2007/8/13 15:37
プロヴァンスの贈りもの 気になっちゃうの〜この人たち
あやうく見逃すところだった。
ラッセル・クロウは、『LAコンフィデンシャル(L.A.Confidential/1997)』以来のお気に入り。DVDも結構持ってたりして。劇場予告で知って慌てた。作品は知っていたけど、
ちょ〜っとべたなタイトルだったもんで。。。。
******************
ロンドンで剛腕トレーダーとして名を馳せ、リッチなシングル・ライフを送るマックス(ラッセル・クロウ/Russell Crowe)のもとに南仏プロヴァンスに住むヘンリー(アルバート・フィニー/Albert
Finney)おじさんの訃報が届く。子どもの頃、夏休みを共に過ごしたヘンリーが教えてくれた生きる知恵があればこそ、今の成功があるのだったが、ここ10年はすっかり疎遠になっていた。それでも一番近い親戚であるマックスがシャトーとブドウ園を相続することになり、20数年ぶりに懐かしい土地を訪れるのだった…。(goo映画紹介より)

***
ラッセル・クロウはこれまで男臭さがぷんぷんするような役ばっかりだったので、こういうロマ・コメは新鮮でよかった。監督は『グラディエーター(Gladiator/2000)でも組んだ
リドリー・スコット(Ridley Scott)。あんなに男臭いの頂点にいるような映画から一転、ロマンティック・コメディーの主役に選ぶなんて、よっぽど息が合っているのね。
マックスは、かなり強引なやり方のトレーディングで違法すれすれのところをかいくぐって生きている、自身満々の男。この鼻持ちならないイヤ〜な男をうまいこと演じてる。
シャトーとブドウ園も早々に売却を決意するあたりなんか、もー。

Directer Ridley Scott & Russell Crowe
でも映画を観ているうちに、「おじさんのことは大好きだったけど、プロヴァンスに暮らすことが都落ちみたいに感じた」のではなかろうか、と思った。それゆえに、生来の負けず嫌いも手伝って、剛腕と称されるとレーダーにまでなったのではないかと。
ロンドンという大都会で成功を収めた人間からは真逆に見える、のんびりとしたプロヴァンスの暮らし。この映画は、そんな想いを込めている。
(この負けず嫌いな少年マックスを、人気子役のフレディ・ハイモア<Freddie Highmo>、くんが演じています。)

‘停職’という、思わぬ休暇をプロヴァンスで送ることになったマックスの脳裏に浮かぶのは、毎夏ヘンリーおじさんと過ごした懐かしい思い出。・・・と言っても、そんな感傷だけで売却を留まるような男じゃあ、ない。友人の不動産業者、チャーリー(トム・ホランダー/
Tom Hollander)とはしっかりと連絡と取ってるし。そんな彼の前に現れたのは、マックスに轢かれそうになったファニー(マリオン・コティヤール/Marion Cotillard)。彼女との出会いが、彼の運命を変えてゆく・・・のだけど。

親密になったファニーとの一夜を過ごした朝、こう、ファニーに言われる。
「私がなんであなたとこうなったかわかる?
あなたはここには留まらないし、後腐れもないでしょう」
マックスは、「俺にはここの生活は合わない」と言うが、
ファニーは、「いいえ、ここがあなたに合わないの」と返す。
似て非なる言葉。プロヴァンスがあなたを拒否しているのよ・・と。
ロンドンに戻ったマックス。ゴッホの絵(多分「糸杉の道」)を金庫に入れて、贋作を飾るという会長を見て、
「一体、本物はいつ観るのですか。」彼の内なる声だった。
(もちろん、変化には理由があるけど、それは映画を観て!)
人間そんなに簡単に変われないと言うけれど、何か人生を劇的に変えることのできるものが存在する、と思う。そんなことに出会えたら素敵だ。きっと、その瞬間マックスはヘンリーおじさんのことを身近に感じたに違いないと思う。

この映画の好きなとこは、偏にプロヴァンスの美しい風景とワインとヘンリーおじさん(のアルバート・フィニー)と、トム・ホランダー♪(他のみんなもいいけど☆)
観ているうちにとにかくワインが飲みたくなる。(鑑賞後すぐ2本空けました)もともと、監督がブティック・ワインなるものが高値で販売されているところからヒントを得て、それを30年来の友人であり、『南仏プロヴァンスの12ヶ月』で有名な、ピーター・メイル(Peter Mayle)に相談して誕生した物語・・・であるくらいなので、ワインへの愛情をふつふつと感じる。
そのあたりのお話はコチラ
『南仏プロヴァンスの12ヶ月』の後、日本でもプロヴァンスブームが起こり私の住むインテリアの世界にも、ものすごく風が吹いていた。今は少し静かになったけど、ずっと愛すべきスタイルだと思う。そして、ピーター・メイルが初めは広告業界、それも『ある広告人の告白』で有名なデヴィッド・オグルヴィ(David Ogilvy)の下で働いていたという。
私はインテリアの前に広告の世界にいたことがあって、その当時これを読んでごらん、と薦められた本だった。今も自宅の本棚に収まっている。そんなこともあって、単なるロマ・コメでなく、懐かしい思い出と共に深い作品になった。

A Good Year
Directed by Ridley Scott
Cast: Russell Crowe/Albert Finney/Freddie Highmore/Tom Hollander
Marion Cotillard/Abbie Cornish/Isabelle Candelier
2006 USA
劇場公開中
ラッセル・クロウは、『LAコンフィデンシャル(L.A.Confidential/1997)』以来のお気に入り。DVDも結構持ってたりして。劇場予告で知って慌てた。作品は知っていたけど、
ちょ〜っとべたなタイトルだったもんで。。。。
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ロンドンで剛腕トレーダーとして名を馳せ、リッチなシングル・ライフを送るマックス(ラッセル・クロウ/Russell Crowe)のもとに南仏プロヴァンスに住むヘンリー(アルバート・フィニー/Albert
Finney)おじさんの訃報が届く。子どもの頃、夏休みを共に過ごしたヘンリーが教えてくれた生きる知恵があればこそ、今の成功があるのだったが、ここ10年はすっかり疎遠になっていた。それでも一番近い親戚であるマックスがシャトーとブドウ園を相続することになり、20数年ぶりに懐かしい土地を訪れるのだった…。(goo映画紹介より)
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ラッセル・クロウはこれまで男臭さがぷんぷんするような役ばっかりだったので、こういうロマ・コメは新鮮でよかった。監督は『グラディエーター(Gladiator/2000)でも組んだ
リドリー・スコット(Ridley Scott)。あんなに男臭いの頂点にいるような映画から一転、ロマンティック・コメディーの主役に選ぶなんて、よっぽど息が合っているのね。
マックスは、かなり強引なやり方のトレーディングで違法すれすれのところをかいくぐって生きている、自身満々の男。この鼻持ちならないイヤ〜な男をうまいこと演じてる。
シャトーとブドウ園も早々に売却を決意するあたりなんか、もー。
Directer Ridley Scott & Russell Crowe
でも映画を観ているうちに、「おじさんのことは大好きだったけど、プロヴァンスに暮らすことが都落ちみたいに感じた」のではなかろうか、と思った。それゆえに、生来の負けず嫌いも手伝って、剛腕と称されるとレーダーにまでなったのではないかと。
ロンドンという大都会で成功を収めた人間からは真逆に見える、のんびりとしたプロヴァンスの暮らし。この映画は、そんな想いを込めている。
(この負けず嫌いな少年マックスを、人気子役のフレディ・ハイモア<Freddie Highmo>、くんが演じています。)
‘停職’という、思わぬ休暇をプロヴァンスで送ることになったマックスの脳裏に浮かぶのは、毎夏ヘンリーおじさんと過ごした懐かしい思い出。・・・と言っても、そんな感傷だけで売却を留まるような男じゃあ、ない。友人の不動産業者、チャーリー(トム・ホランダー/
Tom Hollander)とはしっかりと連絡と取ってるし。そんな彼の前に現れたのは、マックスに轢かれそうになったファニー(マリオン・コティヤール/Marion Cotillard)。彼女との出会いが、彼の運命を変えてゆく・・・のだけど。
親密になったファニーとの一夜を過ごした朝、こう、ファニーに言われる。
「私がなんであなたとこうなったかわかる?
あなたはここには留まらないし、後腐れもないでしょう」
マックスは、「俺にはここの生活は合わない」と言うが、
ファニーは、「いいえ、ここがあなたに合わないの」と返す。
似て非なる言葉。プロヴァンスがあなたを拒否しているのよ・・と。
ロンドンに戻ったマックス。ゴッホの絵(多分「糸杉の道」)を金庫に入れて、贋作を飾るという会長を見て、
「一体、本物はいつ観るのですか。」彼の内なる声だった。
(もちろん、変化には理由があるけど、それは映画を観て!)
人間そんなに簡単に変われないと言うけれど、何か人生を劇的に変えることのできるものが存在する、と思う。そんなことに出会えたら素敵だ。きっと、その瞬間マックスはヘンリーおじさんのことを身近に感じたに違いないと思う。
この映画の好きなとこは、偏にプロヴァンスの美しい風景とワインとヘンリーおじさん(のアルバート・フィニー)と、トム・ホランダー♪(他のみんなもいいけど☆)
観ているうちにとにかくワインが飲みたくなる。(鑑賞後すぐ2本空けました)もともと、監督がブティック・ワインなるものが高値で販売されているところからヒントを得て、それを30年来の友人であり、『南仏プロヴァンスの12ヶ月』で有名な、ピーター・メイル(Peter Mayle)に相談して誕生した物語・・・であるくらいなので、ワインへの愛情をふつふつと感じる。
そのあたりのお話はコチラ
『南仏プロヴァンスの12ヶ月』の後、日本でもプロヴァンスブームが起こり私の住むインテリアの世界にも、ものすごく風が吹いていた。今は少し静かになったけど、ずっと愛すべきスタイルだと思う。そして、ピーター・メイルが初めは広告業界、それも『ある広告人の告白』で有名なデヴィッド・オグルヴィ(David Ogilvy)の下で働いていたという。
私はインテリアの前に広告の世界にいたことがあって、その当時これを読んでごらん、と薦められた本だった。今も自宅の本棚に収まっている。そんなこともあって、単なるロマ・コメでなく、懐かしい思い出と共に深い作品になった。
A Good Year
Directed by Ridley Scott
Cast: Russell Crowe/Albert Finney/Freddie Highmore/Tom Hollander
Marion Cotillard/Abbie Cornish/Isabelle Candelier
2006 USA
劇場公開中
