2006/2/25 9:59
冬の夕焼けの温もり 分類なし
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久し振りに、冬の空が澄み切った。
赤い夕日がルーブル美術館を照らすと、日陰の
寒さと空の青さ、そして夕焼けの暖かさで、街が
色鮮やかに彩られる。
人々は、コートの襟を立てたまま、静かに通り過
ぎて行く。そして立ち止まり、暖かに感じる夕焼け
の建物を見上げて、春の訪れを待つ。
日陰の街灯は、寒さに耐えながら、じっとそこで
そんな街を眺めている。
夜になれば、闇夜が訪れれば、今度は暖かい光
を燈し、誰も居なくなった街を眺めている。
まだまだ、冬はじっとして動かない。
この街灯たちを、暖かい夕焼の光で包んであげれ
るのは、まだずっと先のことなのだろうか。
春は、もうそこまで来ているはずなのにー。
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2006/2/19 18:58
燃え尽きた少女、ジャンヌダルク 分類なし
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フランスのどこの街角でも、教会でも逢うことが
できる少女の像。それはジャンヌダルク。
100年戦争で乱れるときに、17歳で王に戴冠さ
せようと、飛び込んできた少女。
この小娘が!と言われながら兵を率いて、つい
にオルレアンの戦いを制した少女。ロワールの
川は、真っ赤な血で染まった。自ら矢を胸に受
け、ひん死の重症を負いながら。。。
その後、多くの戦いを制しながらもイギリスに捕
らわれ、19歳の若さで火刑台に立つ。
彼女は、なぜその若さで立ち上がったのか。
彼女に聞こえた神のお告げは、幻だったのか。
彼女は、なぜ最後まで神を信じることで異教徒
と決め付けられることを選んだのか。
そして、火がつけられる直前に叫んだ彼女の言
葉は、どうして神に届かなかったのか。
真っ赤な血で染まったロワール。真っ赤な炎に
消えていったジャンヌダルク。パリに立つそんな
ジャンヌダルクの像を見上げていたら、辺りは夕
焼けに染められ、空も建物もそして彼女自身も
染まっていった。
それは、再び真っ赤な世界だった。
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2006/2/10 20:34
頑張れ、パリの消防士! 分類なし
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そぞろ歩きに疲れて、ワインを飲んでいた。
ここは、若者で賑わうセーヌ左岸のオデオン界隈。
気持ちよくワインが体に染みて、心地よく道行く人
を眺めていたら、何だか騒がしくなってきた。
うっ、何ごとだ?なんて思ってると、けたたましく鳴
り響くサイレンと共に走ってくる消防車。どうやら火
事のようだ。目の前に消防車が止まったかと思うと
まるで事前に練習でもしていたかのように、消防士
達がなだれ込んできて、鮮やかにホースを伸ばし、
水を流し込む。一方で、酸素ボンベを背中に抱えた
消防士たちが火元と思われるアパルトマンの入り
口へと入っていく。よくもまぁ、人ごみでごった返す
建物の間に入り込んできたものだ、としきりに関心
する。いや、関心なんてしていられない。なにせ火
事なんだから。酔いが回った若者達も、まるで目が
覚めたように立ち止まって見入っている。アパルト
マンのあちこちの窓から、何だ?と見下ろす人々。
でも何だか緊張感はない。店から流れるジャズや
ロックは止まることなく、響き渡っている。
それにしても旧式なホース車だなー、なんて余裕す
ら出てきて、観察している私。いや、これは火事な
んだから、一大事なんだから、と慌てない私。もし、
誰かが火に包まれていたら、このワイングラスに残
ったワインを体に掛けて濡らし、大和撫子の日本人
の私が助けよう、いや、やっぱりワインはアルコール
なんだから、やばい。止めておこう。
そんなことを考えていると、さーっと止まっていた動
きに変化がおきた。どうやら火事はガセネタだった
らしい。手際の良い動きでホースがたたまれ、何も
なかったように、消防車と共に消防士は帰っていっ
た。うーむ、やるなー、パリの消防士。格好いいぞ!
なんだか酔っ払ってる我々は、一体何なんだ?と
つい思ってしまうのであった。消防士さーん、早く着
替えてここに戻っておいで!一緒に飲もう!なんて
これも不謹慎かなー。でも、一言いえる。いつも有難
う、消防士さん。頑張れ、パリの消防士!
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2006/2/4 12:24
街が赤いワイン色に染まるとき 分類なし
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穏やかに今日一日が終わろうとする時は、やっぱり
赤い夕焼けに染められたい。
それは、例え焼き尽くすような夏の日も、凍てつくよ
うな冬の日も、同じこと。今日が終わっていくことを、
とても素直に受け入れられるからだ。
ほんのわずかに風の流れる方向が違うだけ。川の
せせらぎが微妙に違うだけ。今日が終わっていく。
でも、夕焼けが赤いワインの色に近づくほど、何だ
か闇夜の訪れを止めたくなる。もう少し、赤色に染
められていたくなる。今日を惜しむかのように。
ふと振り向けば、赤く染まった街でさえ、闇夜の訪
れを拒んでいるように赤く輝いていた。セーヌの上
には既に暗闇が押し寄せている。
それでも、今日一日が静かに終わっていく。パリの
街でさえ、時間を止められないでいる。
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