2008/5/6  23:27

独り言  分類なし

いつ又来れるかもわからないのでとりあえずどどん!
とのっけちゃいました。
又これたらどどん!
とのっけてしばらく更新ないでしょう・・・。
もし読んでるような貴重な方いたらすんません。

でも猫は常時更新!(目標)
します(汗)

2008/5/6  23:25

さすらいの男(14)【サラ】  さすらいの男

この日のために用意したドレス。
この日のために用意した靴。
この日のためにセットした髪。
そしてお化粧。
なんて女って面倒なのかしら?

「サラ用意はできた?」
母親が覗き込んでくる。
「ええ。できたわ」
今までで最高の出来だと思う。
こんな時はちょっと思ってしまう。
私ってなんて綺麗なのかしら…。

「本当にあの人も連れて行くの?」
母親が聞いてきた。
「いいでしょ?お祝いしてくれる人は多い方がいいわ」
適当に理由をつけてる。
「そうだけど、何の関係もない人じゃない」
「私を助けてくれたわ」
「いつ、どこで?」
「それは…、言えない」
脱走したなんていえない。
「しょうがないわね。全く」
ぶつぶつ言いながら部屋を出て行った。
「俺はお呼びじゃないみたいだな」
いつの間に来たのか、レイが扉の前に立っていた。
「レイ」
「へぇ、なんだかサラじゃないみたいだな」
「何言ってんのよ」
必死で表情を隠す。
顔が赤くなってないかしら?
「で?俺が行って何か役に立つのか?」
「ええ!もちろんよ」
立ち上がってレイに近づく。
「あなたには私の恋人になって欲しいの。
 もちろん、フリだけだけど」
そう、フリだけ…。

私の戦いが始まる。

2008/5/6  23:24

さすらいの男(13)  さすらいの男

月明かりが部屋の中まで入ってくる。
ほぼ満月に近い。
時々雲が走って明かりが遮られる。
窓辺に佇んでそれを見ていた。

いつもより多少帰るのが遅くなったが、
別に問われることもなかった。
信頼しているというのか、
関心がないというのか。
「こんなものよ」
とサラは言っていたけど、
やはりどこか寂しげな顔をしていた。

いつものように寝室に来て、
俺はさっきの事を思い出していた。
手に残る感触。
記憶は失っても、体は覚えている。
ああいうことがよくあった。
いや、日常茶飯事だったのかもしれない。
俺は何をしていたのだろう?
やばい事でもしていたのだろうか?
ならここにいたらサラに迷惑をかけてしまうかもしれない…。
やはりなるべく早くここを出るべきだ。
そう思った。

いったい俺は何者なんだ…。

記憶を失ったのは事故である可能性が高い。
もし何者かが故意に俺の記憶を奪ったとして、
ここでこうして生きていることの方がおかしい。
狙われている雰囲気もない。
とすると何か事故であろう。
頭に何かぶつけたか、
あるいは余程ショックなことでもあったか。
考えれば考えるほど分からなくなっていく。
「やめたやめた」
考えたって分からないものは分からない。
もう寝てしまおう。
考えるのをやめてベッドもぐりこんだ。

さて、明後日はとうとう
婚約発表パーティの日だ。
俺は何をすればいいのだろう?

2008/5/6  23:21

さすらいの男(12)【サラ】  さすらいの男

驚いた。
アクション映画を見ているみたいだった。
それこそ本当にあっという間に四人の男達を倒してしまった。
「すごい…」
記憶をなくす前は格闘家だったのかしら?
「凄いわレイ!あなた強いのね!」
そう言いながらレイの元へ駆け寄った。
「…レイ?」
何かを見つめているように動かない。
「ん?ああ、サラ、怪我はないか?」
ハッとした様に私に言った。
「私は大丈夫よ。どうかしたの?」
「え?いや、なんでもないんだ。
 ちょっとボーっとしちまって。
 さ、こんな危ないところ早く抜けようぜ」
そういって私の手を取ると、少し乱暴に歩き出した。
「レイ?」
何となく胸騒ぎがする…。
でも私にそれを確かめる術はない…。

流石に歩いて帰るには遠すぎたので、車を呼んだ。
おかげで運転手には散々言われてしまった。
でも気を利かせてくれた(?)のかまだ誰にも知らせてないとか。
ばれるのが恐かったの間違いだと思うけど。
いつもよりも遅い家路に着く。
隣にレイがいる。
なんだか遠い目をしているので声をかけづらい。
記憶が戻りかけてるのかしら?
もし記憶が戻ったらどうするのかしら?
記憶が戻ると記憶をなくしていた間のことを
忘れてしまうというけど、
レイも私のことを忘れてしまうのかしら?
ぐるぐると巡る想い。
忘れて欲しくない。
この日々のこと。
私のこと。
この時間。
記憶なんか戻らなければいい。
そうすれば、…ずっと一緒に…

そんなことはないんだわ。
ずっと一緒なんて無理だ。
だって私は…、貴族の娘だから。
貴族の血も流れていないレイとなんて
結ばれるはずもない…。
そういうものなのだ。
想っていても、叶わない。

そこで私は気がついた。
気がつきたくなかった。
隠しておきたかった。
知ってしまったら、止まれなくなるかもしれないから。

私は、レイに惹かれてるんだ…

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