2004/4/30 20:31
午前と午後 京都
四月の最後は面接で締めくくられた。面接というよりは面談に近い。集団面接としてはやや人数が多めで喋りにくい雰囲気だった。発言も挙手制で、今迄受けてきた面接とは微妙に異なっていた。
午前中に全てのプログラムを終了すると、僕は近くのファーストフード店で軽めに昼食を済まし、その後家路についた。寄り道もせず。
その理由はGWで選考会等の予定が入ってないこともあったので、実家に3,4日帰る予定を立てたからだ。
部屋に帰ると早速、ボストンバッグに必要な荷物を詰め始めた。春も後半に入ってきたので、衣類は少なくて済んだ。いつもよりスペースに余裕のある、軽めのボストンバッグとトートバッグを肩にかけ、僕は15時前に部屋を後にした。
雲が少し多めの晩春に向かう空気はやや蒸し暑く、長袖に白いシャツを着込んだだけの僕でも暑さを覚えた。
そのくせ、バスには冷房が入っていなく、僕は乗り込むとすぐに窓を開け放した。バスに追い越された空気が風として車内に入り込んでくる。幾分、ましになった。
午前中に全てのプログラムを終了すると、僕は近くのファーストフード店で軽めに昼食を済まし、その後家路についた。寄り道もせず。
その理由はGWで選考会等の予定が入ってないこともあったので、実家に3,4日帰る予定を立てたからだ。
部屋に帰ると早速、ボストンバッグに必要な荷物を詰め始めた。春も後半に入ってきたので、衣類は少なくて済んだ。いつもよりスペースに余裕のある、軽めのボストンバッグとトートバッグを肩にかけ、僕は15時前に部屋を後にした。
雲が少し多めの晩春に向かう空気はやや蒸し暑く、長袖に白いシャツを着込んだだけの僕でも暑さを覚えた。
そのくせ、バスには冷房が入っていなく、僕は乗り込むとすぐに窓を開け放した。バスに追い越された空気が風として車内に入り込んでくる。幾分、ましになった。
2004/4/29 21:21
偉大さ 京都
昨日買ってきたhideのアルバムを聴いている。
そういえば、もうすぐ、亡くなってから6年、七回忌だ。
彼が亡くなった日の光景は覚えている。僕が学校から帰ってくると、丁度、そのニュースが報道されていた。
「松本秀人さんが亡くなりました」
アナウンサーが無機質に淡々と原稿を読んでいた。
初めは誰が亡くなったのか一瞬では理解できなかった。何せ、普段では馴染みの薄い本名で読み上げられていたので、咄嗟にはhideとは結び付けられなかったのだ。
泣き崩れる大勢のファン、当時は後追い自殺をした人達も居た。
それ程、彼がXのメンバーとして、hideとして、世間に与えた影響は大きいものだったのだ。それは今、改めて言わなくても多くの人が理解している。そして、それは今でも変わらない。
そういえば、もうすぐ、亡くなってから6年、七回忌だ。
彼が亡くなった日の光景は覚えている。僕が学校から帰ってくると、丁度、そのニュースが報道されていた。
「松本秀人さんが亡くなりました」
アナウンサーが無機質に淡々と原稿を読んでいた。
初めは誰が亡くなったのか一瞬では理解できなかった。何せ、普段では馴染みの薄い本名で読み上げられていたので、咄嗟にはhideとは結び付けられなかったのだ。
泣き崩れる大勢のファン、当時は後追い自殺をした人達も居た。
それ程、彼がXのメンバーとして、hideとして、世間に与えた影響は大きいものだったのだ。それは今、改めて言わなくても多くの人が理解している。そして、それは今でも変わらない。
2004/4/28 21:08
時間は過ぎて・・・ 大阪
面接会場の控え室で七年振りの再会を果たす事となった。確率論から言えば、ありえないほど低確率の物事だろう。
初めは彼女の方からテンション高めで声を掛けてきた。
「もしかして○○○(僕のあだ名)?」
僕はいきなり声を掛けられたので少々驚いたが、どこかで見た顔だなということは薄々感じていた。そして、その台詞で記憶の糸が紡がれた。
彼女は小学校5年生から中学校卒業まで同じ塾に居た子だった。小ぢんまりした塾だったので、生徒同士の仲は良かった。
面接が二人共終わると、僕達は一駅先の或お好み焼屋で昼食をとることになり、そこで昔話や今までのことを懐かしげに話した。勿論、現在進行中の就職活動のことも含めて。
「偶然」という言葉がまさに相応しい再会。この機会が無かったら、恐らくこれからも再会は皆無であったであろう。
「今夜、甲子園で阪神戦を見るの」
彼女はそう言いながら徐に携帯を開いた。携帯が阪神一色に染まっていた。
初めは彼女の方からテンション高めで声を掛けてきた。
「もしかして○○○(僕のあだ名)?」
僕はいきなり声を掛けられたので少々驚いたが、どこかで見た顔だなということは薄々感じていた。そして、その台詞で記憶の糸が紡がれた。
彼女は小学校5年生から中学校卒業まで同じ塾に居た子だった。小ぢんまりした塾だったので、生徒同士の仲は良かった。
面接が二人共終わると、僕達は一駅先の或お好み焼屋で昼食をとることになり、そこで昔話や今までのことを懐かしげに話した。勿論、現在進行中の就職活動のことも含めて。
「偶然」という言葉がまさに相応しい再会。この機会が無かったら、恐らくこれからも再会は皆無であったであろう。
「今夜、甲子園で阪神戦を見るの」
彼女はそう言いながら徐に携帯を開いた。携帯が阪神一色に染まっていた。
2004/4/27 20:01
バス登校 京都
昨日の夜から降り続いていた雨は朝にはその勢いを増していた。起きて窓を開けて憂鬱な気分になる。洗濯物は辛うじて乾いている。
「今日は自転車で登校するのはやめよう」
一瞬にしてそう思った。雨とともに風も強い。まさに暴風雨だった。バスに乗る為にバス停に行く過程で僕の足元はびしょ濡れになった。全く気分が悪い。
バスの中も湿気に支配されていた。傘から雨粒が滴り落ちる。
校内は傘の花が咲いていた。皆も憂鬱そうである。教室に行くと友人が既に来ていた。
「今日は来るかどうか迷ったよ」
彼は苦笑いをしながらそう言った。
少しすると授業が始まった。
「今日は自転車で登校するのはやめよう」
一瞬にしてそう思った。雨とともに風も強い。まさに暴風雨だった。バスに乗る為にバス停に行く過程で僕の足元はびしょ濡れになった。全く気分が悪い。
バスの中も湿気に支配されていた。傘から雨粒が滴り落ちる。
校内は傘の花が咲いていた。皆も憂鬱そうである。教室に行くと友人が既に来ていた。
「今日は来るかどうか迷ったよ」
彼は苦笑いをしながらそう言った。
少しすると授業が始まった。
2004/4/26 21:30
夕闇の迫る頃 大阪
夕方の5時半からの面接ということで、太陽が西に傾きかけた頃に出かけた。
面接は1対6の集団面接。人数構成としてはやや狭い部屋に僕たちは通された。眼鏡をかけた若々しい面接官に促され席につく。
訊かれたのは『自己PR』と『最近楽しかったこと』。所要時間30分弱で、この人数では結果論として2問が限界だったのだろう。
「一次面接は此れで終わりです」
と聞かされた時は時間の経つスピードに追いついて行けなかったように時計を見直した。僕の左手のアナログ時計は6時前を指していた。
グループ面接は個人的に嫌いだが、他の人の話を聞いてみると様々なことをしていることが分かる。外国に留学していた人、面白いサークルに入っている人等、人間は多種多様だ。集団面接に行くたびにそう思う。
雨が今にも落ちてきそうな空の下、僕は帰路についた。
面接は1対6の集団面接。人数構成としてはやや狭い部屋に僕たちは通された。眼鏡をかけた若々しい面接官に促され席につく。
訊かれたのは『自己PR』と『最近楽しかったこと』。所要時間30分弱で、この人数では結果論として2問が限界だったのだろう。
「一次面接は此れで終わりです」
と聞かされた時は時間の経つスピードに追いついて行けなかったように時計を見直した。僕の左手のアナログ時計は6時前を指していた。
グループ面接は個人的に嫌いだが、他の人の話を聞いてみると様々なことをしていることが分かる。外国に留学していた人、面白いサークルに入っている人等、人間は多種多様だ。集団面接に行くたびにそう思う。
雨が今にも落ちてきそうな空の下、僕は帰路についた。
2004/4/25 20:58
安息日 京都
久々にこれといって何もしなかった日曜日。こんなに天気も良くて、気温も丁度良い日に些か勿体無い気もしたが、そこはモチベーションの問題であった。少し、昨日の疲れもあったのだと思う。
午前中の遅い時間にゆっくりと起き、時間を噛み締めるように、ゆったりと朝の支度をした。窓を開けると涼しい風が部屋に入りこんでくる。
したことと言えば、このほぼ一ヶ月間、忙しくて借りに行けなかった、CDを借りに行ったことくらいだ。少し傾斜のある緩やかな道を自転車でこいでいく。すっかり街路樹や遠く、近くの山々は新緑におおわれている。木々によって微妙に違う緑色は、山々をマーブルの模様に仕立て上げていた。
行き交う人々の装いも春らしく、皆が気持ち良さそうだった。
午前中の遅い時間にゆっくりと起き、時間を噛み締めるように、ゆったりと朝の支度をした。窓を開けると涼しい風が部屋に入りこんでくる。
したことと言えば、このほぼ一ヶ月間、忙しくて借りに行けなかった、CDを借りに行ったことくらいだ。少し傾斜のある緩やかな道を自転車でこいでいく。すっかり街路樹や遠く、近くの山々は新緑におおわれている。木々によって微妙に違う緑色は、山々をマーブルの模様に仕立て上げていた。
行き交う人々の装いも春らしく、皆が気持ち良さそうだった。
2004/4/24 19:53
夢と現実のギャップ 京都
「夢を持つ持つ人は夢が無い。夢を持つものはつまらない」
そんな持論からリリーさんの公演は始まった。尤も、真面目な話はそこまで。会場内は爆笑の渦に巻き込まれた。
なんと言っても下ネタが殆ど。壇上に気に入った、アンケートを書いた人を上がらせて、その人の悩みに答えていくというのが建前だったが、そんな雰囲気は一切無かった。正に晒し首が相応しい。聞く側からすれば、めちゃくちゃ面白かった。
公演を聞く中で思ったのは、リリーさんは人の動作を見抜くのが非常に優れていると思った。それを例える時の例え方の言葉の選び方も素晴らしかった。
「人をバカにするような腰の低さ」
上手い事言うものだ。
ココリコミラクルタイプに出てくるような寡黙な人では全然無かった。泉が湧き出るように言葉が生まれてくる。
当初、二時間の予定の公演時間はあっという間に過ぎ、大幅に時間をオーバーして終了した。結構、文体では言えない様な話もあったのでなかなか書きにくいが、リリーワールドなるものを実感した一時であった。
そんな持論からリリーさんの公演は始まった。尤も、真面目な話はそこまで。会場内は爆笑の渦に巻き込まれた。
なんと言っても下ネタが殆ど。壇上に気に入った、アンケートを書いた人を上がらせて、その人の悩みに答えていくというのが建前だったが、そんな雰囲気は一切無かった。正に晒し首が相応しい。聞く側からすれば、めちゃくちゃ面白かった。
公演を聞く中で思ったのは、リリーさんは人の動作を見抜くのが非常に優れていると思った。それを例える時の例え方の言葉の選び方も素晴らしかった。
「人をバカにするような腰の低さ」
上手い事言うものだ。
ココリコミラクルタイプに出てくるような寡黙な人では全然無かった。泉が湧き出るように言葉が生まれてくる。
当初、二時間の予定の公演時間はあっという間に過ぎ、大幅に時間をオーバーして終了した。結構、文体では言えない様な話もあったのでなかなか書きにくいが、リリーワールドなるものを実感した一時であった。
2004/4/23 20:44
冬の終わり−衣料編− 京都
午前中の暇な時間を利用して、冬物衣料、所謂、コート、ジャケット等をクリーニングに出しに行った。一番大きなabxの紙袋に目一杯の冬物衣料を詰め、一路行きつけのクリーニング店に向かった。袋はまるで悪夢を食べ過ぎたバクの様に膨れ上がっていた。
受付のお姉さんは慣れた手つきで手際よく、服の料理方法を決めていく。尤も、一緒に持っていったワイシャツ以外は全てドライ仕上げだったが。
一仕事片付くと、僕は強風に煽られながらもと来た道を戻り、岐路に着いた。
風に因り色々な物が翻る。僕の一仕事を終えた空の紙袋も例外ではなかった。押さえつけられている物が無くなった物は制御するのが大変困難だ。そう、首輪の取れた猛犬のように、僕の肩口で紙袋は荒れ狂っていた。
受付のお姉さんは慣れた手つきで手際よく、服の料理方法を決めていく。尤も、一緒に持っていったワイシャツ以外は全てドライ仕上げだったが。
一仕事片付くと、僕は強風に煽られながらもと来た道を戻り、岐路に着いた。
風に因り色々な物が翻る。僕の一仕事を終えた空の紙袋も例外ではなかった。押さえつけられている物が無くなった物は制御するのが大変困難だ。そう、首輪の取れた猛犬のように、僕の肩口で紙袋は荒れ狂っていた。
2004/4/22 20:36
怒号 京都
「後ろの席で喋ってる二人。聞く気が無いんやったら出て行け。もう、来週からも来んでええからな」
一瞬で空間が凍りつく。悪いのは後ろで喋っていた二人だということは明白だが、この気まずさは過去何度も経験している。
ちゃんと授業を受けている人々も云わば、精神的なとばっちりを受けるのだ。
その二人はばつが悪いのか、苦笑いでもしていたみたいだが、教師はそれも気に入らなかったらしく、更に二人は叱責を被った。また、教師が出した質問にも答えず、返事らしい返事もしなかったので、教師の苛立ちは高まっていった。
「やれやれ・・・」
僕は心の中で溜息をつき、動向を見守った。いや、その空間に居た人達はそうするしか選択肢は無かった。
一通り叱責を終えると、教師は何事も無かったかのように、授業の内容に戻った。まるで、ジキルとハイドのように。
その後の空間には危うさの粒が漂っていた。
一瞬で空間が凍りつく。悪いのは後ろで喋っていた二人だということは明白だが、この気まずさは過去何度も経験している。
ちゃんと授業を受けている人々も云わば、精神的なとばっちりを受けるのだ。
その二人はばつが悪いのか、苦笑いでもしていたみたいだが、教師はそれも気に入らなかったらしく、更に二人は叱責を被った。また、教師が出した質問にも答えず、返事らしい返事もしなかったので、教師の苛立ちは高まっていった。
「やれやれ・・・」
僕は心の中で溜息をつき、動向を見守った。いや、その空間に居た人達はそうするしか選択肢は無かった。
一通り叱責を終えると、教師は何事も無かったかのように、授業の内容に戻った。まるで、ジキルとハイドのように。
その後の空間には危うさの粒が漂っていた。
2004/4/21 20:26
午後3時過ぎ 京都
不図、気付くと一人の男が僕の前に佇んでいた。帽子を深々とかぶり、こちらからはその表情を窺い知ることは出来ない。僕が声をかけようかかけまいか迷っていると、男は突然、口を開き、喋りだした。まるで重々しい鉄の扉を開くように。
「人間は生と死を自分で意識する事は出来ない。生は自分では選択、コントロール出来ないし、死は選ぶ事は出来るが、自分が死んだ事は認識出来ないんだ。その死を確認するのは君ではなく、他の誰かに依る。それは決して自分自身ではない。そして、死ぬと自分の『現在』はそこで終わるが、世の中の君以外の『現在』は何事も無いように進んでいく。実に無力だとは思わないかい?」
言いたい事を捲し立てるように言うと、突然、男は姿を消した。初めからそこにはなにも存在してなかったように忽然と。
僕はハッと我に返った。そこには今までの景色は無く、静かに興味本位でとった、哲学の授業が静かに行われていた。
「人間は生と死を自分で意識する事は出来ない。生は自分では選択、コントロール出来ないし、死は選ぶ事は出来るが、自分が死んだ事は認識出来ないんだ。その死を確認するのは君ではなく、他の誰かに依る。それは決して自分自身ではない。そして、死ぬと自分の『現在』はそこで終わるが、世の中の君以外の『現在』は何事も無いように進んでいく。実に無力だとは思わないかい?」
言いたい事を捲し立てるように言うと、突然、男は姿を消した。初めからそこにはなにも存在してなかったように忽然と。
僕はハッと我に返った。そこには今までの景色は無く、静かに興味本位でとった、哲学の授業が静かに行われていた。



