滝つぼビジネス体験談

      ◆ビジネス:ドイツ企業で働く

   ◆3Cストラテジーとロジックの三角形

ユーロカップの取材


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フランクフルト、ドイツでコンピュータのことなら⇒ コマツ・コンピュータ

2006/11/2  23:37

3Cストラテジーとロジックの三角形  2) 滝つぼビジネス体験談

3Cストラテジーとロジックの三角形

仕事柄、地位の高い方々にお会いする機会に恵まれている私は、あちこちで色々な事を教えて頂く機会も多い。中でも私にとって大変役に立ったのは「3Cストラテジー」と「ロジックの三角形」というセオリーだ。

3Cとは、Company(自分の会社)、Customer(顧客)、Competitor(競争相手)の事で、この「3つのCを把握する事がビジネスには不可欠である」というセオリーである。考えてみれば当たり前の事なのだが、言われてみて初めて気がついたりするものであり、確かにビジネス戦略には必要不可欠な要素である。

ロジックの三角形とは主張(Claim)、根拠(Warrant)、データ(Data)の3つの要素から成り立っている。つまり、これは自分の主張したい事の裏づけとなるデータを用いて自分の主張を論理的に組み立てて、その正当性を証明するというスキルだ。「数字による論理的証明」というのは、特に外人には受けが良く、仕事の上で非常に役立つスキルである。

また、データ分析によって現状を把握すれば、自ずと物事の「急所」が見えて来るので、無駄を省いた効果的な仕事ができる、というわけで、こちらもビジネスに不可欠な要素だ。


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2006/11/2  22:40

川上耀一さんのゴルフ談話  2) 滝つぼビジネス体験談

ユーロカップの取材

私が川上さんと初めてお会いしたのは2003年7月、以前の仕事で「ゴルフ特集」を企画し、「ヨーロッパ中のアマチュアゴルファーが一同に集まる」という「ユーロカップ」の会場となっていたシャトー・ド・ラレーに取材に行った時でした。それまでゴルフにまったく興味がなかった私が突然ゴルフを特集する事になってしまい、正直、途方に暮れていました。

苦肉の解決策が「ヨーロッパ各国のゴルフ事情の比較」でした。鼻水も氷る程の厳しい寒さの中で練習する「北欧のゴルファー」や、炎天下で汗まみれになって練習する「南欧のゴルファー」等、参加8カ国のそれぞれの国事情を伺って、なんとか記事に仕上げる事ができました。

取材を通して色々な人にお話をお伺いして感じた共通点は「ゴルフに対する熱い情熱」です。ゴルフの事を語るゴルファーの目はまさに「ゴルフは盲目」という言葉がピッタリでした。誰もが丸で愛しい恋人の事をかたるかのようにゴルフを語り、「何もそこまで」と思うような涙ぐましい努力をして必死にゴルフを練習する、、、。

特に私が感銘を受けたのはドイツチームの代表者の「ゴルフを通して人間形成を目指す」という言葉でした。それまで私は「ただボールを打って穴に入れるだけの事」と思っていたゴルフが人間形成にまでつながるほど奥が深いものだとは思ってもみませんでした。

川上さんのお話では「ゴルフは自己申告制のスポーツだから、ズルをしようと思えばできるので、そこが紳士的なのだ」という事です。世の中には色々な人がいるから色々なズルをする人もいるのだそうです。「例えばどんな??」という私の質問に、いくつかの面白いエピソードを教えて下さいました。

「ボールを取るときと戻す時にほんの1cmずつズルをすれば計2cmの距離を稼ぐ事ができる」等のセコいズルから、「ポケットに穴を開けておいてズボンからそっと別のボールを落とし、『あっ。あったあった。ここにあった。』と言って、そこからプレーを開始する大胆な人の話まで、ズルを語ればキリがなく、とても実はとは思えないような珍話の数々に、私は腹をかかえて大笑いしました。

その時に優勝したのはゴルフ人口の多い英国チームだったのですが、私にとって意外だったのは「小国」と思われるベルギーが2位だったことでした。代表者の方のお話によれば、ベルギーは国をあげてこのカップに力を入れており、チームワークを大切にしている事が強さの秘訣だという事です。よく考えてみれば、これはビジネスにも沢山の共通点があります。なるほど、さすがに社会的地位の高い人が熱中するスポーツなだけの事はあるものだ、と関心した私です。

こうして、ゴルフ無知だった私は取材を通し、「知れば知る程深まるゴルフの奥深さ」に恐れ入ったのでありました。


川上耀一さん:
フランスにあるお城のゴルフ場「シャトー・ド・ラレー」の経営者

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2006/11/2  18:05

ドイツ企業で働く  2) 滝つぼビジネス体験談


私はかつてフランクフルトに所在する某航空会社の「日本人マーケット担当の営業」として働いていた事があります。もちろんたった一社で働いた経験だけでドイツ企業のすべてを語る事は不可能ですが、「ドイツ企業でたった一人の日本人営業」として働いた私の個人的体験から私なりに分析した「ドイツ企業での成功のコツ」をご紹介させて頂きます。

<採用1:面接前>
私の場合、前任者と知り合いだったので、決定権を握るボスが誰なのかを教えてもらったり、後任として推薦してもらえた事などが有利でした。

以前イギリスで就職した時は、リクルート会社の紹介だったので、この時も担当者がボスに強く推薦してくれた事が大いに役立ちました。また、夫が英国人で人事の経験者だったため「立派な英語の履歴書」を作成してくれた事も効を奏したと思います。

その他、私は履歴書に添えて「何故その会社が私を採用すべきか」についての手紙も添付しました。この手紙では「3Cストラテジー」を利用して、カンパニー、カスタマー、コンペティターの3Cすべてにおいて「私が最も熟知している人間である事」を立証しました。

<採用2:面接では>
ある程度のポジションを狙うのであれば、面接の際には「自分がこのポジションについた暁には、こうしたビジネス展開を考えている」という「具体的なビジネスプラン」を提示する必要があると思います。

また、特に営業の場合は「既に自分のネットワークを握っている」事を立証する事も重要です。

私の場合は「ドイツにおける日本人の人口」についての統計資料や「日本市場の重要性」「ドイツ在住の日本人の習性」などを説明し、それに対する具体的なプランを提示したので、ボスも「わけのわからない日本人の事はこの人に任せておけば安心」という気持ちになったようです。

私が思うに、採用されるコツは「自分を採用する事が如何に会社にとってメリットになるか」もしくは「ボスがどれだけラクができるか」という点を強調する事。お陰で面接後、すぐに「採用」の知らせが来ました。

<入社後1:社内を把握する>
採用されてまずすべき事は「自分の会社を把握する事」です。ポジションが高ければ高い程、「即戦力」と見做され、誰からも何も指示されず、誰も何も教えてくれません。

前任者のレポートや会議の議事録、自社のカタログやパンフレットなどを片っ端から読んで、まずは自分の会社について把握する事が重要です。

わからない事は周囲を上手に利用して教えてもらい、社内の仕組みや、既存のデータなどを把握するだけでなく、誰が何を担当していて、こういう事は誰に頼むべきか、また頼み易い人を確保するなど、社内での人間関係やネットワークを掴む事などが後々の仕事に大きく影響します。

<入社後2:自分を売り込む>
いくら自主的に計画しても、最終的にはボスの承認を取らなければ実践には移せないので、多忙なボスを捕まえるため、私は「こういう事で話し合いたいので、話し合いの機会を与えて欲しい」と自分から積極的にレポートを提出し、ボスとのミーティングの申し入れをしました。

また、ドイツ人のボスは特に「数字を提出すると喜ぶ」習性にあるので、私は社内の既存のデータを私なりにアレンジし直し、「日本人市場用の分析データ」として提出したところ、ボスは大層感激してくれました。

セールスレポート等はなるべく短く簡潔に、自分が何をしたか、結果はどうだったか、そして今後の計画を提示しました。特に「如何に自分の働きによって結果が伸びたのか」については大いにアピールすべきです。

私の入社後、何故かシェアーが飛躍的に伸びてしまい、「これは偶然だ」と、私もつい本音を漏らしたところ、「お前は営業だろ。営業ならどこまでも自分の成果だと言うべきだ!」と上司に叱られました。結局「私の成功」は「私を気に入って採用したボスの成功」でもある事なのです。

<入社後3:「日本」を利用する>
私は「他のドイツ人達も日本市場について知るべきだ」と提案し、カラフルなグラフやチャートをふんだんに用いて、セールス・ミーティングで発表の機会を与えてもらいました。

日本をまったく知らないドイツ人にとっては、私を通して「日本というまったく未知の存在を教えてもらう事」になるので、「日本人はアアだコウだ」と「私にとっては当たり前の事」をペラペラ喋っているだけで「へ〜なるほどね〜」となり、周りを容易に感動させる事ができます。

<ボスが日本人の場合>
このように「出る釘は打たれる」日本社会とは違い、西洋社会では「言ったもん勝ち」的なところがあり、「待つ」とか「謙虚」とかは美徳とはされず、自分から上司に直談判して積極的に自己PRをする事が成功のカギを握ると思います。

但し、「ボスが日本人」だったり、「日本企業」である場合はドイツにあっても日本と同様に「協調性」が重視される場合も多いので要注意。

また、頑張り過ぎて「上司の上司」に気に入られたりすると、直属の上司の嫉妬を買って酷い事をされる場合もあるので、これも要注意です。

<ドイツ語を勉強する>
私は「自分はドイツ語ができるようになるとは思えないから、ドイツ語ができる人が希望と言うのなら私は面接には行かない」と言ったところ、ボスは「君のドイツ語の事は一切何も言わない」と約束してくれました。

また、私の会社では入社条件が「英語ができる事」だったので、社員全員が英語ができ、言葉に不自由する事はありませんでした。

それでも、しばらくすると周囲は、「そろそろドイツ語ができるようになる事」をやはり期待します。また、いくら英語ができても日常会話はドイツ語ですからドイツ語ができないと、普通なら社内で耳にするようなちょっとした情報なども入って来ないので、閉鎖的となり、孤立しがちとなってしまいます。

私は短い契約でしたが、長く働くなら、ドイツ語は絶対に勉強するべきだと思います。


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