2007/7/26  15:15

シロッコ  動物

友達のうちのプードル犬シロッコは、子犬の頃、まるで犬には見えなかった。
なにに見えていたかというと、羊です。子羊。
どんなにがんばって、これは犬だ、と心に言い聞かせても、やはり羊にしか見えない。
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原因は、白いくるくるの毛並みと、とても小さな目である。
普通犬というのは、目の回りに黒い隈取りがあるのだけれど、シロッコはその隈取りの部分が白いのだそうだ。だから目が、大変小さく見えるのである。
でもそれがとても上品な印象を与えてくれる。
おとなしくて控えめで恥ずかしがり屋の、草食動物(羊)のお嬢ちゃまのように見えるのだ。
ベビーピンクのミニワンピとか着ているような雰囲気。(男の子なんだけど。)

大きくなって形がしっかりしてくれば、プードルに見えるかしらと思っていたら、今度は四肢がとても長くなっていて、ちょっと類人猿のような感じになっていました。座っている姿などは、白いオランウータンのよう。顔は相変わらず羊なのですが。

実は私はこのように、一見なんの動物かわからない、という魅力に弱い。カテゴリーにはまりにくい存在に、なんだか惹かれるのかも。
だから私は今すっかりシロッコファンである。まだ更に大きくなるはずなので、最終的にシロッコが、ちゃんとプードルになるのかどうか、見守りたいところです。

ところでシロッコというのは、サハラ砂漠からヨーロッパへと吹き抜ける熱風の名前ですね。多分友人は、それに大いなるロマンを感じて、愛犬の名前にしたのだと思うが、映画"ベニスに死す"の刷り込みによって、私にとってシロッコとは、恐ろしい伝染病を運ぶ不吉な風という印象が強い。
友人にそれを言うと、別の友人には、ガンダムかなにかに出て来る、凶悪な悪役の名前と同じだね、と言われたそうだ。

純白の小悪魔シロッコは、名前に秘められたメタファーよろしく、そのおとなしそうな外見とは裏腹な、大変なやんちゃ坊主に成長中の様子である。

2007/7/26  1:48

ローズマリーの夕べ  生活

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実家の庭でローズマリーを剪定。これで大体1/5、という豊作だ。
役に立つ植物なので、捨てるのは大変忍びないので持ち帰る。ライブのお客さんのお土産にしようかな、と思ったけれど、樹液(?)がとてもべとべとしているのであきらめる。

このべとべとが、いい匂いなんだけどね。
でも手がべとべとになり、べとべとの手で触った携帯電話もべとべとで、バッグもべとべとである。でもどこもかしこも、とてもいい匂い。

これで小鳥のさえずりでも聞こえれば完璧だけれど、今は真夜中。
そしてさきほどからずっと、暴走族が爆走してゆく音が聞こえている。爆音の感じから、かなりの大編成。

いろいろ変わった体験をする人生を生きてはいるが、暴走族として暴走する体験は無かったなー。
しいて言えばパスカルズのツアーは、バスドライバーが元暴走族なので近い体験かなー。

私はドライブが好きなので、向いているような気はするんだけどなー。
夜中のドライブは特に好きだ。
今まで一番楽しかったのは、コロラドスプリングスからワイオミングまでの10時間ドライブだ。
真夜中に、殺人鬼でも出てきそうな暗い無人サービスエリアに駐車して、仮眠をとったりして楽しかった。

ベトナムでのホーチミンからダラットへのドライブも忘れがたい。
あれは本当は10時間もかからないはずなのに、30分おきに車が故障するのであんな事になったのだ。
途中の山中の、トラ注意の看板が不吉だったなー。

暴走族はこれからどこへ行くのかしら。
海へ向かっているのかしら山へ向かっているのかしら。

2007/7/24  21:29

LIFEでごはん  

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友人の個展を観るため、初めて小田急線代々木八幡という駅で降りる。
新宿からそう遠くないのに、なんだかのどかな田舎の駅みたい。
代々木公園の見事な樹々を眺めながら歩いた商店街は、まるでフランスの小さな街のようだった、と、展覧会場でもあるブティックにいた友人に言うと、えー、うそー、私は下町情緒だって思ったよ、と言う。

そうね、左手には、カフェも併用しているオシャレなスウィーツブティックや、温室みたいな花屋さんやハーブの専門店が並び、右手には軒の低いお豆腐屋さんやお惣菜屋さんが並ぶ、という感じで、どっちに注目するかで、その人の趣味の傾向がわかるかも。
下町情緒を感じたという友人の作品はこちら。どんな趣味の傾向よ。
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帰りにみんなで、友人のお勧めのレストラン"LIFE"へ。
オーガニックのイタリア料理のレストランであり、実は来る途中、目をつけていた店でもあった。
ここも一見温室風。私は温室風に弱いのだ。

先日紹介したAilaもだけど、最近日本にもオーガニックのお店が増えてとても嬉しい。
このレストランにはビオワインも置いてあって美味。
お料理もボリューム満点であり、前菜3品でお腹いっぱいに。そのため残念ながら、メニューにあってこれは!!と狙っていた、レモンとバジルのクリーム味、というパスタを諦める。

でもデザートはいただきました。プリンをば。
やはり昔から言われているように、甘い物というのは入る場所が違うのであろう。いずれ高名な解剖学の権威が、生涯をかけた研究によって、デザート用の胃、というものを新たに発見することでしょう。そんな日も、近いように思います。


2007/7/24  15:22

リハに遅れる  音楽

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昨日、パスカルズのリハーサルが19時から23時だったと確信を持っていた私は、ハープのレッスン後じっくりとお茶など飲んで身体を休め、リハ会場最寄り駅に着いてもまだ時間があったので、さほど食べたいわけでもなかっただったんそばなどを食べて時間をつぶした。

そして19時5分前という完璧な時間にリハ会場に着いた素晴らしいわたくしが悠然と扉を開けたところ、なんと。
いつもはきっちり時間通りに集まってなんかいないメンバーのみなさんが、ずらり勢揃いして練習もたけなわの様子。これは一体どうしたことか。
だいたい、私はいつもはみなさんよりずうっと早くスタジオ入りしていますからね、あんな風に扉を開けた瞬間にみなさんの視線を一斉に浴びて、お、サラさんがやっと来た、なんて言われた事ないんですよね〜。く・つ・じょ・く。

そしたらリハーサルは、18時からだったんですってよ !奥さん !! 見た事も聞いた事も無い数字ですわ!
でもバンマスからのメールを確認したら、ちゃんとそのように書いてありました。ぐっすん。

気を取り直し、私の位置に着くと譜面台に分厚い封筒が。
わーい、やったー、お給金にちがいない! ラッキー♪
しかし封を開けると、中には新曲7曲分の譜面9枚がぎっちり詰まっていたともよ。全部初見だ。
これをいきなり、弾け。と。

ヴァイオリン隊はね、21時にクリスチが帰っちゃってからは、あとの2人はお休みだったのであたしひとりになっちゃったわけ。
それでね、内輪のメンバーだけならまだしも、今日はゲストの友部さんがいらしてたでしょう?
友部さんなんてね、坂○龍一とかジョナ○ン・リッチマンとか、いろんな素晴らしい人と一緒にやってた人よ。耳が肥えてるに違いない。
今まではそんなこと、一度も気にした事無いんですけど、今日は心細くてさみしくて、そんなこといろいろ考えちゃいました。
考えたところでわたくしのヴァイオリンが、上手になるわけじゃ、ないんですけどね。

しかも途中で追加された新たな譜面。
バンマスが、タローの、タローの、って気安く言うから、てっきりメンバーの太郎さんの作った新曲かと思って譜面を見ながら「なにコレ、どんな曲?」って思わずぞんざいに言ってしまったあたくし。
そうしたら友部さんがね、いつものきらきらしたお目目で汚れなくあたくしを見て、
「ど、どんな曲って・・・」って悲しそうな微笑みをたたえておっしゃった、のと同時に、それが太郎さんが今回の共演のためにアレンジした、友部さんのお歌なんだってことに気付きました。

ぬをおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッッッ!!!!!
ごめんなさい。。。。。。

そんなわけで気苦労の多かった、かわいそうなあたくしの一日が終わろうとしていた。頃に。
リハ会場にチェロの三木が登場。なんと道に迷って小雨の中、スタジオの前を何往復もしていたと言う。通い慣れているはずのスタジオに、迷子になってそんなにまで遅れるとは、大人としてどうなのか。なんだか不自然ではあるまいか。

さてはキツネか。
キツネに違いない。
私が遅れたのも友部さんへの失言も、すべてキツネの仕業に、違いないのです。
このリハの成果は7/30と7/31、キツネに化かされなければ吉祥寺スターパインズカフェで観る事ができます。
写真はこの興行のちらしです。作画は、若き青年イラストレーター、マー坊。

2007/7/15  2:29

Ailaでごはん  

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パスカルズ欧州ツアー中に、おいしい物に出会える機会というのは、実はあんまり無い。
たいてい、ツアー中のほとんどの時間は移動に費やされ、お昼は(時には夜も)ほとんどドライブインで食べるはめになるし、楽屋に用意されているケータリングも、おいしい物ばかりとは限らないのだ。
それでも時々、公演地の主催者さんが地元のおいしいレストランに連れていってくれたり、公演会場にこだわりの料理人がいたりして、素晴らしい名物料理をふるまってくれたりもする。
それではまったのが、フランス家庭料理の味です。

それまではフレンチというと、ソテーされた魚ビーフ鴨ラムあたりのメインディッシュに、テリーヌとかの前菜やデザートのつくかしこまったコース料理ばかりだと思っていたのだが、通常フランスで出される食事って、そんなのばかりじゃないのね、あたりまえか。。。

恵比寿の一軒家レストランAilaは、フレンチコロニアル風と銘打った、おいしい家庭料理を出してくれる素敵なお店だ。パスカルズのツアーにも時々同行してくれるフランス通の友人(漫画的には桃園さん)に連れられて来たのがきっかけで、すっかり気に入ってしまう。

この店にはフランスでもあまり見ない、鴨のコンフィが、カスレの上にのっかっているお料理があるのだ。
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つまりフランスには、鴨のコンフィやカスレはある。
でも、そのふたつが合体している料理を、この店に来るまでは見たことはなかった。
そして鴨のコンフィとカスレこそが、二大大好きフランス料理である私にとって、それは夢街道まっしぐらの極上悦楽料理なのである。ツボにハマりすぎて怖いくらいだ。
小学校の時に図画の授業で、自分の夢を絵にしなさい、とか言われて男子が、ステーキとケーキとお寿司が乗った皿の絵を描いたりしてましたが、まあそれみたいなもんです。
よくぞ作ってくれました。

これは大変おいしい。大変おいしいのだが、ものすごいボリュームだ。
前回完食して、圧倒的にお腹が圧倒されてしまったので、今日は涙をのんで鴨のコンフィのみの一皿をとる。
でもそれもとてもおいしかったです。
前菜にとった、ポーチトエッグののったラタトゥイユも最高でした。

2007/7/11  20:24

アスペン ナイトライフ  

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高地でカラオケなんてするもんではない。
高地でカラオケをすると、高山病になる。

フラワーズ8月号のドリームランドexp.で描かせていただいたカラオケ遊びは、実はアスペンに着いたその日に行われたものだ。「おととい行ったばっかりじゃ。」という台詞のおとといとは、アスペンではなく、近郊の、もう少し標高の低い街に滞在していた時の事である。

高山病は、標高の高い土地に着いたらば、まずは少なくとも1日か2日くらいはおとなしくして、身体を土地の気圧に慣れさせれば防げないことはない。

あれは、日本からコロラドスプリングスという街に着いてしばらく滞在していた私を、迎えに来てくれた友人が陸路3時間かけてアスペンに運んでくれた、その日の夜の出来事なのである。

着いたその夜にいきなり楽しむ。
これは抗いがたい禁断の、甘い喜びではある。
リゾート地であるアスペンには、なんだかわくわくさせる雰囲気が満ちあふれているのであり、花々に彩られたかわいらしい窓のあるカフェーや、カラフルなイルミネーションに縁取られたレストランのテラスなどが見えてくると、どうしても遊びに行きたくて、そわそわしてしまうのです。
しかし理性のあるきちんとした大人であるならば、そういう事はしてはならないのである。

あの日私たちはアスペンに着くやいなや、まずはカンティーナというメキシカン・レストランで食事をしながらマルガリータをたらふく飲み、一旦友人宅へ帰って着替えてからカラオケへ行ってそこでもマルガリータをたらふく飲んだ。
そして私は立て続けに歌を唄った。朝になるまで。

ことわっておくが私は酒好きではない。
マルガリータが好きなのであり、アルコールが入ってなくてもマルガリータの味がするならむしろその方がいいくらいなのだが、あいにくカンティーナにもカラオケバーにもノンアルコールのマルガリータが無かったので、仕方なく酔っぱらったのである。

以上のような見下げ果てた行動の結果。
翌日は、激しい頭痛、全身の筋肉の激痛、咳、激しい悪寒、吐き気、息ができない、等、どこからが二日酔いでどこからが高山病なのかわからないという地獄が訪れ、夕刻になるまで私はまったく起き上がれなかったのである。

二日酔いと高山病のコラボレーション。
これを体験するとまちがいなくそれは深い精神的外傷となり、多分あなたはもう二度と、大酒を飲めない体質になることでしょう。
写真は、甘い禁断の果実・マルガリータ at カンティーナ。

2007/7/6  1:31

アスペンという街  

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月刊フラワーズ8月号の"ドリームランドexp."では、アスペンを舞台にしたお話を描かせていただいたのでアスペンの写真をアップしたいなーと思ったのですが、最近私があの街にいるのは、限りなく冬の気配漂う秋なので、今の季節に合ういい写真が無い。
秋風の漂い始める頃に、改めていろいろな写真をご紹介したいと思います。

それでこのアスペンですが。
たびたび漫画にも描いているように、ハリウッド・スターとか政財界の大物等が集う、お金持ちのリゾート地なわけです。
こんな風な紹介の仕方をたびたびしていると、まるで自分が有名人好きのミーハー女みたいな気分になり、お前は結局それかよ、パリス・ヒルトンがお前の法律かよ、みたいに世間様に思われてしまうのではと気が気では無いのだが、アリゾナにグランドキャニオン、ニューヨークに自由の女神、ボストンにおいしいロブスターがあるように、アスペンと言えばやはり有名人がいるわけなので、仕方がないのである。

とても風光明媚な土地なのだけれど、日本の方に馴染みのあるような国際的に有名な観光スポット等があるわけではないので、どうしてもそんな説明になってしまうのかも。

そういえば滞在中に遭遇した、有名人にまつわる大変印象的な出来事がある。
ロバート・F・ケネディの四男マイケルが、地元の山でスキーをしていて、滑走中木に激突して帰らぬ人となったのだ。
せまい街なので騒然となりました。
彼が滞在していた施設だって、誰にとっても目と鼻の距離だったのである。

ケネディ家と言えば、こうした不可解な事故に多数見舞われ、呪われた、とも言われている家系。
当事者の方々には本当に哀悼の想いを捧げますが、空が近くて清々しいアスペンの街が、そんな呪いの舞台になるとは、思ってもいなかったわたくし。
不謹慎ながら、びっくりしました。


2007/7/4  2:09

七夕の贈り物  nature

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ずっと前から欲しいなーと思っていた、ハップル宇宙望遠鏡が撮った、らせん状星雲 通称"神の目"の写真を友達が偶然送ってくれた。私はこれが大好き。

友達からのチェーンメールには、これは3000年に一度の奇跡現象で、これを見ると七つの願い事が叶い、今日から一週間がもっともパワフルなのでお願い日和、というコメントが付いていたけれど。

いいじゃん!!信じようよ!!!!!

昔から人は星に願い事をしたものだ。
今はあんまり星が見えないけれど、そのかわりにこんな壮大な星雲に、願い事をできるようになったのだ。

2007/7/1  23:30

ゴルチェの手提げ袋  アート

運命の人というのがいます。
それは配偶者ばかりとは限りません。
遠い世界の住人でも、妙に自分の人生に貢献してくれる人。
そんな人がハイジにも何人かいますが、顕著な1名、それが、ジャン・ポール・ゴルチェです。
そう、デザイナーのあの、ゴルチェ。

ハイジはやや服や小物の好みが変わっていたりするので、あんまり思い通りの物が手に入りません。
そんな時に出会ったのが、ゴルチェ。
こんな靴、あんなバッグ、と考えると、大体3ヶ月後くらいに、ほぼ、まさにそれよ!! と思うデザインの物を発表するのが彼なのです。
デザイナーズブランドの割には、さほどお高くないのも奇跡的。
まさにハイジの身の丈に合うのです。

そしてこの週末も、見つけました。
ずっと欲しいと思っていたデザインの、手提げ袋。
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ゴルチェは私の脳内に、発信器でも付けているのでは、と疑いたくなる程の、私の脳内憧れバッグとそっくりな出来。
バーゲンで半額セール。7900円。
決して手の届かない額ではありません。即買です。
いつかハイジが一国の女王にでもなったら、ゴルチェを表彰してあげる予定。

でも最近、日本のデザイナーさんの作るゴルチェ・ブランドもあると聞いた。
では私のゴルチェ・コレクションの何割か、あるいはもしやすべてが、ゴルチェ総本山の作品ではないという可能性もあるわけか。
まあ誰が作ろうと関係は無い。
何故ならすべての出所はこの私、ハイジの脳内憧れがもたらしたデザインだからです。
なんつって。

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