2006/3/29  10:10

『びっくり館の殺人』  読書

 綾辻行人著 講談社 ミステリーランド

 大学生の永沢三知也はある日たまたま立ち寄った古書店で1冊の本を手に取る。
それが鹿谷門実という作家の『迷路館の殺人』だった。裏表紙の著者の顔写真を見て
「この人は?―ああ、もしかしたら」と遠い記憶が甦る。
それは小学生の夏に出会った『びっくり館』と呼ばれる風変わりな屋敷とそこに祖父と
住む同い年の俊生と言う少年との思い出だった。

 表向き『児童書』なので購入に迷いましたが、パラパラめくってみた登場人物紹介に
『中村青司』『鹿谷門実』の名前。これはもう買うしかないでしょう〜。
 著者によるとこの本は「正当な(館)シリーズの第八作」だそうです。

 なんと言っても装丁や表紙の絵、挿絵が昔自分が夢中になった江戸川乱歩の
『怪人二十面相』を彷彿とさせるもので、わくわくしました。
表紙の人形の顔がね〜、知り合いの女の子にそっくりだという…。
その子もバレエの舞台で人形の役を踊ったのです。チャイナ人形でしたが。

 内容は大人になっちゃったからどきどき…はあまりしなかったです(ふっ…やさぐれて
しまったわ…)が、充分楽しめました。
…と言いつつ最後の最後で「う〜む、これは…」でしたが。

 でも、子供の頃に読めたらもっと嬉しかったな〜。
妖しげな館、変なおじいさん、美少女の人形…などどきどきアイテム充実ですわ。
 私が子供の頃は『怪人二十面相』シリーズ位しかなかったから、この
『ミステリーランド』シリーズの作家群と来たら夢のよう…。
(同じような装丁の『アルセーヌ・ルパン』は何か違ったのです) 

 子供がこの『びっくり館の殺人』を読んで、他の館シリーズを読んだら
それはまた違った楽しみがあるだろうな〜。
『謎の推理作家、鹿谷門実』の正体は『迷路館…』で判明するのか。
「あ〜!あのおじさんはこの人だったのか…」ってな具合に。

 『ミステリーランド』の作家陣は 
島田荘司、二階堂黎人、歌野昌午、有栖川有栖、高田崇史、殊能将之、
麻耶雄嵩、小野不由美、恩田陸、篠田真由美…(刊行前有)
ず、ずるいぞ、今の子供!

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