2006/5/28  16:58

映画三昧@テレビ  Cinema
フランスのテレビは概して日本のテレビより面白くないという人が多い。
確かに、ぱっとみた素人の印象として、地上波に限っていえば、多分メディアに携わる人の人数、それから予算は日本よりかなり少ないと思う。というのも、生番組が少なく、誰が見てるのかわからないような再放送の(しかもアメリカとかの)ドラマが多い。

でも日本でも元々バラエティなどはあまり見ない私にとって、そんなに不便を感じることはなく、それどころか当たりはずれはあっても夜21時のゴールデンタイムにはどこかの局で必ず映画をやっているフランスのテレビは結構好きだ。

私が特に好きなのはARTE。ドイツとフランスの共同チャンネルらしい。
日本の教育テレビをもっと文化的でオシャレにした感じとでも言えばいいだろうか。
(このチャンネル、ちなみに、国のある調査機関の大規模な留学生アンケートによると、留学生が一番好きなチャンネルらしい。うん、特集なんかはとても勉強になるし。)

ARTEがどんな”文化的かほりのする”チャンネルかというと、フランス人の友人が言った
「女性のヌードがばんばん出てくる映画なんかを、芸術だといってどんどん放映しちゃうのがARTEだよね」
という言葉がよく説明してるかなというところだろうか(笑)。

さて、そのARTEチョイスの映画はかくいう私も大好きで、映画館には行きそびれたけれど見たかった映画なんかをこの番組で見ることが出来てとてもお世話になっているけれど、現在カンヌ映画祭が開催中のためかそのチョイスにはますます磨きがかかっていて、ここ数週間でかなりいろいろ見てしまった。
まずは「Valmont」↓
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これ、かなり古い映画で、89年のらしい。最近では「真珠の耳飾りの少女」に主演したコリン・ファース主演。(邦題は「恋の掟」らしい。相変わらず日本の映画のネーミングは、面白いけど、困る!だって、こちらにきて、「ねぇ、あれ見た?」って昔の映画の話をしていても、元の題とあまりに違うので、話が通じないのだ。)

有名なド・ラクロスの「危険な関係」という小説を下敷きにしていて、何でも同じ頃に同じ題材で「危険な関係」という映画が出たのが大ヒットして(私は見てないが)、公開されるのが遅れたとかなんとか。比べて見てないので分からないが、これ、宮廷文化に豪華衣装、と見ながら実に優雅な気分になりつつも恋の話に久しぶりにドキドキしたりして、とても気に入ってしまった。

さて、お次はARTEでこれを見るのは何度目か!というほどフランス人に人気らしい「In the mood for love」(邦題「花様年華」)。↓
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私もウォン・カーウェイは大ファンなので渋谷の文化村シネマには公開された時にすぐにかけつけたっけ。サントラも買ったし、パリに来てからもリバイバル上映で見に行ったり、テレビで見たり、次はチャイナドレスでも購入か?という勢いで好きな映画である。

それから、ARTEの本領発揮、面白かった!というのが、L'Iran, une révolution cinématographique、というイラン映画の歴史と変容とを激動のイラン社会を追いつつまとめたドキュメンタリー。この晩はイラン映画特集で、そのあと続けて「Sang et Or」(「血と黄金」?Or は話の内容からいって、金、より黄金と訳して良いと思うのだけれど)というカンヌで「ある視点賞」を取ったとかいう映画もやっていた。↓
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これ、相当オススメである。「久しぶりに面白い映画を見たなぁ」という感じ。
イスラム革命後あれこれと秘密警察が取り締まりにうるさいイランが舞台。ピザ宅配人のフセインが、配達先の金持ちの生活を垣間見るうちに、他の様々なことも重なって、人生に嫌気が差してきて最後は宝石商を殺し、彼自身も自殺してしまうのだが、映画はその結果の場面からはじまり、そこにいたるまでを描く。

というわけで映画館に行く時間はないけど、ご飯を食べながらのカウチシネマも悪くない。とはいえ、「トーク・トゥ・ハー」の鬼才アルモドバール監督の新作とあっては、ペネロペ・クルス主演の「Volover」は見逃せない。映画館に行く時間をどこかで見つけなくては!




2007/5/14  17:34

投稿者:ひろみ
はじめまして!
突然なことでもうしわけないのですが『L'Iran, une révolution cinématographique』というドキュメンタリーについてもう少し詳しく教えていただけませんか!?
今イラン映画の歴史について研究しているのですが日本には資料が少なくて…
よろしくお願いいたします!!

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