2004/7/29  21:40

治療者の役割  精神科医から

自傷を止める治療は大変だが、止まってからの治療はもっと大変である

・自傷しないで「生きている」ことをほめる
・「無理して頑張らないでいること」をほめてあげる
・自分の気持ちを表現できたときは、それがどんな感情であれ、ほめてあげる
・親や教員に言葉で不満を言えたときにも、やはりほめてあげる

「ほめること」で何を伝えるのか?

・相手を言葉で批判しても、決して相手との関係がダメになるわけではない。「あなたには、安心して自分の気持ちを表現できる環境がある」ということを伝えたい。
「何もしなくてもいい、ありのままのあなたは、ただそれだけで十分に生きている価値がある人間である」

※講演のスライドより 無断転載禁止でお願いします


2004/7/26  1:00

リストカット患者の検討  精神科医から

・柏田 (1988): wrist cutter 23例の精神病理学的検討。Wrist-cuttingは「自己同一性を回復しようとする存在論的な努力」。

・服部・竹谷 (1993): 身体的救急外来を受診した56例のwrist cutterの検討。境界例が29%。自傷は「感情の非言語的表現である」。

*講演のスライドより

2004/7/17  23:43

自傷する子どもを援助する方へ  精神科医から

・自傷する理由を「なぜ」と問いつめない
・どんな状況で切ったのかは聞き、傷口の症状を確認する
(「非解離型」か、「解離型」か)
・自傷のポジティブな面に注目して評価する。
・手当てしてあげ (触覚による身体感覚の回復)、自傷によって他者が感じる痛みを伝える
・「自傷した」と正直にいえたことを評価し、次回は自傷ではなく、言葉で表現することを提案
・「支配されている」「コントロールされている」という感覚を引き起こさないように注意

*講演のスライドより。無断転載禁止でお願いします。

2004/7/12  0:49

自傷する人の特徴  精神科医から

自傷する人の特徴
・自傷開始年齢: 14歳位 (Favazzaの研究による)
・自傷行為は嗜癖である
・自傷行為は「手首」に限らない
・摂食障害を合併している人が多い
・幼少時に身体的・性的虐待を受けている人が多い
・万引きの経験がある人が多い
・ボディ・ピアスやタトゥをしている人が多い

*講演のスライドより。無断転載禁止でお願いします。
(病院を受診する自傷者の傾向と思われます)

2004/7/11  0:17

自傷を止めさせるコツは?─家族へ─  精神科医から

1.子どもの自傷に気づいたら、勇気を持って「何があったのか」を責めずにきちんと聞いてあげ、「私としては止めてほしい」と思うと伝える。
2.しかし、細々とした生活への干渉はしない。
3.自分の限界はきちんと伝え、医療機関を勧める。
4.子どもが自傷しても自分を責めない。
5.子どもの自傷を、「どうせ死ぬ気もないくせに」と甘く見ない。
6.解離状態には特に注意する。危ないと感じたときには、警察を呼ぶことをひるまない。

*講演のスライドより。無断転載禁止でお願いします。

2004/7/11  0:14

自傷をしないコツは? ─本人へ─  精神科医から

1.自傷の「離脱症状」に慌てない。(対処行動としての自傷を手放すと不安になること)
2.自傷を他の安全な方法に置き換える。 
「冷たい氷を握る」「筋トレ」「大声で叫ぶ」「信頼できる人と話す」「赤いマジックで腕を塗る」
3.イライラしても物に当たらない。ピアスやタトゥを新たに施さない。
4.薬の過量服用はしない。飲酒はしない。
5.友人と遊ぶ時にははしゃぎすぎない。勉強の負担をできるだけ減らす。
6.夜は早く寝て、規則正しい生活を送る。
7.過食になっても慌てない。ダイエットはしない。
8.自分だけで解決しないで、上手に人や病院を利用する。

*講演のスライドより。無断転載禁止でお願いします。

2004/7/11  0:03

自傷する理由  精神科医から

「気分・意識を変えるための自傷」
・「腹が立ったから」、「イライラしたから」
・「落ち込んだ気分を切り替えるために」
・「やる気を出すため」
・「見せしめのために」
・「わからない…」、「知らないうちに…」

* 「死にたいから」という理由は少ないが、1回でも自傷をしたことがある人は、1回もない人の数十倍〜数百倍の自殺をなしとげる危険性がある

注:この文章は、自傷に詳しい精神科医の先生の自傷行為に関する講演のスライドから許可を得て転載しています。無断転載禁止でお願いします。

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