2008/5/8  13:51

独り言  日記

案外早く来れたもので。
自分の作品なのに先がどうなったのか思い出せない…。
というわけで、お先に読ませていただいて。
ご覧になっている方々にはもう少しじれていただいて(笑)
又来たらのっけま〜す。
お楽しみに!

2008/5/8  13:48

さすらいの男(16)【サラ】  さすらいの男

ドアが開き、ゆっくりと車から降りる。
主役が遅れて到着。
父と母は内心冷や汗ものだろう。
大きな扉をくぐるとパーティ会場だ。
事前に事を知っているのだろう。
みんな私を見てひそひそ話している。
にこやかに愛想良く挨拶してくる人もいるが、
隣に連れているレイを見て訝しげな顔になる。
それはそうだろう。
なんたって今日は婚約発表パーティなんだもの。
しかもわ・た・し・の

「サラ、遅かったじゃないか。
 何をしてたんだ?」
「ごめんなさいお父様。支度に手間取ってしまって。
 なんせ今日はとても大事な日ですし」
父は駆け寄ってくるとちらをレイを見た。
如何にも邪魔そうに。
「とにかくあちら様も大分待たせてしまったのだ。
 早々に始めてしまおう」
そういってステージへ走っていってしまった…。
「行きましょう」
レイの手をとってお父様の背中を追いかけた。
父が何か、余計なことをする前に、
私がやってしまわないと!

この時に、私の運命がかかってるのだから!

2008/5/8  13:45

さすらいの男(15)  さすらいの男

車は順調に走っていく。
サルツブグル家まではかなりあるらしい。
俺は良く知らないが。
サラの両親は先に行ってしまった。
これも作戦のうちと言うが、本当か?
夜の木立が次々と過ぎ去っていく。
相変わらず乗り心地のいい車だ。
隣にいるサラは落ち着いている。
緊張するかとも思っていたが、案外あっけらかんとしている。
その瞳は何かしらの意思の光を湛えていた。
恐いほどに澄み切っているようだ。
しかし、俺に恋人のフリをしてくれなんて、何を考えてるんだ?
「レイ、何考えてるの?」
サラが話しかけてきた。
「なんも。これからのことさ」
軽く答える。
「つまるところ、俺は何をすればいいんだ?
 フリったってボーっと突っ立ってるわけには行かないだろ?
 それに俺は作法なんてのも穴だらけだぞ」
この数日で叩き込まれた礼儀作法。
慣れていないのもあってすごくきつかった。
もっとゆるく生きた方が面白いと何度も思いながら。
作法に縛られすぎると肩が凝る。
皆そうじゃないのか?
「いいのよ。レイはレイのままでいて。
 ただ、タイミングは見ていてね」
よくわからん。
「大丈夫。レイは私が守るわ」
こんなか弱い女の子に守ってもらっても困るんだが。
「ま、よく分からんが、サラの側にいりゃいいんだろ?」
「そういうこと」
悪戯っぽい笑みを浮かべた。
何が待っているかは分からんが、
とりあえずなるようにしかならんだろう。
心地よい振動に、俺は軽く居眠りを始めた。

目が覚めたら決戦が始まる。

RSS1.0