2008/7/11 0:30
「ロブション自伝」 ジョエル・ロブション 読んだ本
「孤独のグルメ」のほうがしっくりくる僕なだけに、本当のグルメ・・・高級フランス料理とか日本の懐石料理とかを本当に美味しいと感じるかと言ったらちょっと微妙・・・と言っても、本当の一流のものを食べていないだけかもしれないけど。別にそんなに高いお金出して有名なお店で食べなくても美味しいものはいくらでもあるし(・・・って、安い店でも話題の店でも何でもおいしい!って食べてたら、昔女の子に「実は味オンチなのでは??」と言われたことがあるが・・・笑)。だからミシュランガイド東京版なんてのもまだ手に取ってみたこともない。。。でも、東京版で8つだけだったという三つ星レストランの1つ、「ジョエル・ロブション」はさすがに聞いたことあるなぁ・・・?と思ったら、前にタレントの小林麻央がお姉ちゃんのアナウンサー小林麻耶が追突事故にあった後、快気祝いをやったのがこの「憧れのジョエル・ロブション」でいつか行きたいと思っていたので感動!というのを見て、どんなメニューだろう・・・?とかチェックしたことがあったのだ(笑)。
その東京店の3つも含め、世界で17の星をもらっているというフランス料理の大御所、ジョエル・ロブションの自伝(しかし「孤独のグルメ」との違いが激しいよね(笑))。自伝と言うと、いろんな人との出会いがあり、そういった人との会話があり・・・と思うところだけど、インタビュー&独白形式なのでそういう生き生きとした会話があるわけでもなく、誰それと出会って、こういうお店で働くことになって、その頃はこんな料理を作って・・・となんとなく歴史を紐解くような淡々とした読み応えである。まあ、それだけ人との関わりという以上に料理に集中してきたのがロブションの半生なのかもしれないが・・・。
でもさすが一流シェフの言葉だけに、なるほどな〜とか面白いなぁ(興味深いという意味でね・・・)と思わされる言葉もたくさん。たとえば、一流シェフと言われる人には2種類いて、1つはどんな素材であっても料理次第で一流の料理に出来ると思っているタイプと、もう1つは一流の料理にするためには素材も一流のものを使わなければいけないと思うタイプでロブションは後者。いかに最高の素材を見つけるかに神経を尖らせ、そのためには材料費も惜しまない(その考えのせいで、日本で経営したレストランは採算が悪化したことがあった・・・ということが「東洋経済」に書いてあったが・・・)。でも、これって、努力と天賦の才の考え方と似ているなぁ・・・と思うのだ。スポーツ選手なんかでも努力すること自体が才能とも言えて、努力、練習を重ねることで一流になることは出来る。でも、本当の一握りの「超」一流という存在は、努力だけではなれなくて、やはり天賦の才が必要となる・・・多分、ロブションは超一流の天才シェフで自分の技術が一流だからこそ、素材も一流のものを求めるのだと思うのだ。どんな材料でも自分の腕で一流に出来ると思っているシェフの前には、超えられない大きな壁が横たわっている・・・。
そしてもう1つ、ロブションのマーケティング調査というか料理に対する大衆の反応についての考え方も面白い・・・というか天才らしい。つまり、シェフがどれだけ素晴らしい料理を作っていても多くの人は日頃食べている料理のほうが慣れていて馴染みがあるから日頃の料理のほうをいいと思ったりする・・・でも、それはわかっていない!だけなのだ。つまり僕が高級フランス料理よりもカレーライスのほうが美味しいかなぁなんて思うのは僕の舌が高級で一流のものを知らないから、だけなのである。これって、マーケティングとかあるいは政治家の支持率調査なんかにも言えることで、大多数の人がいいと言っているものが本当にいいもので、少ない支持しか得られないものがよくないかと言えば、それは違う可能性もあるのだ。得てして、斬新で革命的なものは最初は異端扱いされるもの・・・そういったことを大衆が悪い!理解できないやつが悪い、と言えるところがロブションの天才たる所以で、ここまでのシェフになる原動力だったんだろうね・・・。
それにしても、これだけ読んでしまうと小林麻央じゃないけど、1回くらいはジョエル・ロブション行って食べてみたいぞ!!ディナーの3万円コースはなかなか・・・だけどランチの1万円ちょっとのコースならなんとか・・・しかし行くならやっぱり彼女とだよね〜。いつ行けるのか・・・?



