2008/8/20  16:57

独り言  小説

約一人、テルとキーナちゃんの話の続きを書けとうるさい。
でもなぁ、・・・ちょっとなぁ。
もしだけど、五人位の人が続きを望むのなら書いてもいいよ。
な〜んちゃって。
んなことあるわけないってねぇ?
他のもの書き終わって書く気があったら書くよ。
そんな感じで。
いつになるかしらん。

2007/3/24  17:09

光と闇とテルと僕 (20)  小説

ごろごろごろごろ…

音が近づいてくる。
テルは木の上に上ったようだ。
(なにをするつもりなんだろう?)

荷車が近づいてきた。
鳥のようなものが車を引いている。
(変な鳥…)
テルの隠れている木の下まで来た。

と、テルが木から飛び降りた!

ダンッ!

荷車に降り立った!
「なんだ?!」
荷車を引いていたおじさんが驚いて振り返ろうとした時、
「ウル・ボルム」
バチチィッ!
「ぐああっ!」
テルがおじさんに魔法をかけた。
すぐさま鳥を操っていた縄を引く。
ゆっくりと鳥が歩を緩め、荷台が静かに止まった。

おじさんに何やらごそごそとやって、テルが降りてくる。
「何やってたの?」
テルの横に並びながらキーナが聞いた。
「生活必需品をあさってただけだ」
「…???」
旅をするには必要なものがある。
それを手に入れるには何かをしなければならない。
例えばお金で買うとか、力ずくで奪うとか。
お金がなければつまりは力ずくになるわけで…。
「泥棒!」
「仕方がないだろう。俺のこの体じゃまともになんて稼げない」
「…」

テルディアスは魔女によってダーディンに変えられてしまった。
故に人々から恐れられ、殺されかねない。

「でもなぁ…」
「仕方がないだろう」
「泥棒はよくない…でもそうしないと生きていけない…
 ううぅ〜ん…」
「街が見えてきたぞ」
悩むキーナを無視してテルが言った。

丘の向こうに建物の群れが見え隠れしている。
「おおっ! あれがミドル王国かぁ!」
「違うぞ。あれはサンスリーだ」
キーナはこけた。
「なんでっ!ミドル王国に向かってんじゃないの?!」
「言ってなかったか?」
テルがさらりと言った。
「ミドル王国はここから7つの都の先にあるんだ」
道のりは考えている以上に長いようだ…。

2007/3/22  0:17

光と闇とテルと僕(19)  小説

「まずは四大精霊の御名を覚えろ」
「うえ〜〜〜」
「何事も基本は大事だぞ」

魔道を行うにはその力の流れを知る必要がある。
力を司る者。
四大精霊(エレメンタル)。





そしてその四大精霊をまとめる二神精霊がいる。
それが



光と闇が世界を作り、
地と風と水と火が世界を廻す。
これが世界の成り立ち。

人が使うことが出来るのは四大精霊の力のみ。
稀に選ばれた者が二神精霊の力を使う事が出来る。

四大精霊の力を引き出すにはその御名を唱えるのが一番簡単だ。
つまり
地は『ウル』
風は『カウ』
水は『クア』
火は『イラ』

四大精霊の御名を唱え、
そこにどういった現象を起こしてほしいかと簡潔に唱えるのが
呪文
となるのだ。

つまり
『イラ・テマ』
『火・球』
となる。

「分かったか?」
「…分かった」
「では火は?」
「…い、イル?」
「お前頭悪いだろ」
「しっつれいな!」
その時遠くから荷台のごろごろという音が近づいてきた。
「し、ここで待ってろ」
そう言うとテルがすばやく身を隠した。

2007/1/15  0:34

光と闇とテルと僕  (18)  小説

「う…ん」

キーナが眼を覚ました。
「あれ?僕生きてる?」
そういうと自分の体を確かめる。
「気付いたか」
隣にテルが座っていた。
「あ…」
とっさに身構える。
「もう大丈夫だ。危害を加えたりしない」
優しくテルが言った。
確かにその顔は穏やかだ。
「それより一体何があったんだ?」
「ほえ?」
「あの光は何なんだ?
 お前は死んだんじゃなかったのか?
 それとも不死身か?」
「ちょ、ちょっと待って!
 なんのことよ?」
「え?」
テルがかいつまんで事態を説明した。

分かったような分からないような顔をするキーナ。
「つまり、魔女は僕が倒したと?」
「完全には倒してないが。
 他に誰がいるんだ?」
キーナの頭の中でははてなマークが踊っていた。
「まったく覚えてないのか?」
「うん。さっぱり」
きっぱり答えた。
「だが、あの光…もしかしたら…
 しかしまさか…」
「何?」
「いや。
 お前これからどうする?」
唐突に聞いてきた。
「どうって、サンスリーに行くしかないじゃん」
「なんだったら、俺と行くか?」
「え?!  いいの?!」
「ああ。
 元より俺はミドル王国にいるある高名な魔道士を
 訪ねるつもりだったんだ。
 あそこなら結界もあるし、
 魔女の眼も眩ませられるかもしれん。
 それにあの人ならお前の相談にも
 のってくれるかも知れんしな」
「元の世界に帰る方法見つかるかな?☆」
「さあな」
「信じてないっしょ」
「当たり前だろ」
「だろうね…ふっ」
ちょっと遠い目になる。
「お前が何者かは知らんが、
 あの魔女に狙われる羽目になったのは
 俺のせいだ。
 だから俺がお前を守ってやる」
ちょっと意外な言葉だった。
「…うん!」
(やったー!強力な助っ人だい!)
こうしてキーナはテルディアスと
旅をすることになった。


さて、二人の旅路はどうなるのでしょう?


「魔法教えてよ!魔法!」
「初心者にいきなりは無理だ!」
「だ〜いじょうぶだって!ね〜♪」
「しつっこい!」
とりあえず始まりはこうだった…。

チャンチャン♪

2007/1/10  23:39

光と闇とテルと僕  (17)  小説

眼を刺すような光が収まると、
テルディアスは恐る恐る眼を開けた。
すると目の前にはキーナが…!
だが気を失ったかのようにキーナは倒れこんだ。
「お、おい!」
慌ててキーナの体を支える。
「ぐあああああああ!」
魔女が金切り声を上げた。
「おのれええええええ!」
魔女が苦しげにもだえている。
テルディアスには何が起きたのか分からない。
(何が起きたんだ?)
「おぼえていろ…
 必ず貴様を消滅させてやる!」
黒い穴が空間に開いた。
「どこへ逃げようと!
 必ず!」
そういい残すと、魔女は黒い穴へと消えていった…。

「一体何があったんだ?
 そもそもこいつは…」
(俺がこの手で…)

柔らかな日差しが二人を包み込んでいた。


2007/1/9  0:51

光と闇とテルと僕  (16)  小説

微かな刺激。

キーナの体に変化が起きた。

うっすらと光り始めた。
初めは優しく、次第に強く。

「なんだ?」
思わずテルディアスは呟く。
光はやがて眼を開けていられないほどになった。

「この光は…」
魔女が呟いた。
その時、光の中から美しい女が現れた。
「お、お前…お前は!」
驚愕のまなざしをその女に向ける。
女がうっすらと眼を開けると、
 ドン!
魔女は一瞬のうちに
得体の知れない力で腹を貫かれていた。
「は、あ…?」
何が起きたか分からぬうちに魔女は倒れこんだ。
女は左手を魔女に向かって上げた。
ところが、突然ガクっとなると、
「う…うう…あ…あう!」
何かに耐え切れなくなったかのように女はうめくと、
光の中へ消えた。
吸い込まれるようにして光が消えていく。
そるとそこに立っていたのは、
死んだはずのキーナだった。

2007/1/7  0:33

光と闇とテルと僕  (15)  小説

「すばしっこいのね♯
 そうだわ」
魔女の目が妖しげに光る。

「テルディアス」

名を呼ばれた途端、テルディアスの体が硬直した。

「その娘を殺しなさい。
 それがあなたへの罰よ♪」

テルディアスの手がすばやく動き、キーナの首を掴んだ。
「うぐっ…」
力が込められる。
呼吸が出来なくなる。
必死にもがいてもその手はびくともしない。
「う…あ…」
苦しさの中、テルディアスの顔が見えた。
悲しそうな苦しそうな必死な顔。
(哀しげな…瞳)
それが最後に浮かんだ言葉だった。

どんなに力を込めても手はほどけない。
少女の顔から血の気がなくなっていく。
自分の物なのに、思い通りにならない手。
「ぐ、う…」
キーナの柔らかい細い首が絞まる。
ついに頭がガクリと落ちた。
自分の手の中でその少女は息絶えた。

「オーッホッホッホッホ。
 あ〜すっとした♪
 命の恩人に殺されるなんてか〜わいそうに◇」
力なく落ちる少女の体を優しくテルディアスは受け止める。
自分を信じるといってくれた少女。
自分を恐がらずに受け入れてくれた少女。
それを自分は殺してしまった…。
魔女に操られていたとはいえ…。
自分が巻き込んでしまった…。
守れなかった…。
「貴様…」
今までに感じたことがない程、
テルディアスは魔女へ憎しみを向けた。

2007/1/5  23:39

光と闇とテルと僕  (14)  小説

少女の名はキーナ。
異界から来た者。

男の名はテルディアス。
魔女によって姿を変えられてしまった者。

運命は交錯を繰り返し、終末へ向かう。
あるべき姿に戻る為。

キーナは走った。
街道を目指して。
悲しい瞳。
孤独の光。
テルディアスの瞳にはそれしかなかった。
(悲しい瞳をしてた。
 とても悲しそうな…
 とても苦しそうな…)
後ろ髪を引かれるように振り向いてしまう。
テルディアスはただ、悲しそうに見送っているだけ…。
胸が痛んだ。

その時、突然テルディアスが何かを叫びながら、
こっちに向かって走り出した!
「え?」
キーナは後ろに気配を感じた…。

魔女の手が横に薙ぎ払われる。
「やめろ―――――!」
テルディアスは思わず叫んでいた。
キーナの体がくず折れた。
とっさに柄に手が伸びる。
そのまま剣を抜いて魔女に踊りかかる。
だが魔女の周りには結界が張られているのか、
剣先は魔女まで届かない。
ドッ!
「ぐっ!」
腹に重みを感じた。
ドカァッ!
「ぐはぁっ!」
大木に体がたたきつけられた。
「テル!」
「お、おま…、生きてたのか?」
「間一髪!なんとか!」
キーナは生きていた。
だが…
「上だ!」
闇色に光る剣がキーナの首を狙っている。
「しぶといガキ…」
重力に従って剣は落下する。
「どひゃぁ!」
ドスッ
またもや間一髪よけた。
「ホイッ! ホ、とおっ!」
見事な後方宙返りを繰り返しテルディアスの元へ行った。
つるっ
「んぎゃ!」
最後の着地は失敗したようだ。
「て、テル、大丈夫?」
「ああ…」
(なんなんだ?こいつは?)
見かけによらず、運動神経がいいらしい。

2007/1/4  18:22

光と闇とテルと僕  (13)  小説

崖の上にフワリと降り立つ。
「これでいいだろう。早く行け」
とテルディアスが急かす。
「う、うんありがとう」
(と、飛んだ…)
飛んだ事に感動していた。
「あ、そうだ。まだ名のってなかったよね。
 僕の名前は…」
〔ダメ…〕
名のろうとした途端に声が出なくなった。
(え?なんで?ってか今の声は何?)
「何だ?」
「うん?あれ?声が出る?はて?
 ま、いいや、僕の名前は…」
お口パクパク。
(なぜ?!)
〔名前を…言ってはダメ…〕
(だれ?!)
「どうした?」
「僕の〜名前は〜…」
(そういえば昔のあだ名が…)
「キーナ!」
(あれ?言えた?)
「それだけを言うためになにやってんだ」
「う〜ん?なんでかなぁ?」
「キーナか、珍しい名前だな」
「そう…」
パクパクパク
じゃないと言おうとしたが声が出なくなった。
(なぜ?! ま、いっかキーナでも)
いいのか?
「分かったから早く行け」
「おおっと!僕が名のったんだよ!あなたも名のって!」
「俺?俺か?…俺は、テルディアス・ブラックバリーだ」
「テ、テルディ…」
言えなかった。
「テルディアスでいい」
「じゃあテル、このお金は有難く借りてくね☆
 いつか必ず返すから」
いつの間にやらテルディアスからテルに略されている。
「いや、別に返さなくても…」
「返すから!!!」
「あ、ああ…」
「だから、それまで頑張ってね!」
「!!」
「じゃあね!」

テルディアスは遠まわしに又会おうと
言っているように聞こえた…。
多分…空耳ではないだろう。
「頑張ってね…か」

2007/1/4  12:00

光と闇とテルと僕  (12)  小説

めしゃ…

「あ…」

置いてきたはずの少女だった。
「わ――――! ごめんなさい!
 悪気はないんです――――!」
平謝りに謝る。
「お、おま、…なんでここまで来たんだ?」
素朴な疑問をテルディアスは口にした。
「へ?
 だって急に走り出すから追いかけてきた」
……
「街道でお別れだと言っただろう」
「そだっけ?」
テルディアスの苦悩は一体なんだったんだのだろう。
「だってぇ! 
 あんな所に置いてかれたってどこに行きゃいいんだか
 分かんないし!
 僕お金も持ってないし!」
「だからって俺について来たら命を狙われるんだぞ!」
「ほかに頼れる人いないんだもん。
 とりあえずお金を貸してくれるとあり難いんだけど♪」
「××××××」
テルディアスは頭が痛くなった。
「全部持ってけ!」
有り金を全て渡してしまう。
「ほえ? …いいの?」
「いいから早く行け!」
「早く行けって言われても…
 登れるかなぁ?」
緩やかな崖とはいっても登るのは大変そうだ。
(こいつは〜〜〜…)
「ふえ?」
少女の体を抱き上げて、
「カウ・レイ」
と唱えるとフワリと体が浮き上がった。

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