2008/1/26 18:42
SORA NO MUKOU 分類なし

久しぶりに登ったモンマルトルの丘。
冷たい風が通りすぎて、実に気持ちが良い。思わず深呼吸をして
しまう。ここに来るたびに、街の喧騒が、人々の叫びが小さなこと
に感じられる。街を見下ろして、空の高さを感じれるからだろう。
いつも俯きがちに過ごす日々なのだから、時々こんな場所に来る
ことはきっと重要なのかもしれない。
ふと学生の頃を思い出す。大阪の北摂地域で生まれ育った私は、
時間が出来た夕方にバイクにまたがり、神戸の六甲山へ度々出
掛けた。山頂から見る夜景が好きだったのだ。
六甲の山頂から神戸や向こうに見える大阪の夜景を見るたびに、
何だか吹っ切れて居た気がする。若かった私は一つ一つの出来
事を心で消化するために、自分なりのフィルターを作ろうともがい
ていたし、時間を掛けていた。そして最後に夜景を包むように広
がる夜空を見上げては、深呼吸をしてストーリーに句読点を打っ
ていた。そして仕上げは、神戸の街へ一気にバイクで駆け下りて、
ポートアイランドから今度は逆に六甲の山を見上げる。自分が来
た道を辿って居たのだ。若かった。
そんな若かった頃をふと思い出してしまった。きっと時間が一杯
過ぎたのだろう。多くの人と出会い、別れた。得た事もあれば失
った事もある。失った人も居る。何だかセンチメンタルにさせる今
夜のパリの夜空だ。決してそんなつもりで、今夜はこの丘に上が
った訳でないのだけれど。
でもこの空は、私が見たあの空に繋がっているんだなとも気付く。
此処から思い切りジャンプして、あの神戸の空を覗きたくなった。
見えるだろうか。
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2008/1/19 21:19
DARE MO INAI 分類なし

何だか暖かい冬だ。
日本には寒波が来ているっていうのに、こちらは13度だった
り14度だったり。春でも来たのかと思うほど、暖かい。ここま
でくると、気持ち良いを通り越して不安になってくる。大丈夫
だろうか。。。地球。ここは樺太よりも北の街なんだぞ。
冬は寒い方が良い。夏は暑い方が良い。もっと言えば、男は
男らしい方が良くて、女は女らしい方が良い。少し古いって言
われるかもしれないけど、それぞれには役割があってもたれ
合っているから、上手く繋がりバランスするんだと思っている。
つまり、世の中何でも当たり前があってそれが普通に機能し
ていて欲しいものだ。
サンルイ島のこの先端からシテ島を望む。いつもだったら人
であふれているのに、雨が降ったせいだろうか、今日は誰も
居ない。皆などこへ行ってしまったのだろうか。きっとアパル
トマンに篭って、暖かいカフェでも飲んでいるに違いない。
それにしても、誰も居ない景色もなかなか良い。今まで見え
なかった物が見えてきそうな気がする。
でも何故だろう。此処の景色を見るたびに、いつも心が何と
なく寂しさに包まれる。今日は特に格別だ。寂しさと不安が
どんどん増してくる。人が居ないせいだろうか。心のどこかが
アンバランスになってくる。やっぱりパリだから、多くの人が
居て賑やかにうごめいていないと不似合いだ。当たり前の景
色が当たり前になっていないせいだ、きっと。
地球が温暖化にさらされていく不安。そして、いつか誰もが
居なくなってしまう可能性。そんなことを考えていたら、次の
世代に対して、何か守ってあげないといけないという気持ち
になる。当たり前のことが、当たり前に機能するようにー。
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2008/1/12 21:31
ASA NO NUKUMORI 分類なし

寒い朝、小走りでやってきて、ちょこっと席に座る。
ここは、私の指定席。朝のカフェとクロワッサンを食べる時は、
サンルイ島の先にあるこのカフェと決めている。
朝、遅く目覚めてしまった。昨日の疲れが少し尾を引いたよう
で体がどっしりと重たく感じる。何もしたくない、何も出来ない。
こんな朝に、ふと浮かぶのが、あのカフェとクロワッサンの味。
よ〜し、行くか!そう決めたらベットから飛び上がり、ささっと
服を着て、髪をとかしてドアを開ける。
特に特徴があるカフェでもないし、同じようなカフェは山ほどあ
る。けど、落ち着く場所は、私にはここしかない。
席の横にはストーブの傘が置かれている。これがまたあった
かなのだ。店の外、冷たい冬の外気にさらされて席に座って
いるというのに、その寒さをまったく感じさせない。
いったい誰がこんなストーブを考案したのだろうか。私だった
ら賞を上げたいと思う。むしろ顔にストーブの熱が降りてきて
少し熱いほどだ。これが冬の朝なのかって、心と体が揺む。
さぁ目が覚めてきた。ストーブの温もりの下で、そろそろいつ
ものカフェタイムを始めましょう。昨日の雨は、どこかへ行って
今日は天気が良くなるみたい。空が明るさを増している。
久しぶりに、のんびりと一日を始めるとしよう。
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2008/1/5 20:44
WINTER COLOR 分類なし

私は、実は冬の色が嫌いではない。
むしろ眩しいだけの夏の光よりも、どんよりと重くのしかかる冬の色の
ほうが好きかもしれない。それぞれの味わい深い色が滲み出てくるし、
何か心の中を張り詰めてくれる。だからだろうか、南の国に行くよりも
北の国に行きたいと何故か自然体で思ってしまうのである。
しかし、風邪を引いてしまった。それも2連続でこの年末年始の私を
苦しめた。インフルエンザの予防接種も受けて備えていたのに、いと
も簡単に2連続で風邪を引いたからドジである。あえて言えばこれは
冬の欠点でもある。
勿論、疲労を溜めていたせいもある。無茶苦茶働いたのだから体力
も抗力も落ちていたに違いない。空気が乾燥しているせいもある。湿
気の多い環境よりは、乾燥した欧州のほうが気に入っているのだが
喉が弱い私にとっては、寝ているときや街を歩いているときなどは風
邪を招きいれているようなものらしい。
せっかくの冬景色なのに体調は完璧に戻っていない。今日は朝から
窓越しに外を眺め、冬景色を楽しんでいる。カメラを持ってそぞろ歩き
をしたいのだが、我慢のときかなーと呟きながら。
日本から持ってきた加湿器のことを思い出した。ダンボール箱からそ
れを引き出し、水を入れて変圧器のコンセントに差込んでみた。暫く
するとグツグツと水が沸きだし、白い水蒸気が宙を舞う。暫くはそれ
をぼーと眺めてみる。吸引にもなるかなと、誰も見ていないことを良
いことに、口を近づけて吸ってみる。うん、これは結構良いや!と言
いながら、馬鹿なことをしてる自分を笑う。
今日も、冬の味わい深い色が街を染めていく。部屋の大きさに不似
合いな小さな加湿器が、私の傍らで静かにグツグツと音を立てて白
い霧を吹いている。今日は、このままJAZZでも聴きながら外を眺め
て居よう。きっと長い一日になりそうだ。心と体を休めるには良いかも
しれない。
よく考えたら、2日から全開で仕事をしているけど、まだ1月は始まっ
たばかりだもんね。焦らない、焦らない。
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