2008/9/1  1:24

僕にとって走ること。  分類なし

雷鳴轟く、水中のような道をたった一人で走っていた。

空は、夜だというのにうすぼんやりと明るい。

雨に塗れたアスファルトの黒に落ちていきそうな感覚を覚える。

時々、雷の光で一面真っ白になる。

雷の熱を感じる。

一瞬にして命を奪う刃を突きつけられて、それでも僕は走る。


日曜日の夜、しかも雷雨。

ここには僕と、餌を求める野良猫と、花火を楽しむ若者たちだけ。

夢の中にいるような感覚。

覚めることのない夢。


この夜の時間が、僕には人生の道に見えた。


雲の上には鋭利な刃が怪しく光を放っている。

いつ死んでもおかしくない。

ここに立ち止まっていても、何も始まらないし、終わらない。

進むか、帰るか。


そんな道の上で思うのは、たいせつな人のこと。

僕には何もない。

僕は、人は、一人では生きてはいけない。


そういうことを考えたりもする。


じつのところを言うと、

走っても、結局は何も感じていないのが本音なんだ。

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