2008/5/24 22:40
さすらいの男(24)【サラ】 さすらいの男
「レイ?」
どこか遠くを見つめているようだ…。
記憶が戻りかけてるのかしら?
もしそうなら…。
「サラ…」
哀しげな光を湛えたままレイが私の名前を呼んだ。
「分からない…分からないんだけど…
何か大切なものがあった…
それを守りたかったんだ…俺は…
俺は…俺は……」
「レイ…」
「俺は…行かなくちゃならない…
ここに…留まってるわけにはいかない…
ごめん、サラ…」
とうとうその時が来たのだ。
覚悟はしてたけど、いつかは来ると思ってたけど…。
「でも!
でも、まだ完全に記憶が戻ったわけではないんでしょ?
だったら、…だったらせめて記憶が戻るまで、
私のところにいたら?
お金もないんでしょ?
食べるものにも困るんでしょ?
それなら私のところにいた方が…。
私が面倒見てあげるから!
だから…」
私はいつからこんな聞き分けのない女になったんだろう…。
分かってる。
分かってるんだ。
行かなきゃならないこと。
もうここにいちゃいけないって事…。
でも、でも…!
「ごめん…、サラ」
レイの瞳はもう私を見てはいない。
分かっていた結末。
確定されていた未来。
「あなたがそういうなら…」
言葉が出てこない…。
私の初恋は、
…終わった。
どこか遠くを見つめているようだ…。
記憶が戻りかけてるのかしら?
もしそうなら…。
「サラ…」
哀しげな光を湛えたままレイが私の名前を呼んだ。
「分からない…分からないんだけど…
何か大切なものがあった…
それを守りたかったんだ…俺は…
俺は…俺は……」
「レイ…」
「俺は…行かなくちゃならない…
ここに…留まってるわけにはいかない…
ごめん、サラ…」
とうとうその時が来たのだ。
覚悟はしてたけど、いつかは来ると思ってたけど…。
「でも!
でも、まだ完全に記憶が戻ったわけではないんでしょ?
だったら、…だったらせめて記憶が戻るまで、
私のところにいたら?
お金もないんでしょ?
食べるものにも困るんでしょ?
それなら私のところにいた方が…。
私が面倒見てあげるから!
だから…」
私はいつからこんな聞き分けのない女になったんだろう…。
分かってる。
分かってるんだ。
行かなきゃならないこと。
もうここにいちゃいけないって事…。
でも、でも…!
「ごめん…、サラ」
レイの瞳はもう私を見てはいない。
分かっていた結末。
確定されていた未来。
「あなたがそういうなら…」
言葉が出てこない…。
私の初恋は、
…終わった。
