2008/9/3  22:10

よい本との出会い 4 剣客商売  
池波正太郎先生の「剣客商売」は無外流の達人である秋山小兵衛という小粋な老人と、40歳年下の妻おはる、息子大治郎、女流剣客佐々木三冬、その父である老中・田沼意次、御用聞き弥七、傘屋の徳次郎らが様々な事件に遭遇し、活躍するというお話です。

この作品はシリーズもので、文庫本1冊に5〜6話分が収められています。1話1話はすぐに読み終えることができますが、文庫版にして計16冊、それ以外に番外編が計3冊出ていますから、分量は結構あります。

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1998年にはフジテレビ&松竹制作のドラマが放映されました。
このドラマ、私が最も尊敬する俳優、藤田まことさんが演じていたこともあり、初めてテレビで見たときの感動は、今でも色あせません。

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戦国乱世は遠い昔のことながら
武士の魂やはり剣
あえて戦がなければこそ
腕に覚えの剣客どもは
売り込み合戦に明け暮れる
いやまさしく昨今
剣術は商売なり
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という橋爪功さんのナレーションと、京都の華々しい映像、印象的な音楽。すべてが私の心をうち震わせるに充分すぎる内容でした。その後発売のDVDをコツコツ買いため、折にふれ自宅で鑑賞しています。音楽CDが発売されないのが残念です。主なロケ地である大覚寺には、これぞという機会にゆっくり行ってみようと思います。

では、印象的なお話をいくつかご紹介・・・。


「鬼熊酒屋」

 ある夜、小兵衛(藤田まこと)は旨い酒旨い肴を安く飲み食いできる居酒屋「鬼熊酒屋」のノレンをくぐります。そこでは客が酔っ払って女性店員にチョッカイを出しています。そこに店の主人「鬼熊」こと熊五郎(大滝秀治)が現れ、「おい!オメエら、さっさと帰ってくんな!」と。いわれた酔っ払いは「なにを!客に向かって何てえ言い草だ!」そして鬼熊「バカヤロウ!ここはオレの店だ!オレが客を選んで何が悪い!ガタガタぬかすとテメエラ、この出刃で刺身にしてやるゾ!」と言って出刃包丁を食卓にブッ刺します。これで酔っ払いは恐れおののき店を出て行きます。コレを見ていた小兵衛は「いやいや、なかなかどうして、大した爺様がいるものだ」と感服します。

 ところがこの鬼熊には、人に言えない悩みがありました。それは、先ほどの女性店員というのは鬼熊の娘なんですが、実はこの娘、かつて鬼熊が止む無く殺してしまった人の娘だったのです。当時娘は物心ついておらず、今でも鬼熊を本当の父親と信じて疑うことがありません。そして鬼熊のもう一つの悩み、時々血を吐くことがあり、もう自分の命は残りわずか。小兵衛はこれに気づき、早速囲碁仲間の医師・小川宗哲(奥村公延)のところへ鬼熊を連れて行きます。が、もう手の施しようがありません。

 ある日、鬼熊酒屋に鬼熊の知り合い(左とん平)がやってきて「金を貸してくれ!」とお願いしますが「テメエなんぞに貸す金はねえ!」と断られます。逆ギレした(左とん平)はゴロつきの浪人たちに、鬼熊をちょっとコラしめてくれるよう依頼します。しかし、浪人たちは一家皆殺しを目論見ます。おいおいソコまでは頼んでないよ、と言いながらも浪人たちに脅されてガタガタ震える(左とん平)。この浪人たちの襲撃、小兵衛が事前に察知して撃退しますが、鬼熊の命は病によって残りわずかとなっていました。

 死ぬ間際、鬼熊は娘に「お前の本当の親父はオレが殺した」ということを言おうか言うまいか悩んでいました。小兵衛は、それは言わなくていいことなんだ、と鬼熊に言います。「小兵衛さん、本当かい、本当にそれでいいのかい」鬼熊は心底楽になり、安心してこの世を去りました。

 大滝秀治さんのセリフ、表情、涙ものでした。



「老虎」

 信州小諸の剣客、山本源太郎は、四天流で鍛えた自分の腕前を試したくて江戸にやってきます。そして名のある道場を片っ端から制覇して恐れられます。そして森川道場という所でも道場主を叩きのめしますが、ここの門弟にたまたま源太郎の知人、佐倉勝蔵(本田博太郎)がいて、「このまま源太郎を帰したのでは、せっかくここまで築き上げてきたこの道場の評判もガタ落ちだ」と思い、面目丸つぶれの森川道場主と共に、その夜源太郎を散々おだてて前後不覚になるほど酒を飲ませた上、殺害します。

 江戸に行ってくるといって1年経つのに家に帰ってこないと、源太郎の父、山本孫介(北村和夫)は心配になって江戸に様子を見に行きます。江戸に入ると小兵衛の息子、秋山大治郎(渡部篤郎)に再会します。再会というのは、かつて大治郎は剣の修行で小諸を訪れたときに、この山本孫介の指導を受けたことがあったからです。

 調べを進めていくうちに源太郎は死んでしまったかもしれない、そして佐倉勝蔵があやしいということが分かってきて、小兵衛と大治郎は老中・田沼意次(平幹二朗)の力を借りることにします。田沼は昔から小兵衛に一目置いていたから、こういうとき協力的に動いてくれるのです。

 ある日、佐倉勝蔵は老中・田沼意次から呼び出されます。勝蔵は「やった!自分にも出世のお声ガケが来たんだ!」と舞い上がります。ところがその場で山本孫介に引き合わされ、「あのことがバレた!」と天国から地獄へ状態。そして数日後切腹します。この時の本田博太郎さんの演技も素晴らしいものでした。

 そして老中・田沼は森川道場の道場主に御前試合を命じます。森川道場主も出世のための試合と勘ちがいして有頂天。相手は無外流・秋山小兵衛。「なあに、相手は老剣客」とタカをククって臨むものの、出てきた相手は何と四天流・山本孫介。そう、田沼様は山本孫介に仇討ちの機会を与えたのでした。森川道場主、目の前にいる剣客がこの時初めて自分が殺した源太郎の父と分かります。しかしそれも一瞬の出来事。「いざ!」という孫介の気合い、ただ一刀の下に森川道場主は斬り捨てられ(しかも木刀で)、孫介は見事仇討ちを果たします。いま書いてるだけで涙、涙です。ずいぶん涙もろくなっちまったもんです(ア゛-!)。

 今は亡き北村和夫さんの名演、忘れられません。



「隠れ蓑」

 ある冬の日、小兵衛は釣りをしていました。隣にはどうやら盲目らしい、着るものも粗末な格好の老武士(日下武史)がいました。小兵衛が一杯、酒をご馳走すると、「ああ、うまい」。そのうち老僧(内藤武敏)がこの老武士を迎えにやってきます。身の回りの世話をしているのだそうです。

 老武士と老僧が仮の宿りに帰る道すがら、酒に酔った旗本のボンボン達が面白半分にこの老武士と老僧を襲撃します。これをたまたま見ていた大治郎が二人を助けます。

 逆ギレした旗本のボンボン達は、老武士と老僧を殺すことを企てます。これを小兵衛と大治郎は察知して迎えうちますが、不意を衝いたボンボンの槍が老武士を捉え老武士は亡くなります。ボンボンは小兵衛と大治郎によってすべて成敗されました。

 ここからがこの話の見せ場になるんですが、老僧は、老武士の仇だったのです。つまり老武士は仇を討とうと老僧(当時は武士)を何年、何十年と追い続けます。老僧は追いつかれるのがコワかったので逆に老武士を追いかけることに決めました。こうすれば不意に相手に見つかることはないだろうと。そうしているうちに老僧はこの老武士の仕草、クセ、全てが手に取るようにわかるようになり、愛着の気持ちさえ覚えるようになります。そしてある日、老武士は目が見えなくなってしまいます。すると老僧は自分が介護してやろうと決心します(ここで初めて僧の姿になりました)。そして一緒に、仇討ちの旅を続けていた、というわけです。老僧はこの日、仇討ちから逃れることができましたが、いろいろな思いが交錯したようです。

2008/9/3  21:41

たまに飲むならこんな酒シリーズ 6 於茂多加 男山 本醸造  グルメ・クッキング
♪ 酒はにがいし 煙草はからい 紅はとけるし 寝床はさむい
  そんなお前の 肩抱き寄せて 惚れたようだと 俺はいう 〜 「夢ん中」

塩釜のやまやで、四号瓶で700円くらいの酒がありましたので「コレは助かる」と思い購入したのが阿部勘酒造店さんの「於茂多加」。名前は聞いたことがありました。もしかしたら職場の飲み会とかで飲んだことがあるかもしれません。でも職場の飲み会とかでは気を遣って気を遣って、酒の味なんか分からなくなっちまいます。

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このお酒、ピリッとカラいですね!いいっすね!一の蔵無鑑査辛口以来の、私が出会ったカラい酒。こういうのを酒っていうんです!他の酒も酒っていいますケドね・・・。聞けば阿部勘酒造店さんには、もっとカラいお酒がゴロゴロあるそうです。いいっすね!期待に胸ふくらむ一方です。

2008/9/3  21:34

Crooked House 仙台公演までアト10日!  棋友会公式BGM
京都を中心に活動中のブルースロックバンド、Crooked House の仙台公演、
つまり定禅寺ジャズフェスでの公演が迫ってまいりました。

伴って、公式webサイトの情報が更新されました。

http://sites.google.com/site/crookedhouseontheweb/

演奏する場所の地図なんかも出ていますので、ぜひご覧下さい。

サア!みなさん

9月13日(土)の 15:10 に
七十七銀行本店前 へ 行ってみよう!
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