2008/8/26  0:39

「地球異変 Truth of The EARTH」 朝日新聞社編  読んだ本

 日曜の午前中、オリンピックの男子マラソンを見てそのままNHKをつけていたら、「島の宝・サンゴを守る」という沖縄の慶良間諸島を舞台にした番組が始まったのでついつい見入ってしまった。僕がいつも行ってる座間味島の隣りにある阿嘉島のダイビングガイド、大村さんという人が主な登場人物(ちなみにマリリンに逢いたいって映画でシロって海を渡ってマリリンに会いに行っちゃう犬がいたのが阿嘉島で、マリリンがいたのが座間味なのだ)。小さい頃から潜っている慶良間の海ときれいな珊瑚礁・・・それを子供の世代に受け継ぐために、サンゴの天敵であるオニヒトデの駆除をしたり、白化現象でサンゴが死んでしまった後、復活するように見守ったり、子供が慶良間の海のよさを伝えられるガイドになれるように一緒に潜って教えたり・・・という話だった。そう、僕が初めて座間味で潜ったのは(体験ダイビングだったけど)、今からちょうど4年前。その頃は慶良間諸島は白化現象やオニヒトデの大量発生があって、既にサンゴがかなりの数、死んでしまった後だったのだ・・・インザストリームの平井さんと潜っていても、ここは昔はサンゴがすごくきれいだったけど、白化現象でダメになってしまった・・・とか、よく聞くんだけど、あれだけきれいだと思っている座間味の海でも、まだまだ本当にきれいでサンゴが活き活きしていた頃から比べたら・・・って状態なんだよね。こうなったら、少しずつ復活しているサンゴがまた全盛期になるまで潜りたいものだ・・・。

 白化現象というのはサンゴの中に住んでいる植物である褐虫藻が体内から抜け出してしまい、光合成により得られる養分がもらえないことでサンゴが死んでしまう現象のこと。この状態になるとサンゴが真っ白になってしまうから白化現象と言うのだ。この白化現象の様子も写真で見ることの出来るこの写真集、地球温暖化により世界中で起こっている今までにはなかった現象、異変を写真で伝えてくる本である。
 先月、洞爺湖サミットが環境問題を主要なテーマとしていたことで、この間の「ディープエコノミー」もそうだけど、自然と環境問題や将来地球をどうしたらいいのか、というテーマの本を手に取って考える機会が増えた。実際は環境問題というのはまだまだわかっていないことやはっきりしていないことも多くて、地球温暖化も本当に二酸化炭素の排出が原因なのか、そして今その対策として行われていることが二酸化炭素の排出を抑え、地球温暖化を防ぐことに効果があるのか、というのさえよくわからない部分があるみたい。

 でも、こうして世界中で起こっていること・・・今までは犬ぞりでどこまでも海の上の氷原を走っていけたグリーンランドで海の上は走れなくなったこと、ヒマラヤの山々が白から茶色に色を変え、逆に氷河湖は決壊寸前にまで大きくなっていること、潮が満ちると冠水してしまう島国ツバル、観光客が訪れるのはいいが外来種とゴミが大量に持ち込まれているガラパゴス、焼かれてなくなっていくアマゾンのジャングル・・・こうしたことを写真で見れば、やはり今、地球は、世界の環境は変わってきているということだけは確かなのだ。そしてその多くがやはり、地球の温暖化の結果であり、原因でありそうだということも・・・。

 「不都合な真実」でノーベル平和賞を受賞したゴア元副大統領が実は原子力発電所を推進することが目的だった・・・なんて雑誌の見出しもあったけれど、とかくマスコミ、メディアが言うことは何らかの利権やビジネスの狙いがあることが多くて鵜呑みにするのは危険。本来ならば実際にその場所に行って自分の目で見て耳で聞き肌で感じるのが一番いいわけだけど、そうもいかないから、なるべくたくさんの写真や映像を見て自分の頭で考えるということが必要なんだろうね。この写真集ももしかしたら、特に深刻なところを集めてきたもので地球全体から見ればわずかなのだ・・・という見方も出来るのかもしれないけど、たとえそうだとしても、こういう状況が現実に起こっているのだ、というだけで十分、地球の危機を感じさせる迫力が肌で感じられるのだ・・・。


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