2007/3/22 23:26
レコードにあってCDにないもの
音楽全般
レコードには表裏がある。A面とB面である。また細かいことをいうとレコードはCAV、CDはCLVである。CAVは角速度一定、CLVは線速度一定である。レコードの回転数は33回転、または45回転で常に一定である。CDは内側からトレースするが、ピックアップからみた線速度が一定である。つまりピックアップがCDの内側と外側をトレースしているときでは厳密には回転数がことなる。内側をトレースしているときのほうが回転数が早い。レコードは回転数が一定なのでレコードの内側のほうが針からみた速度は外側より遅い。これが実はアーティストのアルバムの曲順に大きく影響する。ポップス系のレコードの場合、A面一曲目にアルバムタイトルがくる。その3曲めあたりにシングルカット曲、でA面最期にバラードっぽい曲がくる。レコードは内側にいくほど音が悪い。つまりあまりダイナミックレンジを必要とする曲をいれるとひずむことがおおい。でB面の一曲は意表をつくためロック系の曲をいれる。レコードではこのように考えてアーティストも曲順を決めているのである。TOTO、BOZ、イーグルスなどももまさにこのような曲構成になっている。CDの場合このようなことを考慮する必要がない。わたしは曲順は非常に大切だと思う。これは曲以上にアーティストが何を表現したいか理解できるから。(だからベスト版はきらい)。CDになってアーティストはこのあたりはあまり悩まなくてすんでるのかも?。写真はイーグルスのホテルカリフォルニアのレコード。私が最初に買った洋楽レコードで1978年11月5日買ったと書いてある。
2007/3/10 23:21
L'estro Armonico〜調和の幻想
音楽全般
クルマのなかでこういうの聞くのは少し変かもだが。クラシックも最近はラテン系の作曲家ものを多く聞く。スカルラッティ、レスピーギ、コレッリ、ラベル、フォーレ、ドビュッシー。イタリア、フランスの作曲家である。それにヴィバルディ。ヴィバルディは四季が有名だがあれは正確には「和声とインベンションの試み作品8」の全12曲の1番から4番までをさす。各々に春、夏、秋、冬というタイトルがついている。だから四季と言う曲はない。日本人が好きなクラシック音楽で知らない人はいないだろうと思うが私はあまり好きではない。どうもなじめない。これは実はヴィバルディの他の作品を聞いてしまった結果とそうなったのである。他にも「ラ・チーェトラ 作品9」「フルート協奏曲集 作品10」などあるが写真のCD「L'estro Armonico〜調和の幻想」が一番すばらしい(なお以前は調和の霊感という日本語タイトルがついていたこともあった)。イ・ムジチはこの曲を3回くらい録音しているはずで、そのつどバイオリンのソリストが違う。このCDはフェデリコ・アゴスティーニ版。他にピーナカルミレッリのソリスト版がある。12曲のなかで有名なのが6番と8番。どちらもイ短調である。この2曲のイ・ムジチの演奏は繊細でかつ力強い。聞いてると鳥肌が立ってくる。
2007/3/5 0:11
ラベル ボレロ
音楽全般
昨日、点検が終わった車を取りに歩いて行く途中に雑貨屋がありちょっと覗いてみた。そこでたまたまその店の中でかかってた曲がギターアレンジのラベルのボレロであった。写真のCDはそれと同じかどうかわからないがituneで視聴するとどうもラリーコリエルは12弦のアコースティックギターで弾いている。実際にこの店先で聞いたのはクラシックギター2本のようだったが。。。。それにしてもituneで曲目検索するとクラシック以外のジャンルのボレロはたくさんあることあること。ギターだと他にジャンゴラインハルトのもある。彼はチャイコフスキーも弾いていたりするので納得。雑貨店でのラベル、なかなか良い音楽の発見であった。
2007/2/16 22:56
アビーロード
音楽全般
アビーロードとはビートルズがよく使用したレコーディングスタジオである。ビートルズのアルバムと同じ名前である。このスタジオは別にビートルズ専用というわけではないが、有名にしたのは間違いなくビートルズである。実はこのスタジオの音響設計を担当したのは日本人であるということはあまり知られていない。彼はこれ以外にも国内海外のたくさんの音響設計をした。彼を知らないミュージシャンはもぐりだと言われるほど業界で有名である(アビーロードスタジオにアポなしで入れる唯一の日本人。ちなみに家内の元上司である)。この本では彼がアビーロードスタジオの音響設計をどのように行ったかも記載されている。実際にはサージェントペパーズのサウンドエンジニアだったケンタウンゼントといろいろ意見を出しあいながら作業したとのこと。
アビーロードスタジオ内には、いまだにビートルズのアウトテイク(いわゆるリハーサルで取った音など)のテープがごろごろしているらしい。いつかはこの界隈に行ってみたい。一人で。
2007/1/15 1:09
平均率の話し
音楽全般
楽器が好きな人にはこの平均率ほど悩ましいものはない。私たちが普段使う音階には必ず基準の周波数があります。たとえば代表的な「ラ」の音は440Hz(この音をオーボエで鳴らしてオーケストラの楽器のチューニングをあわせるのを見た事がある人も多いと思う)。でこの「ラ」の1オクターブ上の周波数は2倍になるので880Hzとなります。で、この間に#♭を含め12音階が存在するわけです。人間の耳は音階の5度(たとえばド(C)とソ(G))と4度(どちらも心地よい音と言われる)を使って周波数比を決めるとオクターブ=x2倍の周波数がずれてきます。半音の周波数比はすべて同じでなく周波数比が「小さい半音」と「大きい半音」が出てきます。これは非常に困ります。そこでこれをある程度ごまかしてしまうのが平均率です。たとえばピアノの調弦は平均率で行うのが普通ですが、ギターにいたってはフレットの位置が強引に平均率で刻んであります。ですのでギターのフレット間隔はすべてLOGスケールになっています。ギターのチューニングの場合、ハーモニクスであわせた後コード弾きすると微妙に音がずれていることが多々あるのはこの理由によります。
写真は「のだめ」の影響でミーハー的にかったベートーベン7番のCD。このショルティ&シカゴ響の7番はレコードでもっていましたが録音年月が異なります。レコードのほうが録音が古いのです(後からわかった)。買ったCDのほうは86年で、レコードのほうは70年代の録音でした。同じ指揮者で同じオケでもずいぶんと違うものです。全体的なオケのトーンは同じですが、テンポなどが微妙に違うのです。とくに4楽章は新しいCD版のほうがやや走り気味ですが、古い録音のほうがどっしりした感じに聞こえます。溜めのリズムとでもいいましょうか。。好みかもしれませんが古いほうの演奏のほうが好きです。クラシック音楽はこういうのがあって奥深いですね。
もう1枚は一昨日中古CD屋さんで見つけたロッシーニの序曲集。アバド指揮ロンドン響。「セビリアの理髪師序曲」をどっかで聞いて頭からはなれず、気持ち悪いので買ってしまいました。この手の管弦楽曲は「よく鳴る」ロンドン響にぴったりです。
2007/1/6 20:40
エルンストの思い出〜NewYearConcert 2007
音楽全般
年末年始に貯め撮りしておいたTVをぶらぶら見始めた。ハイビジョンのライブでやっていたウィーンフィルのニューイヤーコンサートを観た。ここ何年かは衛星中継でやっており、それも今回はハイビジョンでの中継である。ヨハンシュトラウスやヨーゼフシュトラウスの作品を主に演奏される毎年の恒例行事で、指揮者はその都度かわる。今回はイスラエルフィルやロスアンゼルスフィルなどを振ったスービンメータ氏である。今回の曲目は彼が独自に選んだ少々玄人っぽい内容となっていた。第2部の「エルンストの思い出」という曲でピッコロのカデンツァっぽい、かなり超越技巧な演奏後に指揮者のメータ氏が思わず指揮台を降り、このピッコロ奏者に歩み寄り握手をする場面があった。そのときのTV画像である。会場は拍手で楽しそうに盛り上がっていた。演奏中に指揮者が指揮台から降りるなんていうのは初めて見た。ニューイヤーコンサートならではの内容ですね。
2007/1/1 23:26
グループ魂〜2007元旦最初に聞いた曲
音楽全般
そんなに寒くなく良い陽気の元旦であった。午後ちょっと離れた実家に行ったところ、庭に数羽のメジロがやってきたのでphsで撮影した。ガラス越の木の枝にみかんを刺しておくと、それを食べによく飛んでくるらしい。あまり近くでみたことはないがスズメほどの大きさできれいな緑色をしている。メジロは英語名でJapanese White Eyeというらしい。確かに目が白い。
2007年最初に聞いた曲がグループ魂の嫁とロックだった。いや相変わらずのサウンドだがこの「相変わらず」は音楽をやる上では大事だ。スティーブンタイラー、ローリングストーンズ、サンタナなどのように「わが道」を行くようなサウンドは、続けることが良いのである。4thアルバムの大江戸コール&レスポンス
も好きだ(笑)。この次に聞いた曲は全然前者と違うがドビュッシーの交響詩「海」。壮大で穏やかでかつ繊細。この曲のような心でいたいと思う。
2006/12/26 0:54
のだめ終了
音楽全般
のだめカンタービレが終わってしまった。ドラマあまりみない派の私でもこれは面白かった。キャスティングもよかったし。
きょうかかった音楽もよかった。峰が清良に抱きつくシーンはこの写真にあるレスピーギの曲である。正式な曲名は「リュートのための古代舞曲とアリア第3組曲」の1番目の「イタリアーナ」である(または古風な舞曲のアリアともいう)。この曲は3番目のシチリアーナが一番有名。この演奏はカラヤンであるがこの曲の一番いい演奏はアンタルドラティ指揮、フィルハーモニアフンガリカではと。このCDは第1から第3組曲まで収録されている。
写真のレコードはカラヤンの「アダージオ」のCDの元。一時このCDはブームになったが、それよりかなり前のレコードで、おそらくこのレコードのほうが録音は古いと思われる。
2006/12/11 23:41
のだめカンタービレ〜ショパンエチュード第4番嬰ハ短調
音楽全般
このドラマのどこかで必ずこの曲がかかると思っていた。これとあとはショパンの英雄ポロネーズあたりかなと。幻想即興曲は以前の場面で弾いていた(教授の教え子が練習中の場面)し。この曲は練習曲といえどもかなり超越技巧な曲である。いったい音符に旗が何本立っているのかと思うほど超速い。速い上に軽快。この手の練習曲はパガニーニのバイオリン曲やリストの超越技巧練習曲などにもある。でもこの第4番は人間が弾けるとは思えないほどすごい曲である。特に左手が速い。弾けないけど楽譜は買ってみようかなぁ。
写真はアシュケナージのショパン12の練習曲のCD。これもかなりすごい演奏である。
2006/11/19 22:56
のだめカンタービレ
音楽全般
のだめカンタービレを毎週見ている。滅多にドラマはみないがこれは結構おもしろい。もともとはコミックで音大の生徒たちの中ではかなり流行っていたらしい。それにしてもこのタイトルが面白い。そもそも「カンタービレ」なんてマイナーな言葉を使うなんてと思った。音楽用語はほとんどがイタリア語でカンタービレは「歌うように表現しなさい」の意味である。チャイコフスキーにも「アンダンテカンタービレ」という曲もあるし、ラフマニノフの「パガニーニの主題による変奏曲」の中の第18変奏も「アンダンテカンタービレ」になっている。ラフマニノフのこの曲はかなり有名で聴いたことがない人はいないはずである。ちなみに「アンダンテカンタービレ」は「歌うようにゆるやかに」である。
カンタービレというタイトルにしてはドラマの中はかなり破天荒なドラマで(それがおもしろいのだが)私ならタイトルは「のだめラプソディ」かな(笑)。ラプソディは狂詩曲で「自由で幻想的な楽曲」いわば形式にとらわれない楽曲である(そういえばエンディングのタイトルバックはガーシュインのラプソディインブルー)
このドラマにはバックでいろいろな作曲家の曲がかかるが毎回微妙に違う。ビゼー、チャイコフスキー、ワーグナー、フォーレなども流れる。モーツァルトのフィガロの結婚の序曲は毎回のように流れるし。オープニングのタイトルバックはベートーベンの交響曲第7番で、この曲はドラマのなかでも実際に演奏される(わたしはベートーベンで聴くのはこの曲くらいで他はほとんどCDもレコードも持っていない)。ベートーベンの交響曲9曲のうち奇数番はアップテンポの曲が多いといわれている。この7番はさらにリズムが特徴で「酔っ払って作曲したにちがいない」と言われている曲でもある。3、4楽章のリズムは本当に特徴的でラテン系リズムのようにもとれる。写真はもう30年以上前に買った7番のレコード。ショルティ指揮シカゴ交響楽団の演奏のものである。1974年の録音。7番はいろいろ聴いたが、他にカルロスクライバー指揮のものが印象に残っている。このショルティの演奏はバランスがよく、当時でも絶賛された。4楽章は管楽器と弦楽器のバランスが難しく、管楽器がでしゃばってだしてはいけない。全体的に厚みを保ちダイナミックに演奏されているショルティの名演である。今でもこのレコードはたまに聴いている。



