2007/6/18  16:42

『海賊』 Kバレエカンパニー B  バレエ(鑑賞メモ)

 さてダンサーです。

 グルナーラ役の松岡梨絵さんはとっても美しいダンサーでした。
細くてスタイルも良いし、薄幸(熊川版の場合は特に)なグルナーラ役に
ぴったりですね〜。
踊りのレベルも流石は『プリンシパル』で「ほほう、これは」と思いました。

 …都さんの踊りを観るまでは…。
松岡さんの踊りがどうの…と言うわけではありません。念のため!

 都さん、別格過ぎ…!
『モノが違う』と言うのはこういうことなのでしょう。
音楽、音の取り方が違います。音楽との一体感、と言いましょうか。
身体が歌うとでもいいましょうか?
 
 あの音の取り方!
決して音と外れることは無く、しかも本人が楽しんでいるかのような余裕。

 やっぱりダンサーとして『超』が冠につく一流な方ですね。
日本人ダンサーでそう思ったのは2人目です。
1人目はやはり森下洋子さん。(現在彼女の踊りを見ることを封印してますので
10年以上前にそう思ったのですが…)

 洋子さん、都さんに続く日本人女性ダンサーは私の中ではまだいません。
そのことがちょっと不安…。

 
 そして熊川氏の代役として登場した橋本直樹氏。
彼がとっても良かったです!!
雰囲気が熊川氏と似ているので最初登場したときは
「あれ!?くま氏が踊っている!?」と思ったくらい…。

 技術も高くて安定(ここ大事)してますし、熊川氏の代役に抜擢されるだけの
ことはありました。プレッシャーも相当なものだったと思いますが、
楽日だったこともあり、この日はかなりリラックスできていたのかしら。
「コンラッドに忠誠を捧げるアリ」と「熊川氏の期待に応えたい橋本氏」が
旨くシンクロしたのかもしれません。

 最大の見せ場の海賊のアジトでのトロワの出来もお見事!
それにしても都さんのフェッテ、あんな安定して余裕のフェッテを久しぶりに
生で観た気がする…。
 橋本くんはこれで昇格間違い無し…!ですかね?
このダンサーの名前がなぜさほど聞こえてこなかったんだろう…と思ったら
彼は去年Kに入団したばかりなのでした。

 あまりにもブラヴォーな出来だったので、
「もういっそこのまま帰りたい…この余韻を胸に」と思ったくらい。
せめて落ち着く為に休憩させてくれ〜!!と思いましたよ。
しかし無常にも舞台は続く…。
(グランの後に休憩があったり、グラン自体が終幕にあったりするのはこのためか!!
と、妙に納得)

 あ〜、キャシディ氏はですね〜、貫禄はありますが、あと15sは痩せた方が…。
なんつーか「…でぶ?」、重そうでした。
都さんのパートナーとしての雰囲気は位負けしてなくていいのですが。

 ランケデムの輪島氏はず〜っとランケデムで、「素」になりませんでした。
ねっとり、じっとり〜ランケデム。
そこのところ、感心。日本人って「なりきる」ことが苦手なようなので。

 男性コールドも良かったかな…。
少なくとも「イラっ」とするところは無かったです。気付かなかったのか?
『海賊』はコールの揃い方に目くじらを立てるような演目ではないので、
それが功をなした、のかも〜。
揃うよりエネルギー、ですね。

 良くなかったのが…。
女性3人のパ・ド・トロワです。
なんだかイキナリ「発表会」レベル…(言い方キツくてすみませんが)。ナゼだ!?
 そして衣装が…。
これだけ何故か臍出しのクラシック・ボンだったのですが、あの、ウエストに、肉が…。
肉が乗っていました〜!!
 勿論プロダンサーですから痩せたお嬢さん達なのです。だから「でぶ」の為ではなく
筋肉の付き方のせい…?ううむ?

 「踊りがどうの」と言う意味ではなく気になったのが、「パシャの夢の中の娘達」。
人数が少なくてしょぼく、「夢の中」には見えませんでした。
パシャの昼寝中にヒマだから踊ってるのだろうか…と。

 思うにKって熊川哲也と言うダンサーが作っただけあって、
日本のバレエ団にしては珍しく男性ダンサーがなかなか勢いがあるのですが
女性ダンサーがイマイチ、に思いました(一部除く)。
都さんが入団したことでよい影響があることを祈ります。

 全体的には「観て良かったわ〜」な舞台でした。

 カーテンコールには熊川氏も登場。
まだ脚が「?」な感じでしたが、舞台の出来に満足そうな表情でした。
彼が登場したとたん客席から「キャーーーーー!!」という声援。
う〜む、人気者〜!!

 そしてこの日の拍手は都さんと橋本くんがやはり大きかったです。
都さんは急遽『ドン・キ』に出演されることになりましたね。
橋本くんはバジルを踊る日が増えて、しかも楽日!!
それも「やっぱりそうだろう!!」と言う彼のアリでした。

2007/6/17  16:10

『海賊』 Kバレエカンパニー A  バレエ(鑑賞メモ)

 さて熊川哲也版と言える『海賊』なのですが。

 改訂版を創る意図。
よく語られるのは、第一にストーリーの一貫性ですね。
「舞台の最初からクライマックスに至るまで、首尾一貫した物語世界を構築する
熊川流の手腕」(パンフレットより)とありますから、熊川氏もそれに力を入れたと
思われます。
 
 参考までに、熊川氏が『海賊』において軸と考えたのは3つの関係性で
1、海賊の首領コンラッドに対する従者(この版においては奴隷ではない)アリの
絶対的忠誠心。
2、全編を貫く激しい権力闘争。
3、メドーラとグルナーラの姉妹愛。
(パンフレットより)

 私は「熊川版」自体、観るのが初めてなのですが、この『海賊』に関しては
「???」な部分が幾つも見られ、「首尾一貫した物語世界」ではありませんでした。

 冒頭、商船を襲う海賊。その後嵐にあって海賊船沈没〜。
「…天罰ってやつ?」と会場にいたお客さんの半分はそう思ったのでは。
あとで船のぼろぼろな様子を見てコンラッドが嘆いていたけど、
「アナタ、そりゃ〜仕方ないデスヨ…」と心の中で呟いた観客、4割?
 
 コンラッドはそのあとも結構ヘタレっぷりを発揮してました。
浜に流れ着いたのはコンラッド、アリ、ビルバンドの三人で、メドーラやグルナーラ、
その仲間の少女達に助けられる(ようには見えなかったが)のですが、
奴隷商人ランケデム一行に少女達が連れ去られるのを、隠れて見てるだけ(怪我重症、
と言う設定だったとはいえ…その後「彼女達を取り戻すぞ〜!!」とやるので
「アナタ、本当に怪我してんのかい!!」と…)だしい〜。

 海賊のアジトでの宴会のあと、少女達を解放したことに腹を立てるビルバンドの
策略に引っかかるところも、「とほほ…」でした。
ここなんですが、ビルバンドに賛同した海賊が2人(か、3人。記憶が…)しか
いなかった所を見ると、コンラッドというボスは部下からの支持は絶大…と言うのが
オーバーだとしても人望はかなりあると思えるんですよね。
それはボスとしての器とか人柄も勿論だけど、荒くれ者揃いの海賊達を抑えることの
できる力(剣の腕とか、腕力とか)も抜きん出ている…ということだと思うのです。
 それが、恋人メドーラといちゃいちゃしていてたからと言って、簡単に部下2人に
拘束されてしまうものなんでしょうか?
隙、見せないでしょう?今まで修羅場を生き残ってきた海賊のボスなら危険とか、
不穏な空気を察知するでしょう?

 通常、この場面はビルバンドと手を組んだランケデムの策略で睡眠薬を仕込んだ
花束が子供の手によってメドーラに手渡され、それをコンラッドが嗅いでしまい、昏倒
となるのがデフォルトだと思いますが(詳細は違うけど流れとしてはこんな感じ)、
こっちの方がまだ説得力ありますよ…。

 それもこれも「アリ」を引き立たせる為じゃないでしょうね?と思わず疑って
しまったワタクシ。
だって、アリが…。 
そう!!主役は一体ダレなんだ?と言うくらいアリが出張っておりました〜!!
熊川氏は「自分が踊る」がまず頭にあって、アリを中心に構成したんじゃ…?と
言うくらい全編アリ・アリ・アリ…でした。
踊りがもう、5割増しで…!!存在も6割増しで…!!
影の、いんや、もう主役はあなただろうアリ!!
…って位。
ランケデムとの踊り比べとかさあ〜。面白かったけど。

 あの〜、それでグルナーラとは一体何時恋仲に!?
終幕、パシャの屋敷にコンラッド達と共にメドーラを救出に現れるアリ。
そこで、いきなり!!そうまさにいきなり!!うっとり見詰め合うアリとグルナーラ。
え〜と、彼らは何時そんな仲に?と思った観客7割。
ええ、伏線も何もなかったデスヨ。
まさかイキナリそこで恋に落ちたわけじゃないだろうな?「吊橋の法則」?

 そして、メドーラの告発によって裏切りが発覚するビルバンド。
コンラッド:「こんな奴、殺す価値もなし」と去ろうとする。
…って殺しとけ!!コンラッド。
お陰でビルバンドがコンラッドに向けて放った銃弾でアリ、死亡…。
ええ、「絶対的忠誠心」の持ち主のアリですから、コンラッドを庇ったのです。

 そこで一旦暗転し、最後は船で新たなる出発〜なのですが。
船にはコンラッドとメドーラしか乗っていない…。
私は包帯を巻いたアリとそれに寄り添うグルナーラ、の姿も期待していたのですが。
アリは死んじゃってグルナーラは放置ですかい!?
嗚呼、「メドーラとグルナーラの姉妹愛」よ、何処へ?

 ってさあ、その「姉妹愛」とやらも怪しかったですからねっ。
グルナーラは好色爺・パシャの元に買われて行っちゃったというのに、
メドーラはコンラッドとらぶらぶ・るりるりで、姉のことなんか頭の片隅にも
なさそうでしたから。
…いっそ姉妹って設定やめといた方が良かったんじゃ…。

 それに他の海賊の部下達はどこへ行ってしまったのやら…。クビ?
  
 本読みとしては非常に納得できないお話なのでした。
 
 …終わらないので続きます。


2007/6/16  23:08

『海賊』 Kバレエカンパニー @   バレエ(鑑賞メモ)

 『海賊』 Kバレエカンパニー 

 メドーラ     吉田都
 コンラッド    スチュワート・キャシディ
 アリ       橋本直樹
 グルナーラ    松岡梨絵
 ランケデム    輪島拓也
 ビルバンド    ビャンバ・バットボルト
 サイード パシャ イアン・ウェッブ

 ギリシャの少女達 長田佳世 東野泰子 樋口ゆり 神戸里奈 小林絹恵 副智美
          浅川紫織 柴田有紀 鶴谷美穂 浅野真由香 中谷友香

 海賊の男達    ドゥー・ハイ ニコライ・ヴィユジャーニン

          宮尾俊太郎 田中一也 ピョートル・コプカ 安西健塁
          リッキー・ベルト イアン・バートン ピエトロ・ペリッチア
          リチャード・バーマンジ 長島裕輔 高島康平

【第1幕2場(市場)】
 物乞い      小林絹恵 
          アレクサンドル・ブーベル
【第2幕1場】
 パ・ド・トロワ  第1ヴァリエーション 東野泰子
          第2ヴァリエーション 樋口ゆり
          第3ヴァリエーション 長田佳世

 鉄砲の踊り    長島郁美
          沖山朋子 木島彩矢花
          ドゥー・ハイ ニコライ・ヴィユジャーニン

 パシャの夢の中の娘達/トルコ軍/市場の住人達/女奴隷達/金持ち達
          Kバレエカンパニー・アーティスト

 2007年6月16日(土) 大宮ソニックシティ

 …と、言うわけで大宮まで行って参りました。楽日でした。
大宮ソニックシティは駅から近くて良いですね〜。大宮は駅ビルも入っているし、
終わってからのお茶するところの心配は要りません!!(それか…)
 席が1Fの後ろの方の端っこだったので、見えにくいかも…とちょっと心配だったの
ですが、ホール全体の席がカーブを描いて配置されているので、舞台が見切れるところもなく、とっても観やすかったです。
新しいホールなのか、リニューアルしたのか、綺麗でしたし。

 さて舞台ですが…。
セットが凄く豪華でした。チケット代が高いだけの事はあります。
グランド・バレエを観る楽しみのひとつは「現実」から離れて「夢の世界」を見る…
だと思っているので、「貧乏臭さ」はあってはならないことです!
セットが貧弱だったり、ショボかったりすると一気に現実が押し寄せてくるのよね〜。
ここのバレエ団の経済状態は…なんて。
 その点、流石Kバレエカンパニーは「貧乏臭さ」は排除!!

 あ、ちょっと気になったのは海賊船が小さかったのと、
1幕2場の市場が市場に見えなかったこと、ですね。
商船(?)を襲って金品強奪シーンがあったのでなのでしょうが、
バレエ団によっては全体は見せないところがありますが、そっちの方が良かったかも。
 市場は「外」というより「室内」に見えて、私はランケデムのアジトかと
思いました。だってね〜、ランケデムってばベッド(?)でごろごろしてるんですもの。
セットに関しては「あれ?」はそのくらいですかね。

 長くなりそうなので、続きます。

 

      

2006/12/21  20:30

新国立劇場バレエ団 『シンデレラ』 A  バレエ(鑑賞メモ)

 王子のボネッリは登場したとたんこれまたきらっきらっ〜なオーラを撒き散らし
(王子ですから最初からで可)、「うおお〜、まぶしいっ」と自然に拍手して
しまいましたよ。

 なんと言ってもアッサンブレの美しさにうっとり♪
ふわりと跳んで空中で一瞬止まる…そして着地。
心の中で「もう1回、もう1回〜♪アンコール」。

 演技もこれまた説得力のある方で、舞踏会に登場してシンデレラの義姉達を見て
一瞬「なんだろ〜か、このヒト達は…」と言う表情を見せ、その後は王子らしく
義理を欠かない態度にささっと豹変。上手い、上手い。
 12時を知らせる鐘の音にシンデレラが「早く帰らなくては!!」と去ろうとするのを
お義理ではなく(そう見えるダンサーもいますよね…)本気!本気!!で
止めてます。まっ、そのせいでシンデレラがぴ〜んち!!になるのですが。

 やっぱりロイヤルのダンサーは演技を魅せまする〜。

 義理の姉2人も、去年本家ロイヤルを観ていますので正直、
「見劣りするんじゃ…」と思っていましたが、そんなことは無く
2人とも役者でした〜。意地悪しつつも愛嬌があるお姉さん達です。
 やっぱり男性ダンサーが演じるから…だと思いますが、女性ダンサーだったら
リアルすぎてコワいかも。笑えないかもしれません。
 最後に今までシンデレラに意地悪したことを謝罪して、受け入れられるシーンも
「まあ、この2人だし仕方ないでしょう」って取れますから。

 道化も安定していましたし、茶目っ気たっぷり(特に義姉達に対する)の
演技も良かったです。

 え〜と、そのほかなんですが…。残念ながらちょっと…。
あまり良いことが書けません。
なので、読みたくない方もいらっしゃると思いますので、そういう方はここまで…で。




 ソリストもコールドも振り付けをこなすだけで、一杯、一杯のようでした。
伸びやかさが感じられず、観ていて苦しかった…。
ええと、踊りがぎくしゃくと言おうか、かくかくと言おうか…。
音楽に合わせようとする(音楽と一体になるのではなく)日本人の悪い癖が全面に
出てしまい、その為、微妙〜に音楽とずれると言う気持ち悪い結果に。
 ロイヤルや、今回のゲスト2人を観ても感じなかったのに
新国ダンサーが踊るのを観て「『シンデレラ』の音楽って変…」と感じてしまいました。
 一部のダンサーを除く、日本人ダンサーの音楽性について改めて考えてしまいました。

 コジョカルとボネッリのパ・ド・ドゥの後ろでコールドやソリストが踊るのが
正直邪魔でした…。踊りが滑らかでないので、いらいらいら…となるのです。

 私の場合、そういう舞台を観ると物凄い疲労と頭痛に見舞われるのですが
(先日のマリインスキーはまるで疲れなかった、終わっても元気一杯でした)
今回も物凄〜く疲れてしまい、頭痛の兆候も…。
鎮痛剤を飲むまで行かなかったのは、ひとえにゲスト2人のおかげかと思います。

 新国でゲストダンサーの舞台を観たのは初めてでしたが、
「ゲストを呼ばないと客席がうまらない」と言われているのも
今回ばかりは納得してしまいました。
 ゲストを呼んで新国ダンサーの主役の日が少なくなるのは、ダンサーが経験を積む
上ではマイナスだとも思いますが…当分新国の舞台は観なくてもいいと思ったのも
正直な気持ちです。


2006/12/20  15:10

新国立劇場バレエ団 『シンデレラ』  バレエ(鑑賞メモ)

2006年12月19日 新国立劇場

  シンデレラ:アリーナ・コジョカル
     王子:フェデリコ・ボネッリ
 義理の姉たち:マシモ・アクリ
         篠原聖一
     仙女:湯川麻美子
     父親:石井四郎
  ダンス教師:吉本泰久
    春の精:西山裕子
    夏の精:西川貴子
    秋の精:高橋有里
    冬の精:寺島ひろみ
     道化:グリゴリー・バリノフ
  王子の友人:陳秀介
         冨川祐樹
         江本拓
         マイレン・トレウバエフ
  ナポレオン:八幡顕光
 ウェリントン:市川透

     振付:フィレデリック・アシュトン
 
 コジョカルはスロースターターなのでしょうか?
1幕ではさほど本領発揮とは見えませんでした。
しかし、2幕以降は圧巻で、キラキラを撒き撒きしていました。
もっとも1幕の「灰かぶり状態」できらきらしているのも何ですよね…。
 1幕の最後馬車に乗って舞台を一周するときからは、凄いオーラでした。
コジョカルのシンデレラは茶目っ気が勝る感じで、姉達のダンスの真似をする
動きも大変ユーモラス。
 なんといっても「喜び」の表現が凄くて、観ている方に
ずし〜んっと感じさせる伝達力が大きいです。
シンデレラの喜び=コジョカルの踊る喜びなのか?と思わされるくらい、
リアルに伝わってきました。

 磐石のテクニックの持ち主なので安心して観ていられるし、物語に入り込めるのは
嬉しいことです。余計な心配しながら観るのって嫌よね〜。
 このダンサーの場合、まるで呼吸するのと変わりなく自然に踊っているんですよね。
難しい技でも変わりなく…。
高度なテクニックを要するパの直前は、どうしても気負いが現れてしまい勝ちですが、
そんなことは一度も無かった…。凄すぎ。

 だからと言ってテクニック一辺倒では決してなく、前述の通り花(しかも大輪。
可憐なのに大輪の花といった風情)がありますし、演技の面でも思わず引き込まれる力がありました。
 3幕冒頭、いつもの自分の居場所である暖炉の前で目が覚めるシンデレラ。
完全に夢だったと思い込んでいるようで、箒を相手に舞踏会での踊りの再現をし、
「夢でもいい夢を見たわ〜」「いい夢が見られて幸せ〜」と踊りの最後に
これまた幸せそうにぱったりと倒れるまでが秀逸でした。
まさに「夢見る少女」そのものでした。
 それからふと、ポケットの中に何かあることに気がついて、ごそごそ出してみると
それが夢で見たガラスの靴!
このときの驚きから喜びに変わる表情も、良かったですねえ…。
  
 その後、王子がシンデレラが落としたガラスの靴をもって、「舞踏会でであった女性」を探しに、シンデレラの家に立ち寄るところ。
「あれは昨夜一緒に踊った王子さま…やっぱり本当だったんだわ」
「でも私は今こんなに貧しげな格好だし…」と部屋の隅に引っ込んだままのシンデレラの
こんな台詞が聞こえてきそうでした。

 …台詞が聞こえてくる。
そう、コジョカルはまさにそんな感じの踊りと演技なんですよね。
その後、ガラスの靴に足を入れようと無理をする義姉の元に走りよって、
ポケットのガラスの靴がポロリ…も全然作為的に見えなく(ダンサーによっては
「狙って落とした!?シンデレラってば計算女…」に見える場合もあるというのに)
自然でした。

 コジョカルの演技力に思わず感動(話にではなく、純粋に演技力に)して
涙が出てしまいましたよ…。歳のせい!?

 この演技力はシェイクスピアの国のバレエ団のダンサーだって事と関係が
あるのでしょうかね〜。

 他のダンサーの事は次回。

  

2006/12/13  12:06

マリインスキー・バレエ 『白鳥の湖』 D  バレエ(鑑賞メモ)

 3幕。

 1幕2場と同じ森の中の湖のほとりですが、バックがまるで水に浮かんだ太陽。
ゆがんでます。色は赤―って事は朝焼け?
まだ森の中はお馴染みの青白い世界です。

 大抵のバレエ団の終幕を見て思うこと。
それは「全体は短いのに前置きが何故こんなに長いのか?」です。
例によってやっぱりマリインスキーのも長い…。オデットと王子はいつ登場するのだ?
湖で待つ白鳥達が延々と踊る、踊る、踊る………。

 このバレエ団だから耐えられるけど、ロパートキナ観た後だとちょっとつらいところも。
 コールドの大人数で踊る、(1幕2場の?)小さい白鳥達と大きい白鳥達が
2人ずつくらいに分かれて踊る―と、ここまでは解るんですが
あの1人で延々とソロを踊っていたのはダレ?
バレエ公演の超初心者のときは「あれ、オデットにしてはしょぼい感じ?」なんて
完全に勘違いした経験もあるのですが、ちょっとは数を観た今もわからん、
あのソロの意味。
 綺麗な体型でまあ、踊れるのであろうダンサーでしたが…。
(「ハヤクロパートキナミタイヨ…」と心がぶつぶつ文句を)

 この版はちっちゃい黒鳥も登場しました。
この黒鳥、ロットバルトのスパイ説やら白鳥の雛(のもっと大きいの)説とか
色々ありますが、今回はプログラムに
「ロットバルトに命じられオデットと王子を引き離す云々…」と
ありますから、手下?
 でも引き離そうとしてたかなあ?見逃したのだろうか?

 さてようやくオデットが登場、王子の裏切りに対する嘆きの踊り。
ロットバルトが「うきききき〜」と喜んでますねえ…。
ここまで来るともう気持ちでは「あ〜♪ロパートキナの踊りを見てるだけで幸せ」と
なってしまいました。

 次いで王子が登場。
2人が情緒たっぷりに踊っているところをロットバルトが邪魔をしに登場するのですが、この王子は結構きっぱりと後ろ手にオデットを庇いました。
あら、最近で観た中では珍しいわ〜。
 
 でもその後がなんだかよく解らないぐだぐだ、よろよろが…。
王子がグランジュテで戦うのですが、ここ少々迫力不足。

結局、王子がロットバルトの羽根を捥いで、勝利〜。
(しかし王子がオデットをリフトしてロットバルトに向かうところは、
いつもながら「盾」にしているように見えなくも無い…)
ロットバルト、捥がれた羽の方の腕を後ろに回して
「腕は無いの、あくまで羽だから」と言う演技はお上手でした。
ほんとに羽根が片方取れちゃったのね〜って感じです。

 王子は気絶したオデットを助け起こして、舞台は青白い世界から朝焼けに変わり
大円団―っとなりました。

 オデットが意識を取り戻したときにばったり倒れているロットバルトをみて
「きゃっ」っとなったところはまるでゴ●ブリを見つけたようだったです…。
 そんなロットバルトは放置したまま、みんな朝日の方に向かって幕―。
感動的な舞台でしたのに、転がるロットバルトが気になってしまいました。
 
 全体的には、
 やっぱり正統派の『白鳥の湖』は良いな〜♪ ですね!
正統派あっての改訂版ってのも再認識しましたし。
 パリ・オペのヌレエフ版も面白かったけど、今「もう一回観たい?」と聞かれたら
「いんや、観ない」と答えるでしょう。
次に『白鳥』持ってくるなら、お願いだからもうひとつのブルメイステル版に
してください〜。それなら是非パリ・オペの生で観たいです。

 そしてロパートキナ!!に尽きますね…。
踊りをみてあんなに幸せな気持ちにさせてくれた彼女の存在に感謝。
(バレエの?)神様、ありがとうございます〜。(大げさ?いや本当に)

 ようやく最後までたどり着きました〜。ぜいぜい………。
良かった、書き終わる事ができて…。

 読んでくださった方もありがとうございます〜。



2006/12/12  14:40

マリインスキー・バレエ 『白鳥の湖』 C  バレエ(鑑賞メモ)

 昨日書き忘れたこと。
2幕のオデットの振りでバットマン・デヴロッペ(グランド・スゴンド)で、
ロパートキナは高く上げた脚を「自分の意思」で降ろして、5番にもって行きました。
「自分の意思」では当たり前でしょうが、「重力に負けて」降ろしているダンサーも
多々見かけるものですから、感心してしまいました。

 それからあらゆるパが、基本に忠実で誤魔化していないというのが
素人目にも解り、これまた感心。
(『SWAN』に出てきた「普通はただ走って来るところを基本にバットマンで…」
という台詞を思い出してしまった)

 2幕。
 中央後方に外に面した大きな窓があり、「後半あそこにオデットの姿が…」などと
想像しました。

 各国民族舞踊軍団が登場するさまは、華やかでしたね〜。
ここは花嫁候補のお姫様たちがみんなおんなじ白いドレス。
お決まりの手はずで一通り踊るのを見てから王妃様に「さあ、選びなさい」と
促されて白い花束を持ち姫君の列を順番にめぐる王子。
 ここでの王子は「オデットがいない〜。がっくり…」と言うのをありありと
見せる場合が多いようですが、イワンチェンコは見た目普通。
「姫君達に失礼な態度をとっていはいけない」(流石遊び人?)って感じ。
冷静に「私が選ぶ女性はここにはいません」と王妃に告げます。

 そこへロットバルトと共にオディールが登場するわけです。
ロットバルト…1幕2場では「随分若いな〜。これじゃオディールは妹みたいなんじゃ?」だったのですが、ここではなんだか物凄いメイク。
死神博士(イメージ)とか歌舞伎の隈取みたい。
しかも茶色の隈取だったので歌舞伎で言う「邪悪な適役」って事ですか。
そのメイクで随分老けて見えます。
 王子(宮廷の人たちも含めて)を騙そうと現れたのに、見るからに「悪」な人相なのは
いいのだろうか?胡散臭いと思われないのか?
 (私が)目を放した隙にいつの間にか王妃さまの隣に座ってるしさあ〜。

 一方オディールはルビーのような紅い宝石(勿論ラインストーンでしょうが)を
散りばめた衣装。宝冠にも紅い石が付いてよいアクセントになってました。
 
 ロットバルトに促されて広間を一周するのですが、このオディールってば
「花嫁候補、眼中無し!!」でした。
威嚇したり、高圧的な態度に出たり、が普通の中珍しいです。
 
 そしてロパートキナのオディールはとっても「高貴」でした。
どうやって王子を騙してやろうとか、落とそうとかそういう策略は見えません。
あくまでも品格のある大人の女性とでも言いましょうか?
でも何故だか王子がするする〜っと騙されるのが解る気がする…。
なんでしょう、これは!?

 窓の外に一瞬オデットの姿が映り、王子が「あ!?」っとなり駆け寄るのですが、
すかさずロットバルトが静止、オディールがオデットの動きを模倣するあれを見て
「そうだよなあ〜、オデットはここにいるんだから…」と王子は納得。

 イワンチェンコの回転技なんですが、プレパレーションから技に入る直前に
客席から見ると左、本人にとっては右側に微妙にずれる癖があるようです。
1幕からずっと、回転技に入るところがキタナイのは何故?と思っていたのですが、
この癖、惜しいですよねえ。

 32回転をロパートキナは全てシングルで回っておりましたが、
最初の方は立ち位置が全然ずれないと言う…。
流石に最後の方は動いてしまいましたが、大技をやると一瞬素に戻るダンサーが多い中
回転中も最後までオディールでした。

 王子がオディールに愛を誓った瞬間も、がっはっはっは〜と大笑いしながら
「ば〜か、ば〜か!!」と去っていくのが普通ですが
彼女は最後まで高貴だったなあ…。

 王子も一応は母親に走りよりますが、いきなりマザコンにならず
(ここまでの役作りを考えるとマザコンにはならないだろう)
一瞬、何かを覚悟、決心するような表情をして、決然とお城を飛び出していく―、
この辺良かったです。最近マザコンと言うか情けない王子を多く見たので
そうでなくっちゃね〜と嬉しくなったのでした。

 白い花束は無残にばらばらになり、みんなに踏まれてましたよ。
この辺も演出なのでしょうか?
あのパニック状態の広間でみんなが花をうまくよけるなんて変ですものね。

 また終わらず〜。つづきます。

2006/12/11  13:43

マリインスキー・バレエ 『白鳥の湖』 B  バレエ(鑑賞メモ)

 書き忘れていましたが、今回1階の真ん中ブロックで観ました。
全体を見渡すにも、ダンサーを見るにも、中々良い感じ。

 王子の誕生日前日の祝宴の1幕1場、湖のほとりで王子がオデットと出会う
1幕2場となっておりまして、休憩は無し。
1場は観ていて無駄な踊りや場面が無く、さくさくと進みました。
休憩無しなのにだらだら続けられるのは非常にツライので、その面でも良かったです。
 
 とりあえず2場の前に幕を引き1場のカーテンコール。
やはり道化に拍手が多かったです。人気者〜。

 2場。
幕が開くとそこは森の中の湖のほとり。
木の枝の垂れ具合や茂みの「うっそう」とした感じが、「これはただの森ではない…」と
思わせます。非常に不気味感を漂わせていまして、なんていうか「妖魔の森」とでも
いいましょうか…。何か異形の者が現れてもおかしくないを思わせられました。
 昼間はどうなのか解りませんが、少なくとも夜には「あの森はヤバイ」って
近隣の住民にも思われてるんではないでしょうか?
その辺は『ジゼル』と一緒ですな。ドイツの森ってそう思わせるものがあるのでしょう。

 多分王子も従者や友人から噂は聞いていて、現実的な彼は「馬鹿らしい…」と思いつつも今までは夜、足を踏み入れたことは無かったのではないかしら?

 白鳥達が湖を滑るように移動していく様子、今回は程良い距離のせいか
「ぬいぐるみ感」は感じられずでした。ほんとはど〜だったのかなあ。

 ロットバルトはスラリとして中々精悍な感じ。
衣装も大げさではなく、でも軽すぎずで、
これは結構踊ってくれるに違いないと思いましたら、やっぱり…♪
ジャンプも動きも軽かったです。
そしてとっても解りやすい動きをしてくれました。
「あ!王子が森に入ってきたらしい」とか…(笑)

 そして弓を手にうきうき(してていいのか?王子!)した様子で王子登場。
さらに王冠を頭に載せた白鳥がゆっくりと湖を横切っていきます。
その白鳥に弓の狙いを定めた王子が「あれ?」っと顔をあげると…。
…この辺りは私も「いよいよロパートキナ〜!!」とわくわくして待ちましたよ。

 そのロパートキナはまさに「降臨ー!!」と言った感じでした。
なんと言いましょうか、物が違う?次元が違う?
彼女を見ながら「私今凄いもの見てる!!」とひしひしと感じました。
 実際腕も脚も長く、膝もしなり、足の甲も綺麗に出ていると言う理想的な体型の
バレリーナではありますが、彼女の場合身体能力がどうのとか、
テクニックがどうのという問題ではありません。
(それでも結構くるくる回ったり、腕をばたばた動かしているのに
何故にあんなに静かで優雅なのだ!?と思いましたが)
強いて言えば「一人だけバレエの国の姫が混ざっている」って感じ?
ちょっと大げさに聞こえるでしょうが、オデット登場前と後では
まわりのダンサーの印象が変わりましたよ…。

 キーロフはダンサーの容姿のレベルも高くて、もちろん踊りも良かったのですが
ロパートキナを観てしまうと正直、他のダンサーの印象が遥か彼方へぶっとんで
しまったのです。

 どうやらそういう印象を観客の大部分が感じたようで、
一度舞台袖に引っ込んだロパートキナが再び登場すると会場が
「固唾を呑んで見守る」空気に。
もう期待感で一杯一杯に膨らみ、でも静寂。

 こんな感じの空気は久しぶりに味わいました。

 オデットが舞台袖に退いて、他の白鳥達が踊るときは
「ふっ」と観客が緊張感から開放されるようでした。


 そしてそんなオデットを見た王子は観客の代弁者だとも言いましょうか?
現実的な王子なのでぽう〜っとはなりませんが、そこがまたイワンチェンコには
合ってました。
 「うわ〜、信じられないものを見てる」と思いつつ、ひたすら冷静になろうと
してる感じで 「え〜と、どういうこと?」とオデットに問いかける理性的な王子。

 怯えるオデットに王子が「まってまって、弓を置くから。ほら敵意はないでしょ?」
オデットの方は「どうか、娘達を撃たないでください」と言うところなんて
2人とも台詞を喋っているようでした。

 そんな風に説得力があると言うか、話の筋道が通っている2人(と言うかこの版なのか?)なので相思相愛にさくさく〜っと進んでも違和感を感じず。
遊び人の王子、やっと本気になれる高貴な女の人が現れてよかったね〜。

 凄いものをみて興奮しきった後は、観客の心にも余裕が出てくるので
他の踊りを見るときも、見守る感じでしたが、
『(4羽の)小さな白鳥』の後半に、一人のポアントのリボンが解けて
ヒヤリとする場面もありました。
 本人は流石にプロなので何食わぬ顔をして踊りきりましたが、
見ているほうはリボンを踏まないだろうかと、どきどき。
 
 静寂を踊れる(死んだ振りでなく)オデットならオディールは一体…!?
と期待を高めつつ1幕は終了したのでした。

 ………またしてもつづく。

2006/12/10  18:07

マリインスキーバレエ 『白鳥の湖』 A  バレエ(鑑賞メモ)

 1幕1場、背景には断崖絶壁に建つお城の絵。
なんだかこの国?城?の波乱の歴史を感じさせますねえ…。

 まず道化が登場したとき背もあまり無く「ふ、太っている?」と
一瞬がっかりしたのですが、このダンサーがまた非常に身体が軽い方で、
ジャンプが高く軽やか。ピルエットもくるくるくるくる〜っとよく回る!!
あの体型のがっちりは脂肪ではなく、筋肉だったのね〜。見るからに人も良さげな感じ。
 観客の人気者で拍手を一杯貰ってましたが、「ふふんっ」となることも無く
嬉しそうな表情で控えめに拍手に答えておりました。高感度大。
(松●竜●に似ている…と思ったのは私だけ?)

 まわりで踊るコールドも華やかで、軽やかで、
「ああ全幕は楽し〜な〜♪」としょっぱなから「うきうき」となりました。

 王子は自信に満ち溢れた表情で登場。
哀愁とか鬱屈と言うようなものは全っ然、感じられません。
厭味が無い程度の「私はこの国の未来の王様〜」な余裕に満ちています。
どちらかと言うと遊び人王子のような感じですね〜。
いつもまわりの侍女や村娘を軽〜くからかっていそう。
 このイワンチェンコというダンサーは非常にスタイルの良い人で、
余計な筋肉も脂肪も付いておらず痩せすぎでもない、背も高めで、王子としても程よい体型です。非常に私好みでした。

 そしてとっても大酒のみ!?1幕の間飲みっぱなしだったような〜。
踊っているか、飲んでいるか。従者も次々お代わりを運んでくるし…。
 娘達が作った花冠を頭に載せられてヨイヨイでご機嫌になっているときに
王妃様登場〜!!
 さて王子のこのふざけた状態に怒るのか?眉を顰めるのか?と見守っておりますと
「あらまあ、あなた頭に何を載せているの?」ってな感じで微笑。
非常に磊落な性格の王妃様のようです。
王子の方が「しまった!!母上にとんだところを見られた!!
後々事ある毎にからかわれてしまう〜!!」って焦っているように見えました。

 王子の母のキャラクターは国王に嫁いで夫の死後王子が成人するまで国を治めている
パターンと、自分が元々国の嫡子で女王のパターンがあるみたいですが、
今回は前者のようです。まだまだ美しくて艶のある、若い頃は恋多き女ですか?王妃様。
 王子の父王との結婚の経緯も、国王が彼女にムチュ〜になったに違いない。
そんで、「王妃になったらキュウクツな生活になりそうで嫌だわ〜」と思っていたのを
周りの人達(王の側近とか、大臣とか、自分の親とか)に説得されて結婚したのだ。
それでも物事に拘らない人だからうまくやってこれたんだろうな〜などと
妄想してた私。
 娘達から花束を貰ったときも威厳に満ちて…というよりにこやか、鷹揚って
感じで、国民からも非常に親しまれているのではないかしら〜と推測。

 一方王子の方も「明日花嫁を選んでね〜」と王妃様に弓を貰ったときも、
「はいはい」って感じであんまり拘っていないのね…。
「青き血を持つものの義務」って位にしか思っていないのか。
さすが母子でそういうところは捌けているのだろうか。
それより弓に気持ちが向いているようでした。

 パ・ド・トロアのシクリャローフくんはが登場したとき「おっ♪」と思わず
オペラグラスで確認しましたら非常に可愛いお顔をしてました…♪ほほほ。
将来ジークフリード王子を踊ることになるんでしょうね〜。
 まだ線が細いので今踊っても物足りないだろうけれど、この先成長して
テクニックの粗さや乱暴さを克服すれば楽しみですねえ。
今はこれも若さゆえの元気さで、印象は悪くなかったです。
できればあまり筋肉むきむきにならないで欲しい。程よく、でお願いしたい。
役名は「王子の友人たち」でしたが、王子と比べると幼くて友人というより弟分?

 夕方になり酒宴(って感じでした)もお開きになって友人達や従者が去った後も
王子は「ああ〜、明日は成人式の上に花嫁選び…。嫌だな。憂鬱だ。鬱々…」って
感じはには(私には)まるで見えなくて
「明日は成人式で結婚相手も決まってこれからは不自由な生活になるのかあ〜。
今日くらいはちょっと羽目をはずして遊んどくか〜」と軽い感じで矢を手に
森に向かったように見えたのでした。

 …つづく。

2006/12/9  20:44

マリインスキー・バレエ 『白鳥の湖』 @  バレエ(鑑賞メモ)

 12月8日 東京文化会館

 オデット/オディール:ウリヤーナ・ロパートキナ
  ジークフリード王子:エフゲニー・イワンチェンコ
         王妃:エレーナ・バジェーノワ
    王子の家庭教師:ピョートル・スタシェーナス
         道化:アンドレイ・イワーノフ
   悪魔ロットバルト:マキシム・チャシチェゴーロフ
    王子の友人たち:ダリア・スホルーコワ
            エカテリーナ・オスモールキナ
            ウラジーミル・シクリャローフ
      小さな白鳥:ワレーリア・マルトゥイニュク
            オレシア・ノーヴィコワ
            エレーナ・ワシュコーヴィチ
            ?
      大きな白鳥:アリーナ・ソーモワ
            エカテリーナ・オスモールキナ
            クセーニャ・オストレイコーフスカヤ
            エカテリーナ・コンダウーロワ
      2羽の白鳥:エカテリーナ・オスモールキナ
            クセーニャ・オストレイコーフスカヤ
    スペインの踊り:ガリーナ・ラフマーノワ、リーラ・フスラーモワ
            イスロム・バイムラードフ、アレクサンドル・セルゲーエフ
     ナポリの踊り:ヤナ・セーリナ、マクシム・フレプトーフ
   ハンガリーの踊り:クセーニャ・ドゥグロヴィナ、カレン・イワンニシャン
       マズルカ:スヴェトラーナ・フレプトーワ、イリーナ・プロコフィエヴァ
            オリガ・バリンスカヤ、ガリーナ・ラフマーノワ
            アレクサンドル・クリーモフ、アンドレイ・ヤーコヴレフ
            フョードル・ロフホーフ、ニコライ・ナウーモフ
 *だいぶキャスト変更があったのですが、会場のメモを取りませんで
(「(目当ての)ロパートキナさえ見れれば良いや〜」位に思ってて…&
めんどくさかったので…)、J・Aのサイトで確認したのですが、
小さな白鳥を降板したはずのゴールプが変更されていなく…。
 しかし王子のキャスト変更に最後まで気づかず、
「王子、写真よりかっこいいわ〜。この写真なんとかならのか」なんて思っていた
自分は大問題だと思いました…。

 ロパートキナは勿論、全体的に「良いもん見させていただきました〜!!」ですね。
マリインスキー・バレエを生で観るのは実に10年振り(!!)。
最後に見たのは‘96年の『ジゼル』でした。
 バレエ鑑賞にハマって来日する外国バレエ団を暫く見続けてちょっと落ち着いた頃で
「キーロフ(当時)は一杯観たから暫くいいや」なんて思い、10年。
すみません!!観なくて良く無かったです!!  

 ここのバレエ団は確かにレベルは高かったですが、
「こんなに軽かったっけ?」と思うほど軽やかでした。
見守り続けるって大事なのね〜。

 今回は舞台鑑賞(演劇、ダンス、音楽)好きな友ももと一緒に行ったのですが
「最近仕事が忙しい上に家でDVDを夜中まで観たり寝不足なんだよ〜。
眠っちゃったらごめん」と宣言していた彼女。
私も「いいよ、寝ちゃっても」と言ったのですが
(彼女はつまらないといつの間にか眠ってしまうのです。静かなので良しとします)
蓋を開けたら「全然眠くならなかった!!面白い!!」
「(2幕が終わった時点で)今まで観た『白鳥』の中で1番良い!!」と
感激しておりました。
誘った身としては喜んでくれてほっとしました。

 具体的な感想は次回に。

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