2006/9/18  18:48

『アガサ・クリスティーの奥さまは名探偵』  映画

 出演:カトリーヌ・フロ、アンドレ・デュソリエ
 監督:パスカル・トマ
 原作:アガサ・クリスティー『親指のうずき』
 シネスイッチ銀座にて。

 イギリス人のクリスティーが原作(未読)であるから、本来舞台もイギリスなのかも
しれませんが、フランス映画で舞台もフランス。
スカパーのミステリチャンネルで同じシリーズの『おしどり探偵』を放送していたけど、
こっちも未鑑賞。

 フランスの田舎で悠々自適の生活をおくる夫婦が主人公。
結婚してスイスに暮らす娘が1人、双子の孫有り。
日本だとリタイアした夫婦はひたすら孫が遊びに来るのを楽しみに…となるんだろうけど
この夫婦は違う。
 自宅の改装の為一ヶ月程居候させて欲しいとやってきた娘一家にも
「一ヶ月以上居る気じゃないでしょうね?」
娘一家が嫌いなわけではないけど、そう、自分たちの生活があるのだ。
 悠々自適と言えども夫は国防にかかわる仕事に従事、妻は好奇心の赴くままに行動。
そして今回の映画の事件に首を突っ込むことになる。

 フランス人だからなのか?孫がいようと夫婦共に現役なのだ。
そしてそんな様子がすごく格好良い!
妻の体型なんて未だ衰えを知らずで、ファッションも派手ではないがエレガントで
愛用しているケリーバッグも、こんなにしっくりくる人がいるのねえ〜とうっとりする。
正直、TVなどに登場する派手派手『セレブ』が実に安っぽく見える。

 フランスのリゾート地にあるお屋敷、丘の上に建つお城のような高級老人ホーム、
謎に満ちた美しい館…。
建物好きな私は非常に楽しかった。

↓この下ちょっとネタばれ
 
 そして今回最もだったのは弁護士のアネットと工場主フィリップ。
物凄い私好みの美爺!!でした。
初登場でスーツ姿で階段の途中に立つ彼を見たときから「うおおお〜
 ローラン・テルジェフという1935年パリ生まれの俳優さんです。
フィリップの方を巡る話も切なくて美しかった…。

 そう、全体的に画面がとっても美しく、切ない映画です。
怪しく美しい館の朽ち果てた感じ…。

 平日の夕方からの回を見たのですが、とってもお洒落な老夫婦連れが多かったです。
日本も捨てたものじゃない?

2006/7/23  20:35

『笑う大天使(ミカエル)』その2  映画

 昨日の補足。

 ミカエル学園の生徒達がお嬢さまに見えなかった―は
史緒、柚子、和音は心の庶民(?)だから問題は無いのです。
その点は違和感なかったもんね。
 
 でもその他大勢の生徒達や
特に3年生の白薔薇の君、紫の上、桔梗の宮、2年生の静姫、1年生の沈丁花が
全然お嬢様に見えないのは大問題では…。
それにこの5人をちゃんと描いていないから、誰が誰やらだし、見分けは付きにくいし
原作を知らない観客だと、「なんなの?」って思うんじゃないかしら。

 あのミカエルの制服も変だったし。

 それからお金持ちの描き方が、変なゴージャス感を出そうとして
逆に貧乏臭くなっているのは、他の日本映画以上でしたわ。
 
 柚子さんちがなんで広々したダイニング・ルームに昔から愛用のちゃぶ台置いて
食事しているかの説明もなかったし、もとより「パンプキン・チェーン」の
成り立ちも説明なしだったからなあ…。
 それにしても広い柚子さんちはリビングから玄関まで遠い―ということを
表したいが為に、玄関チャイムが鳴って柚子さんが廊下を走るシーン。
ホテルの廊下じゃん―って白々しました。

 制作側は『笑う大天使』を使って何をしたかったんでしょうね〜?

 HPで『花とゆめ』系の漫画家さん達が寄せている感想を映画を観る前に読みまして
「なんだか歯切れが悪いと言うか、含みがあるというか、微妙な文章だな」と
思ったのもさもありなん。
原作ファンだったら「『ミカエル』の世界をこんなにしやがりましたわね〜!」と
怒りたい、でもしがらみから正直には書けない。
映画観た後だと「なるほどね〜。そのくらいしか書けないよね〜」です。

 原作を知らない観客―って書きましたが、私が観た回は見るからに
原作ファンの方ばかりな感じでした。
年齢層も30代〜40代くらいが多かったです(多分)。
原作ファンは一応観るだろうけど、それ以外の方はどうだろう。
観て面白いと思えるのかな?

 あんまり「とほほ」な感想だったのでパンフレットを購入する気も起こらず
映画館を後にしたのでした。

2006/7/22  20:40

『笑う大天使(ミカエル)』  映画

 映画『笑う大天使』を観てきました。
感想は
がっかりだよ!
(桜塚やっくん風に)

 ・史緒さんが何故関西弁なのか?(お笑い=関西弁?)
鯵のひらきを咥えるところは何故か「チキンラーメン」。
何故?それは日清が協力してたから?
 
 ・ダミアンの麦チョコ食べながらの追跡が無かった。
 ダミアンはCGで漫画そっくり!動きも漫画から抜け出したみたいで良かった。
でも何故かミカエル学園に住み着いており、「待ち伏せのダミアン」ではなかった。
正体はひょっとして「ミカエル様?」になっていた。

 ・ストーリー、詰め込みすぎ
中途半端に『夢だっていいじゃない』のエピソードが入っていた。
『オペラ座の怪人』の熊のルドルフが意味も無く1シーンに登場。
誘拐団との戦いが無駄に長かった。
そんなことに時間を費やすのなら、もっと他のエピソードを入れてくれ。
三人の家庭環境とか、白薔薇の君・紫の上・桔梗の宮と柚子、静姫と史緒、
沈丁花娘と和音の関係を丁寧に描いてください。

 ・ミカエル学園の生徒達が全然お嬢様に見えなかった。
渋谷辺りを歩いている女子高生にしか見えない。
台詞は上滑り。衣装はコスプレか?って感じ。

 ・一臣殿下の見合い相手の桜井敦子さまがキャバ嬢にしか見えなかった。
服装、顔共に。コスプレお茶会(おいおい…)のシーンのときなんか
ノーブラだよ!ノーブラ!!銀行の頭取だかのお嬢様でないの?
お嬢様がノーブラで人前に出ていいんですかい?

 誘拐団との戦いのところ、3人は怪力になっただけで、
格闘技のプロになったわけではないはずなのに、K1か?な戦い。
首謀者のマリーニ神父が何故か女性=シスターになってたのも意味不明。
史緒が巨大化するのも意味不明。

 と、ちょっと箇条書きにしてみただけで、これくらい出てきました。
原作の良さが全然出ていないんですよね〜。
あの淡々とした中の笑いの面白さが全然出ていない。
「ドタバタ」まさに、「ドタバタ」。
それで笑わそうとしたのかもしれないけど、笑えないよ。勘弁して。
劇場も「………」だったし。

 変にウエットだし。
川原泉の良さのひとつって、淡々としている中の感動と言うか、
気が付くと泣いてしまっているところなんだと思うけどなあ。
あんな、わざとらしく「ここで泣いてね〜」のつくりでは絶対に無いと思う。

 なんの為に『笑う大天使』を映画化したのか、本当〜に不明。

 
 

2006/2/4  11:41

『犬神家の一族』再び  映画

 市川崑監督が『犬神家の一族』をリメイクするそうですね。
金田一耕助は‘79年版と同じく石坂浩二。

 …嫌だ〜!!
なんでいしざかこうじ?

 前作は良かったけど今の石坂浩二は嫌です。嫌っていうか嫌いだ。
だいたい還暦過ぎた金田一耕助ってどうなの?
それこそ「じっちゃんの名に賭けてえ〜」のじっちゃん状態だわ。

 石坂浩二が演るんなら、え〜と、そうだ『犬神佐兵衛翁』だろう!
殆ど全ての事件の元凶のあの助平じじい。
う〜ん、ぴったり!!これしかないわ。

 …うう、ぜったい演らないだろうけどさ。
でも『忠臣蔵』で吉良上野介を演ったんだから、そのくらいの気概を見せて欲しかったわ。
 
 (気を取り直して)他の役はどんな俳優がキャスティングされるのでしょうか。
せめてそちらに望みを繋ごう…。

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