2008/8/29  22:14

ハーバード卒は大統領選には不利?  政治

民主党大統領候補が正式にオバマに決まった。奥さんもハーバードロースクール出身
というのには驚いた。ハーバードでは黒人は非常に少ないからだ。私がいた寮でも
120人中、黒人は一人だった(とんでもない金持ちだったが)。そのくらいの割合だ。

ハーバードから大統領はケネディ以来出ていない。1988年のデュカキスもブッシュに
負けたし。結局、ブッシュ以来、3代20年に渡りエール卒業生の大統領が続いている。
今回はヒラリーが予備選で負けたことにより、エール出身者が大統領になることは
なくなったが。

私もアメリカに留学する前は「ケネディはハーバード卒だから大統領になれた」と
思っていた。ところが実はこれは反対らしく、ハーバード卒は全く有利に働いていな
かったというのが定説だ。
今回も夫婦そろってハーバード卒なのは、専門家によるとむしろ不利になるだろう
ということだ。しかも黒人でハーバードとなると庶民とはかけ離れた存在になる。
有権者の99.9%以上はいうまでもなくハーバードとは何の関係もない。

日本ではオバマで決まりという論調もあるが、アメリカを知る人ほどマケイン大統領
の誕生を予想している。70代のおじいさんよりも40代の颯爽としたおじさんの方が普通
はいいと思えるのだが、やはりアメリカ社会というのはモザイクで複雑であり、外から
見ていると分からないことが多いのだ。

2008/8/28  23:12

私が「FP」と名乗らなくなった理由ー独立系FPがいない?  仕事

現在、弊社の名前は「永田町ファミリーオフィス」、NPOは「日本ファミリーオフィス
協会」だ。しかし、かつては永田町総合FP事務所という名前を使っていたこともあった。しかし、それは2年前にやめた。なぜか。。。

それは、現在のところ(多分ここしばらく)日本で「独立系FP」と名乗っていて「独立」
している人が見当たらないからだ。昔から「独立系FP」と言っていて、よく雑誌に
評論を書いている人はほとんど知り合いだが、彼らの目標は「いかに金融機関と
くっつくか」だ。大手金融機関のアドバイザーになれば、月々安定した収入になるからだ。

でも、「ちょっと待ってくれ」と声を大にしていいたい。
「独立系FPとは、「お客様の立場」から金融機関とは距離を置いてアドバイスする
専門家」のことであり、それが金融機関にくっついているのではその会社の社員(つまり
企業系FP)と同じではないか。
この点は「独立系」のキーであり、収入になる、ならないなどという問題以前の根本的な
問題ではないか。そこを崩すと全てが崩れてしまう。

しかし、日本のFP界をリードすべき古株FPの目標が「いかに大手金融機関の仕事
を取るか」では、日本のFP界に未来はない。だから日本のFP界には未だに優秀な
人が参入してこないのだ。日本の有力と言われるマスコミ露出の多いFPのやっている
ことは金融機関のサラリーマンと同じなのだから。
これでは夢も何もない。金融機関の若手の中には、何とかこの業界を変えてやろう
と考えている人も多いのだ。

金融先進国アメリカでは、ファミリーオフィスをやっている主体は「独立系FP」だ。
私の師匠格のジョージ・キンダーはハーバードを優等で卒業し、全米でもNO.1と
言われる独立系FPだが、アメリカではこういう人がファミリーオフィス
(独立系FP)をやっている。

日本のFP界がゆがんだ形で広がっており、これを是正するのは一朝一夕には
行かない問題ではあるが、何とか当協会が本来の「独立系FP」が果たすべき日本の
金融界改革(顧客重視への変革)に一石を投じる役割を担いたいものだ。

2008/8/22  22:31

法律事務所はサービス業?  経営

昔は司法試験といえば年間500人しか合格しない狭き門だった。そのかわり、合格
すれば誰でもある程度の仕事にはありつけた。ところが既に司法試験合格者は
2500人までに膨れ上がり、弁護士人口2万5000人に対し、毎年10%が増えていく計算だ。
こんな業界は他に例をみないだろう。おそらく日本の歴史上でも珍しいのではないか。

今週の日経には「弁護士もマーケティング」という特集記事があった。既に、待って
いれば仕事が来る時代は終わり、生き残りをかけ様々なマーケティングを行う弁護士
事務所が急激に増えているという。弁護士業界も普通の業界になったというわけか。

しかし、こういう動きに数年前から気付いていた弁護士も少なくない。当協会理事の
佐藤明夫弁護士は、親族に有力弁護士がひしめく恵まれた環境にあるが、数年前から
「参入障壁の高い業界(弁護士や医者)のサービスがいいはずがない」「今後は弁護士
も「早い、安い、うまい」の吉野家方式でないと生き残れない」と言っていた。
現時点での状況は、まさに佐藤弁護士のいう通りになっている。彼の事務所は数年前
から「早い、安い、うまい」を実践しているため客受けもいい。私の知り合いも利用
しているが、いいところを紹介してもらったと感謝されるのは気分がいいものだ。

今後は昔ながらの威張った弁護士、お客様の立場に立たない弁護士は淘汰されていく
だろう。その結果、我々がいい法律サービスを受けられるようになれば、経団連も
主導した司法制度改革は概ね成功と言えるのではないか。


2008/8/17  22:53

いかに本番で力を出すかーオリンピックでのカギ  心と体

ここ1週間はどの番組を見てもオリンピックと高校野球一色だ。様々な競技があるものの
共通点は「本番で力を出した者が勝つ」に尽きるのではないか。
本日の女子マラソンなどはその典型で、連覇が期待された野口みずきはスタートライン
にすら立てなかった。また土佐礼子も参加はしたものの、けがで最初から勝負は見えて
いた。結局は「今日」調子のよかった選手が独走の優勝だった。

本番の一発勝負でいかに自分の力を出すか、は誰にとっても悩みの種だ。一般の
サラリーマンだって、仕事上の重要なプレゼンはしょっちゅうある。そこで実力を
発揮できなければ全ての努力は無となる。マラソンも仕事も「結果」のみが全て
だからだ。

アメリカに留学していた時、寮の食堂で同じ階のアメリカ人数人が集まった席で
この点を質問したことがある。一般に日本人は(私を含めて)大舞台に弱いといわれる
からだ。
さすがに、アメリカ人のトップクラスの人々でも「これだ」という方法はないようだ。
しかし、彼らは幼いころから「本番で力を出す」様々な訓練をしていることが分かった。
常に人前で話す練習、それが終った時にどこがよかった、悪かったとお互いに批評
し合うことを小学校のころから繰り返しているという。大学もその延長線上にある。
自分のプレゼンが終るとすぐにコメントを求めてくる。そのコメントで「なるほど」
と思わせるものが出ると、その人間を友達にする。自分にメリットがあるからだ。
日本人は、一般的にそういうところでいいコメントができないので、アメリカに留学
してもアメリカ人の友人ができにくいと言われる。私もそうだったが。

ともかく、本番で力を発揮するには、長期にわたる訓練が必要なのだ。緊張する本番
では力を発揮できないのが普通なのだから。

2008/8/16  22:48

高校野球で素人集団がプロ集団に勝てるかー慶應高校の大健闘  趣味

甲子園でベスト4が出揃った。慶應高校が何と88年ぶりにベスト8まで進出したが、昨日
浦添商業に惜敗した。前回のベスト8(準優勝のようだが)は大正時代というから、昭和
を全くまたいだ記録というわけだ。これもある意味、すごい話だ。
私の出身高校である甲府一高も甲府中時代の大正時代にベスト8(16校出場時代だから
1回勝った)に行ったことがあるらしいが、その後は昭和43年の甲子園出場を最後に
出ていない。県立で野球で人を採っていないので、今後も難しいだろう。

しかし、時々、甲子園でも変なことが起きる。昨年の県立佐賀北高校の優勝だ。これには
誰もが拍手喝采した。いわゆる野球高がいつも勝つのでは何の面白みもない。県立の野球
で入っていない普通の高校生集団(素人集団)が野球特待生集団(プロ集団)に勝つこと
に高校野球の醍醐味があると思われる。野球は個人競技ではないので、こういうことが
起こりうるのだ。
慶應高校も素人集団に入ると思われるが(練習場や指導者は超一流にせよ)、こういう
高校がどんどん野球で有名な高校に勝って、甲子園を盛り上げてほしいものだ。今年は
昨年の佐賀北のような勢いで、慶應が奇跡の優勝をする可能性もワンチャンスあると
思われたが、やはり優勝候補の学校は勝負強く、最終的に勝つのは難しい。

慶應の場合、今年は力道山の孫、田村投手がいたから甲子園に来れたようなものなので、
来年からしばらく苦しいかもしれない。神奈川予選で勝つには甲子園で勝つより難しい
とよく言われるので。

2008/8/12  22:33

大学の資産運用ー雑誌「ファンド情報」より  投資

昨日発行の機関投資家向け雑誌「ファンド情報」に弊社(永田町ファミリーオフィス)
の記事が掲載された。同誌の記者の方が7月に取材に来られて、さわかみファンドの
最新情報も伺った。既にこの雑誌では4月下旬に同誌の「コンフィデンシャル」という
コーナーで澤上さん、さわかみファンドの問題点を特集していたのだ。

昨日号の同誌「コンフィデンシャル」では、慶應大学が資産運用で今年3月時点で226億円
の含み損を出していることが紹介されている。これは公表されたデータであるが、
昨年はプラスだったことを考えると大変な話しではある。いうまでもなく、日本株の
下落が原因だ。

ハーバードやエールは寄付金などを株などで運用し、大変な運用益を挙げていること
は世界的に有名な話だ。ハーバードなどは「機関投資家」などと揶揄されることも
あるほどだ。私は2002年秋にハーバードの研究員の時に、大学の運用担当者に会って
話しを聞いた。もちろん大学の職員が運用をしているわけではなく、フィデリティなど
実績を挙げている会社のいい投信を買っているのだ。その目利きのために外部の専門家
(卒業生であることが多いようだが)も雇っているという。まさに「機関投資家」
なみの力の入れようなのだ。

慶應もこれをまねたのだろうが、まだまだ日本の大学は運用の経験が浅く、体制も
これからの状態なのだろう。しかし、少子化が続く限り(続くだろうが)大学も
尻つぼみにならざるを得ず、運用を止めるわけにはいかないだろう。

大学は個人と違って、長い目で運用を考えられるので、長期投資には向くのだろう。
個人はここ1年の株価下落で「もう株はやめた」という人間のオンパレードだ。
大きな資金を長い目で見られる機関は、長期投資の恩恵にあずかれる可能性が高いのだ。



2008/8/9  23:46

反町ジャパン、アメリカに敗北ー原因はアメリカのソフトパワー?  文化・芸術

サッカーでアメリカに敗れるとは思わなかった。内容的にも押していたのだが、
点数は入らなかった。反町君も大変なことになった。彼とは大学卒業以来、会っては
いないが、持ち前の冷静さで立て直してほしいものだ。

試合を見ていて驚いたのは、観客の中国人の多くがアメリカを応援していたことだ。
隣国の日本を応援するのが普通だと思うのだが、そうではないのだ。報道では「完全
にアウェイだった」という雰囲気だったそうだ。

なぜ中国人が日本人ではなくアメリカ人を応援するのかーやはりアメリカは中国人を
受け入れているからだろう。アメリカのいろいろな場所を旅行したが、どんな小さな
街にも中華料理屋はあった。そこに入ると、店主は私を見て中国人が来たと思い、
中国語で話しかけてくる。簡単な中国語は分かるので「私は日本人だ」というと
だいたいあまり日本についてはいいことは言わない。日本では中国人を快く受け入れて
くれないだろうから商売も難しいと思ったのでアメリカに来た、という類のことだ。

アメリカでも差別はあるだろう、と聞くのだが、日本よりはないだろう、という回答だ。
一般の草の根の中国人には日本の印象は悪いということがよくわかったのだ。

ハーバードの指導教授は「ソフトパワー」のジョゼフ・ナイ教授だったので、ナイ教授
にこの中華料理店での経験を話したところ、「そういう、一般人が日本あるいは日本人
をどう思うか(ソフトパワー)が、今後の日本の国際政治力を決めるのではないか」
ということを言われた。
オリンピックでは如実にアメリカと日本の「ソフトパワーの違い」を見せつけられて
いる気がする。だから、実力は日本が少し上でも勝負では負けることもこのオリン
ピックでは他でも出てくるのではないか。言うまでもなく、会場の応援や雰囲気は
勝負に大きな影響を及ぼすのだから。

2008/8/8  16:56

公認不正検査士  経営

昨日、知り合いの公認会計士が新しい名刺をくれた。そこには何と「公認不正検査士」
という資格が書いてあったのだ。

企業や役所の不正は最近目に余るものがある。NHK職員のインサイダー取引や、役人
のタクシー券事件など次から次へと明るみになっている。コンプライアンス(法令遵守)
の時代と言われていることから、今まで表に出てこなかったものが出てくるように
なっているのだ。

問題は、不正が出てきたときに「どう調べるか」だ。役所のタクシー券事件は「自己申告」
だったようだが、これでは氷山の一角しか出てこないことは誰の目にも明らかだ。
そこで、真剣に調査しようと思った時には第三者に依頼せざるを得ないが、その
依頼するプロが「公認不正検査士」だ。なかなか日本では問題をウヤムヤにしたいと
いう風土がまだあるが、これからは透明にしておかないと海外から(特に投資家から)
そっぽを向かれてしまう。そこで不正をきちんと調査するプロが必要になってきた
わけだ。

問題はコストだろう。企業経営にいろいろなコンプライアンスが必要になってくると
当然コストがかかる。木村剛さんのいう日本企業の「コンプラ不況」化だ。
しかし、国際的に大企業は皆同じことをやっているのだったら、仕方ない。法令順守
という当然のことをして、後は同じ条件で競争すればいいだけの話だ。

コンプライアンスという面では、今後、世界的に「強化」の方向は間違いないだろう。
となると、日本企業も率先してコンプラを積極的に推進していく姿勢を見せた方が
投資家対策の面でも有効だろう。
その意味で「公認不正検査士」の活躍の場も広がる、いや広げなくてはならないと
考えるのだ。



2008/8/3  22:21

堀三兄弟が小学生囲碁の全国大会に出場  趣味

今日は、少年少女囲碁大会の団体戦が日本棋院で開催されたので見学した。
知り合いの堀義人氏(グロービス代表)のご子息が3人で団体戦に出るという話を
聞いたからだ。
そもそも堀さんとは歳が同じでハーバードは彼が91年卒、私が92年卒という関係だ。
高校は水戸一高で私は甲府一高。大きく異なる点は堀氏は京大時代「メンズノンノ」の
モデルをしていたという点だ。阿部寛みたいなものだ。

ハーバードの仲間内では堀氏は子沢山と囲碁好きで知られている。囲碁は10年ほど前
に覚えたようで、今は3段くらいらしい。私も打ったことはない。家族全員で囲碁を
打っているというからおもしろい。今回は長男、二男、三男の登場のようだ。

囲碁はインターネットでも打てるので、最近は小中学生のレベルも相当上がっている
らしい。しかもインターネットだと地方のハンデはなくなるので、全体的な底上げに
も繫がっているようだ。東京の小学校囲碁の個人戦代表になるには6段クラスでないと
とても可能性はないようだ。なかなか難しい時代になっている。

堀氏は独自の教育論を持ち(現在グロービス経営大学院学長でもある)子供の必修科目
が「囲碁、水泳、英語」だそうだ。あとの算数とか国語は選択科目だそうである。
この教育論が実効性があれば私も真似したいとも考えている。今のところはうまく
いっているようであるが。



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