2008/7/9  1:45

「孤独のグルメ」 久住昌之作・谷口ジロー画  読んだ本

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 最近、料理関連の本を立て続けに読んでいるんだけど、今日はマンガである(笑)。先週書いた「夜中にジャムを煮る」という料理エッセイで素材の味を活かした料理の仕方・・・なんていうのに思いを馳せつつも、現実は毎日夕食は1人で外食・・・そんなサラリーマンの外食を描いたマンガがこの「孤独のグルメ」だ(孤独って・・・笑)!なんてったって、帯に書いてある「本書に登場するメニュー」がすごい。「山谷のぶた肉いためライス」「吉祥寺の廻転寿司」「赤羽の鰻丼」「川崎セメント通りの焼き肉」「石神井公園のカレー丼とおでん」「神宮球場のウィンナー・カレー」「秋葉原のカツサンド」・・・etc・・・どこがグルメやねん!!って感じだけど、でもこの1冊しか単行本の出ていないマンガに根強いファンがいてロングセラーとなっていて、ついにこの春、10年ぶりの新作を加えて新装刊、ってことで話題になっていたので読んでみたのだ。

 とにかく「孤独のグルメ」と言うだけあって、登場するのは個人輸入業者の井之頭五郎だけ。営業を終えて、あるいは出張先で、常にものすごく空腹だ・・・という状態でストーリーが始まる。今日の昼飯は何がいい・・・?そしてお店を決めて、そこで出てくる食事をあれこれ論評したり(もちろん心の中でね(笑))、自分のメニューのチョイス自体を反省してみたり・・・確かに語っているセリフは料理評論家のよう・・・目の前にしている料理がリーズナブルなお値段であることはグルメらしくないが・・・(笑)。

 でもね・・・孤独のグルメってあるんです。と言うか、彼女と、友達と、家族と・・・誰かと一緒に食事するって言うんだと、必ずしも出てくる料理が満点でなくても食事自体は楽しかった、いい時間を過ごせたって思えることはあると思うんだけど、1人で食事をする場合は料理がすべてなのである。特に僕らみたいに、1日仕事して、朝は菓子パン、昼は社内食堂・・・で仕事終わり、1日の終わりに外食っていうんだと、それがファミレスであろうと、牛丼屋であろうと、カレー屋、ラーメン屋であろうと、1日最後のお楽しみなのだ。ああいうお店だと、安ければいい、早ければいい・・・って思われがちだけど、逆にああいう1人でサラリーマンが食べに来るお店こそ、お客さんのことを考えてあげるべきだと思うんだよね〜。そこで手抜きされたり、注文忘れられたりするとなんでこんな目に・・・って悲しくなっちゃうんだよね(笑)。

 この「孤独のグルメ」でもそういう意味ではわかる!わかる!!っていうエピソードが1つあるのだ。「大山町のハンバーグランチ」っていう話、料理自体は美味しいんだけど、カウンターの中で外国人留学生のアルバイトを店主が怒鳴ってばかり・・・ついに井之頭五郎、怒りのあまり席を立つんだけど、そのときのセリフが「・・・あなたは客の気持ちを全然まるでわかっていない!モノを食べるときはね、誰にも邪魔されず、自由でなんというか救われてなきゃあダメなんだ・・・独りで静かで豊かで・・・」。ほんと、そんなこと言うならちゃんとした店に食べに行けばいいじゃん!って思われるようなセリフだけど、でも、1人でカウンターでメシ食べてる人たちにはわかるなぁ・・・って思われるセリフじゃないかなぁ・・・。

 巻末には作者たちと芥川賞作家でこのマンガのファンだという川上弘美の対談が載っているんだけど、その中で、この作品の実写版をやるとしたら主役は誰がいいか・・・という話が・・・。結論は、ニコラス・ケイジ(笑)!!見たい、見たいっ(笑)!!う〜ん、廻転寿司で周りのおばさんに圧倒されて大トロを頼めなくてブツブツ言ってるニコラス・ケイジ・・・1人で焼き肉食べて幸せそうなニコラス・ケイジ・・・見たいなぁ!!


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