2008/7/12  9:03

<酸素カプセル問題>業界団体「ドーピング違反に当たらず」  スポーツ

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疲労やけがの回復に効果があるとされる「高圧酸素カプセル」にドーピング違反の可能性が指摘され、使用を控える動きが広がっている問題で、業界団体の日本国際健康気圧協会が11日、東京都内で記者会見を開いた。スポーツ界で最も普及しているタイプのカプセルについて、「空気圧を高めるだけで酸素を増やしていないため違反には当たらないはず」との見解を示した。

 近く、日本アンチ・ドーピング機構(JADA)や日本オリンピック委員会(JOC)にも説明する予定。しかし、JADAは「違反でないことが立証されない以上『使用を控えるべきだ』という考え方は変わらない」と話している。

 協会によるとカプセルには、2〜3気圧に高めた濃度100%の酸素の中に入る医療機器の「HBO」と、気圧を1.1〜1.3気圧程度の空気の中に入る健康機器の「HBA」の2種類がある。スポーツで使われているのはHBAで、実際には酸素を加えていないため、酸素濃度は普通の空気と同じという。カプセル内の程良い暗さや暖かさで熟睡できることなどから、回復効果があると考えられている。

 医学博士の西井易穂・同協会常任理事は「HBAは人為的に酸素摂取や酸素運搬を促すような、違反対象となる作用はない。違反になる可能性があるから使用はだめと言うだけでは、選手に対して説明不足」と訴えた。一方、最近増えている、酸素濃度を高める機能がついたカプセルの使用に対しては注意を促した。

 JADAの浅川伸事務局長は「現状では、WADA(世界反ドーピング機関)の規則に抵触しないと証明できる十分な検証がなされていない。カプセルの種類によって判断が変わることはない」と話している。

 この問題では、6月にJADAが「カプセルの使用を控えるべき」との見解を発表。JOCが北京五輪にカプセルを持ち込まない方針を固めたほか、日本高校野球連盟も「使用を控えるべき」との見解を示している。



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