2008/5/31  20:41

ZK in JAPAN ROCK BAND FES 2008  音楽
 少し時間が経ってしまったが、数年ぶりに、再武装なった頭脳警察を見ることが出来たので報告したい(5月18日、JAPAN ROCK BAND FES 2008、於日比谷野外音楽堂)。
 頭脳警察は、いつものごとくザッパの「Who are the Brain Police ?」をバックに、めんたんぴん、紫に続いて三番目に登場(パンタには悪いが、その前のオープニング・アクトというのか、The Duet は醜悪で....以下、自己検閲)。「真夜中のマリア」を皮切りに計10曲、ほぼ一時間の演奏。藤井一彦・JIGEN・よしろうを引き連れてのZKも好きだったが、バンドとして音の練れている特型「陽炎」による後方支援を受けての新たなZKには、心を揺さぶられるだけでなく、今の音が聞こえてきているという新たな感動を覚えた。「真夜中のマリア」にしろ二曲目の「戦慄のプレリュード」にしろ、いかにも70年代の楽曲であり、中山努のオルガンがその雰囲気を強めるのだが、それが同時に現在形の音として聞こえてくる。それには、陽炎のときの甘い音色からソリッドな音へとギターの音質を変更している菊池琢己の存在が大きいようにも思うが、懐古的な気分に陥ることなく、なんてかっこいいんだろうと思うままあっという間に過ぎてしまった。「響」でのヴァージョンを何回も聞いたことのある「七月のムスターファ」はZKヴァージョンとして新たな姿を示していたし、数十年ぶりのシングルとして6月1日に発売される「時代はサーカスの象にのって」と「間際に放て」の二曲は、70年代と21世紀が同時に共存するような力をもって迫ってきた。特に前者は、寺山修司の詩も素晴らしいが、それにも増して、パンタの楽曲の中では「孤独という言葉の中に」や「今日は別に変わらない」といった陰の名曲のラインに位置するもので、この曲がヒットチャートを賑わすといいのに、と思わせる。いずれにせよ、ワンマンライブを見たいと思うのは、この場に居合わせた者皆の願いだと思う。(ファン主体のワンマンライブ開催プロジェクトが成功することを心から祈りたい。)
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 他の出演バンドに関して記すことは殆どない。それぞれにファンがいるだろうから、批判めいたことを書いても仕方がないと思うからだ。ただ、めんたんぴんは楽しめたものの、紫、Blues Creationに関しては、70年代で時間が止まっているとしか思えず、音楽とどのように関わって来たのか、ということがあからさまに示されていて、ZKの現在との落差が激しすぎ、残酷なものだなという感想を持たざるを得なかった。ロックの神様というものがいるとして、それはみなに微笑んでくれはしないようだ。だからだろうか、ZK のときには、煽動されるように風さえ吹き始めた。
 四人囃子の新たなボックスセット『From the Vaults 2』も嬉しい驚きであったが、こちらに関しても新作が聞きたいものだ。
[一部追加。6月6日記]

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