記録します。できれば、早朝や
夕方の飛行ルートをたどり、ねぐらがどこにあるかも突き止めたいところですが、
初めてのフィールド調査でそこまでの成果が得られるかどうか・・・
火曜日の夕方、早速、第1回目の調査を行いました。初日なので、私も付き添う
ことになりました。
午後4時20分ごろから調査開始、直後にアオサギ1羽が川に沿って、北のほうへ
向かって飛んでいきました。あまりの速さに、追跡は断念しましたが、飛行の
方角は分かりました。おそらく、ねぐらへ帰るのでしょう。
その後、もう1羽のアオサギを発見、木の上で休憩しています。これもまた、
北のほうへ向かってくれれば・・・と思いつつ、観察を続けましたが、なかなか
飛び立ってくれません。丹念に羽繕いばかりしています。
そうこうするうちに、コサギが1羽やってきて、やはり北のほうへ飛び立ちました。
サギは、種類にかかわらず、集団でねぐらを形成することも多いようです。
と、ダイサギが1羽、北のほうからやってきて、「あれ?サギのねぐらは
北ではなかったのか?」と思いましたが、しばらくすると、また北のほうへと
戻っていきました。見込みどおり、サギたちのねぐらは川上にあるようです。
ところが、肝心のアオサギは、一向に飛び立つ気配がなく、20〜30分のつもりで
付き合った私は、ヤキモキ・・・
NANAはというと、「早く飛び立たないかなぁ」なんて言いながらも、「おぉ、
あそこで水浴びしているのはヒヨドリだ!」「カルガモ親子が4羽・・・いや、
5羽いる」「青い鳥がさっと飛んできた。オレンジ色も見えたので、あれは、
きっとカワセミだ!」としっかり他の鳥を見て楽しんでいます。
6時15分、まだ羽繕いを続けているアオサギの姿を見て、私が撤収を宣言しました。
観察開始から、約2時間が経過していました。
帰宅して、TOTOに話すと、「毎日、そんなことやってられへんなぁ」と呆れ顔。
「大体、そんなこと調べて、何の意味があるんや」とTOTO。
そうなんです。凡人には、調査の目的というか、意義というか、そうしたものが
さっぱり分からないのです。
でもね、博物館の学芸員さんがおっしゃったのです。
「そういうやり方がいいかどうか・・・プロの、一流の研究者ならば、しっかり
した目的があって、そのためにどんな調査が必要で、という見込みがあるけれど、
まぁ、とりあえず調べてみる、そこから何か思いつくというのでも、いいのかな
と思うよ」
「そんなもんかねぇ」とTOTOは懐疑的です。そりゃね、私たちの分野では、
やみくもに何かを調べて、あとから意味づけするなんてことは、あり得ません。
「この研究で何を明らかにしたいの?何がしたくて、こんなこと調べてるの?」と
論文指導で口にしたことは数知れず・・・
でも、何かを発見すること、それだけで学術的価値がある分野なら、「とりあえず、
調べてみる」「とりあえず、実験してみる」というのも、あり得るのかな、と。
・・・というわけで、NANAは、とりあえず、夕方(できれば、早朝も)、河原へ
行き、空を眺め、ひたすら観察と記録をすることになります。
さて・・・
昨日から、NANAは、泊りがけで出かけています。小学校の名物行事で、私たちの
町から福井県・小浜まで、旧街道を約45キロ歩くのです。昨日は、半分の20キロを
歩きました。今ごろは、最大の難関の峠を越えているころでしょうか。
当初、TOTOはこの行事への参加に反対していました。何のために、炎天下、ひたすら
歩くのか、意味が分からない、と。
学校の先生たちは、「歩くことによって精神が鍛えられる」とか、「何かが変わる」
とか、おっしゃいますが、「そんなに簡単に何も変わらんよ」とTOTO。私も同感です。
でも、私は、6年生になったら、この行事に参加させたいなと思っていました。
それは、昔の人が福井で採れた魚を運んだルートを歩いて体験する、という企画が
面白かったからです。私が小学生だったら、間違いなく「いきます!」と声をあげて
いるだろう、と。高校時代、「四国八十八箇所のお遍路に行きたい」とか、「東京から
京都、大阪から海路で東京、群馬、栃木、福島、最後は北海道の函館と、新選組が
たどった道を歩きたい」などと、友だちと語り合っていましたし、未だに、東海道踏破
なんて聞くと、「私もやってみたい!」と思いますからね。もちろん、何もこの猛暑の
時期でなくてもよいのに、と思いますけど、夏休みにしか企画できないのでしょうね。
私がそういうと、TOTOも、「まぁな、そういう意味では面白いけどな」。
先生たちの思惑とは全く異なる目的や意義があってもいいし、目的や意義はなくても
いい、歩き終わった後に見つけてもいいし、ずっと大人になってから見出してもいい、
面白そうだったら、とりあえず、やってみればいいんじゃないか・・・
ちなみに・・・
NANAは、「オレ、やってみる。思い出になりそうだし(思い出作りが好きです)、
ゴールが小浜やし(小浜は、ドラマ「ちりとてちん」の舞台でもあります)・・・」
と参加を決めました。
順調にいけば、今日の午後、ちりとてちんの「ひぐらしTシャツ」を着て、小浜入り
します。町の人たちは、Tシャツに気づいてくれるでしょうか。完歩した誇らしさと
「ひぐらしTシャツ」で小浜入りするという自己満足につつまれ、得意げな顔で、
小浜の町を闊歩するNANAの姿が目に浮かびます。
大人になるにつれ、どうしても目的や意義にこだわってしまいがちですが、時には、
無計画に、「とりあえず、やってみる」のも、いいですね。
