2008/11/13  19:53

「潜水服は蝶の夢を見る」前編  仕事

「潜水服は蝶の夢を見る」という映画を高校生と観ました。


「潜水服は蝶の夢を見る」(原題:Le Scaphandre et le Papillon)は、2007年2008年のアカデミー・カンヌ・ゴールデングローブをはじめとする主要な賞に数々ノミネートし高い評価を得た感動作なのです。

[ELLE」の編集長かつ3人の子どもの父親で、華やかな生活を送っていたジャン=ドミニクは、脳卒中で倒れて「ロックトイン症候群」になってしまう。唯一動くのは左目だけ。言語療法士が瞬きでコミュニケーションをとる方法をおしえ、瞬きで自伝を綴ったノンフィクション。

これは、前職の上司Wさんにお勧めされていて、ずーっと観たかったことと、
このところ私が高校生と扱ってた「中途障害の受容」のテーマや
人間の強さなんかのテーマでぴったり!ってことで、選ばせていただきました。

ストーリーや、ウィットに富んだ会話はもちろん、フランス映画らしい
独特の映像の美しさと静けさ。
プラス、あのフランス語独特の発音(私が日本語吹き替え嫌いなので、字幕で見せた)
ということもあってか、途中からばったばったと眠る子多数。
その逆に、メガネまで出してきて泣きながら観る子も多数。
やっぱりフランス映画って、好き嫌いわかれるわよね。
私は好き。

でも、生き延びるために「人間性にしがみつく」ってところで、
4年以上捕虜の経験のある主人公の知人が、「牢の中でひたすら、マルゴー・ラトゥール・・・とボルドーワインをそらんじていた」って言ってたし、
主人公も全身麻痺になってからも、「二枚目粋で魅惑的な誰かの理想の男」
で常にありたくて、白ワインと一緒に高級レストランで牡蠣をを美女と食べてるのを
想像しながら病院生活を乗り切ったり。
フランス人の「人間性へのしがみつき」って、おいしいものと女性?
日本人は捕虜になって虐待とか受けたら、なんとなく「無」の境地になろうと
しそうだけど。。。どっちが長生きできそうか?なんて考えるのは
きっと無粋なのよね。


来週最後まで観るけど、高校生が書く感想文がいつも楽しみなのです。
はっとさせてくれる視点をもらったり、感受性の強さ・やさしさ
に感動させられたり。。。

レッドクリフもよさそうだけど、こんな静かな映画もたまにはどうぞ。

2008/10/13  22:05

衝撃 「おやすみプンプン」と「涼宮ハルヒ」  仕事

前職でお世話になった方が、やはり前職で関わったご家族から私宛の手紙を預かって、
本と一緒に転送してくれたました。
というか、パームビーチにこの夏2度ほど送ってくれたのですが、
フロリダの(アメリカ全体?)郵便システムのひどさから、この荷物を受け取ることが
できず、結局日本の実家に送ってもらいました。紛失しなくてよかった!

箱の中からでてきたのは。。。大切なご家族からの近況報告のお手紙と、
「おやすみプンプン」3冊と、「涼宮ハルヒ」シリーズ9巻。。。

「涼宮ハルヒ」って、フランスとかNYとかアジア各国の日本のアニメ好き外人に大人気で、
みんなダンスまで踊れるってドキュメンタリーTVで見たことがあったけど、まず表紙の絵が衝撃的!!
これぞ「日本のアニメ」という感じの美少女キャラが、どーん、と。
母も表紙を見たとき、相当ひいてました。
ライトノベルというものらしいのだけれど、未知の世界。
でも、そんなに全世界で現象的に「おとな」に人気がでるのだから、何か普遍的でリアルな
要素がたくさんあるに違いない。。。と思いたい。
まだ読んでませんが、電車の中とかでぼちぼち読もうと思います。
でも表紙の絵はやっぱりかなり抵抗があるので、カバーをかけさせていただきます。

「おやすみプンプン」は、まだ3巻までしかでていない漫画なのだけれど、
これは一気に読んでしまいました。実は私は子どもの頃からあんまり漫画に慣れて
いないせいか、この絵のタッチも「好き」か「嫌い」かでいったら「嫌い」なタイプ。
なんかこわいよー。。と思いながら読み進めてたのに、なぜかちょっと泣いてしまった。

日常のこと非日常のこと、ものすごいバランスでおりまぜながら、人間の感情とか、強さとかもろさとか本当にリアルに書いてあったからかも。
全体的にもの悲しい雰囲気が漂ってるのだけれど、でも主人公「プンプン」が葛藤をちゃんと抱えて成長していく様子に、あったかいものを感じたり。

一番大切な、ご家族からのお手紙も、そういうかんじ。
「プンプン」みたいに日々いろんなことがあるけれど、だから見える素敵なこととかラッキーなこと。前向きだけど、全然無理を感じさせない、温かいお手紙でした。
お手紙読みながら、私こそ、こういう一生懸命毎日、ちゃんと自分と向き合って
生きている方々と仕事を通じても出会えて、そしてもう会わなくなって数年経ってもつながっていられて、本当にしあわせだなって思いました。
渦中にいるときはそりゃもう、いっぱいいっぱいでしたけど。

まあこういうこと考え始めると、キリがなくなるんで、
これでおわり。おやすみなさい。




2008/8/3  11:30

高校生の共感能力  仕事

今年は縁あって、定期的に高校生と接する機会があります(日本でね)。
ものすごくおおざっぱに言えば毎回「ヒト」をテーマに扱ってるんですが、「Billy Elliot  (邦題 リトルダンサー)」を観てもらったことがあり、感想を書いてもらったものの、まだそれに私のコメントつけてないので、ここ数日ぱらぱらそれらを読んでました。この映画は「高校生が無理矢理見せられるとしたら
何がいいでしょーねー」という私の相談への、元上司Wさんのおすすめ[[pict:F99F]ナイスチョイスでした。

新鮮だったのは、高校生が、時代や家庭の環境(貧困、父子家庭、祖母の介護、失業状態、男性がバレエやることへの偏見)など、たくさんの困難がありながらも、夢を叶えるビリーにも、もちろん共感を示していたけど、それ以上に頑固なビリーの父の不器用な愛情にものすごく強い共感を表現してたこと!
しかも、数人の子は、父が、自分を犠牲にしてビリーの夢を叶えようとしたことだけじゃなく、母が早くに亡くなって、父ひとりで二人の男の子を育てなければいけない不安や責任がその「頑固さ」につながっているのだろうと想像して、心が震えた、と書いているんです。(絵文字?みたいなのを男女ともに使うんだけど)

単純に、私は感想を読んでて彼らの共感能力の高さ、人の気持ちへの敏感さに感動してしまった

複雑な家庭環境を抱えた生徒も多く、卒業後すぐに就職する子が多い。経済的にも目の前のことで精一杯で、自分の夢を貫き通すというよりは、あたたかい家庭をつくることに憧れている、という子が多い傾向は顕著にあるから、単に「すごいねー」だけで済ませてはいけない要素もあるんだろうけど、それにしても、、人の気持ちを想像して涙がでる、っていうのはやっぱり必要なことだけどなかなかできることじゃないと思う。

違う文化(ジェネレーションも 人種も)の人と接するのって、いつも何かしらの感動があるな



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