2008/7/14  17:17

そこ1拍足りない!  つぶやき
クリックすると元のサイズで表示します
↑Chevreuseの街の教会。ここはパリからRERでたった30分で「田舎」気分が味わえてしまうので何度か行っている。


バレエを観に行こうとルンルンでメトロに乗ったら、哀愁漂うトランペットの音色で「ゴッドファーザーのテーマ」が。いい加減メトロの音楽屋には慣れたつもりが、「なんで晴れたこの今日、今、この哀愁なのさ」と心の中でツッコミ。


パリでメトロに乗ると、特に観光シーズンには相当な数の音楽家(?)に遭遇する。もちろん、RATPが正式に構内で演奏することを許可した人たち(大抵構内で落ち着いて演奏していて、腕も相当なもの)とは違う。数曲弾いたらお金を乞い、車両から車両へと移動している人たちだ。大抵は東欧のロマであろう顔立ちの人か、南米の人が多い。たまにあれは中東かギリシャのだと思うのだが、鉄琴のようなのを弾いている人もいる。

相当な腕前のフランス人アコーディオニストが凝った曲を弾いていることに遭遇することもあるがそれは稀なことで、大抵メトロで耳に入ってくる曲というのは似たようなものである。南米のグループであれば、コンドルは飛んでいく。曲名は知らないけど皆さんきっとご存知であろう、ジプシーキングスが演奏してる曲。6番線でひたすら、私がマイクを取って代わりたいと思うほど下手なベサメ・ムーチョを歌っているオバサンには何度遭遇したことか。東欧の人(大抵がロマ)は黒い瞳、だとかが多い。出身にかかわらずよく演奏されるのは、フランスのシャンソン。バラ色の人生、なんかが多い気がする。フランスに来る観光客にうけがよさそうだからだろう。

下手なのはまぁいいと思っている。しかし、この音楽屋さんたちによくあることなのだが、どうしても以前より耐えられないと思っていたのが、曲の途中で1拍や1拍、足りないことがあることだ。これを文字で伝えるのは難しいが、例えば、4拍子の曲で、こちらは気持ちよくラララーとのばしていたところ、急にその4拍目がなくて次に行ったことを想像してほしい!まだ1拍ならいい。2拍足りないこともある!こんなとき、あまりの気持ち悪さに、思わず手拍子で教えに行ってあげたくなるのは私だけか。

これは多分だけど、ロマの人に多い。楽譜がなくて耳から覚えているからのようだ。そして私が思うに、とりわけバラ色の人生、の曲に多い。そうするとあれか。これは伝統的にパリにいるロマの中で伝えられているヴァージョンの「バラ色の人生」ということか。

昔高校で世界の音楽について学んだことがあったが、そのとき、あぁ、音楽の拍は4分の4だとか4分の3だとか8分の2だとか、こう、ずっと身体が慣れ親しんできたものだけじゃないんだ、と思った記憶がある。現代音楽の以前から、おそらく世界にはいろいろなリズムがあって、ピアノの楽譜でたまに出てくる、急に8分の5だとかが出てきて転調をしたりする、あんな感じがずっと続いたりする音楽に慣れ親しんでいる国の人もいるのかもしれない。私にとっては気持ち悪いけど、メトロの彼らはもしかしてバラ色の人生、の曲のある一部が4分の4じゃなくてもそれはそれでいいような独特なリズム感を持っているのかもしれない・・・!?世界は広し。


コメントを書く

名前
メールアドレス
URL
コメント本文(1000文字まで)


RSS1.0