2008/4/22 14:07
さすらいの男(8)【サラ】 分類なし
ザルツブグル家。
いわゆる貴族のお家柄。
両親にしてみれば断る理由なんてどこにもない。
しかもアトマーレは次男だし、
このトラバース家を立派に継いでくれるだろう。
名前だけ。
継いだ途端に家が傾くのは目に見えている。
なんとしても阻止してやるわ。
鏡を見つめながら呟いた。
好きでもなんでもない相手となんて結婚したくない!
私は家と結婚するのではなくて、
ちゃんと人と結婚するんだ。
数日前に決心した。
やっと見えてきた私の指針。
何をどうするかはこれからを見ながら考える。
全てを失ったとしても
後悔なんてしないわ。
私は自分に正直に生きるのよ!
鏡の中の自分も意気込んだ。
くじけない。
どんなことになっても。
「お〜い、これでいいのかぁ?」
後ろから声がした。
振り向く。
そこにはスーツを着たレイがたっていた。
「う〜ん、それの方が似合うかなぁ」
「なんかもう、息が詰まりそうだ…」
色んなものを試着させては見たのだが、
なんだかこうしっくりするものが見つからないのだ。
「な〜んかピンとこないけど
それでいいか…」
「うあ〜、助かった」
ほっとしたような顔でさっさとスーツを脱いでしまった。
後で屋敷の方に届けてもらうように言って
店を後にする。
いえ、ちょっとまって。
「レイ…」
そっとレイに耳打ちする。
レイがちょっとびっくりしたような顔になったが、
「一宿一飯の恩ってやつか?
問答無用なんだろ?」
「そういうことにしときますか」
にっこり笑うと私たちは店を出た。
店を出た途端に私達は走り出した!
「お嬢様!」
運転手のダスクの声がしたけど、
私達は振り向きもせずに街中を駆け抜けていった。
いわゆる貴族のお家柄。
両親にしてみれば断る理由なんてどこにもない。
しかもアトマーレは次男だし、
このトラバース家を立派に継いでくれるだろう。
名前だけ。
継いだ途端に家が傾くのは目に見えている。
なんとしても阻止してやるわ。
鏡を見つめながら呟いた。
好きでもなんでもない相手となんて結婚したくない!
私は家と結婚するのではなくて、
ちゃんと人と結婚するんだ。
数日前に決心した。
やっと見えてきた私の指針。
何をどうするかはこれからを見ながら考える。
全てを失ったとしても
後悔なんてしないわ。
私は自分に正直に生きるのよ!
鏡の中の自分も意気込んだ。
くじけない。
どんなことになっても。
「お〜い、これでいいのかぁ?」
後ろから声がした。
振り向く。
そこにはスーツを着たレイがたっていた。
「う〜ん、それの方が似合うかなぁ」
「なんかもう、息が詰まりそうだ…」
色んなものを試着させては見たのだが、
なんだかこうしっくりするものが見つからないのだ。
「な〜んかピンとこないけど
それでいいか…」
「うあ〜、助かった」
ほっとしたような顔でさっさとスーツを脱いでしまった。
後で屋敷の方に届けてもらうように言って
店を後にする。
いえ、ちょっとまって。
「レイ…」
そっとレイに耳打ちする。
レイがちょっとびっくりしたような顔になったが、
「一宿一飯の恩ってやつか?
問答無用なんだろ?」
「そういうことにしときますか」
にっこり笑うと私たちは店を出た。
店を出た途端に私達は走り出した!
「お嬢様!」
運転手のダスクの声がしたけど、
私達は振り向きもせずに街中を駆け抜けていった。
