2006/6/21 23:02
SPARROW'S HOTEL 2 SPARROW'S HOTEL .
プティとプティットが5番街の公園近くまでやって来た時
さっきまで太陽が燦々としていたのに
なんだかあたり全体が薄暗くなって来た。
『あのこが言っていたのは本当だ。』
・・・日食が始まった。
『急がなくっちゃ!』
『真っ暗になっちゃう前にねっ!』
2羽の雀はぐんぐん飛んだ。
くちばしをピーンとまっすぐのばして
ツバメから教わった飛び方で
2羽の雀はぐんぐんトンダ。
公園の大きな門が見えて来た。
散歩に訪れた人達はいつもより多く
芝生に寝そべったり、ベンチに腰掛けたり、木によじ登って
不思議に光る太陽を眺める人々がたくさんいる。
プティとプティットは
一番背の高い木の枝の最先端から人々を眺めた。
あの人はどこだ?
・ ・ ・ ・ ・
こんなに大勢の人々の中から あの人を見つけられる?
プティは頭の中で思った。
こんなに大勢の人々の中から あの人を見つけられるの?
プティットは頭の中で思った。
お互いに顔を見合わせた瞬間
ドカアァーンッ!っとモノ凄い音がして
2羽の雀は素早く木から飛び降りた。
何がなんだかわからないまま急降下。。。
『飛ばなきゃ!!』
プティとプティットは小さな羽を大きく広げ
すーーーっとカーブを描いた風にのった。
再び大きなトドロキが聴こえたその時
公園に広がる大空いっぱいに花火が輝いた。
2羽の雀はちょっぴり、にっこりした。
びっくりした。
大きな音。
びっくりした。
大きな大きな輪を描く綺麗な花火。
その花火に彩られた真っ黒に輝く太陽と月。
月と太陽 は久しぶりに対面している。
その喜びを2羽の雀は彼らと共に 嬉しく思った。
つづく・・・☆
2006/6/18 7:15
☆MATHIの花嫁☆ SPARROW'S HOTEL .
20世紀を生きた芸術家 MATHI 。
幼少の頃、自宅近くに小さな教会があって
毎週、週末に行われる結婚式で
色々な花嫁さん達をみて育った彼の人生観と夢想。
青年への優美な道と苦悩そして芸術とげいじゅつ論。
*
ある日彼が出会った人は言った。
『あなたって、面白そうな人ね。』
その日から彼はどんどん面白い人になっていく。
そして色々な人に出会っていく。
色々な恋が芽生える。
*
完結の無い、完結した恋物語♪
2006/6/15 22:29
SPARROW'S HOTEL 1 SPARROW'S HOTEL .
・PETIT & PETITTE・
2匹の雀はあわててその部屋を飛び出した。
いや、モトモトその部屋には入ってはいけなかったから当然なのだけれども・・・。
部屋は開けっ放し、鍵はおきっぱなし。
あの人はどこへ行ったんだろう。
PETITとPETITTE(プティとプティット)は顔を見合わせた。
「どうする?もう一度あそこへ行ってみる?」
「どこ、あそこって? 川沿いのベンチ? カフェのテラス?」
「ううん。5番街の公園。」
「あっ、そうね♪きっとソコにいるわね。」
2匹の雀は助走をつけて一気に飛び立った。
街にはたくさんの人があふれ、気持ちの良い青空だった。
人間の目の高さを飛ぶのは怖かったけど
なんとしてもあの人を見つけなければならない。
・・・あの子。
大通りを行き交う人々はとっても早足で
自動車は渋滞。馬車につながれた馬は困り果てている。
大きな声を張り上げてオレンジを売っている女の子。
看板を背負った大きな伯父さん。
鞄を三つも抱えたハイヒールのお姉さん。
玩具を両手に掛けっこしているポッチャリの男の子。
みんなにぶつからないように2匹の雀、プティとプティットはぐんぐん飛んだ。
日が落ちてしまっては、どこに誰がいるのかも見えなくなってしまうから。
なんとしてでもあの人に会って伝言しなきゃならない。
じゃないと、胸を張ってお家に帰れない。
みんなの待っている『SPARROW'S HOTEL』へ。
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
ちょうどその頃、Tt 街の AM交差点の
[[ ReED BAR / レェッド・バー ]] のカウンターで
100客のクリスタルの杯を磨きながら
BARーMANは昨日観た昔の映画のことを、ぼんやり考えていた。
『MATHIの花嫁』・・・。
ある一人の男のエゴと愛情。それを取り巻く人々、それに取り巻かれる自身。
なんだか難しすぎて全く理解できなかった映画だが、景色がきれいだった。
風が光ったような様々な色と大地の色、空の色。。。主人公の最後の笑い顔。。。
今度真似してみよっとBARーMANは思い、グラスを磨く手を急がせた。
今晩100人の客が来る。
それも赤ワインだけを飲みに。
こんなに店は小さいのに。
昨日の予約の電話でその客が言っていたのは
『どうぞ御心配なく。100人が同時に行くのではなく、適当にお伺いしますから。』
・・・適当って?。。。
『とにかくあの赤ワインを用意しておいて下さいね。100杯分。お願いしますよ。』
・・・・・・・・・・・。
ピカピカに磨かれた100のクリスタルのワイングラスと、
ガラスに手彫りの模様の入った100の水用のコップはきらきらと
無表情のBARーMANを見つめていた。
・・・つづく♪
2匹の雀はあわててその部屋を飛び出した。
いや、モトモトその部屋には入ってはいけなかったから当然なのだけれども・・・。
部屋は開けっ放し、鍵はおきっぱなし。
あの人はどこへ行ったんだろう。
PETITとPETITTE(プティとプティット)は顔を見合わせた。
「どうする?もう一度あそこへ行ってみる?」
「どこ、あそこって? 川沿いのベンチ? カフェのテラス?」
「ううん。5番街の公園。」
「あっ、そうね♪きっとソコにいるわね。」
2匹の雀は助走をつけて一気に飛び立った。
街にはたくさんの人があふれ、気持ちの良い青空だった。
人間の目の高さを飛ぶのは怖かったけど
なんとしてもあの人を見つけなければならない。
・・・あの子。
大通りを行き交う人々はとっても早足で
自動車は渋滞。馬車につながれた馬は困り果てている。
大きな声を張り上げてオレンジを売っている女の子。
看板を背負った大きな伯父さん。
鞄を三つも抱えたハイヒールのお姉さん。
玩具を両手に掛けっこしているポッチャリの男の子。
みんなにぶつからないように2匹の雀、プティとプティットはぐんぐん飛んだ。
日が落ちてしまっては、どこに誰がいるのかも見えなくなってしまうから。
なんとしてでもあの人に会って伝言しなきゃならない。
じゃないと、胸を張ってお家に帰れない。
みんなの待っている『SPARROW'S HOTEL』へ。
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
ちょうどその頃、Tt 街の AM交差点の
[[ ReED BAR / レェッド・バー ]] のカウンターで
100客のクリスタルの杯を磨きながら
BARーMANは昨日観た昔の映画のことを、ぼんやり考えていた。
『MATHIの花嫁』・・・。
ある一人の男のエゴと愛情。それを取り巻く人々、それに取り巻かれる自身。
なんだか難しすぎて全く理解できなかった映画だが、景色がきれいだった。
風が光ったような様々な色と大地の色、空の色。。。主人公の最後の笑い顔。。。
今度真似してみよっとBARーMANは思い、グラスを磨く手を急がせた。
今晩100人の客が来る。
それも赤ワインだけを飲みに。
こんなに店は小さいのに。
昨日の予約の電話でその客が言っていたのは
『どうぞ御心配なく。100人が同時に行くのではなく、適当にお伺いしますから。』
・・・適当って?。。。
『とにかくあの赤ワインを用意しておいて下さいね。100杯分。お願いしますよ。』
・・・・・・・・・・・。
ピカピカに磨かれた100のクリスタルのワイングラスと、
ガラスに手彫りの模様の入った100の水用のコップはきらきらと
無表情のBARーMANを見つめていた。
・・・つづく♪



