2006/4/27 14:03
幸せ 分類なし
今日、車の任意保険がそろそろ切れるので、保険屋さんに更新手続きに来てもらった。せっかく来てもらって、事務手続きだけ終わらせて帰ってもらうのも悪いので、部屋に上がってもらい、お茶を出して世間話をした。彼は初老の男性で、損保の代理店を20年経営しているという。
「最近はどんな車が売れているんですか?」と質問すると、「若い人はBMWですね。みんな自分の経済能力を超えて車を買い、その後はローンに追われてお茶漬けやカップヌードルを食べる毎日です。だから、高級車を買ったまではいいけど、栄養不良で体を壊す若者が多いんですよ」と答えた。
「なぜ、そうまでして高い車を買う必要があるんですか?」
「今の若者は他人に自分の幸せを見せつけたいんですよ。周りから『すごいね』と言われて、初めて幸せを実感する。幸せには常に他人の目が必要だっていうことなんでしょうね。アイフルからお金を借りて強引に取り立てられた人たちの中には、本来の経済力以上の生活を周りに見せつけるために借金したケースが、相当あったようですよ」
こんな会話をしながら、本当の幸せって何だろうと考えた。よく、「うちの主人、ハーバード大学出ているんです」、「私の実家は資産家で、マンションを3つも経営しているの」などと自慢話をする人がいるが、この人たちには何か満たされない部分があるんじゃないかと思う。本来の幸せとは心の中にあるもので、人に見せつけるものでも、自慢するものでもない。むしろ幸せの本当の意味を知っている人は、「私はこんなに幸せなんだ」とは自己主張せず、むしろ謙虚になるだろう。
最近、「先生はさまざまな病気を抱え、本当に不幸ですね。同情します」と言われた。ところが、僕は今の境遇をあまり不幸だとは感じていない。むしろ、心の平静を取り戻し、仕事の忙しさからも開放された。読書や映画鑑賞も存分にできるようになった。また、ブログを通じて優しい読者にも囲まれ、元気づけられている。
とてもささやかな生活だか、なぜかおだやかな気持ちになれる。これが小さな幸せなのだろうか?今はお金持ちになりたいという願望もなければ、いい服を着て女性にモテたいとも考えない。さまざまな執着心が消えるのに比例して、なぜか心は豊かになれるような気がした。
「最近はどんな車が売れているんですか?」と質問すると、「若い人はBMWですね。みんな自分の経済能力を超えて車を買い、その後はローンに追われてお茶漬けやカップヌードルを食べる毎日です。だから、高級車を買ったまではいいけど、栄養不良で体を壊す若者が多いんですよ」と答えた。
「なぜ、そうまでして高い車を買う必要があるんですか?」
「今の若者は他人に自分の幸せを見せつけたいんですよ。周りから『すごいね』と言われて、初めて幸せを実感する。幸せには常に他人の目が必要だっていうことなんでしょうね。アイフルからお金を借りて強引に取り立てられた人たちの中には、本来の経済力以上の生活を周りに見せつけるために借金したケースが、相当あったようですよ」
こんな会話をしながら、本当の幸せって何だろうと考えた。よく、「うちの主人、ハーバード大学出ているんです」、「私の実家は資産家で、マンションを3つも経営しているの」などと自慢話をする人がいるが、この人たちには何か満たされない部分があるんじゃないかと思う。本来の幸せとは心の中にあるもので、人に見せつけるものでも、自慢するものでもない。むしろ幸せの本当の意味を知っている人は、「私はこんなに幸せなんだ」とは自己主張せず、むしろ謙虚になるだろう。
最近、「先生はさまざまな病気を抱え、本当に不幸ですね。同情します」と言われた。ところが、僕は今の境遇をあまり不幸だとは感じていない。むしろ、心の平静を取り戻し、仕事の忙しさからも開放された。読書や映画鑑賞も存分にできるようになった。また、ブログを通じて優しい読者にも囲まれ、元気づけられている。
とてもささやかな生活だか、なぜかおだやかな気持ちになれる。これが小さな幸せなのだろうか?今はお金持ちになりたいという願望もなければ、いい服を着て女性にモテたいとも考えない。さまざまな執着心が消えるのに比例して、なぜか心は豊かになれるような気がした。
2006/4/19 14:18
ランキング本 分類なし
最近、病院のランキング本がブームのようだが、僕は自分の経験から、その内容をすべて鵜呑みにするのは危険だと感じた。ラーメン屋もそうだが、雑誌に掲載すると客が殺到して、店主は「俺はすごいんじゃないか」と客の多さを自分の実力だと思ってしまう。
その結果、態度が横柄になることが多い。「週刊現代」や「テレビチャンピオン」という番組に取り上げられた近所のラーメン屋も、行列ができるようになってから「子供連れ不可」の張り紙をして、客を選ぶようになった。また「ラーメンください」という客を無視し、「うちはラーメンはやっていない。中華そばと呼んでくれ」と叱ったりするうちに、ついに客からそっぽを向かれ、数年で閉店に追い込まれた。
さて、病院についてだが、ランキング本に載るくらいだから、建物はみんなホテルのように立派で清潔感が漂っていた。職員の応対も実にいい。検査の最新機器も揃えている。だが、全国から患者が殺到しているので、看護師はかなり疲れていた。もう、顔に疲れの相が現れている。若いのに肌に艶がなく、「大丈夫か?」と思うほど覇気がない。これは、どこの病院でもそうだった。病院での過重労働は、まず医師と看護師に現れる。
それから、「本当にこの検査が必要なのか」というグレーゾーンの検査がやたら多い。建物の借金返済のため、利益率を優先させているのだろうか。だが、あまり検査について質問したり意見を言うと、内科医は不機嫌になるので我慢した。ただ、一番カチンと来たのが、竹野内豊似の若い内科医(推定20代後半)だった。診察のとき、足を組んで、ふんぞり返ったように座り、ガムを噛んでいた。人の命に関わる説明をするのにガムを噛むというのは、真剣さが足りないんじゃないかと思った。この診察の前に新人看護師が採血に失敗し、僕の血管を突き破ってしまい、すごく痛い思いをしていたので、実は少し腹が立っていた。
最初は我慢していたが、クチャクチャという音があまりに気になるので、「先生、仕事中はいつもガム噛んでいるんですか?」と聞いたら、「大リーガーの選手だって、仕事中にガム噛んでいるでしょう?イチローだって・・・。何か問題ありますか!」と恐い目をして言い返した。
僕は怒りをぐっとこらえて「僕にもガムをください。食いたいな」と言うと、ムッとした顔をして、彼はポケットからガムを取り出した。そのしぐさがキザで、「俺は女にモテる」という態度がまたまた嫌だった。僕もガムを食べながら彼と同様に足を組んで話しを聞くと、相当気分が悪くなったのか「じゃあ、次回検査の予約をして帰ってください」と診察を途中で終わらせた。
最近は患者本位の医療を目指し、どこの病院でも「患者様」と呼び、一見立てているように思うが、一部の心ない医師はやはり高圧的で「診てあげるんだ」という態度を取る。しばらく現場から離れているうちに、医療は変わったはずだと期待していたが、古い意識のまま勤務している医師が相当数存在すると感じた。
今回僕は心臓病のランキングで上位にランクされている病院を数カ所回り、診察を受けた。病院選びでは、自分の過去のコネは一切避けたいと思ったから、まずは本に頼ってみたのだ。ところが、医師と看護師は患者への応対で疲れ、イライラしていると思った。ラーメン屋と同様、大繁盛は疲れを助長させる。その疲れはミスを生む温床になるだろう。活字やネット上の情報はすべて信用できるものではなく、最後は自分の目で見た判断が必要だと痛感した。
その結果、態度が横柄になることが多い。「週刊現代」や「テレビチャンピオン」という番組に取り上げられた近所のラーメン屋も、行列ができるようになってから「子供連れ不可」の張り紙をして、客を選ぶようになった。また「ラーメンください」という客を無視し、「うちはラーメンはやっていない。中華そばと呼んでくれ」と叱ったりするうちに、ついに客からそっぽを向かれ、数年で閉店に追い込まれた。
さて、病院についてだが、ランキング本に載るくらいだから、建物はみんなホテルのように立派で清潔感が漂っていた。職員の応対も実にいい。検査の最新機器も揃えている。だが、全国から患者が殺到しているので、看護師はかなり疲れていた。もう、顔に疲れの相が現れている。若いのに肌に艶がなく、「大丈夫か?」と思うほど覇気がない。これは、どこの病院でもそうだった。病院での過重労働は、まず医師と看護師に現れる。
それから、「本当にこの検査が必要なのか」というグレーゾーンの検査がやたら多い。建物の借金返済のため、利益率を優先させているのだろうか。だが、あまり検査について質問したり意見を言うと、内科医は不機嫌になるので我慢した。ただ、一番カチンと来たのが、竹野内豊似の若い内科医(推定20代後半)だった。診察のとき、足を組んで、ふんぞり返ったように座り、ガムを噛んでいた。人の命に関わる説明をするのにガムを噛むというのは、真剣さが足りないんじゃないかと思った。この診察の前に新人看護師が採血に失敗し、僕の血管を突き破ってしまい、すごく痛い思いをしていたので、実は少し腹が立っていた。
最初は我慢していたが、クチャクチャという音があまりに気になるので、「先生、仕事中はいつもガム噛んでいるんですか?」と聞いたら、「大リーガーの選手だって、仕事中にガム噛んでいるでしょう?イチローだって・・・。何か問題ありますか!」と恐い目をして言い返した。
僕は怒りをぐっとこらえて「僕にもガムをください。食いたいな」と言うと、ムッとした顔をして、彼はポケットからガムを取り出した。そのしぐさがキザで、「俺は女にモテる」という態度がまたまた嫌だった。僕もガムを食べながら彼と同様に足を組んで話しを聞くと、相当気分が悪くなったのか「じゃあ、次回検査の予約をして帰ってください」と診察を途中で終わらせた。
最近は患者本位の医療を目指し、どこの病院でも「患者様」と呼び、一見立てているように思うが、一部の心ない医師はやはり高圧的で「診てあげるんだ」という態度を取る。しばらく現場から離れているうちに、医療は変わったはずだと期待していたが、古い意識のまま勤務している医師が相当数存在すると感じた。
今回僕は心臓病のランキングで上位にランクされている病院を数カ所回り、診察を受けた。病院選びでは、自分の過去のコネは一切避けたいと思ったから、まずは本に頼ってみたのだ。ところが、医師と看護師は患者への応対で疲れ、イライラしていると思った。ラーメン屋と同様、大繁盛は疲れを助長させる。その疲れはミスを生む温床になるだろう。活字やネット上の情報はすべて信用できるものではなく、最後は自分の目で見た判断が必要だと痛感した。
2006/4/11 20:44
聞き役 分類なし
「僕には地位も名誉もないから女にモテないんです。ああ、僕がパイロットや弁護士だったらモテただろうなあ」
よくこんなことを言う友人がいた。だが、僕の占い師としての経験からすると、女の人はそれほど男の地位や名誉などには執着していないように思う。おそらく、男の職業や持っている車、肩書きなどに群がるのは成人女性の2割か多くても3割くらいではないだろうか。7割以上の人は、相手の心(内面)を重視していると信じたい。
このブログに来ている人たちも、男を地位や名誉だけで選ぶようなタイプは、たぶんいないのではないかと感じる。きっと皆さんはさまざまな男を観察しながら、今まで生きてきたはず。出会いや別れを経験しながら、男の何かを的確に把握しているだろう。一番長く続くカップルというのは、いっしょにいて疲れず、安らぎを感じる相手だ。いくら男に地位があっても、顔を合わせるたびに嫌な思いをするのでは別離は早い。
一方、女性の中には「ダイエットすればモテるようになる」と考えている人もいる。あるいは、整形手術をすれば、胸をもう少し大きくすれば、異性が寄ってくるのではないかと思いこんでいる人もいる。しかし、そんな外見だけに寄ってくる男は飽きるのも早い。女性は外見がよければよいほど、とんでもない悪い男を吸い寄せてしまうリスクを背負う。
では、男女ともに異性といい関係になるにはどうしたらいいのか?僕はこの分野はあまり詳しくないが、ヒントは与えられる。それは、会話する機会があったら、ある程度聞き役に回ることだ。人はどうしても自分のことを中心に話したがる。相手にまったくしゃべらせず、自分のことばかり言ってしまえば、相手の考えを知ることができないから損をする。というのも、相手の言葉や考えには、同意できるものや受け入れられないものを含め、さまざまな財産が隠されているからだ。
最近は自分のことは実によく話すが、他人の話をまったく聞かない人が増えている。僕は世の中に、なぜこんなに占い師や心療内科のカウンセリングが増えたのか、いろいろと考えてみた。それは、真剣に話を聞いてくれる隣人が減ったからだと感じた。だから、みんな高いお金を払ってまで悩みや日常の話を聞いてもらいたがる。
相手の話を真剣に聞いてあげた後、真剣に質問すれば、たいていは真剣な答えが返ってくる。いい相手と出会いたいなら、まず自分が好感を持った相手の話を真剣に聞くことが第一歩ではないだろうか。
よくこんなことを言う友人がいた。だが、僕の占い師としての経験からすると、女の人はそれほど男の地位や名誉などには執着していないように思う。おそらく、男の職業や持っている車、肩書きなどに群がるのは成人女性の2割か多くても3割くらいではないだろうか。7割以上の人は、相手の心(内面)を重視していると信じたい。
このブログに来ている人たちも、男を地位や名誉だけで選ぶようなタイプは、たぶんいないのではないかと感じる。きっと皆さんはさまざまな男を観察しながら、今まで生きてきたはず。出会いや別れを経験しながら、男の何かを的確に把握しているだろう。一番長く続くカップルというのは、いっしょにいて疲れず、安らぎを感じる相手だ。いくら男に地位があっても、顔を合わせるたびに嫌な思いをするのでは別離は早い。
一方、女性の中には「ダイエットすればモテるようになる」と考えている人もいる。あるいは、整形手術をすれば、胸をもう少し大きくすれば、異性が寄ってくるのではないかと思いこんでいる人もいる。しかし、そんな外見だけに寄ってくる男は飽きるのも早い。女性は外見がよければよいほど、とんでもない悪い男を吸い寄せてしまうリスクを背負う。
では、男女ともに異性といい関係になるにはどうしたらいいのか?僕はこの分野はあまり詳しくないが、ヒントは与えられる。それは、会話する機会があったら、ある程度聞き役に回ることだ。人はどうしても自分のことを中心に話したがる。相手にまったくしゃべらせず、自分のことばかり言ってしまえば、相手の考えを知ることができないから損をする。というのも、相手の言葉や考えには、同意できるものや受け入れられないものを含め、さまざまな財産が隠されているからだ。
最近は自分のことは実によく話すが、他人の話をまったく聞かない人が増えている。僕は世の中に、なぜこんなに占い師や心療内科のカウンセリングが増えたのか、いろいろと考えてみた。それは、真剣に話を聞いてくれる隣人が減ったからだと感じた。だから、みんな高いお金を払ってまで悩みや日常の話を聞いてもらいたがる。
相手の話を真剣に聞いてあげた後、真剣に質問すれば、たいていは真剣な答えが返ってくる。いい相手と出会いたいなら、まず自分が好感を持った相手の話を真剣に聞くことが第一歩ではないだろうか。
2006/4/4 23:45
我慢 分類なし
最近、いつ手術するのかという問い合わせ、質問が多く来る。みなさんに心配してもらって、すごく嬉しい。実はもう外科医も病院も決めた。手術は5月上旬にしたらどうかと言われたが、こちらの都合で延ばしてもらった。おそらく、次回はここ数か月以内に手術になるはずだ。決まったら、また報告しようと思う。
ところで、今回新たに大動脈瘤が見つかった。このままでは血管のこぶが大きくなり、いつ破裂するかわからない。破裂したら絶対に助からないと外科医に言われた。というわけで、弁置換と大動脈瘤を同時に治す手術になるが、この外科医は「自信がある」と言う。僕は彼の言葉を信じることにした。それは彼の経歴ではなく、一番最初の挨拶だった。「こんにちは」と深々と頭を下げ、表情が優しい感じがした。それから、電話したときの受付の印象がよかった。おそらく、きちんと教育されているのだろう。たったこの2点で僕は命を任せようと思った。
医療ジャーナリストをやっていたころ、千件以上の病院に電話をかけた。電話で印象の悪いところは実際に取材に行っても、確実に医者の態度は悪かった。もちろん、電話に出た本人の印象が悪いと、会ったらなおさら印象が悪い。今回も直感を信じて決断しようと思う。今、人生で一番後悔しているのは、医師をやったことだった。もう時代遅れの生半可な知識が残っているから、外科医や内科医と対立する。古い知識がなければ、きっと素直にすべてを受け入れただろう。今回、いろいろ心臓血管外科の最新情報を調べてみて、自分が過去に得た知識はあまり使い物にならないことがわかった。
20年以上前、心臓のポンプ機能を詳細に観察する「心カテーテル検査」はとても危険が伴う検査だった。今はかなり安全になり、体への負担も少ないのだが、過去の経験から恐くなって、「心エコーのデーターだけでオペは十分可能。心カテーテル検査はやりたくない」と言った。今までの医師は「心カテーテルは絶対条件です。嫌なら他の病院へ行ってください」と不愉快そうに言う。僕は「ああ、そうですか。じゃあ、他に行きます」と席を立った。ところが、今回の外科医は「ああ、大丈夫ですよ。心エコーでだいたいのことはわかりますから、無理してやることないですよ」と言った。自分が認められたようで、嬉しかった。
僕は仕事関係では他人に対してわがままなど、めったに言ったことはなかった。いつも、自分の感情を抑えるのが常だった。病院でも、占いでも・・・。しかし、今回だけは相手の気持ちよりまず自分の考えを優先しようと、思った通りに行動してみた。これが結構快感だった。好きなように行動するのって、何てすばらしいんだろう。いままで、いったい何が自分をここまで我慢させていたのか?それは自分でもよくわからない。疲労が重なり、反発するエネルギーを失っていたのかもしれない。
今このメールを読んでいる皆様も何かを我慢して生きているだろうと思う。その我慢はやはり将来のためなのか?自己犠牲なのか?それとも、相手を傷つけない優しさなのか?
我慢と思い通りの行動、このバランスは生きるうえでとても難しいと感じた。
ところで、今回新たに大動脈瘤が見つかった。このままでは血管のこぶが大きくなり、いつ破裂するかわからない。破裂したら絶対に助からないと外科医に言われた。というわけで、弁置換と大動脈瘤を同時に治す手術になるが、この外科医は「自信がある」と言う。僕は彼の言葉を信じることにした。それは彼の経歴ではなく、一番最初の挨拶だった。「こんにちは」と深々と頭を下げ、表情が優しい感じがした。それから、電話したときの受付の印象がよかった。おそらく、きちんと教育されているのだろう。たったこの2点で僕は命を任せようと思った。
医療ジャーナリストをやっていたころ、千件以上の病院に電話をかけた。電話で印象の悪いところは実際に取材に行っても、確実に医者の態度は悪かった。もちろん、電話に出た本人の印象が悪いと、会ったらなおさら印象が悪い。今回も直感を信じて決断しようと思う。今、人生で一番後悔しているのは、医師をやったことだった。もう時代遅れの生半可な知識が残っているから、外科医や内科医と対立する。古い知識がなければ、きっと素直にすべてを受け入れただろう。今回、いろいろ心臓血管外科の最新情報を調べてみて、自分が過去に得た知識はあまり使い物にならないことがわかった。
20年以上前、心臓のポンプ機能を詳細に観察する「心カテーテル検査」はとても危険が伴う検査だった。今はかなり安全になり、体への負担も少ないのだが、過去の経験から恐くなって、「心エコーのデーターだけでオペは十分可能。心カテーテル検査はやりたくない」と言った。今までの医師は「心カテーテルは絶対条件です。嫌なら他の病院へ行ってください」と不愉快そうに言う。僕は「ああ、そうですか。じゃあ、他に行きます」と席を立った。ところが、今回の外科医は「ああ、大丈夫ですよ。心エコーでだいたいのことはわかりますから、無理してやることないですよ」と言った。自分が認められたようで、嬉しかった。
僕は仕事関係では他人に対してわがままなど、めったに言ったことはなかった。いつも、自分の感情を抑えるのが常だった。病院でも、占いでも・・・。しかし、今回だけは相手の気持ちよりまず自分の考えを優先しようと、思った通りに行動してみた。これが結構快感だった。好きなように行動するのって、何てすばらしいんだろう。いままで、いったい何が自分をここまで我慢させていたのか?それは自分でもよくわからない。疲労が重なり、反発するエネルギーを失っていたのかもしれない。
今このメールを読んでいる皆様も何かを我慢して生きているだろうと思う。その我慢はやはり将来のためなのか?自己犠牲なのか?それとも、相手を傷つけない優しさなのか?
我慢と思い通りの行動、このバランスは生きるうえでとても難しいと感じた。
2006/4/2 20:46
双葉 分類なし
春になったせいか、公園を歩くと、名もない雑草の双葉がいたるところから出ていた。それをじっと見つめていたら、小学校の理科の実習でアサガオの種を植えたときのことを思い出した。最初に出た双葉は青々として活気に満ちている。やがて本葉が出て、どんどん本葉が大きくなると、双葉は色艶を失い、最後は枯れてしまう。本葉が一人前になるのを見届けるかのように散ってしまう。
これはまさに、親子関係ではないか?親は自分の損得など考えず、惜しみなく与える。双葉は自分が枯れる覚悟で本葉に栄養を与え続けるのだ。アサガオだけでなく、ひまわりの種を植えたときもそうだった。ひまわりが大きな花を咲かす直前に、双葉はしなびて、最後は枯れていった。
あなたが、魅力的な女性や、筋骨たくましい青年になったとき、お母さんやお父さんは双葉のようにしなびて艶がなくなり、顔には深い皺が刻まれるだろう。それでも、親は枯れるまで無償の愛を送り続ける。子どもが成長するということは、親が年取るということ。雑草を見つめながら、そんなことを感じてしまった。
これはまさに、親子関係ではないか?親は自分の損得など考えず、惜しみなく与える。双葉は自分が枯れる覚悟で本葉に栄養を与え続けるのだ。アサガオだけでなく、ひまわりの種を植えたときもそうだった。ひまわりが大きな花を咲かす直前に、双葉はしなびて、最後は枯れていった。
あなたが、魅力的な女性や、筋骨たくましい青年になったとき、お母さんやお父さんは双葉のようにしなびて艶がなくなり、顔には深い皺が刻まれるだろう。それでも、親は枯れるまで無償の愛を送り続ける。子どもが成長するということは、親が年取るということ。雑草を見つめながら、そんなことを感じてしまった。
